ひたすらカオスですけど、一応勧善懲悪物語です。
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2022/05/01/22:49
ボーボボのナレーション「前回のあらすじ! 大地震によって出現した時空の歪みに飲み込まれ、原始時代にタイムスリップしてしまったケンとリカは、そこで宇宙人と出会い――!」
ケロロのナレーション「ちょっと待てー! これこのスレが始まりだから、前回とか無いよ!」
ボーボボのナレーション「えっ!? お、おい、なんか違うみたいだぞ。どうなってんだよ…何?こっちが本物!?」
参戦作品
○ボボボーボ・ボーボボ
○トラウマイスタ
○魔法陣グルグル
○ファントム・キングダム(小説版)
○ケロロ軍曹
グルグルのメッセージウィンドウ【ろくなコラボじゃなかった!】
#毎週日曜更新予定。
#もくじ
>>2-9
プロローグ
>>10-20
第1話
>>21-36
第2話
>>37-65
第3話
>>66-86
第4話A
>>109-128
第4話B
>>87-97
第5話A
>>129-184
第5話B
>>98-108
第6話A
>>185-205
第6話B
>>206-227
第7話
>>228-252
第8話
>>253-291
第9話
>>292-317
第10話
>>318-336
第11話A
>>337-379
第11話B
>>380-415
第12話
>>416-456
第13話
>>457-489
第14話
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/02/22:11
第10話『契約社員』
吉祥梵天学園、ピカソたちの教室
ヘッポコ丸(どうも、ヘッポコ丸です。相変わらず、平時は学校に通ってます)
ヘッポコ丸(ピカソたちは無事にちひろを助け出して、チャンドラの研究施設を一つ潰したみたいなんだけど…)
ヘッポコ丸(あの日から、ピカソの様子が変なんだ…)チラ
OVER「コラ、ピカソ!」
OVER「ボーッとしやがって、俺の話聞いてたか? わかんねー場所はあるか? ああ!?」
ピカソ「……」
ピカソ「「光の真理」が、わかりません…」
OVER「」
クラスメイト一同「」
キーンコーンカーンコーン
チャラい友人「ピカソの奴、ついに怪しい宗教に入ったんか?」ヒソヒソ
眼鏡の友人「本人に聞きなよ、本人に…」ヒソヒソ
ヘッポコ丸「……」
◆
ヘッポコ丸「絶対おかしいって! なんかあったって!」
ビュティ「私もそう思う。でもファーブルさん、心当たりが無いって…」
ファーブル『あのねビュティ! ぜひ勘違いしないでほしいんだけどね! 先輩には、前助けられた恩を感じてるだけでね!』
ファーブル『好きとかそーゆーのじゃなくってねー!』
ビュティ「とりあえずファーブルさんがピカソさんに惚れたのはわかった」
ヘッポコ丸「わかりやしー」
ルミネ「おーい、ビュティ、ヘッポコ丸」
ヘッポコ丸「あ、ルミネさん」
ルミネ「基地に集合。スジャータがみんなに話したいことがあるって」
ヘッポコ丸「スジャータさんが?」
ビュティ「もしかして、ピカソさんのことかな」
[K]
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/02/22:12
新ゼタ魔界、ケロロ小隊基地、会議室
ゼタ本「全員集まったな?」
メルサ「ドロロ兵長がいません」
ドロロ「いるんだけど!?」ガーン
ゼタ本「では全員いるな。既に知っている者もいると思うが、スジャータから話があるそうだ」
スジャータ「ピカソ君…」
ピカソ「は、はい?」
スジャータ「あの男……ダヴィンチと会ったでしょう?」
ピカソ「へ!?」ドキッ
ニケ「ダヴィンチ?」
ククリ「誰それ?」
スジャータ「チャンドラの契約社員よ」
スジャータ「ピカソ君とダヴィンチが会った……それだけは私の能力でわかるの。ピカソ君の体に染み付いた、あの男の残留思念……ハイエナ独特の死臭がする」
スジャータ「でもそれだけ……あの男は存在自体が混沌の極み。思念情報は引き出しにくいわ。いったい何を言われたの?」
ピカソ「し……知りませんよ」
アルタ「嘘じゃな」
ミロード「わかりやすいですね〜」
スジャータ「あの男と出会って無事で済むはずがない。チャンドラの社長ですら恐れる人間よ。なぜならあいつは…」
スジャータ「最強のアートマン、7体を従えているから」
ファーブル「アートマンが7体も!?」
チャップリン「笑えねぇ……どんな経験したらそうなるんだ!?」
ピカソ「…!」
ピカソ「知りませんよ!」ダッ
ケロロ「あっ、逃げた!」
チャップリン「脚力なら俺様も負けねえぞ! オラァァ!」ダッ
ジュジュ「"十字架投げ(小)"」ポイッ
ピカソ「ぎゃあ!?」
チャップリン「グエッ!」
ビュティ「力業で解決した!」
ゼタ本「なぜ逃げるピカソ。そのダヴィンチとやらと、何があったんだ?」
ピカソ「だから、知らないって言ってるでしょう!」
首領パッチ「ったく、バレバレなんだよ。おめーはよ」カポ
キツツキ首領パッチ「オラ吐けや! 吐けこのガキ!!」ズガガガガガ!
ピカソ「ぐぎゃあああああ!!?」
ゲルニカ「主殿ー!?」ガビーン!
ヘッポコ丸「うわあああ何やってんだテメー!!」
キツツキ首領パッチ「ピカソ、テメーこの粗チン野郎がぁ! 男ならうじうじしてないで仲間頼れや! 吐け! 吐けやー!!」ズガガガガガ!
ビュティ「良いこと言ってるのに行動で台無しだー!!」
破天荒「それでこそおやびんだ」
[K]
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/02/22:13
天の助「やめろ首領パッチ、吐く前に死んじまう」
首領パッチ「じゃどうすんだよ!」
天の助「俺に任せな」
プルプル真拳奥義"説得"
天の助「おまえも大人になれよ…」
ピカソ「……」
ビュティ(すごく普通に説得しにいったー!)
天の助「ほらよ、腹減っただろ。食べろよ、ところてん丼」
ピカソ「食うか!」バキッ!
天の助「ぎゃあああ詰めをあやまったー!」
ピカソ「本当に知らないんだ! 放っておいてくれ!!」
スジャータ「ピカソ君…」
ボーボボ「…たく、強情なやつだな。ならばおまえの記憶に直接入らせてもらうぞ」
ピカソ「えっ!?」
ボーボボ「鼻毛真拳奥義"やわらかきおく塾"!」ビスッ
ピカソ「はうち!」
ギニュウトクセンタァイ…
ゼタ本「な、何だぁ!?」
ビュティ「変な効果音と一緒に吸い込まれるー!!」
◆
2日前――
スジャータ「着いた」
スジャータ「シャシーの残留思念を審義眼で読み取って、なんとかここまでたどり着けたけど…」
ピカソ「スジャータさん、何ですか? ここ…」
スジャータ「間違いなくチャンドラの研究施設ね」キッパリ
ファーブル「ここにちひろが…!」
ピカソ「あ、いた! ちひろちゃん!」
ファーブル「えっ、どこ!?」
ギャルちひろ「カミーユさん!」
カミーユ「あら、ちひろ。早いじゃない」
ちひろ「カミーユさんに早く会いたくって♪」
カミーユ「今日も、後よろしくね♪ ウフ♪ 私の可愛い子♪」チュッ
チャップリン「デコチューしたぞ」
ファーブル「あのおばさん、何者…?」
スジャータ「カミーユ…! チャンドラの幹部だわ!」
ピカソ「マジですか!?」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/02/22:15
カミーユ「夜までには戻るわ」
ギャルちひろ「あーん。もう行っちゃうんですかー?」
チャップリン「車で出かけるみてーだぞ」
スジャータ「好都合ね。これだけの規模の施設、被害者はちひろちゃんだけじゃないはず」
スジャータ「全員救出した後、この施設を破壊するわよ!」
ピカソ「そんな過激な!」
警備員「おまえたち、そこで何をしている!」ジャキッ
ファーブル「やばっ、見つかった!」
ハンペン「御免!」ドスッ
警備員「うっ!?」
ドサッ
ハンペン「刀背打ちだ。安心致せ」
ピカソ「ハンペン! っていうか旧毛狩り隊! なぜここに!」
ハンペン「クルルに頼まれたのだ。おまえたちが少数で動く可能性があるので目を光らせておいてくれ、と」
ファーブル「あいつ…!」
ハンペン「本当は途中で合流したかったのだが、タイミングを逃した上にわしが迷子になってしまってな……すまんかった」
レム「探すの大変だったんですからねー」ンモー
ピカソ「あんた何やってんだよ!」
ブルース「それより、ミッションは被害者の救出と施設の破壊でいいのだな?」
スジャータ「ええ……それよりも、あなた誰?」
ブルース「おっと、私としたことが。旧Eブロック隊長のコンバット・ブルースだ。3世様の命により、今回から私も協力させてもらう」
ピカソ「ツル・ツルリーナ3世まで動き出したのか、今回の騒動…」
菊之丞「当たり前だろ、マルハーゲ帝国が滅んじまったんだから」
スジャータ「とにかく、協力を感謝するわ」
ハンペン「うむ。それで、わしらは何をすればよい?」
スジャータ「内部に進入するために、まず警備員をなんとかしないと。陽動と突入で二手に別れましょう」
ハンペン「いや、その必要は無い」
スジャータ「え?」パチクリ
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/09/22:20
警備員たち『(-_-)zzz』グッスリ
爆睡真拳奥義"ねむりん粉"!
ピカソ「すっげ……見張りの警備員が全員眠っちまった」
ハンペン「行くぞ、ねむりん粉を吸いすぎるとわしらまで眠ってしまう」
レム「(-_-)zzz」
ピカソ「使った本人が眠ってるー!?」ガビーン!
スジャータ「ピカソ君、ツッコミ入れてないで早く!」
ピカソ「は、はい!」
タッタッタッタッタッ…
ブルース「よし、クリア!」
スジャータ「まずは被害者の確保ね。手分けして…」
ハンペン「菊!」
菊之丞「任された!」
百花繚乱真拳奥義"春爛漫"!
菊之丞「見つけた! こっちだ!」ダッ
ハンペン「でかした!」ダッ
スジャータ「……」
ピカソ「スジャータさん? 行きますよ!」
スジャータ「え、ええ…」
タッタッタッタッタッ…
菊之丞「ここだ!」
レム「みんな眠ってるみたいね……羨ましい」
チャップリン「それよか笑えねぇほど血ぃ抜いてんぞ! タンクいくつあるんだよ!?」
スジャータ「おぞましい……早く被害者たちを脱出させたいけど、この人数をどうやって移動させれば…」
ハンペン「ブルース!」
ブルース「了解!」
トラップ真拳奥義"緊急脱出ルート"!
菊之丞「さあ百合魔人たちよ、彼女らをここから運び出せ!」
スジャータ「さっきから便利すぎなのよ、あなたたち!」
ピカソ「何か問題が?」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/09/22:21
ギャルちひろ「やめてもらえる? 私たちの邪魔をするの」
ファーブル「ちひろ!」
ギャルちひろ「被害者だなんて呼ばれるのも心外。私たちはチャンドラのおかげで変われたわ。この上なく感謝してる」
ギャルちひろ「劣等感でいっぱいだった日々…でも今は毎日がとっても幸せなのよ」
ギャルちひろ「綺麗になりたいの。この気持ち…わかるよね、ファーブル?」
ファーブル「…………」
ファーブル「わかんないよ……こんなものに頼らなきゃなれない幸せなんて」
ファーブル「そんなの……そんなの、本当の幸せじゃない…」
ファーブル「あたしは今のちひろより、前のちひろの方が好きだ!」
ギャルちひろ「!?」
ファーブル「もうやめてちひろ! こんなことするの! 帰ろう! いつもみたいに! 一緒に、帰ろう!」
ギャルちひろ「――」
ギャルちひろ「…で……そんな……ブル……んで…」ボソボソ
ファーブル「え? 何? 聞こえない」
ギャルちひろ「なんでわかんないの、親友なのに!! あんたには心の闇が無いってゆうの!?」
ギャルちひろ「ふざけるな!! 私のこと全部知ったふうな口利くんじゃねぇ、ファーブルッ!!」
ファーブル「ちひろ…!」
レム「あーうん。確かに今の説得は逆効果だったよ」
ファーブル「レム、さん…!?」
レム「ちひろちゃん、だっけ。要するにあなたは自分が大嫌いだった、ってことでいいんだよね?」
ギャルちひろ「…そうだけど、あんたなんかにわかるの? 私の気持ちが!」
レム「確かに人間だったらこの体は大当たりなんだろうけどさー」ポヨポヨ
ハンペン「あっ、コラ! 人前で胸を揉むなと言っただろう! はしたない!」
ブルース「グッジョブ!」鼻血ブー
レム「私、人間じゃなくて布団だから」
ギャルちひろ「へ…?」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/09/22:22
レム「布団なの、私。生きた器物。でも突然変異で人間の姿で生まれてきちゃった」
レム「布団の役目はもちろん「人間を眠らせる」こと。でも私は、この体だから布団としてできて当然のことができない」
レム「おかげで、親に嫌われた」
トラウマイスタ組『!!』
レム「でも、そんな私を肯定してくれた人たちもいた」
3世『哀れな……私と共に来い。おまえにはしっかり眠らせる力があることを、世界に知らしめてやろうではないか』スッ
ランバダ『…おまえは悪くない。おまえのいいところに気づけない、否定するやつらが悪いんだ』プイッ
ボーボボ『レム、俺はこの世に一つぐらい、眠れない布団があってもいいと思うぞ』
レム「…自分が嫌いになるのもわかるし、「自分が嫌い」と思ってしまうことが辛いのもわかるよ」
レム「だからこそ、「嫌いな自分」を認めてくれる存在を突き放したらダメ」
ギャルちひろ「……」
チュドーン!
ピカソ「何だ!?」ビクッ
ダソヌ☆マソ「はっ! アイアム、ダソヌ☆マソー!」
ダソヌ☆マリ「と、その妹のダソヌ☆マリでーす!」
メカ・ダソヌ軍団『ヒァウィゴー!』
菊之丞「あー! あの時のパチモン兄妹! 何しに来やがった!?」
ダソヌ☆マソ「私たちの雇い主、ハイドレートさんの依頼でー!」
ダソヌ☆マリ「ここにある、負の感情が溶けた液体をいただきに参りましたー!」
スジャータ「それって、あのタンクに入った血液のこと!?」
ダソヌ兄妹『ザッツライト!』
ギャルちひろ「!」
ギャルちひろ「やめて! これはカミーユさんの大切な研究成果なの!」
ファーブル「ちひろ!」
ダソヌ☆マソ「ハイドレートさんの目的は自分がこの世界の王になること! 世界征服を目論むチャンドラは邪魔なのよ〜!」
ダソヌ☆マリ「その幹部の計画を潰せて一石二鳥でーす!」
ダソヌ☆マソ「でもぶっちゃ毛、出番が欲しかったっていうのもあるけどね!」
ギャルちひろ「チャンドラが世界征服!? 何わけわかんないこと言ってるのよ!」
ファーブル「ちひろ、そいつらの言ってることは本当よ! あんたはあの女に騙されてたのよ!」
ギャルちひろ「嘘! 嘘よぉ!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/09/22:24
タッタッタッタッタッ!
警備員「おまえたち、そこで何をしている!」
ハンペン「ぬぅ! ダソヌ兄妹のせいで、残りの警備員たちが集まってしまった!」
ブルース「菊之丞、被害者の避難は!?」
菊之丞「まだ終わんねえよ! 時間稼いでくれ!」
スジャータ「みんな、アートマンを出して!」
チャップリン「よっしゃあ! スジャータにいいとこ見せるぜ!」シュボッ!
ゲルニカ「ヴォオオオオ!」
ライムライト「ライムライムラーイ!」
昆注器「ミー!」
ギャルちひろ「な、なに、あの化け物!?」
ダソヌ☆マソ「アフロ化光線発射ー!」
メカ・ダソヌ軍団『ヒァウィゴー!』ビビビビビ!
警備員A「攻撃してきたぞ! 撃ち返せー!」ダダダダダッ!
警備員B「あ、待て! この距離で撃ったら――!」
パリン…!
ギャルちひろ「うわ! 血が…!」バシャバシャ
ウツクシクナリタイ…ウツクシクナリタイ…
ギャルちひろ「…え? 今なんて…?」
ファーブル「ち、ちひろ! すぐそこから離れて! 嫌な予感が…!」
ビシャアッ!
ギャルちひろ「何!? 血が、血がぁ!」
ギャルちひろ「ぁあぐぅぅう!!」ズゴゴゴゴ!
レム「血が自分からちひろちゃんの口の中に入っていく!?」
ハンペン「スジャータ、これはどういうことだ!?」
スジャータ「まずいわね……シャシーによって血液に溶けた負の感情――トラウマが、反魂香に反応した!」
ピカソ「えっ。じゃあ出てくるんですか、アートマンが!?」
ウツクシクナリタイ…ウツクシクナリタイ…
ベリッ
スジャータ「ええ……それも、あらゆる女性のトラウマを、でたらめにつなぎ合わせた姿でね!!」
人工アートマン「アッアッ、アッアッアッ、ア゛ッ!」ビクッビクッ
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/16/21:50
警備員「ひっ、ひいいいい!」ダッ
【警備員たちは逃げ出した!】
人工アートマン「ア゛アッ!」ブンッ!
チャップリン「来るぞ!」
ハンペン「迎え撃つ! "ハンペン承"!」
ドゴォン!
ギャルちひろ「あああああ!! 痛いよおおおお!!」
ハンペン「何!?」
スジャータ「ちひろちゃんの体と、アートマンの体が完全に繋がっているわ! アートマンへのダメージはちひろちゃんへのダメージになる!」
ピカソ「じゃあ、あのアートマンを攻撃できない…!?」
ダソヌ☆マソ「あらら、なんか大変なことになっちゃった」
ダソヌ☆マリ「お兄様、どうします?」
ダソヌ☆マソ「そりゃ給料分の仕事はしなきゃ。残ってるタンクから血液を回収しましょ!」
ダソヌ☆マソ「出なさい! カシオペアンショートヘアー!」
CSH「チュパチュパァ〜!」
菊之丞「でっけぇチュパカブラが出てきた!」
ブルース「やはり宇宙生物だったのか…!」
ハンペン「いかんぞ! これ以上、裏マルハーゲに力を与えてはならん! 血を回収させるな!」
人工アートマン「ア゛ア゛ッ!」ブンッ
ドゴォン!
菊之丞「うおっ! その前に、この化け物なんとかしねぇと!」
チャップリン「ライムライト!」
ライムライト「"サブリザード"!」ゴォ!
人工アートマン「アアッ!」バキィン!
チャップリン「氷を砕いた!?」
ライムライト「なんて馬鹿力だライ!」
レム「だったら眠らせて無力化する! 爆睡真拳奥義"ドラゴン・スリープ"!」ゴォ!
ハンペン「おお!ねむりん粉を一点集中させ、ドラゴンの形状にして放つ奥義! これなら――」
人工アートマン「ア゛ッ! アアアッ!」ガシッ
ギャルちひろ「うぇ!?」
レム「なっ、ちひろちゃんを盾に!?」グイッ
ハンペン「わしに来たー!」ドゴーン!
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/16/21:51
レム「ああっ。ハンペン様、ごめんなさい!」
ハンペン「い、いや……最近寝不足気味だったのだ……助かった」ガクリ
ギャルちひろ「ごめんなさい! ごめんなさい! わからない! わからないよぉ!」
ギャルちひろ「きれいになりたかっただけなのに……私、みんなに酷いことしてる…! わあああああごめんなさいいいい!!」
ファーブル「ちひろ…!」
ファーブル(どうしよう……昆注器の能力じゃどうすることもできない…!)
ファーブル(大好きな友達一人救えないなんて……うううあああ! 悔しいよぉ…!)グスッ…!
ブルース「こうなったら私が!」
トラップ真拳超奥義"天下無双のワンマンアーミー"!!
ブルース「ファイヤー!!」ドドドドドン!!
人工アートマン「ギャアアアアアア!!」
ギャルちひろ「いやああああああ!?」
ファーブル「ちひろへの配慮がまるでなーい!?」ガビーン!
菊之丞「なにやってんだテメー!」バキッ!
ブルース「ごぱぁ! し、仕方無いじゃないか菊之丞! こうなったら、あのアートマンを強制的に切り離すしかない!」
菊之丞「テメーのヘルメットの「なさけ有り」は嘘かよ!」
ブルース「精一杯の、嗚呼、情けを君に!」
菊之丞「YOASOBIに謝れー!」バキッ!
ピカソ「なにやってるんだよ、あいつら…」
ゲルニカ「しかし主殿、攻撃せずにあの化け物を倒すなど無理だぞ!」
ピカソ「…ゲルニカ」ゴニョゴニョ
ゲルニカ「主殿!?」
ピカソ「できるか?」
ゲルニカ「ヴォーッ!? そんなことしたら主殿が戻ってこれなくなる…!」
ピカソ「今」
ピカソ「俺がおまえに聞いてるのは、できるのか、できないか、だ」
ゲルニカ「――」
ゲルニカ「ヴォオオオ……やってみなければわからないが、おそらく…」
ピカソ「よし、わかった!」ポン
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/16/21:52
ピカソ「じゃあ行くぞ、ゲルニカ!」
ファーブル「ちょっ、先輩! 何をするつもり…!」
バクン!!
ファーブル「え?」
バクバクバクバクン!!
味方一同『食ったー!?』ガビーン!
ファーブル「ええええええ!? そんなことしたらちひろがあぁぁぁぁ!!」
ピカソ「どいてろファーブル! 危ない!」バッ
バクン!!
味方一同『自分から食べられたー!?』ガビーン!
ファーブル「ピッ、ピカソ先ぱーい!!?」
◆
ゲルニカの体内
ピカソ「ちひろちゃんを助けるためにはとにかく、あのアートマンと分離させるしかない!」
ピカソ(ゲルニカの"嘔吐カノン"は、胃の中で食べた物質の原子配列を組み替えることができると、スジャータさんが言っていた)
ピカソ『ゲルニカ……俺を食っても、俺の体がバラバラにならないようにできるか?』
ゲルニカ『…おそらく…』
ピカソ『じゃあ、俺がこれからつかむものもバラバラにするなよ!』
ナレーション(ケロロ)「ちひろちゃんに向かって手をのばすピカソ君。しかしそこへ人工アートマンからの妨害が入る!」
ドグゴッ!
ピカソ「ぶ…ぐぅ…!」
ズドドドドド!
ピカソ「あぐっ、がっ、うっ!」
ピカソ「う…うう、う、がぁぁぁアぁ!」ガシッ
ナレーション(ボーボボ)「ちひろちゃんの手首をつかむことに成功!」
ピカソ「うっく…か」
ピカソ「掻き回せ! ゲルニカアアアア!!」
ドゴオオオン!
ナレーション(ケロロ)「掻き回され、ドロドロに分解されていく人工アートマン。ちひろちゃんも無事に分離されていく。そして…」
ウツクシクナリタイ…ウツクシクナリタイ…
(もっと鼻が高ければ…)
(胸が…)
(もっと目が…)
ピカソ「これは…?」
ちひろ(きれいになりたい…きれいになりたい…)
ちひろ(でもどうせ私なんかじゃ…)
ナレーション(ボーボボ)「バラバラになっていく人工アートマンの姿に、ピカソはその本性を垣間見る」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/16/21:53
ピカソ「『あらゆる女性のトラウマを、でたらめにつなぎ合わせた』……これが、こいつの正体」
ピカソ「…そうか。彼女たちも俺と一緒だ」
ピカソ「いや、誰もがそうであるように、心にトラウマを抱えて生きてきたんだ! 一緒なんだ!」
ピカソ「ただ、俺はそれを勇気に変えてくれた人と出会い、彼女たちはそれにつけこみ、利用せんとする人に出会った…」
人工アートマン「ウ…ウウ…」
人工アートマン「ウウ…ツクシ…ク…ナ……リタイ…」
ナレーション(ケロロ)「分解されて手のひらサイズまで小さくなった人工アートマン。その目には涙が浮かんでいました」
ナレーション(ボーボボ)「いや、彼女は最初から泣いていた」
ピカソ「そこになんの違いが……いや、ない…」
ピカソ「何も……何も、何も!」
ナレーション(ケロロ)「咄嗟に人工アートマンへと手を差し伸べるピカソ君」
ナレーション(ボーボボ)「しかし時既に遅く、人工アートマンは完全に分解されて消滅した――」
ピカソ「チャンドラ…!」ギリッ
◆
ファーブル(幼少)「見て見てママー! かわいいでしょ、この芋虫! この子、蝶々になるととってもきれいなんだよ!」
ファーブルの母「瑠々花ったら、本当に虫に関しては天才的ねー」
ファーブル(幼少)「きれいな蝶々になるのよ、イーモコ♪」
自分が初めて飼育した蝶の幼虫。イモコと名付け、愛を注ぐ毎日。
繭になりいよいよ羽化が近づく、ある日の晩――
ファーブルの父「ただいまー。ウィーヒック」フラフラ
ファーブルの父「つまみ〜つまみ〜何かつまみ〜」
ファーブルの父「お、こんなとこにアーモンドが」
ファーブル(幼少)「?」
ばく
ファーブル(幼少)「!?」ガタッ
ファーブルの父「うん〜? なんだこのアーモンド……やけに中身がドロドロしてるなァ。ハッハハハ!」クッチャクッチャ
こうして私はトラウマを負った。
それから数年後、私はスジャ姉様に出会い、昆注器を――自分のトラウマを克服する。
スジャータ「見えないけれど、ちゃんとイモコは蝶になって生き続けるわ」
スジャータ「ファーブルの中で永遠に……ずっと一緒に…」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/16/21:54
レム「結局、ダソヌ兄妹には逃げられちゃったね」
菊之丞「被害者女性を全員避難させたからトントン……ってことにしとこうぜ」
スジャータ「そうね。後はピカソ君とちひろちゃんだけど…」チラリ
ゲルニカ「…………」
ファーブル(ちひろ…ピカソ先輩…)プルプル
ゲルニカ「」ズムー
ゲルニカ「ヴォオオオオオオ!!」ドンッ!
バシャアッ
ピカソ「ふー…」
ファーブル「ピカソ先輩っ! ちひろっ!」
ピカソ「大丈夫、生きてるよ。気絶してるだけだ」
ちひろ「すぅ…すぅ…」
ファーブル「ほっ…」
チャップリン「ったく、ヒヤヒヤさせやがって! 笑えねぇぞ!」
ライムライト「無茶しやがってライ!」
ピカソ「はは、ごめんごめん」
ファーブル「あの…ピ、ピカソ先輩……あの、あり……あ、あたし……ありが…」
ピカソ「え? 何だって!? おまえな、ちゃんとこっち向いて喋れよ! 人として!」ガシッ グリン!
ファーブル「やっ…」(顔真っ赤+涙)
ピカソ「あり?」パチクリ
ファーブル「わーバカバカ! 空気読めよ!」ポカポカ
ピカソ「いで!? いでででででででででで! 何でそんな真っ赤なんだ!?」
ファーブル「わーうっさい! KY!」
ブルース「あらやだ」ニヤニヤ
スジャータ「やったわね、ピカソ君!」
スジャータ「でも……まだ終わりじゃない…!」
[K]
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/23/21:39
数分前、どっかのカフェテラス。
リス吉「リス男、おまえもそろそろ家庭を持てよ。まだ昔の女のこと引きずってんのか?」
リス男「いえ。自分今度こそふっきれてますから」
リス吉「よく言うよ。リス美が新しい彼氏と一緒にいたの見ただけで「リス美ちゃーん」って泣き叫んでたじゃねーか」
リス男「あの頃はまだまだ未熟だったッスから」
リス男「今の自分にとっては些細なことッスよ」
リス吉「本当かぁ?」ケラケラ
ピピピピピピ!
カミーユ「! 何?」
警備員『大変です! ちひろ様が血液を…! 血液タンクが割れて……化け物がぁぁ!』
カミーユ「!? コンピューター、監視カメラの映像を!」
ノートパソコン「了解」ブゥン
リス男「ん?」
子リス『パパー、ママー』
リス二郎『よーしよし』
リス美『あらあらうふふ』
リス男「リス美ちゅわああああああああん!!!!」(号泣)
カミーユ「外のじゃなくて中の!」
ノートパソコン「了解」ブゥン
人工アートマン『アッアッアッアッ』
カミーユ「何よこれは……こんな、こんな不完全な状態で…!」
バッ
車 < ドギュウン!
カミーユ「どういうことよ! クソッ、クソッ! 社長(あの人)に捧げる研究成果(プレゼント)が…!」
カミーユ「いったい何があったというの!? いや、それより、それよりも、なぜあそこに反魂香が…!?」
カミーユ「まさか、スジャータが…!!」
カミーユ「計画はめちゃくちゃ……社長への研究成果もめちゃくちゃ…」
反魂香 < シュボッ!
カミーユ「もう全てがめちゃくちゃなら……もういっそ……もういっそ」
カミーユのアートマン・分別盛り< ドン!
カミーユ「破壊する! 跡形も残さない!」
[K]
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2023/07/23/21:41
ピカソ「スジャータさん、まだ終わりじゃないってどういう…」
スジャータ「カミーユが戻ってくる……審義眼がそう告げているの」
ファーブル「さっきのケバいおばさんが!?」
ハンペン「菊!」
菊之丞「わかってる! 百合魔人、その子(ちひろ)も運べ!」
ピカソ「戦うんですか!? そいつと!」
スジャータ「……」
スジャータ「はっきり言って、かなりの強敵よ。ピカソ君たちだけじゃ、絶対に勝てない」
ピカソ「えっ…」
スジャータ「旧毛狩り隊……最後まで付き合ってくれるのよね?」
ハンペン「無論だ。レムのような者を利用した輩など許せぬ! この拳で叩き潰してくれよう!」
ブルース「このコンバット・ブルース、3世様とエロい女ゲフンゲフン美女の願いには必ず応えると決めている。異論はない」
ファーブル「しれっと最低なこと言った!」
スジャータ「ありがとう。あなたたちの協力があれば、カミーユとアートマン「分別盛り」に勝てる…!」
ナレーション(ケロロ)「それからどしたの?」
分別盛り「……」ゴゴゴゴ…
スジャータ「…久しぶりね、カミーユ」
カミーユ「裏切り者スジャータ……やっぱりおまえか…」
カミーユ「人工アートマン増殖計画。「シャシー」によって集めた血液を精製し、それを反魂香の成分と混ぜ合わせることで人工アートマンを量産する」
カミーユ「社長は「独創性溢れるアイディアだ。君らしい」と言ってくれたのに…」
カミーユ「私の……私の社長に捧げる研究成果を……よくも…」
カミーユ「よくも、よくも、よくも」
カミーユ「よォくもォオおおお!!!」ゴォ!
チャップリン「さっきとキャラ違くねぇか!?」
スジャータ「これがあの女の本性よ。残忍でヒステリックでエキセントリックなの」
ブルース「"カミーユ"と名のつく者は、こんなんばっかりか…」
菊之丞「ガンダムの方のカミーユは最近マイルドだろ」
[K]
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/23/21:42
カミーユ「私の分別盛りは液体金属のアートマン! おまえたちの食道・胃・腸、そして全ての血管に流し込み、内側から鋳造してやるよ!」
カミーユ「"メタリキッド・ラマン"!」
分別盛り「キシャアアアアアア!!」
スジャータ「みんな、お願い!」
菊之丞「百花繚乱真拳奥義"アイアン・コスモス(鉄秋桜)"!」ギュオッ!
分別盛り「……」スッ
ドジュウ!
菊之丞「鋼鉄製のコスモスが溶けた!」
カミーユ「馬鹿が! 「分別盛り」の掌が発する温度は5200℃! おまえらのひ弱な攻撃なんざ届きも――」
菊之丞「ばーか、俺は囮だぜ?」ニヤリ
カミーユ「!?」
レム「爆睡真拳奥義"寝撃"!」ドスッ ドスッ!
分別盛り「シャア!?」ガクン
カミーユ「どうした、分別盛り!? 腕が…!」
レム「私の手刀を受けたら、部分的に眠っちゃうの。アートマンも生き物である以上、睡眠からは逃れられないでしょう?」
カミーユ「くっ…!」
カミーユ「でも、触れたね。分別盛りに!」ニヤリ
ピタッ…
レム「!?」ハッ
天使像「」ニヤリ
カミーユ「ウフフフフフフフフフ! そいつが付着したらもう逃げらんないわよ! 体内に侵入する液体金属! これでおまえは3分後には窒・息・死!!」
レム「いや私布団だから。鋳造できるわけないじゃん」ペッ
天使像「!?」アーレー
カミーユ「何ィイいいいいい!?」ガビーン!
ブルース「トラップ真拳奥義"執事殺しの液体窒素"!」ブシャアアアア!
カミーユ「液体窒素ですって!? 分別盛りが固まる…!」
分別盛り「キシャアアアアアア…!!」ピキパキ…
ブルース「ハンペン様、後は任せました!」
ハンペン「うむ!」バッ
"ハンペン承"!!
分別盛り「!!」ミシィ…!
ドゴォォォン!!
[K]
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/23/21:43
カミーユ「……」
カミーユ「ふっ、ふっ、ふふふふふ…!」
分別盛り軍団 < ズラッ
ハンペン「むっ!」
カミーユ「私をここまでムカつかせるとは大したもんだよ…」
カミーユ「バラバラにされても、私の分別盛りは死なない…! 飛び散った破片の数だけ分裂するのさ!」
カミーユ「さあ、終わりだ! 百年前の亡霊ども! ウフ♪ ウフフフフフフフフフ♪」
ハンペン「終わるのはおまえの方だ、カミーユ」
カミーユ「何!?」
ハンペン「気づいておらんのか? この部屋に既にスジャータたちがいないことに」
カミーユ「!」ハッ
カミーユ「あの雌ブタ、どこ行きやがった!?」キョロキョロ
ハンペン「レムの技は広範囲を巻き込むのでな、この場では上位隊長であるわし以外は逃げる必要があった」
カミーユ「まさか、本当の囮はおまえ…!?」
ハンペン「その通り。レム、始めよ!」
爆睡真拳超奥義"レム・スリープワールド"!!
ヴォン!!
カミーユ「な、何だ!? 景色が変わる…!」
レム「私の悪夢へようこそ!」
カミーユ「悪夢ですって!?」
レム「ここは夢の中。私たちは、私の技でみんな眠ってしまったの」
レム「そして、この世界で眠ると、そのまま永遠の眠りにつくことになる。三大欲の一つである"睡眠"に、あなたと分裂盛りは勝てるのかしら?」ニヤッ
カミーユ「くっ…! 寝るまえにおまえたちを倒せばいいだけだろうがぁ!」
分別盛り軍団『キシャアアアアアア!』
ハンペン「"無双・ハンペン承"!!」ドドドド!
分別盛り軍団『ギャアアアアアアア!』グシャア!
カミーユ「( ゚д゚)」
ハンペン「百年前の亡霊も、捨てたもんではなかろう?」フン
【カミーユ&分別盛り:敗北確定】
[K]
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/30/21:00
施設の外
菊之丞「…何分経った?」
ブルース「まだ1分だ」
スジャータ「ファーブル、チャップリン、あなたたちは避難させた人たちの様子を見てきて」
ファーブル「わ、わかりました!」タッ
チャップリン「おう!」タッ
ピカソ「スジャータさん、俺は?」
スジャータ「ここにいて」
ブルース「…む?」
菊之丞「どうした?」
キラン
ブルース「ガンシップ!?」
菊之丞「ナウシカ!?」
ズドーン!
ゲルニカ「ヴォオオオ! 施設に落ちたぞ!?」
スジャータ「この気配、まさか!?」タッ
ピカソ「ああっ、スジャータさん!?」
菊之丞「おい、まだねむりん粉が!」
ブルース「菊之丞、ピカソ、受け取れ、ガスマスクだ! 突入する!」タッ
菊之丞「お、おう!」タッ
ゲルニカ「わしは!?」
菊之丞「翼で風を起こして、ねむりん粉を吹き飛ばせばいいだろ」
◆
施設内部
スジャータ「(-_-)Zzz」
ピカソ「スジャータさん!」
菊之丞「言わんこっちゃねえ!」
ブルース「これはいけない、すぐに起こさねば」ワキワキ
ピカソ「セクハラする気満々だー!」ガビーン!
菊之丞「何してんだテメー!」バキッ!
ブルース「ごぱぁ!」
菊之丞「それより、さっき落ちてきたのは…!?」キョロキョロ
もてんもてん
菊之丞「ん?」
モナ「……」ニコ
菊之丞「ガキ…? まさか、まだ被害者が残って…」
カミーユ「アートマン「モナ・リザ」!!」
菊之丞「カミーユ!? ハンペン様はどうでもいいが、レムはどうした!」
ピカソ「菊之丞さん、こっちです! 二人とも気絶してる!」
菊之丞「何ぃ!?」
カミーユ「ま、ま、まさか……あの男が来る…!」ガタガタ
ブルース「あの男…?」
パン
両手を合わせ、親指同士と人差し指同士をつけて、モナ・リザは輪を作る。すると、その中央に黒い球体が出現した。
ジ ジジ ジガッ…
ゴギョオオオォ!
次の瞬間、黒い球体は分裂した分別盛りを吸い込み、まとめて飴玉サイズに固めてしまう。
小さくなっても分別盛りは液体金属。落下すると小さなクレーターができた。
菊之丞「分別盛りを全て倒した…?」
ブルース「より強いアートマンということか…!」
モナ・リザは飴玉サイズにされた分別盛りを、本当に飴玉のようにしゃぶりはじめた。美味しそうに頬張るその姿は、どう見ても普通の女の子だ。
だが…
カミーユ「く、来る…!」
ニュッ
モナ・リザのスカートの中から1本の腕が飛び出し、彼女の口に手を突っ込んだ。
ピカソ「!?」
カミーユ「あの男が、来る!!」
ずぽん、と飴玉もどきが取り出される。すると、
「また君は……駄目だびん。モナ」
スカートの中から腕の持ち主である、成人男性がずり落ちてきた。
「相手がちがうびん。これはチャンドラ幹部のアートマン。よっこらせ」
「勝手に破壊しちゃ駄目だびん。それにこれはモナのご飯じゃないびん。いけない子は、めっ、するびん。めーっ」
男がモナ・リザにお仕置きしようと手を上げると、モナ・リザは目尻に涙を浮かべて落ち込んだような仕草を見せた。抵抗する様子はない。
すると、男も動きを止めた。
ピカソ「………………」
「だびーん!!」
しばし沈黙があってから、男はモナ・リザにキスの雨を浴びせはじめた。
「いい子だねっ、モナ! 反省できたねっ、モナ! えらいびん! えらいびんん!」
「さすが我輩のモナ! キャワイイモナ! ああっ、モナ! モナ! モナァー!」
男は更にモナ・リザを抱き上げ、舌でベロベロと嘗め上げる。
菊之丞「変態だーーー!?」ガビーン!
ブルース「っていうかロリコンだーーー!!」ガビーン!
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/30/21:02
カミーユ「おまえ、何しに来たの!? なんてことしてくれたの…!? 私の、私の大事なアートマンをォォォ…!」ワナワナ
「モナ足! モナ味! おいしィー! おいしすぎる!」ベロベロ
カミーユ「くっ!」ガシッ
ブルース「あっ、私のマシンガン…!」
カミーユ「うおァアアァァァアアこのヤロオオオオ!!」ドパパパパ!
モナ・リザ「!」バッ
ギャガウ! ガゥガウ!
ズドドドドドド!
カミーユ「がはっ!?」ドシャア
ピカソ「…ッ!」
ブルース「銃弾を全て素手で弾き返した!? それも、勢いをまったく殺さずに!」
「皆、ごはんにしようね」つ ピクニックシート
「今日の餌はなんと、チャンドラ幹部のアートマンだびん。ほら、おあがり」
ブルース(懐に蛇のような生き物が……こいつ、複数のアートマンを所持しているのか!?)
ガリッガリッガリッガリッ
「フフフ。だいぶ大きくなったびん」
ピカソ「!」ダッ
ゲルニカ「主殿!」
ピカソ「お、おい、大丈夫か!? おい、おい!」
カミーユ「……」
菊之丞「ピカソ、そいつはもう…」
ピカソ「あ、あいつは何者なんだ!? おまえら……チャンドラの仲間じゃないのか!?」
カミーユ「……」
カミーユ「「ダヴィンチ」」
ピカソ「!」
カミーユ「そう呼ばれている……あの男は……社長に雇われた、用心棒……ああやって、アートマンの死肉をあさる……ハイエナ野郎…」
カミーユ「うっ……うウウ……社長……あの人に、最後、一目だけでも……会いた、かっ……た…」
パタ…
【カミーユ:死亡】
ピカソ「…!」
菊之丞「チャンドラ社長の用心棒……まさか、レムたちもあのモナ・リザってアートマンにやられたのか!?」
ダヴィンチ「まだ足りないねぇ? もっと食べたいねぇ?」
ダヴィンチ「じゃあ…」
ダヴィンチ「残りのデザートも食べちゃおうねぇ!」
ピカソ「…ッ!!?」ゾッ!
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/30/21:04
ダヴィンチ「モナ」
モナ「!」ピョン
菊之丞「来るぞブルース! どうする!?」
ブルース「ハンペン様は一人でなんとかなる。女性二人を回収して撤収する!」
菊之丞「わかった! まずこのガキをなんとか――」
ドゴォ!
菊之丞「」ドシャア!
ブルース「菊之丞!?」
モナ「♪」ピュンッ!
ブルース「くっ! トラップ真拳奥義"バイオの最後はロケットランチャー"!!」バシュオォ!
ドグォォン!!
モナ「〜♪」ブワッ!
ブルース「なっ、無傷…!?」
グシャア!
ピカソ「ブルースさん!」
ブルース「」シーン…
モナ「……」ニコッ
ピカソ「う!? わっ、ああァ!」
ゲルニカ「ヴォオオオオオオオ!!」バッ!
モナ「!」シュッ
ドギャア!
ピカソ「げ、ゲルニカアァァァァ!!」
ピカソ「ゲルニカ! ゲルニカ、大丈夫か、ゲルニカァ!」
ゲルニカ「ヴォ、ヴォオオオ…!」
ピカソ「あんな…あんな化け物、どうやっても敵いっこない…! 逃げろ、ゲルニカ!」
ピカソ「逃げろ! 逃げろォォォッ!!」
ドゴオオン!!
ダヴィンチ「ふぅー…」ゴソゴソ
つ カセットテープ&テープレコーダー
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/30/21:05
ダヴィンチ「オホン! あ〜只今、午後3時27分――」
ダヴィンチ「本日、吾輩はチャンドラカンパニー本部にて美味しい情報を入手したびん。シャシー開発責任者カミーユが、3匹のトラウマイスタをまもなく始末するとのこと」
ダヴィンチ「吾輩はいつも通りアートマンの死体を貪るべく出向いたのだが…」
ダヴィンチ「過ちを犯したびん…愛しのモナが勘違いでカミーユを殺ってしまったびん…」
ダヴィンチ「いや、そもそもこれは過ちなのか? 天使の悪戯なのか? 悩ましい。非常に悩ましい。ああ、しかし神はこの所業をお許しくださるのだろうか…」
モナ「……」グイグイ
ダヴィンチ「モナァー! だびーん! モナの太ももに比べたら、神などうんこだね! クソアーメン! クソアーメン!」
【ダヴィンチのスカートめくり】
モナ「〜!」
ダヴィンチ「ん? どしたの?」
そこでダヴィンチは気づいた。施設が無くなっていることに。
ダヴィンチ「あれ?」
ピカソ「くらえェエエエエ!! 施設丸ごと食べ尽くした"超巨大嘔吐カノン"だッ!!」
もはやロケットサイズの弾丸を前にダヴィンチは、
―キュン
ときめいていた。
ダヴィンチ「信じられない……モナの力を目の当たりにして臆せず、なおも虚をつき反撃してこようとは…」
モナ「……」サッ
ダヴィンチ「モナ、いいよ。吾輩が受けよう。その勇敢なる魂に敬意を表して」
ピカソ「!? アートマンを退けた…!?」
ダヴィンチ「吾輩の名はダヴィンチ。チャンドラの契約社員だびん」スッ
ダヴィンチ「なんだ!? 何か取り出した! 筆!?」
ダヴィンチは弾丸をそのまま筆で受け止め、ひっくり返して跳ね返したのであった。
ズドオオオン!!
ピカソ&ゲルニカ「…!!」
直撃。ピカソとゲルニカは墜落し、だめ押しとばかりに反魂香が燃え尽きてゲルニカが消滅した。
ダヴィンチ「ククククックック。面白い。吾輩、非常に興味をもったびん」
ダヴィンチ「…ねぇ。この少年(オモチャ)、貰っていいかな? スジャータ嬢」チラ…
スジャータ「(-_-)zzz」
[K]
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/07/30/21:07
ピカソ「ハァッ、ハァーッ、ハァーッ!」
ダヴィンチ「クククククックック、面白い! 非常に面白い少年だびん!」
ダヴィンチ「これほどの可能性を秘めた人間を見出だしてくるとは……君の眼力にはお見それしたびん。スジャータ嬢…」
モナ「……」サッ
ダヴィンチ「だ〜め。ランチタイムはもうおしまい」
ダヴィンチ「待とう。この少年はもっと美味しく成長する」
モナ「……」
ダヴィンチ「はじめは君らを皆殺しにするつもりだったが……気が変わったびん」
ダヴィンチ「今しがたの攻撃……ククククックック……あれは実に素晴らしかった」
ダヴィンチ「おおお、眼の窓より溢れ出でる光! 君の輝く魂!」
ダヴィンチ「んふーっ!」ベロリン
ピカソ「!」ビクッ
ダヴィンチ「ククク……だがまだだびん。それじゃまだだびん」
ダヴィンチ「少年、吾輩と、約束を交わそう」
ダヴィンチが懐から取り出したのは、顔のついたカセットテープ。ダヴィンチはそれをテープレコーダーに入れる。
ダヴィンチ「『5秒後、ここは大雪になるだろう』」
ピカソ「…?」
ダヴィンチ「えーと……あ、あったあった」
ダヴィンチはテープレコーダーからカセットテープを取り出すと、カミーユの遺体へと近づき、カセットテープをカミーユの腹部へと埋め込んだ。
ダヴィンチ「4…3…2…1…」
カウントダウンしながらカミーユから離れるダヴィンチ。すると、
ドゴォッ!
突如、カミーユの遺体が爆発。跡形もなく消し飛んだ。
ピカソ「!?」
ダヴィンチ「わかったかい? こいつの能力」
ダヴィンチ「アートマン「受胎告知」! このテープに吹き込まれた予言が的中しなければ、埋め込まれた人物の腹を食い破り爆裂する!」
ピカソ「…!!」ガタガタガタ
[K]
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2023/07/30/21:09
ダヴィンチ「試運転は以上。本番を始めるびん」
ダヴィンチ「『七つの夜が過ぎ、その間に「光の真理」を悟った少年と吾輩は再び死合うだろう。そして少年はこの約束を他言することはないだろう』」
ダヴィンチ「さて、こいつを誰に…」
ダヴィンチ「やはりスジャー…」
ガシッ!
ダヴィンチ「……」
ピカソ「スジャータさんに触るな…! この変態野郎オオォォォ!!」
ダヴィンチ「そんなに大事?」ニコ…
ゲシッ!
ズシャアァァ!
ダヴィンチ「大事?」
ピカソ「大、事だ!!」
ダヴィンチ「何故?」
ピカソ「俺の…!」
ピカソ「俺のトラウマを笑わなかった人だか…!」
ダヴィンチ「じゃあ殺す。スジャータ嬢を、殺す」トプン
【受胎告知:設置完了】
ピカソ「………!!!」
ダヴィンチ「彼女を助けたくば、強くなれ少年。今のままでは吾輩には遠く及ばない」
ダヴィンチ「愛するものを失うまいとする刹那、人間は何よりも強くなれるはずだろう?」
ピカソ「……ッッ!」
ダヴィンチ「気をつけて帰りたまえよ。君ら全員の傷は治しておいたびん。では7日後を楽しみにしているびん」
ダヴィンチ「このことはくれぐれも他言せぬようにね。クククク……さらばだびん、少年」
ダヴィンチ「あの女幹部のことは……そーだな……社長には不慮の事故で死んだ、と報告するびん」
シュウウウ…
【ダヴィンチ&モナは、姿を消した…】
ピカソ「…………………」
スジャータ「う…ん…はっ!?」
スジャータ「ピ、ピカソ君あなた……カミーユは!? それにここは…!?」
ピカソ「……」
ピカソ「チャンドラに帰ったそうですよ。ハンペンさんたちが、うまくやってくれたようです…」
スジャータ「そ、そう? よかった…」ホッ…
[K]
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/08/06/21:54
イボンコペッチャンコイェイ
ビュティ「あっ、戻った!」
ボーボボ「誰がイボンコだー!」バキッ!
首領パッチ「俺じゃねー!」グバァ!
ゼタ本「なるほど。これでは言いたくても言えんな、ピカソ」
ピカソ「…!」
ソフトン「あのダヴィンチという男、ピカソの記憶越しでも伝わる凄まじい邪悪さの持ち主だな…!」
ジュジュ「ありとあらゆる色を混ぜ合わせてできた、混沌という名のどす黒い心……本当に人間?」
ニケ「『七つの夜が過ぎ』ってあと5日!? あと5日でスジャータさんあぼん!?」
ククリ「どどど、どうしよう? どうしよう!」
チャップリン「ピカソ、テメー! なに笑えねぇことしてやがんだオラァ!」
ファーブル「やめて、チャップリンさん! ピカソ先輩が弁明した瞬間にスジャ姉様が爆発しちゃう!」
ケロロ「クルル曹長、至急、受胎告知の摘出を!」
スジャータ「駄目よ。受胎告知が宿主の体から出ていくのは、予言が果たされた時だけ。無理に取り除こうとすれば、それでも爆発するわ」
トマ「《全知全能の書》を使っても駄目なんですか!?」
ゼタ本「確かに《全知全能の書》を使えば受胎告知を取り除けるだろうが……誰が願いを書き込むのだ?」
ゼタ本「《全知全能の書》に願いを書き込み、かつ願いをかなえることができるのは、魔王クラスの存在のみだ」
ゼタ本「プラムたちが、そう簡単に協力してくれるとは思えんぞ」
チャップリン「当たって砕けろだ! とにかく魔王たちのとこに行くぞ!」
◆
プラム「は? 何よそれ、どうしてその女を生かすために協力しなくちゃいけないの?」
プラム「私たちはあくまで、ゼタの魔界の復活を手伝うために、ここに来たのよ」
ファーブル「そんなぁ!」
チャップリン「このガキ! 笑えねぇこと言ってんじゃねえぞ!」
プラム「……」ピッ
チャップリン「ぐばっ!!」
ピカソ「チャップリン!」
首領パッチ「デスビームだ! デスビーム撃ったぞあいつ!」
プラム「口を慎みなさい。ザコの分際で。あなたの前にいるのは『魔王』なのよ」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/08/06/21:56
ゼタ本「メルサ、チャップリンを治療しろ」
メルサ「かしこまりました」ポワー
ゼタ本「プラム、我の魔界で勝手は許さんと言っただろう」
プラム「こういうバカはわからせてあげないと駄目でしょ。手足をもがれなかっただけ、ありがたいと思いなさい」
チャップリン「ぐぐぐ…!」
ニケ「シードル先輩! お願いします! どうか、どうかご慈悲を!」ドゲザッ
ビュティ「勇者が魔王に土下座して頼み込んでるー!」
ジュジュ「プライド無いんかい」
シードル「いいだろう」サラリ
サロメ「えっ!?」
シードル「試してみたいことがあってな…」サラサラ…
『冥王シードルの名のもとに、スジャータから受胎告知を取り除く』
シードル「…どうだ?」
バチッ!
ゼタ本「ぬわっ! 何だ!?」
プラム「願いが、消えていく…!? どうして!?」
シードル「ちっ、やはりか」
シードル「俺の願いよりもダヴィンチの願いが優先された。あの男、少なくとも俺と同等、もしくはそれ以上の力を持った、魔王クラスの実力者のようだ」
ニケ&ククリ『え〜!?』ガビーン!
ミッキー「シードルと同等って、元人間とは言え、君のレベルは800もあるじゃないか! キングダークの倍だよ!? 決して弱い魔王じゃない!」
キングダーク「(´・ω・`)」ショボーン
シードル「この面子では下から二番目だ。アレクサンダーやプラムといった若造どもにも劣る」
シードル「だが……普通の人間にとっては、この上無い脅威となるだろうな」
ゼタ本「魔王ギリに闇皇帝ハイドレート、そして契約社員ダヴィンチ。我ら魔王と並ぶ実力者が、同時に三人も出現するとは……どうなっとるんだ、この星は?」
バビロン「そりゃ調停者もくるわい……ナンマンダブ、ナンマンダブ…」ブルブル
ケロロ「我輩、何で地球侵略に来ちゃったのかなぁ…」
ギロロ「折れるな! 自信を持て!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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2023/08/06/21:58
ゼタ本「こうなってしまっては、ダヴィンチの要求通りにするしかないな。スジャータ、やつの言っていた『光の真理』に心当たりは?」
スジャータ「ええ、あるわ。できれば、もう少し時間を置いてからみんなに教えたかったんだけど…」
スジャータ「"彼"に会いましょう。4人目の仲間に!」
ピカソ「4人目…? 他にも、トラウマイスタが?」
スジャータ「ええ」
ゼタ本「軍曹、出撃準備だ!」
ケロロ「了解であります!」ビシッ
ピピピピ ピピピピ
ゼタ本「…おい軍曹、頭からアラーム音が聞こえるんだが」
ケロロ「こっ、これは! 「冬樹殿タスケテカエルコール」!」
ゼタ本「何だそれは?」
ケロロ「冬樹殿が今ピンチ、ということであります!」
モア「おじさま、大変です!」
ケロロ「モア殿!?」
モア「裏マルハーゲ帝国が、西澤ピーチグループが所有する工場を一つ占拠しました! てゆーか吸収合併!?」
ケロロ「何ですとー!?」
首領パッチ「まぁた四字熟語の使い方間違えてる…」
天の助「まあ、残念かわいいってことにしとこうぜ」
タママ「ああっ! そう言えば今日、モモッチがフッキーを新しい工場に連れてくって言ってたですぅ!」
ケロロ「ゲーロー!? ということは、冬樹殿だけでなく桃華殿もピンチー!?」
ゼタ本「間の悪い……では、部隊を二手に分けるしかないな」
ゼタ本「ケロロ小隊とボーボボ組は工場、トラウマイスタと我ら魔王軍は4人目のトラウマイスタの元へ向かう」
ゼタ本「残る勇者パーティーはどうするか…」
ニケ「じゃあ4人目のトラウマイスタの方で。そっちの方が楽そうだから」
ヘッポコ丸「おまえ、ブレないな…」
ククリ「それでこそ勇者様よ♪」
ジュジュ「……」ピーン
トマ「はっ、ジュジュさんの妖怪アンテナが立った!」
ビュティ「鬼太郎!?」
ジュジュ「ごめんニケくん、あたし工場の方に行くわ。なんかそうしないといけない気がする」
ニケ「あそう? 気をつけてな」
ジュジュ「ええ、ついでにキタキタも連れていくから」
キタキタおやじ「びしばし働きますぞー!」ピーヒャララー
ゼタ本「では、今度こそ出撃準備だ!」
第10話『契約社員』完
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