VAVA「大いなる遺産を手に入れるのは、この俺だぁ!」
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2017/06/16/22:21
VAKAがロックマンDASHの時代で復活したようです。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/06/16/22:22
俺の名はVAVA。レプリロイドだ。
レプリロイドとは、ただの機械と違い、己で思考し、判断し、行動のできる自我を持ったロボットのことで、名称は『レプリカ』と『アンドロイド』という、2つの単語を組み合わせて作られている。
自我を持っているといっても、レプリロイドは高い思考能力を備えているから、即座に論理的な決断を下すことができる。悩み続けることなど無い。
…ある“例外”を除いては、だが。
そんなレプリロイドである俺の思考は今、『困惑』という感情でいっぱいになっていた。
だってそうだろう? シグマの城の中でエックスとゼロに敗れ、死んだ――いや、機能を停止したはずの俺が、何故か病院のベッドで横になっている状態で目覚めたのだから。
何故病院だとわかったのかというと、すぐそばに看護婦がいたからだ。その看護婦が言うには、ここはカトルオックス島のレイクサイドパークにある病院らしい。ますますわけがわからん。
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クラーケン◆jWuG34jDLs
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クラーケン◆jWuG34jDLs
2017/06/17/06:34
岩本版並の理知的な思考だけどシチュとしてはイレハンエンドなのかな?
楽しみ
[iPhone ios10.3.2]
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/06/17/22:48
>>3
楽しんでいただければ幸いです
しばらくして、警部を名乗る太った男が、病室にやってきた。
VAVA「俺はVAVAだ」
警部が名前を聞いてきたのでそう答えると、今度は俺が「どうして自分がここにいるのか」を聞いた。
曰く、俺はアップルマーケットの近くにある遺跡の中で倒れていて、ディグアウト中のジャンク屋に発見され、そのまま病院に運ばれたらしい。
……………やはり、何がなんだかさっぱりだ。
VAVA「質問を続けてもいいか?」
警部「ああ、いいとも」
VAVA「何故病院なんだ? 俺はロボットだぞ」
警部「え? そうなのかい?」
VAVA「…………は?」
驚いた。なんと、こいつらは俺を人間だと思っていた。
何でも、冒険者が肉体を改造することはよくあることで、全身を機械に置き換えてる者も少なくないらしい。
…何らかの『違和感』を感じながら、俺はもう一つ質問をする。
VAVA「ディグアウトとは何だ?」
警部「ディグアウトを、知らないのか?」
警部は「信じられない」といった表情を浮かべた。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/06/17/22:48
>>3
楽しんでいただければ幸いです
しばらくして、警部を名乗る太った男が、病室にやってきた。
VAVA「俺はVAVAだ」
警部が名前を聞いてきたのでそう答えると、今度は俺が「どうして自分がここにいるのか」を聞いた。
曰く、俺はアップルマーケットの近くにある遺跡の中で倒れていて、ディグアウト中のジャンク屋に発見され、そのまま病院に運ばれたらしい。
……………やはり、何がなんだかさっぱりだ。
VAVA「質問を続けてもいいか?」
警部「ああ、いいとも」
VAVA「何故病院なんだ? 俺はロボットだぞ」
警部「え? そうなのかい?」
VAVA「…………は?」
驚いた。なんと、こいつらは俺を人間だと思っていた。
何でも、冒険者が肉体を改造することはよくあることで、全身を機械に置き換えてる者も少なくないらしい。
…何らかの『違和感』を感じながら、俺はもう一つ質問をする。
VAVA「ディグアウトとは何だ?」
警部「ディグアウトを、知らないのか?」
警部は「信じられない」といった表情を浮かべた。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/06/17/22:52
#書き込みミスりました。
>>5
は無視してください。
ディグアウト。それは古代遺跡の中に入って、資源を発掘すること。これを生業とする者を、人々は『ディグアウター』と呼んでいるという。
今の時代は、彼らの働きによって人々が生活できていると言っても過言ではない。それほど重要な職業。
遺跡の中には古代人が仕掛けたトラップや、『リーバード』と呼ばれる機械生命体が存在し、ディグアウターにはこれらを退ける力が必要となるのだという。
警部「発見された時の武装からして、君はディグアウターだと思っていたのだが…」
VAVA「俺はディグアウターではない」
イレギュラーハンターだった、という言葉は飲み込んだ。そもそも、俺にはハンターであったつもりは無いからな。
VAVA「俺の武器はどうなったんだ?」
警部「こちらで保管しているよ。君が空賊でも無いのなら、すぐにでも返却しよう」
VAVA「空賊?」
警部「簡単に説明すると、『空の海賊』だ。この島は以前、ボーン一家という空賊の襲撃を受けた」
VAVA「…安心しろ。俺はその空賊とやらでもない」
鬼(イレギュラー)ではあるがな。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/06/18/22:11
警部「そうか。では、武器は君に返そう」
警部「それで、その後はどうするつもりかね? 島に居続けるにしろ、島から出るにしろ、住民票に登録してもらうことになるが」
VAVA「レプリ……ロボットの俺を、人間と同等に扱うというのか」
警部「今のご時世、人と機械の境界なんてあって無いようなものさ。君が危険で無いのなら、我々は君を歓迎するよ」
そう言って、警部は笑った。
VAVA「…わかった。住民登録しよう」
少し気にくわないが、言うとおりにすることにした。さすがに、右も左もわからない状態でお尋ね者になるのは危険すぎる。
◆
警部に案内されて市庁舎エリアにある市庁舎で手続きをすませ(出された数枚の書類に名前を書くだけだった。いいのか、それで)、市民カードをもらった俺は、この世界の情報を集めるために、セントラルタウンにある図書館へと向かう。
…この世界が本当に異世界なのか、はたまた俺が作られた時代の過去か未来なのか、それ自体には興味は無い。
ここがどこであろうと、俺は俺だ。
VAVAだ。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/06/18/22:13
島民たちの奇異の視線を軽く煩わしく思いながら、俺は図書館にたどり着いた。
まず最初に手に取ったのが地図帳。世界地図のページを開く。
VAVA(……)
俺のメモリーの中にある世界地図と比べると、土地の面積がだいぶ少なくなっているな。だが、面影は残っているから、ここは地球で間違いないようだ。
次に、ディグアウトについて調べてみる。警部の説明はあくまで端的なものだったからな。
VAVA(…リーバードには、モノアイが多いのか)
ちなみに、よく間違われるが、俺はツインアイだ。
それを知って、エックスやマンドリラーはおろか、クワンガーやゼロやシグマですら驚愕の反応を示したのを今でも覚えている。何故だ。
VAVA(…ん?)
ふと、ある記述に俺の目が止まった。
“大いなる遺産”
手に入れれば、エネルギー不足という問題を完全に解決できるという、ディグアウターたちの間で囁かれている伝説。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/06/18/22:14
VAVA(伝説か…)
俺たちレプリロイドが作られるよりも100年前、レプリロイドのように自我を持ったロボットが存在したという伝説があった。
『ロックマン』という名称を持つその青い人型ロボットは、幾度も悪と戦い、その力でもって世界を救ったという。
VAVA(青い人型ロボット…)
ムカつく伝説だ。否が応でもエックスを連想してしまう。
VAVA(……)
…ディグアウトに関する情報はこれで十分だろう。次に俺は、アップルマーケットにあるジャンク屋へと向かう。
おばさん「いらっしゃい…。あ! あんた!」
太った中年女性が俺を見て驚いている。そりゃあそうだろう、この島にジャンク屋は一つしかない。つまり、俺を遺跡で発見したのはこのジャンク屋の人間たちなのだ。
おばさん「気がついたんだね、よかったよかった!」
屈託のない笑顔だ。俺が無事であることを本気で喜んでいる。
ハンター時代では、そんな反応をされることは一度も無かった。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/06/25/22:21
おばさん「それで、うちに何の用だい?」
VAVA「俺を助けた借りを返したい。ディグアウトとやらを手伝わせてくれ」
おばさん「え? あんた、ディグアウターじゃなかったのかい?」
VAVA「ああ。だが、実力は保証する」
俺は戦闘用のレプリロイドだ。ハンタークラスは特A級。純粋な火力で俺を上回るレプリロイドなど、ほとんどいない。
おばさん「……」
おばさん「あんた、さっきこう言ったよね? 『借りを返したい』って」
VAVA「そうだが、それがどうした?」
借りを作ったままというのは性に合わない。だから返す。そのことに何の問題があるというんだ?
おばさん「そこのところを『お礼がしたい』に訂正するなら、いいよ」
VAVA「…は?」
凄まじい抵抗感が俺の電子頭脳を襲った。
お礼? この俺が?
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/06/25/22:22
VAVA「…わかった、訂正する。礼をさせてくれ」
そう言わなければ話が先に進まない。
だが、激しい抵抗感は消えず、電子頭脳の中でぐるぐると渦巻いている。気分が悪い。
誰かに礼をするなんて、したことなかったから。
おばさん「ん。じゃあさっそくで悪いんだけど、アップルマーケットを出てすぐそばにある遺跡から、うちの主人を連れてきてもらえないかい?」
おばさん「いつもだったらまだ慌てるような時間じゃないんだけど、今回は弟子も一緒だからねえ」
VAVA「弟子?」
おばさん「ああ、アイラっていう女の子だよ。ディグアウターを目指してるんだ」
VAVA「そうか、わかった。行ってくる」
おばさん「はい、行ってらっしゃい」
にこりと笑う中年女性を後目に、俺は遺跡へと向かう。
このもやもやとした気持ち、リーバードを破壊して晴らすしかないな。
VAVA「俺の力を、見せてやる…!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/06/25/22:23
アップルマーケットを出てすぐそばにある遺跡。俺が発見された遺跡。
その中に入った俺は、リーバードのあまりの弱さに辟易することになった。
図鑑に載っていたホロッコにミルミジー……こいつらは俺の指先から放たれるバルカン砲、その数発で容易く爆散していく。
機械生命体という肩書きから、どんな化け物が出てくるかと期待していたが、これでは暴走したメカニロイドの方がまだ手応えがある。
VAVA(こんなんじゃ満たされねえ…!)
苛立ちという更なる不快感を感じながら奥へと進む。
すると、俺の聴覚が中年男性の情けない悲鳴を捉えた。おそらくあの中年女性が言っていた『主人』だろうと思い、その場へ行くと、一体のリーバードに翻弄されている二人の人間が視界に入った。
VAVA(中年男性が『主人』で、もう一人のガキが『アイラ』か)
薄桃色のアーマーか。いかにも女子らしい装備だ。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/06/25/22:24
VAVA(対するリーバードは…)
確か……アルコイタンだったか。二本足による軽快なステップで相手を翻弄し、口から吐く火炎弾で攻撃する。
VAVA(……)
ちらり、と俺は周辺に目をやる。程なくして、電波塔のようなリーバードを見つけた。
オルダコイタン。アルコイタンはこいつの指示で動く端末にすぎない。オルダコイタンを破壊すれば、アルコイタンは機能を停止する。
VAVA(だが…)
リーバードは倒すと貴重なエネルギー資源であるディフレクターやエネルギーキューブを落とすことがある。
しかし、アルコイタンはオルダコイタンを先に倒すとディフレクターもエネルギーキューブも落とさなくなるという。手持ちが無い俺にはきつい事実だ。
VAVA(やはり、アルコイタンを先に倒すべきだな)
何時もだったら人間なぞ気にせず攻撃しているところだが、ここであの二人に怪我でもさせたら後々面倒なことになる。
ここはアルコイタンの動きを読んで…。
VAVA「そこだろう?」
ショルダーキャノンの一撃は、正確にアルコイタンの頭部を撃ち抜いた。
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2017/06/25/22:25
おじさん「あ、あんた…!」
VAVA「よう、俺を見つけて病院に運んだのはおまえだな? 感謝するぞ」
言いながら、残ったオルダコイタンを処理する。中年男性の方を向いたまま、腕だけオルダコイタンに向けて指先のバルカン砲をお見舞いした。
爆発音を耳にしながら、俺は続ける。
VAVA「俺はVAVAだ」
VAVA「おまえの店に行ったら、店にいた女におまえを店に連れてくるよう言われた」
おじさん「俺のかみさんが? わかった、すぐに戻るよ」
おじさん「というわけで、アイラちゃん、今日のディグアウトはここまでだよ」
アイラ「はーい!」
その後、遺跡の入り口でアイラと別れ、俺は中年男性――ジャンク屋のおやじと一緒にジャンク屋へ向かう。
途中にふと、気になったことがあったので、聞いてみた。
VAVA「なぜおまえはアーマーを着ていないんだ?」
おじさん「いやぁ、逃げ足には自信があるからなぁ」
ろくな答えじゃなかった。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/07/02/22:44
おじさん「ただいまー!」
おばさん「おかえり! ありがとうね、VAVAさん」
VAVA「礼を言われる筋合いは無い。…礼をしたのは、俺の方だ」
改めて口に出してみたが、やはり抵抗感がある。
おばさん「それで、VAVAさんはこれからどうするつもりだい?」
VAVA「ゆくゆくは島を出るつもりだ」
おじさん「え! 何で?」
VAVA「俺は戦うために作られたロボットだ。平和なこの島に、俺の居場所は無い」
かつては空賊が暴れたことがあったと警部は言っていたが、表面上、そんな爪痕は残っていないように見えた。
この島はもう、争いから遠ざかってしまっているのだろう。
おじさん「ロボット? そうは見えないけどなぁ」
おばさん「コラ! …島を出るって、どうやってだい?」
VAVA「それはまだ考えていないが…」
おじさん「…だったら、いいものがあるぞ! 店の裏に来い!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/07/02/22:44
VAVA「これは…」
ジャンク屋のおやじに連れられて、やってきたのは店の裏側。
そこにあったのは、一機の小型戦闘機だった。独特のドクロマークが目を引くが、それ以外に目立った箇所は無い。
武装は機体船底についたバルカン砲のみだ。
おじさん「前にこの島を襲った空賊が使っていた戦闘機さ。ロックさんがたくさん撃墜したから、残骸を集めたら一機だけ作れたんだよ」
おやじは誇らしげに笑う。が、それよりも一つ気になったことがあった。
VAVA「ロック?」
おじさん「ああ、島を救ったディグアウターだよ」
おじさん「空賊を追い払っただけじゃない、島を大いなる災いから救った英雄なんだ」
まるで自分のことのように語るおやじから目をそらし、俺は戦闘機を見据える。
VAVA「…で、こいつはいくらなんだ?」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/07/02/22:46
おじさん「あ、やっぱりわかる?」
VAVA「こんなでかくて金になりそうなものを、ただでくれてやる商売人はいない」
おじさん「参ったなあ」
ははは、と笑いながら、おやじは戦闘機の値段を言った。とりあえず、今の俺には到底払える額ではない。
が、だからと言って、力付くで奪うという選択肢は無い。俺は金はちゃんと払うようにしているんだ。問題は…
VAVA(どうやって金を用意するか…)
銀行強盗……をするなら今ここで戦闘機を強奪した方が早いので却下。地道に働くにしても、戦闘用レプリロイドである俺ができる職など限られるだろう。一応、戦いと関係無い特技が一つだけあるが、それで金が稼げるとは思えない。
となると、答えは一つだ。
VAVA(ディグアウターか)
リーバードを片っ端から壊して金を貯める。それが一番性に合うやり方だ。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/07/02/22:47
VAVA「…邪魔したな。金が貯まったら、また来る」
おじさん「ああ、待ってるよ」
おやじの顔を見ることなく、俺はジャンク屋を後にした。
向かうのは市庁舎だ。
図書館で知ったが、この島にはこの島独自のディグアウトのルールがある。
この島にはメインゲート、サブゲート、そのどちらにも属さない地下遺跡の三種類のゲートがあり、ランク付けがなされている。
俺がさっき入ったアップルマーケットの近くにある遺跡を除き、地下遺跡のゲートに入るにはB級ディグアウト免許が必要になる。これは市庁舎にディグアウターとして活動すると申請すればすぐに手に入る。
次に、地下遺跡でのディグアウトで実力が認められれば、A級ディグアウト免許が受理され、サブゲートでのディグアウトが可能となる。
そしてそのサブゲートでのディグアウトで実力が認められれば、メインゲートでのディグアウトが可能になるわけだ。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/07/02/22:47
はっきり言って面倒くさい。だが…、
VAVA(より強力なリーバードと戦えると思えば…!)
ランク付けされているということは、それだけ危険度に差があるということだ。当然、リーバードの強さも上がっているはず。
VAVA(そいつらと戦うのが、今から楽しみだぜ…!)
VAVA「クハハハハハッ!」
市役所の職員「あの、どうかしましたか?」
VAVA「……」
VAVA「気にするな。ただの思い出し笑いだ」
俺のカトルオックス島での一日目は、こうして終わった。
◆
翌日、俺はさっそく島の南側にあるカードンの森の地下遺跡に入った。内装は昨日入った地下遺跡とあまり変わらない。
少し先に進むと、開けた場所に出た。と同時に、二体のアルコイタンが襲いかかってくる。
VAVA(オルダコイタンは――)
いた。だが今回は段差の上だ。ジャンプでのぼるか、下から狙い撃つか。
VAVA(いや、今回もアルコイタンから先に倒す)
目的は金だ。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/07/02/22:48
ボッ! と火炎弾を吐きながら近づいてきたアルコイタン。俺はその攻撃をかわすと、即座に側面からバルカン砲で攻撃した。
アルコイタンはのけぞるが、まだ壊れはしない。俺はもう一体のアルコイタンが近づいてくるのを視界にとらえ、攻撃を中断。二体のアルコイタンから距離を取る。
二体のアルコイタンは、そのまま俺に向かってきた。ならばと、俺は片膝をついて、そこからグレネードを発射する。
VAVA「そらよ」
グレネードが炎上し、爆風で吹き飛ぶ二体のアルコイタン。先にダメージを与えた方は限界が来たらしく、爆発した。
残った一体は両足を使って器用に起き上がるが――
ドガンッ!
直後に俺のショルダーキャノンによって頭部を撃ち抜かれ、機能を停止した。
その後、俺はシェクテンやマイロクといった小型リーバードを蹴散らしながら(特にマイロクは大きさのわりに良質のディフレクターを落とすので確実に倒した)、先へ進んだ。
そして――
VAVA「…!」
見つけた。“大物”を。
二メートルを越える巨体に、杭のように先端のとがった両腕を持つ、大型リーバード。
VAVA「おまえがハンムルドールか!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2017/07/08/22:41
ハンムルドールは答えるかわりに、両腕を交互に振り下ろしながら俺に向かって突撃してきた。
叩きつけられた腕は地面を破壊し、爆風を引き起こしている。まともに食らえばただではすまないだろう。
VAVA「はっ!」
とにかく、この狭い通路であの巨体とやりあうのは分が悪い。適当に広い場所まで、ハンムルドールを誘導する。
カカカカカ…
すると、ハンムルドールは突進を止め、俺から距離を取ると、両腕を伸ばしてその先端を向ける。
VAVA(何だ…?)
次にバシンッ!という音がして、ハンムルドールの両腕が切り離され、俺に向かって飛んできた。ロケットパンチだ。
VAVA「ほう、貴様も使えるのか」
呟くと同時に、俺は走り出す。
両腕を切り離したことで、やつは今丸腰だ。
そしてあの巨体…、装甲の厚さはナウマンダーぐらいあると見ていいだろう。なるべく至近距離からショルダーキャノンを叩き込んだ方が、よりダメージを与えられるはず。
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