ひたすらカオスですけど、一応勧善懲悪物語です。
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2022/05/01/22:49
ボーボボのナレーション「前回のあらすじ! 大地震によって出現した時空の歪みに飲み込まれ、原始時代にタイムスリップしてしまったケンとリカは、そこで宇宙人と出会い――!」
ケロロのナレーション「ちょっと待てー! これこのスレが始まりだから、前回とか無いよ!」
ボーボボのナレーション「えっ!? お、おい、なんか違うみたいだぞ。どうなってんだよ…何?こっちが本物!?」
参戦作品
○ボボボーボ・ボーボボ
○トラウマイスタ
○魔法陣グルグル
○ファントム・キングダム(小説版)
○ケロロ軍曹
グルグルのメッセージウィンドウ【ろくなコラボじゃなかった!】
#毎週日曜更新予定。
#もくじ
>>2-9
プロローグ
>>10-20
第1話
>>21-36
第2話
>>37-65
第3話
>>66-86
第4話A
>>109-128
第4話B
>>87-97
第5話A
>>129-184
第5話B
>>98-108
第6話A
>>185-205
第6話B
>>206-227
第7話
>>228-252
第8話
>>253-291
第9話
>>292-317
第10話
>>318-336
第11話A
>>337-379
第11話B
>>380-415
第12話
>>416-456
第13話
>>457-489
第14話
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/08/13/21:56
第11話A『flash back』
ザン大陸、ギリの城
カヤ「ギリ様、出撃準備が整いました。行ってまいります」
ギリ「待て」
カヤ「はい?」
ギリ「次の戦いには、この者を連れていけ」スッ
「……」
カヤ「何者ですか?」
ギリ「魔王ゼタに恨みがあるそうでな、我々に協力してくれるそうだ」
ギリ「次の戦いで、使えるかどうか見定めてこい。やってくれるな?」
カヤ「はっ! 」
◆
ラジオ局
623「はーい、『623の俺ラジオ』、残念ながらお時間となってしまいました! ゲストのSENGOさん、最後に何か一言!」
センゴ「そうですねー…」
センゴ「愛してるよ! ボクのハニーたち!」
623「はい、ありがとうございました! それではリスナーのみなさん、また明日ー!」
センゴ「バイバ〜イ♪」
味方一同『………………』ポカーン
ファーブル「まさかあの今をときめくカリスマアイドル、SENGOがトラウマイスタだっただなんて…!」
ミロード「スジャータさんて、本当に大胆ですよね〜」
ピカソ「て言うか、俺たち何で普通にラジオ局に入れたの?」
ゼタ本「あのラジオのパーソナリティー、クルル曹長の友人だそうだ」
スジャータ「そう。それで事前に許可を取っておいたわけ」
ピカソ「そうなんだ…」
ニケ「あいつ、友達いたのか…」
ククリ「勇者様!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/08/20/22:18
楽屋
センゴ「ふー…」
味方一同『……』
ルミネ「テンションひっく」
ピカソ「まるで別人だ…!」
センゴ「スジャータ」
チャップリン「! てめ、なに呼び捨てして…」
センゴ「俺は一人でいいと言っただろう。仲間はいらない。足手まといになるだけだ」
味方一同『』
チャップリン(なんだこの野郎、こんな奴が仲間だァァァァァァァ!?)ビキビキ
ファーブル(性格わっる〜…)ドンビキ
ミロード「空気がギスギスしてますぅ」
ゼタ本「言われなくてもわかっとるわ」
ニケ「チャップリン、ファーブル」
チャップリン「んだよ!?」
ニケ「許してやれよ。こいつコミュ障なんだよ。友達いないから」
センゴ「なぁ!?」ガーン!
ククリ「勇者様、どうしてそんなことわかるの?」
ニケ「そこの引き出しの中でプライベート用って書かれた携帯電話を見つけたから、履歴を確認してみたんだ」
ニケ「チェーンメールが1件。あと全部母親だった」
チャップリン「どんだけ友達いないんだよ!」ガハハ
ファーブル「カリスマアイドル(笑)」
センゴ「警察呼ぶぞ貴様!」
トマ「すみません、勇者さんは職業が盗賊で…!」
センゴ「何だそれは!?」
スジャータ「まあまあ」アハハ…
スジャータ「…センゴ、まずは話を聞いてもらえるかしら」
センゴ「……」
センゴ「くだらん内容だったら、刀のサビにしてやるからな」
スジャータ「ありがとう」ニコ
【スジャータ説明中…】
センゴ「………………」
センゴ「スジャータ、最初に全部説明しないのはおまえの悪い癖だ」
スジャータ「わかってるわ。でも…」
センゴ「…俺もおまえに死なれたら寝覚めが悪い。不本意だが協力する」
スジャータ「センゴ…!」
ピカソ「あ、ありがとう! それで『光の――」
ファーブル「先輩ストップ!」
ピカソ「あっ!」ビクッ
センゴ「まあ見てろ」カチッ シュボッ
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/08/27/22:04
ジャキン!
チャップリン「反魂香の煙の中から刀を取り出した!?」
センゴ「"勇気の剣"だ。おまえたちも、自分のアートマンを倒す時に使っただろう」
ファーブル「確かに使ったけど、あれから一度も出してないわよ!?」
センゴ「"入り方"は簡単だ。反魂香に着火して、煙の中へ手を入れるんだ。あとは勝手に引きずり込まれる」
センゴ「だが、思い留まるならまだ間に合うぞ」
センゴ「失敗すれば、命を落とす」
ピカソ「じゃ、行ってくる」ズボッ
センゴ「おい、今の話聞いてなかったろう?」
ピカソ「センゴ、教えてくれてありがとうな」
センゴ「……」
ピカソ「無事に帰ってこれたらトモダチになろうぜ。だから、もう1人で寂しい顔するなよ」
センゴ「なっ…!」
ギュンッ
ファーブル「ああっ、先輩!」
チャップリン「負けねぇぞ! 俺も行くぞコラァ!」ズボッ
ファーブル「チャップリンさんまで! よ、よーし、あたしだって!」ズボッ
ギュンッ
ニケ「吸い込まれたな」
ククリ「う、うん」
スジャータ「気をつけてね…」
センゴ「……」
◆
ピカソ「…う。ま、眩し…」
ピカソ「ここは…?」
ピカソ「見覚えがある……あれは、俺の通った幼稚園だ。造形は歪だけど」
センゴ『そこは、おまえたちの記憶の世界だ。「勇気の剣」はそこにある』
ピカソ「そこって……どこだ? 見当たらないけど」キョロキョロ
センゴ『そこで試練が与えられる』
ピカソ「試練…?」
センゴ『ああ。その人間にとって、最も残酷な試練が…』
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/08/27/22:05
「ピーカソくん」
ピカソ「?」
ランコ「鬼ごっこ、しーましょ」キラキラ
ピカソ「!!!?!??!」ブワッ!
ピカソ「ら……ランコちゃん!」
ランコ「みんなー、こっちー!」ノシ
センゴ『そこで試されるのは……根幹の精神力。治りかけた傷の痂を無理矢理引き剥がされる……苦痛に耐えうる精神力』
ピカソ「ハァー……ハァー……ハァー…!」フルフル
ガコッ
ピカソ「え?」ヒュー
ピカソ「うわぁあああああ!?」ガシィッ!
センゴ『言い忘れていたが……その世界は刻一刻と崩壊していく。落ちると死ぬぞ』
センゴ『リミットは香が尽きるまでの10分間。急ぐんだな。既に2分経過した』
ピカソ(…焦った…)ハァ…ハァ…
ピカソ(またランコちゃんが目の前に現れるなんて……つっても俺の記憶の中のだけど…)
ズキッ…
ピカソ(うっ……痛い、心臓が…)
ピカソ「ふー…」
ピカソ(でも、俺はもうトラウマを克服したんだ! 「勇気の剣」を手に入れてスジャータさんを必ず守ってみせる!)
ランコ「ピカソくん、鬼やって」
ピカソ「うん、いいよ」
ピカソ(これが試練か)
ランコ「それはじゃはじめるよ。よぉーい……スタート!」
ピカソ「いーち、にーい…」
ピカソ(ランコちゃんを入れて9人! でも相手は幼稚園児だ! 負けるはずがない!)
ピカソ「10! まずはあの子だ!」ダッ
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/08/27/22:06
ピカソ「はい、つかまえた!」パシッ
ピカソ「ん?」
ギュルル ズボォッ!
ピカソ「うぐぉ!?」
ピカソ「なんだこりゃ!? 俺の胸に額縁が…!」
ランコ「その絵を完成させてね。そこにピカソくんの、ほしいものが出てくるよ」
ピカソ「なるほど……つかまえる度に、ここにパズルみたいにピースが埋まっていくのか…」
ゴオオオ!
ピカソ「うっ!?」
ガァァァァァン!!
ピカソ(何!? これは……あの時の色、感触、温度、匂いが、甦ってくる……記憶の五感がはっきりしていく――!!)
ピカソ「うぐっ! ぐ…あああ…」
ピカソ「うううううウウウ、うああ!!」
センゴ『いよいよ始まった。これが試練の世界。トラウマを再体験する――』
センゴ『再発(フラッシュバック)に耐えることだ』
ピカソ「うっ! うっ!」
ランコ「あは、ピカソくん。そのパズルやっていくとね、もっともーっと苦しくなっていくよ? 耐えられるー?」
ランコ「それともー」
ランコ「あきらめて、死ぬ?」ニヤリ
ピカソ「う、ううう……うう、う…」
◆
チャップリン『ギャアアアアア!!』
ファーブル『いやあああああ!!』
ライムライト「チャップリーン!」
昆注器「ミー! ミー!」
アルタ「まさに阿鼻叫喚じゃな…」
ミロード「スジャータさんが教えなかったのも納得ですぅ…」
ゲルニカ「ヴォオオオ! つかまえるごとに主殿の体にヒビがああああ!」
ニケ「おい、本当に大丈夫なんだろうな!?」
センゴ「向こうは現実じゃない。そう見えているだけだ……痛みを感じることに変わりはないがな」
センゴ「それに言っただろう。失敗すれば命を落とすと。大丈夫かどうかは、あいつら次第だ」
ククリ「そんなぁ!」
センゴ(だが……他二人はともかく、ピカソというやつのトラウマ……深い!)
ドゴーン!
ゼタ本「何だ!?」
623「みんな!」ガチャ
センゴ「623、どうした!?」
623「チャンドラの刺客が仕掛けてきた! アートマンを出して暴れてる!」
トマ「敵襲ですか!」
スジャータ「こんな時に…!」
センゴ「…わかった、俺が出る。来い、アートマン"村正"!」
村正「!」ドン!
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/09/03/21:58
刺客「出てこい、センゴぉ! テメーがトラウマイスタだってのはわかってんだぞオラァ!」
ニケ「あいつが刺客か!」
ククリ「あのアートマン、ふくろうみたいな顔してる!」
アルタ「体型は土偶じゃな。そしてでかい…」
ルミネ「3メートルはあるね」
センゴ「おまえら、どけ」スッ
刺客「お、出たな! 行け! GO! GO! GO!」
センゴ「村正、合わせろ」シャキン
村正「」コクッ
刺客「無駄だ! 俺のアートマンはパワー自慢! すぐにとどめを刺してやるぜ!」
梟土偶「」ゴォン!
刺客「死ね死ねウィッフィィィ! こいつで俺は幹部昇格だっぜェェェェェェ!!」
センゴ「くだらん…」チラッ
村正「」コクッ
ザン! サザン! ザン!
梟土偶「…!」ヨロッ…
刺客「うっ…!」
ルミネ「押してる…!」
ミロード「相手のアートマンの腕にヒビが!」
センゴ「悪いな」ヒュッ
村正「!」ヒュッ
ズドドドド!
梟土偶「…!!」ピシッ
バラバラバラ…
ククリ「やったぁ!」
トマ「バラバラの粉々です!」
刺客「はっ、あれ? 俺は一体何を…」ハッ
スジャータ「洗脳が解けたわね」
ゼタ本「あったな、そんな設定」
センゴ「見ただろう? 俺の強さを。群れるつもりはな…」
メルサ「ゼタ様、魔力を検知しました。ギリ軍、来ます」
ゼタ本「ほう」
ニケ「えっ!?」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/09/03/21:59
推奨BGM「忌むべき訪問者」
カヤ「また会ったな、勇者! グルグル使い!」
ニケ「カヤ! どうして俺たちがここにいるってわかったんだ!?」
カヤ「チクリ魔の情報収集能力を、なめてもらっては困る」
ゼタ本「我々を監視していたというのか? ずいぶんと優秀なやつなのだな、そのチクリ魔というやつは」
ニケ「いや、どっちかっていうとおしゃべりで間抜けなやつだ」
ククリ「勇者様…」
カヤ「モンクとデマを倒してしまうとはな……おかげで我が軍は、大きく戦力を落としてしまったわい」
ゼタ本「ふん。その割には、またずいぶんと雑魚を引き連れて……って」
カボチャ頭「……」
にんじん「……」
もろこし「……」
ゼタ本「あ、あれは! 我が魔界に棲息する魔物ではないか!」
ゼタ本「そう言えば、我が魔界はこの地球と混ざって、地球に我が魔界の魔物が出現するようになったという設定になっていたが……おまえたち、どういうつもりだ!」
カボチャ頭「ギリ様万歳…」
にんじん「ギリ様は、魔界の消滅により住み処を失った我々に、衣食住を与えてくださった」
もろこし「見返りは労働やが、1日8時間で週休2日。もちろん残業は無しだど! 自分で自分の魔界を消滅させたどっかのアホより、ずっとご立派な方だべ!」
ゼタ本「な、何だとぉ〜!?」ガビーン!
アルタ「ううむ、なんと魅力的な雇用条件」
ルミネ「ゼタ様、ギリに人望で完全に負けたね」
ミロード「私もあっちに行っちゃおうかな〜…」
ゼタ本「おまえたち、何を言っている!」
「いい気味ね、魔王ゼタ」
ゼタ本「ぬ!? 何者だ!?」
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2023/09/03/22:01
推奨BGM「逢魔繚乱」
アサギ「暑中お見舞い申し上げます」
ゼタ本「女…? 誰だおまえは」
アサギ「私はアサギ。日本一ソフトウェアの次回作の主人公だった女」
ニケ「なんかすごいメタ発言きた!?」
ゼタ本「主人公『だった』? どういうことだ」
アサギ「ゼタ、あなたは本の姿の時に、まだ主人公としての階段を登る途中だった私と出会い、無理矢理戦って倒して、弱いからという理由で勝手に弟子にする」
ククリ「えっ、なにそれ!?」
スジャータ「ほとんど通り魔じゃない!」
アサギ「そこから私の人生転落しっぱなしよ! その後も様々な作品にゲストとして出演するも私が主人公の作品は一向に発表されず、月日だけが流れ、ヘンテコなキャラ付けが定着し、挙げ句の果てに雑魚のプリニーにすら主人公の座を先に越されてしまった!」
ゼタ本「ちょ、ちょっと待て! それ、我関係あるのか!?」
アサギ「あるわよ! 全てはあなたが『次回作の主人公に会いたい』って願ったからなんだから!」
アサギ「…魔王ゼタ、私はあなたに復讐し、あなたがこの時間軸の私に接触することを阻止する」
アサギ「私の未来を変えるためにね!!」バンバン!
アルタ「くっ!」キィン!
ルミネ「二丁拳銃使いか。結構な趣味してるじゃん」チャキッ
カヤ「者共、アサギに続け! やつらの首を、ギリ様への手土産とするのだ!」バッ
ギリ軍『ウオォー!!』
トマ「勇者さん、敵が来ます!」
ニケ「わかってる! 戦闘開始だ!」
ククリ「はい!」
スジャータ「センゴ! あなたも戦って!」
センゴ「ち……村正、もう一勝負だ!」
村正「!」コクッ
[K]
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/09/10/22:11
ドシャッ
ファーブル「ハァハァ……心が壊れるかと思った…!」
チャップリン「笑えねぇ……死ぬ……マジ死ぬ…」
ライムライト「チャップリーン! 大丈夫ライかー!」ピュー
混注器「ミー!」パタパタ
チャップリン「おお……ライムライト! 見ろ、やってやったぜ! 勇気の剣だ!」つ ハリセン
ライムライト「間違いなくライムをしばいたあれだライ!」
ファーブル「あたしだって、ほら!」つ 虫捕り網
混注器「ミー! ミー!」パタパタ
チャップリン「どうだピカソ! 俺たちが…」
ゲルニカ「ヴォオオオオ! 主殿の足がああああ!」
チャップリン「…へっ?」パチクリ
ファーブル「何ですって!?」ガバッ
ピカソ『がぁぁアアア!!』
チャップリン「ど、どういうことだよおい…? 何でこんなボロボロになってんだ!?」
ファーブル「私たち、こうはならなかったわよ!?」
623「ちょっといいかな」
チャップリン「テメーは、さっきの…」
ファーブル「ラジオのパーソナリティさん!」
623「623だよ」
623「センゴから伝言。『彼のトラウマは根が深いから、勇気の剣を獲得するのはおまえたちより難しくなるだろう』だってさ」
チャップリン「はぁ!? 何だそれ! 俺よりもピカソのトラウマがすげぇってか!」
623「いや、それはセンゴに聞いて」
チャップリン「そのセンゴはどこだよ!?」
623「今外で戦ってるよ。チャンドラのトラウマイスタを倒したと思ったら、ギリ軍が攻めてきちゃってさ」
ファーブル「ギリ軍が!?」
623「伝言役頼まれたからここに残ってたんだけど、なんかてこずってるみたいだから俺も戦おうと思ってるんだよね」ポリポリ
623「君たちはどうする?」
チャップリン「行くに決まってんだろぉ!」
ライムライト「ライムもだライ!」
623「君は?」
ファーブル「――私は…」
ファーブル「私は……先輩を待つわ」
混注器「ミー…」
623「そう。じゃあ、行こうか」タッ
チャップリン「おう!」ダッ
ライムライト「ライムライムラーイ!」ピュー
ファーブル(先輩…!)
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/09/17/22:19
タテジワネズミ「笑止!」
クロコ「ギーッ!」
カセギ「シューッ!」
ニケ「あーもう、斬っても斬ってもキリがない! トマ、なんか便利なアイテムとかないか!?」
トマ「待っててください、今"バクレツダケ"を投げますから!」ゴソゴソ
【バクレツダケ】
【その名の通り爆発する性質を持つキノコ】
ニケ「ちょ、おま」
ククリ「ククリも"ヘビイチゴ"、いっきまーす!」
【グルグル:ヘビイチゴ】
【つぼみから爆発するいちごを発射する植物を生やす】
ニケ「ククリまで!?」
アルタ「退避ー!」バッ
ルミネ「言われなくとも!」バッ
センゴ「……」バッ
ニケ「俺見捨てられたー!?」ガビーン!
トマ「えーい!」ポイッ
ククリ「行けーっ!」ボシュッ
ニケ「うわ〜っ!」
ニケ「とかなんとかやってないで、さっさと逃げます」ピョイン
モンスターたち『ぎゃああああああ!!』ボガーン!
ニケ「ふぅ。巻き込まれるふりをして油断させる作戦、大成功」
ククリ「さすが勇者様、迫真の演技!」
ニケ「今の爆発で敵の数も減って…」
トマ「勇者さん、見てください!」
ニケ「え?」
ボンバーヘッド「……」
バーサーカー「……」
鉄巨人「……」
ニケ「もっと強そうなモンスターが出てきたー!」ガビーン!
ゼタ本「ボンバーヘッドにバーサーカー、鉄巨人…! 野菜魔物のような低級だけでなく、中級、上級の魔物まで手懐けているのか!」
カヤ「これもギリ様のお力よ!」
アサギ「こんなことが起きないように、もっと他人に優しくしたら? まあ、もう手遅れだけど」
アルタ「何を言うか! 主にはまだサロメ様が残っておるわ!」
ミロード「そうだそうだ〜!」
ゼタ本「おまえたち何を馬鹿なことを!」
メルサ「……」ポッ
ルミネ「何でメルサが照れてるの?」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/09/17/22:20
フワァ…。
クロコ「ん? 紙飛行機…」
ポンッ
{emj_ip_0378}* < やぁ。
クロコ「えっ」
ボガーン!
モンスターたち『ぎゃああああああ!?』
タテジワネズミ「な、何だ!?」
カセギ「紙飛行機から爆弾が飛び出したッシュ!」
623「俺のペンはクルルが作ったものでね、描いたものを実体化させることができるんだ」ニコッ
ゼタ本「おまえは確か、623と言ったか」
チャップリン「俺もいるぜぇええええ!」
スジャータ「チャップリン!」
チャップリン「ライムライトぉ!」
ライムライト「"サブリザード"!」ゴォッ!
タテジワネズミ「ぎょい〜! 体が凍りついていくー!」ピキピキカチーン
チャップリン「でぇぇりゃああああああ!!」ズバン!
カセギ「ハリセンで斬られたッシュー!?」
チャップリン「どうだぁセンゴぉ! 勇気の剣、手に入れてやったぜ!」
センゴ「…ふん。ようやく俺と同じ土俵に立てただけで、いい気になるな」
チャップリン「んだとぉ!?」
スジャータ「チャップリン、今は敵に集中して!」
チャップリン「そ、そうだった! 見てくれスジャータ! 強くなった俺をぉおおおお!!」ダッ
スジャータ「623君、ピカソ君とファーブルはどうしたの?」
623「ピカソ君はまだフラッシュバックの中。ファーブルちゃんは彼を見守るってさ」
アルタ「ガン無視しておる」
ルミネ「かわいそ〜」
チャップリン「雑魚に用はねぇ! 狙うは大将首だ!」
ライムライト「ライムライムラーイ!」
カヤ「ほう……わしを狙うか」ニヤリ
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/09/17/22:21
チャップリン「ライムライト、動きを止めろ!」
ライムライト「ライ! "サブリザード"!」ゴォッ!
アサギ「手伝う?」
カヤ「いや、よい」
カヤ「竜巻対決じゃ! 闇魔法"紅蓮竜巻"!」ゴォッ!
ズガガガガガッ!
ライムライト「うわあああ!? 押し負けたラーイ!」ピュー
チャップリン「テメー、笑えねぇことしてんじゃねえぞぉ!」ブンッ!
カヤ「"ゴールデンハンマー"!」ガキン!
チャップリン「何ぃいいいい!? 宙に浮いたハンマーで受け止めただとぉおおおお!」
カヤ「いい一撃だ。おまえはもっと強くなれるぞ、若いの」ニヤリ
チャップリン「そ、そりゃどうも…!」
カヤ「だが……年寄りをなめるでないわぁ!」カッ!
チャップリン「ぎゃああああああ!」アボーン!
ニケ「やっぱりカヤは強いなぁ…」
ククリ「チャップリンさん、大丈夫!?」
チャップリン「くそがぁ! 笑えねぇ強さしやがって!」ガバッ
ライムライト「じじい、調子に乗るなライ!」ガバッ
ククリ「元気だー!」
センゴ「体力だけは有り余ってるようだな」
カヤ「今度はこちらから行くぞ! 闇魔法"あくまの矢"!」ビシュシュシュ!
チャップリン「うおおおお!?」
ライムライト「弾幕シューティングは苦手だラーイ!」
ニケ「まずい! ククリ、チャップリンを助けるんだ!」
ククリ「はい! "じいさんだいかつやく"! えい!」ボウン!
カヤ「むっ、グルグルか!?」
ポレポレ「ポレポレ〜!!」
カヤ「なんじゃあ!?」
【グルグル:じいさんだいかつやく】
【旅人シュナーベルから聞いた彼の祖父・ポレポレの話に着想を得た魔法。超強いじいさんを召喚して攻撃させる】
ククリ「目には目を歯には歯を、じいさんにはじいさんよ! 行けー!」
ポレポレ「ポレポレ〜!!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/09/24/21:55
カヤ「くっ、"シールド"!」ヴン!
ポレポレ「ポレポレ〜!」ガシャーン!
カヤ「うわ〜っ!?」ヒュー
カヤ「ちぃっ、なんというパワー! さすがはグルグル!」ズザァッ
カヤ「だが、わしもそう簡単には負けんぞ!」ピカッ!
ボガァァァァン!
アサギ「おーおー、派手にやってるなぁ」
センゴ「よそ見してる場合か?」ヒュッ
村正「!」ブンッ
ガキィ!
センゴ「ちっ…」
アサギ「不意打ちはかっこつけたらダメよ? アイドルさん」
バン! バン!
センゴ「はっ!」バッ
村正「!」ヒュンッ
アサギ「ついでにいいこと教えてあげましょうか」
センゴ「何…?」
アサギ「あんたのアートマン……原作だと12コマしか出てないわよ」シレッ
センゴ「なっ…」
村正「!?」ガガーン!
センゴ「何をわけのわからないことを言い出す!?」
アサギ「まあ、あんたの視点ならそうなるでしょうね。でも…」
アサギ「一度も特殊な能力を使うことなく、最後まで両手が刀になってる球体関節のヒト型の何かで終わった不遇なアートマン。それが私の知る村正よ」
アサギ「まあ原作通りなら最終的にピカソとダヴィンチ以外全員空気になっちゃうんだけどね。よかったわね、これがクロスオーバー作品で。あなたたち、もうだいぶ出番が増えてるわよ?」
センゴ「あなた"たち"って……俺もなのか!?」
アサギ「まあね。あなたの戦闘シーン、本当ならさっきの刺客と戦ったのが最初で最後だったのよ」
センゴ「何ィィィィ!?」ガビーン!
アサギ「もう十分でしょう。退場しなさい、『脇役』」スチャ
"マジカルバレット"!!
センゴ「しまっ……うわあぁぁぁ!!」
村正「!!!!」
ボガァァァァン!!
スジャータ「センゴー!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/10/01/22:01
ボガァァァァン!!
ファーブル「っ!」ハッ
ファーブル(また爆発……もしかして、みんな苦戦してる?)
ファーブル(先輩、早く戻って来て…!)ギュ…
◆
ピカソ「ふー、ふー、ふー」
四つん這いになり、息を整えるピカソ。
既にランコを除く8名を捕まえることに成功していたが、その結果、ピカソの体はボロボロになっていた。全身にヒビが入り、四肢は今にも千切れそう。脇腹から腹部にかけても亀裂が入り、胴体もなんとかくっついている状態だった。頭部は左目が失われてしまっている。
全ては「そう見えているだけ」。この試練を達成し、現実に戻ればもとに戻る。
だが――痛みは確かに感じていた。
ピカソ「ふ……クッ! グ…」
ランコ「ねぇ、もう間に合わないよ? 落ちてもいいんだよ? 楽になるんだよ?」
反魂香の煙の中に出現したいびつな幼稚園。時間経過と共に崩壊するとされたそれは、もう象を模した滑り台しか残っていた。
ランコは、滑り台の一番上にいる。
ランコ「どんどん落ちるわよ。アハハ、早くぅー」
ピカソ「うぉああああああああ!!」ガガガガガ
ランコ「!」
ピカソ「うおおお! ランコちゃん……つかまえ…」
ランコ「つかまえないでっ」グスッ
ピカソ「!」ピタッ
ベキッ ゴガ!
ファーブル『先輩!』
ゲルニカ『主殿ォオオオオオオオオオオ!』
ピカソは落ちた。
ランコ「アハ。バカねー」
ランコ「こんな言葉にころっと騙されて……だからピカソくんってキモいのよ!!」
ランコ「アハハハハハハハハ! アハハハハハハハハ!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/10/01/22:01
ブチィィイィ!
ランコ「あら、潰れちゃったの?」
ガシッ!
ランコ「!!!?」
ランコ「え? 何!? 自分の腕を千切り取って…!?」
ピカソ「つ か ま え た !!!」
ランコ「わあああアァあアアアあああ!!!!」
ガシーン!
ピカソ「絵画が完成した! そしてこの隙間、この形は…!」
次の瞬間、絵画は消え、ピカソの手にはあの三股の剣が握られていた。
ピカソ「黒いパズル……影をたくさん集めたら光が…」
ピカソ「そうか、わかったぞ! ダヴィンチの言っていたこと!」
ピカソ「これが、「光の真理」だったんだ!!」
◆
現実世界へと戻ると同時に、反魂香は燃え尽きた。本当にギリギリだった。
当のピカソは疲れ果てて眠ってしまう。
ファーブル「先輩……お疲れ様」
ファーブル「ってそんなこと言ってる場合じゃなーい! これじゃあ私たち戦えないよー!」
◆
ザァァァ…
センゴ「くっ! 反魂香が燃え尽きた!」
チャップリン「げっ!? 笑えねぇ!」
アサギ「大幅な戦力ダウンね。このまま勢いに乗って――」
チクリ魔「カヤ様ー!」ピュー
カヤ「チクリ魔? 今は忙しいんじゃ、見てわからんか!」ギギギ
ポレポレ「ポレポレ〜!」ギギギ
チクリ魔「でも、ギリ様から撤退命令が出たでし!」
カヤ「何!? そうか、ならば仕方無い…」
カヤ「アサギ! 聞こえただろう、撤退だ!」
アサギ「…雇い主のご機嫌は取らないとね。わかったわ」
ギリ軍『てっしゅー!』ドドドドド
【ギリ軍は逃げ出した!】
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/10/01/22:02
ゼタ本「な、何だ? なぜこのタイミングで撤退した?」
スジャータ「それよりピカソ君よ! 反魂香が燃え尽きたなら、"勇気の剣"を手に入れるための試練も時間切れになったはず!」
ニケ「あっ、そうか!」
ククリ「大変! すぐに戻らないと!」
センゴ「……」
…タッタッタッタッ
ファーブル「め、メルサさ〜ん!」
スジャータ「ファーブル!」
メルサ「何か御用ですか?」
ファーブル「ピカソ先輩が、勇気の剣を手に入れたんだけど、全然目を覚まさなくて…!」
センゴ「!!」
スジャータ「ということは生きているのね、よかった…」
チャップリン「そりゃあよかった! あいつを倒すのは俺だからな!」ガッハッハッ
ファーブル「だから、目を覚まさないって言ってるでしょー!」
ゼタ本「落ち着け、ファーブル。メルサ、すぐに回復だ」
メルサ「かしこまりました」ペコッ
センゴ「……」
センゴ(多くの人間は錯覚している。形あるものを認識するために必要なものは「光」なのだと。しかし「光」だけでは駄目なのだ)
センゴ(「影」があってはじめて、その物体の細部まで視覚することができる)
センゴ(「闇」が強ければ強いほど、それはひかり輝くのだ!)
センゴ(なんてやつだ、ピカソ! あれほどの強烈なフラッシュバックに打ち克ち、"勇気の剣"を獲得した…! なんてやつだ、なんてやつだ!)
センゴ(し、しかし、それだけじゃない! さらに驚愕すべき事実が発覚した! まさか……まさかこれは…)
センゴ(俺にトモダチが出来た…!!!?)ゴギャーン
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/10/01/22:04
メルサ「"ヒール"」ポワー
ピカソ「う、うーん…」パチッ
ファーブル「先輩!」
ピカソ「あれ、俺…」
スジャータ「ピカソ君、頑張ったわね」
ピカソ「スジャータさん……はい、俺、やりました…」ムクッ
ピカソ「ところで、ここどこです? ラジオ局じゃないですよね」
スジャータ「センゴが次の仕事のために泊まってるホテルよ」
センゴ「ルームサービスで食事を用意してもらった。腹減ってるだろう?」
フルコース < やぁ。
ニケ&ククリ『うわ〜! 美味しそ〜!』キラキラ
センゴ「何飲む? コーラ、ジンジャーエール、それとも……ワインでも飲むか? フフ」キラーン
スジャータ「あなたたち、未成年でしょ」
ピカソ「いや、そーじゃなくって…」
センゴ「友情の誕生に、乾杯!」チン
ピカソ「へ?」
センゴ「おまえ……言ったよな。『帰ってこれたらトモダチになろうぜ』って」
ピカソ「あ、あああ。言ったけれどさ…」
センゴ「そう言えば、牛は食えるか? ここのビーフステーキは格別でね。ピカソもきっと気に入ると思う」
ピカソ「いや、ちょ…」
センゴ「慌てるなよ。俺が今、切り分けてやるから。トモダチだからな」カチャカチャ
ピカソ「あの〜」
センゴ「ほらピカソ、あーんだ」
ピカソ「まてまてまてまてまて!!」
ファーブル「何なのこの人ー!?」
ルミネ「友達がいなかった弊害だろうね」
アルタ「労しいのう…」
ピカソ「違うだろ! 違うだろ! トモダチってそーゆーんじゃないだろ!」
センゴ「ああ、すまない。俺としたことが気がつかなかったよ」
センゴ「音楽でもかけようか。好きなジャンルはなんだ?」
センゴ「映画のほうがいいか? アロマはどうだ? 寒くないか?」
センゴ「あの、あとな、で、で、で…」モジモジ
ニケ「何だ、カービィか?」モグモグ
ククリ「勇者様、食べながら喋っちゃダメよ」
センゴ「で、電話番号というやつを交換しないか!? 深い意味は無い! トモダチだからだ!」
ピカソ(こいつ楽しそーだな…)
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/10/08/22:10
ゼタ本「そう言えば、あの623とかいう小僧は何処へ行った?」
メルサ「帰りました。明日の仕事の準備がどうとか」
ピカソ「じゃあ俺たちもそろそろおいとまするよ。センゴも明日、仕事あるだろ? だいぶ世話になったな、ありがとう」
センゴ「待てピカソ、おまえにはぜひ俺のトラウマを聞いてもらいたい。トモダチだからな」キリッ
ピカソ「……………」
ファーブル「うわぁ……先輩、めちゃくちゃ嫌そうな顔してる」
チャップリン「まあ俺も嫌だけどな」
センゴ「覚えているか? 3年前の連続失踪事件…」
ピカソ「…ああ、懐かしいな。確か迷宮入りしたって…」
ククリ「あたし知らない」
ニケ「ジミナ村、テレビとかねーからな」
センゴ「俺の親父はその事件の捜査本部の刑事でね。フフフフ…」
ピカソ「もしかしてもう語り始めておられる!?」ガビーン!
◆
仕事に生き、滅多に家には帰らない親父。正義感が服を着て歩いているような人だった。
しかし俺にとっては唯一心を許せる存在だった。仕事終わりにはいつも俺に電話をかけてきてくれた。
センゴの父「捜査に進展があった。今日は今から帰るかんなー」
センゴ「そう、お疲れ」
センゴの父「この失踪事件は"ある組織"による拉致事件だった。証拠もつかんだ。もうすぐ事件解決だ」
センゴ「やったな、親父」
センゴの父「おお」
ドスドスドスドス!!
センゴ「」
ビチャ…ビチャ…ビチャ
センゴの父「ぐふっ!」
センゴ「………お……」
「深入りが、過ぎたな」
プツッ
ツー ツー
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2023/10/08/22:13
センゴ「親父は明らかに殺された。背後から日本刀で串刺しにされたんだ。その時はテレビ電話で会話していたからはっきり見た」
センゴ「しかし発表された司法解剖の結果は『心臓マヒ』」
トマ「揉み消されたんですか!?」
センゴ「チャンドラは警察と裏で繋がっている。その後、捜査も打ち切りになり、事実は闇に葬られた」
センゴ「チャンドラの影響力は国家権力にまで及んでいる。公表はされていないが、今でも拉致は続いている。被害者は殺されるか兵士にされるんだ」
センゴ「俺には、復讐を果たす理由がある」
ピカソ「……」
チャップリン(そ、想像以上に笑えねぇ内容だった…!)ガーン…
ファーブル(ごめんイモコ、一瞬自分のトラウマを情けないと思っちゃったわ…)ズーン…
ピカソ「…センゴ」
ガシッ
ピカソ「俺たちはトモダチだ。もう1人で戦うことはないんだぜ!」
センゴ「ピカソ…!」ジーン…
ピカソ「でもまずは、自分の仕事を終わらせるのが先だ。ファンの子たちが待ってるだろ?」
センゴ「へっ?」
ピカソ「一緒に戦うのも遊ぶのもその後だ。じゃっ!」ニッコリ
センゴ「ぴ、ピカソォーーー!!」
アルタ「逃げられたな」
ルミネ「逃げられたね」
ミロード「逃げられましたね〜」
ゼタ本「では我々も帰還するぞ」
メルサ「はい」
ククリ「……」
ニケ「ククリ、どうした?」
ククリ「うん……ギリのモンスターにゼタさんのところのモンスターが混ざってたでしょ? 居場所を貰ったって」
ククリ「ギリは誰かに優しくすることができるのに、どうして世界をめちゃくちゃにしようとするのかなぁ、って…」
ニケ「確かにおかしいけど……考えてもわからないだろ?」
トマ「ギリの正体については『闇の領域に踏み込んだ魔導師らしい』と言われているくらいで、全くわかっていませんからね」
ニケ「シードル先輩は元勇者の魔王なんだから、魔王にもいろいろいるんだよ、たぶん」
ククリ「そう……だよね、うん」
【後に、勇者たちは知ることになる。】
【ギリの、あまりにも予想外な正体。そして深すぎるミグミグ族との因縁を――】
第11話A『flash back』完
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