コミカルヒーローズ
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2017/09/06/22:58
…そこは、我々が住む場所とは少し違う地球。人間と同じ、あるいはそれ以上の知能を持った動物が、複数存在する世界。
これは、そんな世界の平和を守るために戦った人外たちの物語である…。
□参戦作品
■へべれけシリーズ
■忍ペンまん丸
■クラッシュ・バンディクーシリーズ(3まで)
■サイボーグクロちゃん
■風のクロノア door to phantomile
■ケロロ軍曹(アニメ第4シーズン)
■プリニー〜オレが主人公でイイんスか?〜
■ザ・ペンギンズ from マダガスカル
もくじ
プロローグ1
>>2-13
プロローグ2
>>14-34
プロローグ3
>>35-62
プロローグ4
>>63-76
1話
>>77-91
2話
>>92-105
3話
>>106-131
4話
>>132-163
5話A
>>164-189
6話A
>>190-213
5話B
>>214-235
6話B
>>236-251
7話
>>252-272
8話
>>273-294
9話A
>>295-310
9話B
>>311-345
10話
>>346-385
11話
>>386-420
12話
>>421-459
13話
>>460-483
14話
>>484-529
15話
>>530-552
16話
>>553-577
最終話
>>578-598
エピローグ
>>599-606
#以前雑談の方で他サイトでの活動を宣伝するようなことをしてしまったので、件の作品をこっちに転載したいと思います。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:21
第8話『過去からの刺客』
念雅山、ネンガの屋敷
冬樹「軍曹!」
夏美「ボケガエル!」
ケロロ「冬樹殿に夏美殿。何故ここに?」
冬樹「何故って、モアちゃん達を助け出したってメールよこしてきたじゃん」
夏美「だから来たのよ」
ケロロ「ゲロ? 我輩、そんなメールを出した覚えは無いでありますが」
ギロロ「すまんケロロ、間違っておまえの名前で送信してしまった…」
ケロロ「ギロロ伍長…」
小雪「ドロロ!」
ドロロ「小雪殿も来ていたでござるか」
プリニー「誰ッスか?」
ツネ次郎「東谷小雪。ドロロの相棒のくノ一だよ」
モア「皆さん!」
夏美「モアちゃん! 無事でよかった〜!」
モア「ご心配おかけしました。てゆーか、不倶戴天?」
冬樹(間違った四字熟語の使い方も相変わらずだ)
小雪「って、甲賀のガン吉!? 何故ここに!」ジャキッ
ガン吉「待てっ! 理由を話すから!」
ナレーション「ちなみに、オババはフォーロックに帰しました」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:22
別の場所
クロノア「……」
ヒューポー「クロノア…」
ミーくん「よぉ」
ヒューポー「ミーくん」
クロノア「何の用?」
ミーくん「ある子猫の話をしようと思ってな」
クロノア「子猫?」
ミーくん「ああ」
ミーくん「その子猫は、犬に母親を殺された」
クロノア「!」
ミーくん「普通の犬じゃない。人間によって遺伝子を改造された化け物だったんだ」
ミーくん「親を失った子猫は、その後、ある人間に拾われた。ロボットが好きなホームレスで、鉄人28剛っていう小型ロボットを連れていた」
ヒューポー「何それ…」
ミーくん「子猫と人間とロボットは、ボロボロになりながらも楽しい毎日を送っていた」
ミーくん「ところがある日、子猫は親の仇の化け犬に出会ってしまう。化け犬を改造したのは、そのホームレスを見下していた遺伝子工学者だったんだ」
クロノア「……」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:23
ミーくん「子猫はどうしても親の仇を討ちたかった。だからホームレスの目を盗んで、鉄人28剛と一緒にこっそり家から抜け出した」
クロノア「それから、どうなったの…?」
ミーくん「返り討ちにあったよ。二人ともバラバラにされた」
ミーくん「ホームレスは何とか子猫だけ助けようとして、鉄人28剛の部品をその子猫に組み込んだ」
ミーくん「だけど、結局…」
ヒューポー「そんな…!」
ミーくん「一人残されたホームレスは、復讐を決意し、その遺伝子工学者と化け犬に立ち向かう。しかし、逆に右手を食いちぎられてしまった」
ミーくん「あわやホームレスも化け犬に殺されてしまうと思いきや、その時、奇跡が起こった」
クロノア「奇跡?」
ミーくん「死んだはずだった子猫が、ホームレスを助けたんだ。鋼鉄の体を使って、化け犬を八つ裂きにして殺した」
クロノア「……」
ヒューポー「……」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:23
ミーくん「クロノア、じっちゃんが死んで悲しいのはわかる。でもそれでおまえが無茶をすれば、さっきの話で言うところの鉄人28剛みたいに別の犠牲者が出ることになるんだ」
ミーくん「おまえには、その子猫よりもたくさんの仲間がいる。それを忘れないでくれ」
クロノア「ミーくん…」
ヒューポー「…ねぇミーくん、その後、子猫とホームレスはどうなったの?」
ミーくん「さあな、今も生きているのは確かなんだが」
剛くん「おーい、ミーくーん」
クロノア(あ…。そう言えば、剛博士って右手が無い…!)
ヒューポー(もしかして、その子猫って…!)
ミーくん「どうしたの? 剛くん」
剛くん「じいやさんが来て、大事な話があるからって、みんなを呼んでるんだよ」
ミーくん「わかった。行くよ、クロノア、ヒューポー」
クロノア「あ、うん!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:24
じいやさん「みんな、集まったみたいだね」
ネンガ「じいや、いったい何の用なのだ?」
じいやさん「それがさ、最近黒龍斎の金遣いが荒くなったんでね、調べてみたら全国から用心棒を集めてるのさ」
『『ええっ!?』』
じいやさん「これからはそいつらが天容の笛を狙って襲ってくるよ」
ネンガ「……」
じいやさん「今日はそれを教えに来たのさ。じゃあね」
スタスタスタ…
隊長「なんということだ、スイーツ男爵を倒したかと思いきや、また敵が増えただと!?」
タヌ太郎「勘弁してくれよもう〜!」
ツネ次郎「おい、ガン吉。甲賀の方で何かつかんでないのか?」
ガン吉「いや、初耳だ」
まん丸「どんな人が来るのかなぁ?」
クラッシュ「けっ、誰が来ようとぶっ飛ばしてやらぁ!」
クロ「おうよ!」
リコ「ドッカーン!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:24
伊賀山、黒龍斎の屋敷
黒龍斎「シュララ、しばらく姿を見せんかったが、何処へ行っていた?」
シュララ「失礼致しました。どうしても、外せぬ用事ができてしまいまして」
黒龍斎「こうして姿を見せたということは、これからもわしに協力する、と考えてもよいのだな?」
シュララ「はい」
黒龍斎「そうか…。一の坊」
一の坊「はっ。入れ」パンパン
「久しぶりだな、シュララ」
シュララ「!? ジララ大尉!!」
ジララ「階級で呼ぶな。今の俺はただの脱走兵だ」
ジララ「軍は、俺を手放すつもりは無く、今も探し回っているようだがな」
「知り合いか?」
ジララ「ああ、昔の部下だ」
シュララ「黒龍斎殿、これはいったい…?」
黒龍斎「用心棒として雇ったのよ。天容の笛を奪うためにな」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:27
シュララ「となりの猫は?」
マタタビ「おっと、自己紹介がまだだったな。拙者「マタタビ」と申す」
マタタビ「拙者、ある猫を探して町から町へと旅をしてまわってたんだ。ジララとはその最中に出会い、それ以来行動を共にしている」
ジララ「俺がこの星にたどり着いて、一番最初に出会ったのがマタタビだったんだ」
シュララ「そうでございましたか…」
マタタビ「時にシュララ、おまえは「キッド」という黒猫を知らないか?」
シュララ「キッド? その者は、あなたとどういう関係なのですか?」
マタタビ「ヤツは拙者の右目をくりぬいた。なんとしてもヤツに仕返ししないと、死んでも死にきれん!」
ジララ「……」
シュララ「キッド、という名前に心当たりはありませんが、我々が敵対するNPKαに一匹の黒猫が所属しております」
マタタビ「何!?」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:28
マタタビ「そいつがキッドかどうか確かめる必要があるな…!」
ジララ「手伝うか?」
マタタビ「あぁ、他のヤツの相手は任せた」
ジララ「わかった。シュララ、おまえも来るか? 確かカゲゲも一緒だったはずだが」
シュララ「いえ。今回はお二人にお任せします。ただ、一つだけお知らせしたいことが」
ジララ「何だ?」
シュララ「敵には、ゼロロがいます」
ジララ「そうか。情報を感謝する」
マタタビ「話は終わったか? じゃあ、出発するぞ」
ジララ「ああ」
スタスタスタ…
黒龍斎「ふっふっふっ。同じケロン人だからと会わせてみたが、よもやかつての上司と部下だったとはな」
シュララ「……」
シュララ「カゲゲ」
カゲゲ「ここに」スゥ…
シュララ「ヌイイを出撃させろ」
カゲゲ「はっ」
◆
念雅山、ネンガの修練場
ネンガ「んむ!?」ズキッ
ネンガ(何だ、この意念は!? 底無しの闇、本当に人か!?)
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:28
修練場
クラッシュ「なあアクアク、おまえ長生きなんだからガディウスとか、闇なる王とか、太陽の神殿とか、いろいろ知ってんじゃねえのか?」
アクアク「ふーむ。残念ながらさっぱりじゃ。太陽信仰などはどの国にもあるしのう…」
クラッシュ「年の功も役に立たねえなぁ」
アクアク「すまん」
ココ「でも、今までの流れからして、『闇なる王』ってガディウスのことじゃない?」
クラッシュ「え?」
ココ「そしてガディウスは月のペンダントを太陽の神殿の祭壇にそなえることで、月の国を呼び出そうとしている…。オババの話を今の状況に照らし合わせると、そういうことになると思う」
クラッシュ「じゃあ、ガディウスは月の国を呼び出してどうするつもりなんだ?」
ココ「それはまだわからないわよ」
ヒューポー「……」
クロノア「ヒューポー、どうしたの?」
ヒューポー「ううん、何でもないよ」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:29
ギロロ「よし! 今日は伊賀の用心棒に備えて、この俺がおまえたちを鍛えてやる!」
まん丸組『え〜〜〜?』
ギロロ「『え〜〜〜?』じゃない! おまえたちは“合体手印念”しか取り柄がない役立たずどもだ! それが今までやってこれたのは、単なるまぐれに過ぎん!」
まん丸「ひ、ひどい!」
ツネ次郎「俺たちだって頑張ってるんだぞ!」
タヌ太郎&ガン吉&乱子「「「そーだそーだ!」」」
ギロロ「黙れ虫けらども!! それと訓練中は喋る前と後ろに『サー』をつけろ!! 例えば返事は『サーイエスサー』だ!!」
ナレーション「以下、フルメタル・ジャケットのパロディの嵐なので省略」
まん丸組『』チーン
ギロロ「ふん、この程度の訓練でへばりおって…」
隊長「いやあ、見事だったぞ伍長。あの頃を思い出す」
新人「思い出したくないッス…」ガクブル
リコ「タシカニ」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:30
クロ「面白そうなことやってんじゃねーか」
タヌ太郎&ツネ次郎「「げっ」」
クロ「丁度暇だからよぉ、おいらも手伝ってやるぜ」ニタァ
ギロロ「ふむ、銃撃戦の訓練にもってこいだな。よし、許可しよう」
クロ「ありがとよ」ジャコン
まん丸組『ひぃぃぃぃぃい!!』
マタタビ「そんなに暴れたいなら、拙者が相手になってやろうか? キッド!」
クロ「!?」
マタタビ「ついに見つけたぜ!」ドンッ!
クラッシュ「誰だ?」
ココ「クロの知り合い?」
クロ「どちらさん?」
マタタビ「マタタビだ。とぼけるなバカ野郎」
クロ「人違いじゃねーの?」
マタタビ「ほう…、じゃああの時のことをみんなの前で話してもいいんだな?」
クロ「? なんのことだ」
マタタビ「おまえが雌犬の尻を追っかけて橋の下に行った時の――」
クロ「よっ! マタタビ、久しぶりっ」
マタタビ「おう」
『『あれま!』』ドデデッ
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:31
クロ「まさかおまえが生きてたとはなー」アハハハハ
マタタビ「今日こそこの右目の恨み、はらさせてもらうぜ!」
クロ「ハッハッハ、事故だ事故。忘れろって」
マタタビ「キッドー!」ガバァ!
つ チェーンソー < ウィィィィン!
クロ「わーっ!!」
隊長「マントの中からチェーンソーだと!?」
新人「新たな四次元ポケット所有者ッスか!」
リコ「オレノコセイ…」
クラッシュ「アクアク、ココ! 屋敷に戻ってみんなを呼んでこい!」
アクアク「ここにいる面子だけで大丈夫じゃろう?」
クラッシュ「あれ見てもそれが言えるのか!」
ドッグファイト研究員's『突撃ー!』
ココ「コルテックスの手下たち! ということは…!」
マタタビ「ギャハハ! 貴様の首と一緒に、天容の笛とやらも貰っていくぜ!」
ツネ次郎「こいつ、伊賀の用心棒か!」
タヌ太郎「やっべぇの雇いやがって、黒龍斎の野郎!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:35
隊長「ココ、アクアク殿! ここは我々に任せて、至急応援を呼んできてくれ!」
アクアク「わかった! 行くぞ、ココ!」
ココ「うん!」ダッ!
ギロロ「“武器転送”! デンドロ・ギロロ、出る!」ドドドドド!
隊長「リコ、炭酸ロケットだ! 我々も空中戦を挑む!」
新人「了解ッス!」
リコ「オエッ! オエッ! オエッ!」
◆
ネンガの屋敷
小雪「そうだ、ドロロ。これ」
ドロロ「何でござるか?」
小雪「御守り。骸に作り方を教えてもらったんだ。持ち主に危機が迫ると身代わりになってくれるんだって」
ドロロ「それは。小雪殿、ありがとうでござる」
ヒヤッ
ドロロ「…ッ!?」ゾクッ
小雪「ドロロ?」
ココ「おーい、みんなー!」
アクアク「敵襲じゃあー!」
小雪「えっ!?」
ドロロ「二人とも、伏せるでござる!」
ザ ン ッ
ココ「え――」
アクアク「」アレコレカッカッ
ココ「アクアク!?」
ジララ「ほう、身代わりになったか」
ドロロ「ジララ大尉!」
ジララ「階級はいらないぞ、ゼロロ」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:36
ケロロ「何事でありますか!?」
夏美「何よ、どうしたの?」
冬樹「あ、見たことの無いケロン人がいる。はじめまして」
ドロロ「いかん! 小雪殿、冬樹殿と夏美殿を連れて避難するでござる!」
小雪「う、うん! 二人とも、ごめん!」シュッ!
夏美「え、ちょっと!」
冬樹「うわぁ!?」
ジララ「ふん…、その優しさはまだ消えていないのか」
ドロロ「黙れ! 拙者はもはや、ゼロロにあらず!」ジャキッ!
へべ「話が見えてこないっぴょ」
おーちゃん「ドロロさん、そのプレデターみたいなケロン人はどなたですの?」
ドロロ「……」グッ
ドロロ「ケロン軍隠密特殊任務班「X1(エックスワン)」。暗殺兵のうちでも最強の部隊であり、「吸血部隊」「レッドアサシン」とも呼ばれる、恐るべき部隊」
ドロロ「その創始者・指導者こそが彼、『静かなる殺戮者』ジララ大尉でござる!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:37
ケロロ「そ、そんな恐ろしいお方が何故ここに!?」
ジララ「それは、今の俺が伊賀の用心棒だからさ」
ジララ「それに、おまえに俺を恐れる権利は無いぞ? ケロロ軍曹。なぜならそこにいるゼロロもまた、X1の一人だったのだからな」
ドロロ「…ッ!」
ケロロ「ななななな、何ですとー!?」
ジララ「さて、大人しく天容の笛を渡してもらおうか。そうすれば無駄な血を流さずに――」
ミーくん「そらよっ!」ドドドドドッ!
ドロロ「ミー殿!?」
ミーくん「ふん。暗殺兵ならペラペラ喋らないで、さっさと敵を倒せばいいんだよ」ジャコンッ
キィン キキィン
ミーくん「え?」ズルッ
ドロロ「あ…!」
ジララ「ああ、そうだったな。忘れてたよ」
ジララ「思い出させてくれたことに、礼を言おう」ジャキン
ミーくん「う、わぁぁぁぁぁあ!?!?」ボガーン!
剛くん「ミーくーん!!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:37
小雪「よし、ここまで来れば大丈夫なはず」
小雪「夏美さんたちはそのまま家に帰ってください。私は、ドロロたちに加勢してきます!」
夏美「ちょっと待ってよ小雪ちゃん! だったら私も…!」
冬樹「ダメだよ姉ちゃん、パワードスーツ持ってきてないじゃん!」
夏美「うぅ…! 小雪ちゃん、危ないと思ったらすぐに逃げるのよ!」
小雪「はい!」
◆
ぢぇにふぁー「ギャアアアアア!!」
助左衛門「ぬわぁぁぁぁぁ!!」
へべ「おじょぴー!!」
プリニー「や、やられたッスー!!」
ケロロ「つ、強い強い強すぎるぅ!! これが静かなる殺戮者、ジララ大尉なのか!!」
おーちゃん「今までの敵とはレベルが違いすぎますわ!」
タママ「こんな時にギロロ先輩たちはどうしたですかぁ!?」
ココ「それが、マタタビっていう別の用心棒と戦ってて…」
ケロロ「別働隊ですとー!?」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:38
ドロロ「“零次元斬”!!」
ジララ「……」ギィン!
ケロロ「“零次元斬”を普通に受け止めたー!?」
ジララ「動きは鈍っていないようだな。少しほっとしたぞ」
ドロロ「く…!」ギギギギ
ネンガ「ドロロ、退けい!」
ドロロ「ネンガ殿!」
ネンガ「“手印念”!」バシュン!
ジララ「む!」ガキィン!
ネンガ「念雅流“空の術”!」ドンッ!
ジララ「うおっ…!」ドゴッ!
ケロロ「効いたぁ!!」
ジララ「…おまえがネンガか」
ネンガ「おまえ、何者だ!? どんな生活をすればそのような意念を持つようになる!?」
ジララ「意念とは心のことか? そんなものは『共食い』で殺した」
おーちゃん「と、共食い…!?」
ジララ「同じ部隊の隊員同士で殺し合う。そうすることで、己の心を殺す」
ジララ「暗殺兵に心など不要なのだ…」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:39
ネンガ「心など不要、か。念雅流とは間逆の考えじゃ」
ジララ「……」ギラッ
ネンガ「む!?」
ジララ「暗殺超兵術(アサシンスーパーマジック)“影人形”!」ヒュッ!
ドロロ「あれは、対象を操る技! ネンガ殿、避けるでござる!」
ネンガ「うおっ!?」バッ
ジララ「避けなくてもよかったぞ。狙ったのはおまえではない」
ネンガ「なにっ!?」
小雪「あ――」ドスッ
ドロロ「小雪殿!!」
小雪「ドロ、ロ…」スゥ…
ジララ「さぁゼロロ、久々の『共食い』といくか」
ケロロ「ドロロ兵長と小雪殿を殺し合わせるつもりでありますか!?」
タママ「あ、悪魔です! 悪魔がいるですぅ!」
ネンガ「待てっ! おまえの目的は天容の笛だろう! くれてやるから、彼女を解放するんだっ!」
ジララ「……」
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2017/11/04/08:41
ドドドドド
ジララ「ん?」
マタタビ「死ねぇぇぇぇ!!」
クロ「ひぃぃぃぃ!!」
ケロロ「クロ殿!?」
ジララ「…仕切り直しだな」
ドロロ「何!?」
ジララ「この娘は俺が預かる。返してほしくば、天容の笛を持って伊賀まで来い」スゥ…
小雪「……」スゥ…
ドロロ「小雪殿ー!!」
マタタビ「ジララ? …チッ。おいキッド、勝負はお預けだ。あばよっ!」バッ
クロ「ふーっ、やっと帰ったか。よか(ry」
ケロロ「無いであります!」
クロ「え?」
ジララに負けた人たち『』チーン
クロ「な、何があったー!?」
ケロロ「説明は後! すぐに作戦会議であります!」
ココ「あの二人が退いたってことは、コルテックスの手下も逃げたはず…。お兄ちゃんたちを呼んでくる!」
ケロロ「頼むであります!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/11/04/08:42
新基地、作戦会議室
ケロロ「今回、我々NPKαを襲った敵の新戦力は、二人」
ケロロ「一人はマタタビ。クロ殿に対して並々ならぬ執念を抱いているトラ猫であります」
乱子「本当に何があったの? それにキッドって…」
クロ「言いたくない」プイッ
ガン吉「おいおい、この状況でそれは無いだろ…」
ケロロ「そしてもう一人が、ジララ元大尉。『静かなる殺戮者』の異名を持つ暗殺兵。かつてドロロ兵長の上官であった男…」
ドロロ「……」
ぢぇにふぁー「あんな化け物と戦ったのは初めてだったぜぇ…」
へへ「まだ目がチカチカするぴょー」
助左衛門「次は遅れを取らぬ!」
隊長「それではこれより、この二人とどう戦い、いかにして東谷小雪嬢を救出するかの作戦会議を始める!」
剛くん&クルル&コワルスキー「「「んぎょひえええええ!!」」」
『『!?』』
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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科学者たちのラボ
科学者トリオ『』チーン
隊長「今度は何があったー!?」
電柱みたいなロボット「……」プシュープシュー
ツネ次郎「だっ、だっ、だっ、誰だおまえ!?」
ロミオ「私の名前はロミオ」
タヌ太郎「ロミオって面かよ!」
ロミオ「口の効き方に気をつけろ。人質がどうなってもいいのか?」ペロン
まん丸「うわっ! ミーさんがロミオさんのお腹の中に入ってる!」
クロ「アッハッハ、猫のホルマリン漬け!」
プリニー「笑ってる場合じゃないッスよね!?」
ロミオ「人質を返してほしくば、南極まで来い!」ドカン!
タママ「わーっ! 飛んでったですぅーっ!!」
ドロロ「そ、そんな…、小雪殿だけでなく、ミー殿まで…!」
ケロロ「うぬぬ…! 仕方ない、部隊を二手にわけるであります!」
隊長「会議再開だ!」
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2017/11/04/08:43
作戦会議室
ケロロ「それでは、伊賀から小雪殿を助け出すチームは、我々ケロロ小隊にクロノア殿たちにクラッシュ殿たち、そしてプリニー殿にネンガ殿」
隊長「南極へ行ってミーくんを助け出すチームは、我々ペンギンズに、クロたち、念雅流の門下生たち、そしてへべたちだ」
ギロロ「クロ、マタタビと決着をつけなくてもいいのか?」
クロ「いいんだよ、後回しで。それに、おいらがいなけりゃマタタビがちょっとはやる気なくして、戦いが楽になるかもしれないだろ」
新人「そういうもんかなぁ?」
リコ「ンナワケナイ」
隊長「とにかく、準備が出来次第、行動に移すぞ」
◆
ナレーション「その頃、何も知らない日向姉弟は…」
夏美「小雪ちゃん、大丈夫かなぁ…」スタスタ
冬樹「大丈夫だよ、姉ちゃん。軍曹たちを信じようよ」スタスタ
夏美「うん…」
「ねえ、僕を見つけて?」
夏美「!」
冬樹「姉ちゃん?」
夏美「ごめん冬樹、先に帰っててくれる?」
冬樹「え? うん」
スタスタスタ…
夏美「…くーちゃん?」
クマのぬいぐるみ「……」
第8話『過去からの刺客』完
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