ひたすらカオスですけど、一応勧善懲悪物語です。
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2022/05/01/22:49
ボーボボのナレーション「前回のあらすじ! 大地震によって出現した時空の歪みに飲み込まれ、原始時代にタイムスリップしてしまったケンとリカは、そこで宇宙人と出会い――!」
ケロロのナレーション「ちょっと待てー! これこのスレが始まりだから、前回とか無いよ!」
ボーボボのナレーション「えっ!? お、おい、なんか違うみたいだぞ。どうなってんだよ…何?こっちが本物!?」
参戦作品
○ボボボーボ・ボーボボ
○トラウマイスタ
○魔法陣グルグル
○ファントム・キングダム(小説版)
○ケロロ軍曹
グルグルのメッセージウィンドウ【ろくなコラボじゃなかった!】
#毎週日曜更新予定。
#もくじ
>>2-9
プロローグ
>>10-20
第1話
>>21-36
第2話
>>37-65
第3話
>>66-86
第4話A
>>109-128
第4話B
>>87-97
第5話A
>>129-184
第5話B
>>98-108
第6話A
>>185-205
第6話B
>>206-227
第7話
>>228-252
第8話
>>253-291
第9話
>>292-317
第10話
>>318-336
第11話A
>>337-379
第11話B
>>380-415
第12話
>>416-456
第13話
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/01/22:51
プロローグ「魔王の災難」
世界は、決して一つじゃない。
銀河系とかいう空間では、人類と呼ばれる生物が辺境の一惑星を我が物顔で支配しているけど、この多元宇宙に存在する数多の世界の中では、そんなものには塵ほどの価値もない。
それは、禍々しき者たちが跳梁跋扈する、この魔界においても同じこと。
すべてはすでに決まった中でのささいな動き。そこでもがく無数の生物たち。
その中に一人の魔王がいたの。
彼の名は魔王ゼタ。
宇宙最強の魔王と恐れられる、魔王の中の魔王。
そして、私の大切な――ふふっ♪
◆
ゼタ魔界、魔蔵館
ゼタ「ふはははは! 我は最強なり!」
【宇宙最強魔王ゼタが現れた!】
ナレーション(ケロロ)「わー! いきなり火事なんですけどー!?」
ゼタ「ここが《全知全能の書》を所蔵しているという魔蔵館か……想像していたより、警護が厚かったな」
ゼタ「このようなところで手間取っていては、予言者プラムの言う通りに、わが魔界は消滅してしまう。急がねばならん!」ノッシノッシ
《全知全能の書》< プカー
ナレーション(ケロロ)「何か浮いてる!?」
ゼタ「あれか」
ピカッ
ゴロゴロ ピッシャーン!
ゼタ「むっ!? 何者だ、貴様!」
ライデン「魔神ライデン。主君の命により、貴様を葬りに来た」
ゼタ「何だと!? すると貴様が我が魔界の元凶か!?」
ゼタ「ふはははは! 片腹痛いわ! 数多ある魔界の王の中で最強と言われるこの魔王ゼタが、貴様ごとき格下の魔神に敗れるものか!」
ゼタ「貴様など、さっさと血祭りにあげて、あのふざけた予言を撤回させてやる!」
【魔神ライデンが現れた!】
ナレーション(ボーボボ)「さあ、始まりました! このSS最初の戦闘(ry」
【魔神ライデンを倒した!】
ナレーション×2「「はやっ!?」」
ゼタ「ふん、逃れたが。たあいもない……我に挑戦するには一万年早いわ!」
ゼタ「しかし、魔神ライデンか……やつの技、どこかで見た覚えが…」
ゼタ「まあ、今となってはどうでもよいこと。これで我が魔界は救われたのだからな」
ゼタ「やはり、我は最強なり!」
ゼタ「さあ、危機が去った今、もはやどうでもよいが、ここまで来たついでだ。《全知全能の書》とやらを見てやるか」
《全知全能の書》< …。
ゼタ「これが《全知全能の書》か。確かに凄まじい力を感じるな」
ゼタ「ここに我が魔界の全てが記されているのか。どれ、正しき未来に変わったかどうか、我が目で確かめてやる」
ペラペラペラ…。
ゼタ「こ、これは…!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/01/22:52
『アホ魔王ゼタ、そのバカさ加減ゆえに魔界を消滅させる。』
ナレーション(ケロロ)「……」
ナレーション(ボーボボ)「……」
【ろくでもなかった!】
ゼタ「ふ…ふ…」
ゼタ「ふざけるなぁああああ!!」ドゴーン!
ナレーション(ケロロ)「そりゃそうなるわなー…」
ゼタ「我がアホだと!? しかも我のバカさ加減ゆえに魔界が消滅するだと!? 最強の魔王であるこのゼタに向かって、何たる暴言! ふざけおって!」
ゼタ「何が《全知全能の書》だ! こんなもの……こうしてくれるわ!」ボワッ!
《全知全能の書》< メラメラ…
ナレーション(ケロロ)「ああ、燃やしちゃった」
ゼタ「どうだ! たかが本風情が思い知っ――」
ドクンッ!
ゼタ「な、何だ…!?」キョロキョロ
ドドドドド!!
ゼタ「ぐおおおぉっ!?」
【ゼタの魔界が消滅しようとしている!】
ナレーション×2 「「えーっ!?」」
ゼタ「こ、これはどうしたことか…!?」
ゼタ「まさか、《全知全能の書》とは、この魔界そのもの…!?」
ゼタ「くそぉぉ! このままでは本当に、我も我が魔界も消滅してしまうではないではないか! どうすれば――」
ゼタ「そうだ! この《全知全能の書》に我が魂を吹き込み、消滅を免れるしかない!」
ゼタ「――コンファイン!!」
ピカァッ!!
【こうして、ゼタの魔界は完全な消滅を免れた】
【しかし…】
ゼタ本「……………」
【ゼタは本の姿になってしまった】
ナレーション×2「「えぇ…」」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/01/22:54
翌日――
ゼタ本「ああ、やるせない…」ハァ…
ゼタ本「我が城も、我が魔界も、我が下僕どもも、我が肉体までも……何もかも失った…」
ゼタ本「それだけでなく魔力を使って、本の修理などという半端な仕事をせねばならんとは…」
ゼタ本「だいたい、我が魔界の危機という予言を回避するためにあそこへ行ったというのに、このような事態になるとは…」
ゼタ本「最強とうたわれた我が、なぜ、このような憂き目に…」
青髪の少女「〜♪」トコトコ
ゼタ本「………………」
ゼタ本「――ってちょっと待てぇ! そこの小娘!」
青髪の少女「?」
ゼタ本「貴様、何者だ!? 魔神クラス以上の者しか立ち入れんはずの我が空間に、なぜ貴様のような小娘がいるのだ!?」
青髪の少女「あ、私のことは気にしないで」
ゼタ本「き、気にしないで、だと…?」
青髪の少女「じゃ、そういうことで!」
タッタッタッタッ…
ゼタ本「お、おい! 待たんか、小娘!」
ゼタ本「何だったのだ、今のは…?」
ゼタ本「――む」ピク
ゼタ本「我が魔界、いや、空間に強大な魔力が接近している。我の他にこれほど強い魔力を持つ者といえば…」
ゼタ本「まさか、サロメが…」
キラリン
プラム「ごきげんよう、ゼタ」フフン
【予言者プラムが現れた!】
ゼタ本「予言者プラム、おまえだったのか」
プラム「ご挨拶ね。誰だと思ったの? あなたが私を呼んだんでしょ」
ゼタ本「ああ、そうだったな…」
プラム「ふふっ、少し会わないうちに見違えたわ。素敵なイメージチェンジね」クスクス
ゼタ本「笑うな! 好きでこのような姿になったのではない!!」
プラム「わかってるわ」
プラム「でもホント、ゴキブリ並みのしぶとさね」ボソッ
ゼタ本「何か言ったか?」
プラム「いえ、こっちの話よ」
ゼタ本「で、例の件はどうなった? 本当に大丈夫なのだろうな?」
プラム「もちろんよ。私を誰だと思っているの? ちゃんと協力者を連れてきたわよ」
ゴゴゴゴゴ…!
ゼタ本「この魔力、やつらか?」
ヴァルヴォルガ「……………」ゴゴゴゴゴ…!
【邪神ヴァルヴォルガが現れた!】
ナレーション(ケロロ)「うわー! ごついの出たー!」
ナレーション(ボーボボ)「すごく強そう!」
頭部担当・ミッキー「大丈夫? ゼタ。ボク、びっくりしちゃったよ。あの魔王ゼタの一大事って聞いたから、ボク、心配して飛んできたんだよ」
腹部担当・オルフェリア「あら、ミッキーちゃんったら嘘ばっかり。ゼタを殺す絶好のチャンスだって言ってたくせに」ウフフ
ミッキー「なっ!? そんな、ボクは…!」
下半身担当・ドライゼン「殺れ! 殺れ! ガハハハハッ!」
ゼタ本「相変わらずだな、ヴァルヴォルガ…」
【邪神ヴァルヴォルガは、凶獣ドライゼン、堕天使オルフェリア、悪魔将軍ミッキーからなる三位一体魔王。その見た目からあらゆる世界からラスボスとしてお呼びがかかる売れっ子の魔王だが、意思決定権を持つミッキーは気弱な性格の持ち主であり、喋るとまるで威厳が無い】
ナレーション×2「「えぇ…」」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/01/22:56
プラム「それとゼタ、あなたに会いたいっていう人がいるから、連れてきたわ」
ゼタ本「何? まさかサロメ…」
シュンッ
ナレーション(ケロロ)「あ、あの二人は!」
メル・バル・カス「初めまして、魔王ゼタさん? 我々は「地球(ポコペン)潜伏宇宙人友の会」運営委員長のメル・バル・カスです?」
ポヤン「宇宙警察巡査のポヤンだポヤ」
ゼタ本「宇宙警察ぅ!? まさか、我を逮捕するなどと抜かすつもりか!」
ポヤン「場合によってはそうなるポヤ」
ゼタ本「ほう、いい度胸だな…!」ゴゴゴゴゴ…!
メル・バル・カス「まあまあ、落ち着いて我々の話を聞いてください?」
メル・バル・カス「ゼタさん、あなた……これからご自身の魔界を復活させるおつもりですよね?」
ゼタ本「当たり前だ! こんな情けない姿の宇宙最強魔王が、どこにいる!」
ゼタ本「元の姿に戻るためにも、必ずや我が魔界を復活させてみせるわぁ!」
メル・バル・カス「ふむふむ、結構結構? では本題に入りましょう?」
メル・バル・カス「ゼタさん、あなたの魔界は消滅したわけではありません?」
ゼタ本「何ッ!? どういうことだ!?」
メル・バル・カス「あなたが本来消滅するはずだった魔界を、《全知全能の書》に憑依することで無理矢理繋ぎ止めようとした結果、あなたの魔界は我々の潜伏先である地球に統合されてしまったのです?」
ゼタ本「ン何ィィーーーっっ!!?」ガビーン!
メル・バル・カス「おかげであなたの魔界の生命体が、地球に出現するようになってしまいました?」
メル・バル・カス「ただでさえ地球は魔王ギリの軍勢やらマルハーゲ帝国の毛狩り隊やらでてんてこ舞いだというのに、この上あなたのいざこざを持ち込まれては、地球を"遊び場"としている我々としても困ります?」
ポヤン「本来なら、惑星強制消滅罪、かつ外来種強制輸入の現行犯逮捕ポヤ」
ゼタ本「ふ、ふん! そんなもの、我が魔界を復活させれば帳消しだろうが!」
メル・バル・カス「はい、その通りです? そこでゼタさん、我々と取り引きをしませんか?」
ゼタ本「取り引きだと?」
メル・バル・カス「一刻も早い魔界の復興、それは我々も望む所です? こちらからも人員を派遣しましょう?」
ゼタ本「…で? タダでは無いのだろう?」
メル・バル・カス「魔王ギリかツル・ツルリーナ4世、どちらかだけでもいいので、倒して地球を少しでも平和に近づけてもらえないでしょうか? この要求を飲んでもらえれば、最高の人員を派遣しましょう?」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/08/22:09
ゼタ本「はっ! そんなことか」
ゼタ本「いいだろう、ギリだかツルッパゲだか知らんが、我が魔界復活の障害となるものは、一匹残らず皆殺しにしてくれるわ! はーっはっはっはっ!」
ミッキー「い、いいの? 宇宙最強魔王が、人助けしちゃって」
ゼタ本「お人好しのおまえに言われたくないわ!」
メル・バル・カス「ポヤンさん、書き留めましたか?」
ポヤン「ばっちりポヤ」スラスラ
メル・バル・カス「言質は取りました? では、そちらの準備ができ次第、こちらが指定した場所まで来てください? 我々は一度、地球に帰還させてもらいます?」
メル・バル・カス「では…?」ペコリ
ポヤン「ばいばいポヤー」ノシ
シュンッ
プラム「ずいぶんあっさり決めたわね」
ゼタ本「利害が一致したというだけだ。おまえと我のようにな」
プラム「…そう、ね」
ゼタ本「それではプラム、話を戻すぞ」
ゼタ本「《全知全能の書》になった我自身に願い事を書き込んでいけば、我が魔界は本当に復活するのだな?」
プラム「疑うのなら、自分自身で試してみたら? もっとも、その体じゃ無理だろうけど」クスクス
ゼタ本「ぐっ……痛いところを突きやがって…」
プラム「ふふっ、選択の余地はなさそうね。それじゃ、さっそく何か書き込んでみましょ」
プラム「まずは、そうねぇ…」ニヤニヤ
ゼタ本「お、おい! 落書きはよせ! 書き込む内容は我に決定させろ!」
ゼタ本「まずは城だ! 我が魔王城を用意してくれ!」
プラム「城ですって? いきなり、贅沢な注文してくれるわね」
プラム「わかったわ。それなら、これで……どう?」カキカキ
ペカーン
ゼタ本「おお! 我が魔王城が――」
犬小屋 < やぁ。
ゼタ本「…何だ? これは」
プラム「犬小屋よ。まずは、それからやり直し。世の中そんなに甘くないってことね」クスクス
ゼタ本「おまえが辛口にしたんだろうが!」
ミッキー「まあまあ、そんなに怒らないで、ゼタ。次はボクが新しい魔界を創造してあげるよ」
ミッキー「邪神ヴァルヴォルガの名のもとに、新たな魔界を創造する、と」カキカキ
ペカーン
ミッキー「ふぅ。これは思ったより骨が折れるね。願い事を書き込んだ瞬間、かなりの魔力を吸い取られちゃったよ」
プラム「ふーん。願い事の量や質に応じて、代償を払わなくちゃいけないわけか…」
プラム「魔界を創造するような大きな願い事の場合、並のレベルだと書き込んだ途端に消し飛ぶわね」
オルフェリア「ワタクシたち魔王クラスじゃなきゃ、魔界を創造するのは無理ってことね。この借り、どう返してもらおうかしら? ほほほほほっ」
ドライゼン「金! 女! 酒! ガハハハハッ!」
ミッキー「ま、まあまあ。あの魔王ゼタが困ってるんだから、ちゃんと協力してあげようよ。ね?」
ミッキー「さあゼタ、早く新しい魔界に行っておいでよ」
ゼタ「ああ、そうさせてもらう」
ゼタ「ミッキー、おまえはいいやつだな。だが、そんなことじゃ一流の魔王にはなれんぞ」シュンッ
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/08/22:10
プラム「何をいい子ぶってるのよ、あなた。ゼタが怖いからって情けないわね」
プラム「あの魔王ゼタをからかう絶好の機会なのに。あなた、それでも魔王なの?」
【プラムは容赦がない】
ナレーション(ケロロ)「辛辣…」
ミッキー「も、もちろんだよ。ボクは…!」
オルフェリア「ちょっと、うちのミッキーちゃんをイジメないでくれる?」
オルフェリア「ミッキーちゃんをイジメていいのは、ワタクシ、オルフェリアと――」
ドライゼン「このドライゼンだけだ! ガハハハハッ!」
ミッキー「えぇ…」
ナレーション(ボーボボ)「こっちもこっちひでぇ…」
◆
新ゼタ魔界
ゼタ本「これが我の新たなる魔界……感謝するぞ、ミッキー!」
ゼタ本「まずは――下僕を復活させるか」
ピカーン
【魔導士(女)、戦士(女)、ソードマスター(女)、僧侶(女)が復活した!】
ナレーション(ケロロ)「まさかの女の子ばっか!?」
ナレーション(ボーボボ)「趣味!? 趣味なの!?」
ゼタ本「む? 一人多いような気もするが――」
ゼタ本「名前が思い出せん。自己紹介しろ」
魔導士ミロード「魔導士やってますぅ、ミロードっていいますぅ」
戦士ルミネ「あたしはルミネ」
ソードマスターアルタ「アルタじゃ。主よ、よろしく頼むぞ」
僧侶メルサ「メルサと申します」
ゼタ本「むう、まったく覚えがないな。まあ、我が下僕は一万を超えておったからな。大半は顔も覚えておらんわ」
ゼタ本「……………」
ゼタ本「メルサ、おまえにはどことなく見覚えがあるのだが…」
メルサ「光栄でございますわ」
ゼタ本「ううむ、どこで見たかわからんな……とりあえず、おまえには我の持ち運び役を任命する」
メルサ「かしこまりました」ヒョイ
ゼタ本「我が魔力は健在とはいえ、この姿では戦えぬ。内心ではどうなることかと思っておったが、これで一安心だ」
ゼタ本「これからも我が手足となり戦ってくれ。頼んだぞ。ふははははっ!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/08/22:12
地球、日向家
魔王ゼタご一行『お邪魔します』
夏美「どちら様!?」
ゼタ本「む? メル・バル・カスから聞いていないのか? この家が集合地点だと言っていたが…」
ケロロ「お待ちしておりました、魔王ゼタ様!」
夏美「ボケガエル!」
ゼタ本「か、カエル?」
夏美「ちょっとあんた、またトラブルを――」
ゼタ本「ルミネ、黙らせろ」
ルミネ「ほい」剣スチャッ
夏美「っ!?」
ルミネ「ごめんね」
ゼタ本「おまえが、メル・バル・カスの言っていた『最高の人員』か?」
ケロロ「はっ! ガマ星雲第58番惑星宇宙侵攻軍特殊先行工作部隊隊長、ケロロ軍曹であります!」
アルタ「長いのう…」
ゼタ本「ガマ星雲第58番惑星? 知らんなぁ…」
ゼタ本「隊長、ということは隊員がいるのか?」
ケロロ「はっ! 地下に秘密基地がありますので、全員そこに控えさせております!」
ゼタ本「よし。では、案内を頼むぞ、軍曹」
ケロロ「はっ! ささ、こちらへどうぞ!」
ゼタ本「うむ。ルミネ、もうよいぞ」
ルミネ「はーい」チャキン
夏美「待ちなさい!」
ケロロ「な、夏美殿! こちらにおわすお方は宇宙最強魔王――」
ゼタ本「何だ、小娘?」
夏美「ここは私の家よ! 事情を知る権利があるわ!」
ゼタ本「だそうだ。我はかまわんぞ」
ケロロ「えー…」
ケロロ「夏美殿、もう既に確定事項ゆえ、文句は受け付けないでありますよ」
夏美「それでも、よ」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/08/22:14
地下秘密基地
ケロロ「えー、それでは簡潔に」
ケロロ「右から、ギロロ伍長、クルル曹長、タママ二等兵、アンゴル・モア殿」
ケロロ「全員まとめて、ケロロ小隊であります!」
ナレーション(ケロロ)「ああっ! やっぱり誰か忘れられてるっ!」
ゼタ本「アンゴル族だと!? なるほど、確かに最高の人員だな……ある意味でだが」
夏美「で、結局これはなんの集まりなの?」
ケロロ「いやあの、これこれしかじかと言いますか」
モア「てゆーか、かくかくうまうま?」
ナレーション(ケロロ)「これがアリス探偵局のネタだって知ってる読者、いるかな」
ナレーション(ボーボボ)「さぁ…」
夏美「はぁぁぁぁ!? こいつの魔界と地球が混ざったぁぁぁぁ!?」
ケロロ「そーなんでありますよ…」
夏美「しかも魔王ギリかツル・ツルリーナ4世を倒せって、何でそんなの引き受けちゃったのよ!」
ケロロ「だってしょーがないじゃん! 我輩たちトラブルが多いから、少しでも友の会からの信用を回復しなきゃなんないの! 近所付き合い大事!」
ゼタ本「…いつもこうか?」
クルル「だいたいな」
ゼタ本「おい小娘、名はなんと言う」
夏美「日向夏美だけど!?」
ゼタ本「そうか。では日向夏美、今の状況の何が不満だ?」
夏美「全部よ全部! 何でうちを巻き込むのよ!」
ゼタ本「別に我は、おまえを巻き込もうとは思っていない」
夏美「へっ?」キョトン
ゼタ本「我らはメル・バル・カスの指示に従ってここに来ただけだ。ケロロ小隊は、我の新たなる魔界で引き取らせてもらう」
ケロロ「ゲロッ!? なにゆえ!?」
ゼタ本「魔王ギリにしろツル・ツルリーナ4世にしろ、相手は組織だ。複数の拠点を持っているだろう」
ゼタ本「ならば、移動は楽な方がいい。魔界には時空間ゲートがあるからな」
夏美「時空間ゲート?」
ゼタ本「転送装置だと思ってくれればいい。実際、我らもそれを使ってここに来た」
ゼタ本「これならば、文句はあるまい?」
夏美「…まあ、そうね」
ゼタ本「よし、決まりだな。軍曹、今すぐ荷造りを始めろ! そして下僕たちよ、手伝ってやれ!」
ケロロ「りょ、了解であります!」
ミロード「わかりましたぁ〜」
ギロロ「これから、忙しくなるな」
クルル「クックックッ、面白くもなるぜ」
◆
プラム「そうね、見てるこっちも面白いわ」
プラム「それにしても、ゼタったらあんな姿になっても、まだ魔王気分でいるんだ」
プラム「さすがね。私が見込んだだけのことはあるわ」
プラム「でも、油断は禁物よ。もう私にさえ、あなたの魔界の未来は読めないんだから――」クスクス
プロローグ「魔王の災難」完
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/08/22:16
第1話「合言葉は、アフロと軍曹」
新ゼタ魔界
ケロロ「ケロロ小隊基地、ゼタ魔界支部、完成であります!」ビシッ
ゼタ本「意外と早かったな」
クルル「まあ、ほぼコピペしただけだからな。俺様にかかりゃこんなもんよ」
ゼタ本「そうか。クルル曹長、おまえは優秀だな」
クルル「天才ですから」キラーン
ゼタ本「なぜかわからんが、おまえは他人の気がせん。期待しているぞ」ニヤリ
クルル「クックックッ。光栄だぜ」
ゼタ本「さて、まずは我が魔界の復活だな。そろそろプラムがヴァルヴォルガと一緒に来るはず…」
ゴゴゴゴゴ…!
ゼタ本「む! 来たか。だが、一つ多い…!?」
ゼタ本(まさかサロメのヤツか? いや、あいつは自ら我の元を離れたのだ。今さら我の前に現れるはずがない)
メルサ「どうされました?」
ゼタ本「いや、何でもないぞ」
バビロン「久しぶりじゃのう、ゼタ坊や」
【暗黒竜バビロンが現れた!】
ケロロ「でけぇ!?」
タママ「画面に入りきらないですぅ!」
ゼタ本「バビロンじいさん、あんただったのか」
モア「あーっ! 暗黒竜バビロン!」
ケロロ「モア殿、知ってるでありますか?」
モア「私たちの仕事を勝手に取っちゃう困ったおじいさんです! てゆーか我田引水!?」
ケロロ「えっ、アンゴル族の仕事って…」
バビロン「む? おやおや、ティアちゃんの娘さんではないか」
ナレーション(ケロロ)「ティアっていうのはモアちゃんのお母さんの名前です。ちなみにお父さんの名前はアンゴル・ゴア」
バビロン「すまんのう……近頃とんと視力が落ちて、ここに来る途中にまた三回も惑星に衝突してしもうたわい。ゴアくんに、わしが謝っとったと、伝えてくれんか?」
モア「またやっちゃったんですか…」ハァ
バビロン「たぶん、あそこに住んどる連中は全滅しとるじゃろうなぁ。ナンマンダブ、ナンマンダブ…」
ケロロ「うわぁ…」
タママ「恐ろしいですぅ…」
ゼタ本「まさかあんたが来てくれるとはな。とうの昔に隠居したと思っていたが」
バビロン「何を言うか。わしゃ、バリバリの現役じゃぞ。まだまだおまえたちのようなヒヨッコどもに負けはせん!」
クルル「典型的な老害だな」ボソッ
ケロロ「ちょ、クルル!」
クルル「大丈夫だ。聞こえやしねえよ」
バビロン「Zzz…」
ケロロ「本当だ…」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/08/22:18
ミッキー「はあ、やっと追い付いた。バビロンったら、はりきっちゃうんだもん」
プラム「はぁい、ゼタ。びっくりした?」
ゼタ本「おい、プラムよ。このじいさん、大丈夫なんだろうな?」
プラム「今のあなたは選べる立場じゃないでしょ? それとも、元の姿に戻りたくないのかしら?」
ゼタ本「元の姿に、だと…!?」
プラム「そうよ。このまま願い事を書き込み続けて魔界を完全復活させることができたら、必ずあなたの姿は元に戻るわ」
ゼタ本「そ、それは本当か…!?」
プラム「私は予言者プラムよ。万事、私に任せておけばいいの。ふふっ」
ゼタ本「う、うむ…」
クルル「なーんか、怪しくね?」
ギロロ「奇遇だな。俺もそう思う」
パチン
【バビロンの鼻提灯が割れた】
バビロン「おう、話はまとまったようじゃの。で、わしゃ何をすればいいんじゃ?」
プラム「ゼタの体に、願いを書き込んで、この間ヴァルヴォルガが造った魔界を拡張するのよ」
バビロン「あいわかった。任せておけい」カキカキ
ペカーン
ゼタ本「これで、我が魔界の復活にまた一歩近づいたな!」
ゼタ本「それで、軍曹。我々はこれからどう動くつもりだ?」
ケロロ「はっ! 敵はあまりにも強大……必要なのは戦力の増強であります」
ケロロ「実は、以前よりマルハーゲ帝国打倒のために活躍している人物とのコンタクトに成功しており、我輩たちに協力してくれるとのこと。本日は、彼らを迎えに行くであります!」
ゼタ本「ふむ、悪くないな。それで、その人物の名は?」
ケロロ「ボボボーボ・ボーボボであります!」
ゼタ本「なんじゃそりゃあ!?」
◆
ボーボボ「へーくしょん! へーくしょん!」
ビュティ「どうしたの、ボーボボ?」
ボーボボ「誰か俺のことを噂しているらしい。2回連続ということは、悪口だな」
ナレーション(ボーボボ)「ちなみに、3回だとほめられてるそうです」
ボーボボ「しかし、ヘッポコ丸とソフトンと破天荒は、どこへ行ったんだ?」
ビュティ「もしかして、ツル・ツルリーナ3世の幻想青魔界に置いてきちゃってたりして…」
ナレーション(ボーボボ)「大正解である」
ボーボボ「あ、そうだ!」
ビュティ「何!?」
ボーボボ「お久しぶりでーす!!」
ビュティ「誰に向けての挨拶!?」
ボーボボ「もちろん、画面の向こうの閲覧者の皆さんだ。灰色ねこのSSに出るのは、クリエイト・ハンターでアンパンマンとのクロスオーバー以来だからな」
ビュティ「アンパンマンと共演したの!?」
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2022/05/08/22:21
首領パッチ「ちなみに俺、灰色ねこのSSに出るのこれで3回目ー! ボーボボより多いー! やっぱり主人公は格が違うねー!」
ボーボボ「何だとテメー!」
首領パッチ「やんのかコラァ!」
ボカスカボカスカ
ビュティ「ちょっと、止めなよ! 天の助くんも何か言って!」
天の助「え? そうだな…」
天の助「おい、おまえら」
バカ×2「「あ゛ぁ゛!?」」
天の助「俺、灰色ねこのSSに出るのこれで4回目。しかもうち1回は主役だぞ」ドヤァ
ビュティ「そーなの!?」
バカ×2「「ふざけんなぁ!!」」ドゴーン
天の助「ごぱぁ!!」バラバラ
ビュティ「当然の結果だー!」
田楽マン「ぎゃあ! 流れ弾!」ビターン
< キャー!
ボーボボ「絹を裂くよな!」
首領パッチ「女の悲鳴!」
バカ×2「「何事だー!」」ダッ
ビュティ「時代劇?」
◆
ドンッ!
スジャータ「うっ…あァッ!」
ルイ「チョロチョロと手こずらせやがって…だが、ここまでだ」
ルイ「裏切者には、死を!!」
ルイ「チャンドラに抗いし業を、その身に刻み…果てるがいい! ゆけ! 麗しき我がアートマン、ボワ・ド・ジャスティス!!」
ボワ「!」ゴォ!
スジャータ(くっ……一か八か、水鉄砲でやつの反魂香を!)
シュルルルルッ バシーン!
ボワ「ギッ!?」
スジャータ「何!? 鞭!?」
ボーボボ「彷徨える毛根の貴公子、ボボボーボ・ボーボボ参上!」ドン!
スジャータ「は、鼻毛ーっ!?」ガビーン!
ルイ「ボボボーボ・ボーボボだと…? ちっ、ハジケリストか!」
スジャータ「えっ、知ってるの!?」
ボーボボ「そういうおまえは、チャンドラ・カンパニーの幹部だな」
ビュティ「ボーボボ、チャンドラ・カンパニーって何!?」
ボーボボ「ごめん、言ってみただけ」テヘッ
ビュティ「紛らわしい!」
ルイ「大人しく毛狩り隊とだけ戦っていればいいものを……なぜ邪魔をする!」
ボーボボ「おまえバカか? 平気で人を傷つけるようなやつを、俺が野放しにするわけないだろ」
スジャータ「…!」
首領パッチ「かっこつけてんじゃねぇ!」バキッ
ボーボボ「ごぱぁ!」
ビュティ「ええーっ!?」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/15/22:16
首領パッチ「そして俺より目立つんじゃねえ!」バキッ
ボーボボ「ぐばぁ!」
ビュティ「ちょっと、首領パッチくん! 殴る相手間違えてるよ!」
首領パッチ「だって見てよこの女! びっくりするほどボンッキュッボンッ! どう見てもヒロイン属性持ち! これじゃあボーボボが主人公みたいじゃないの!」
ビュティ「みたいじゃなくてボーボボが主人公だよ!」
スジャータ「……」ポカーン
天の助「お嬢さん、血が出てますよ。よかったら、これを使ってください」ニッコリ
つ ぬのハンカチ
スジャータ「え。ああ、どうも…」
スジャータ(何このハンカチ…)ズーン…
ルイ「隙あり! やれ、ボワ・ド・ジャスティス!」
ボワ「!」ザンッ
三馬鹿『ぎゃああああああ!!?』
ビュティ「あれ? あいつ、ボーボボの鼻毛を食らった傷が治ってる!」
ルイ「アートマンを倒せるのは、アートマンかそれを使役するトラウマイスタのみ。いかにハジケリストと言えど、このルールはそう簡単には覆せまい」
スジャータ(だからハジケリストって何?)
ルイ「さあ、どう突破する!?」
ボーボボ「テメーを殴ればいいだろが!」バキッ
ルイ「ぎゃあ!」
ビュティ「確かにー!」
ルイ「おのれ…! ならば我がアートマンの真の力を見るがいい!」
首領パッチ「真の力だと!?」
天の助「アートマンとかわけわかんねーのに、まだ何かあるのか!?」
ルイ「ボワ・ド・ジャスティス、"刀こ…"!」
スジャータ「えいっ」ピュー
【スジャータの水鉄砲! ルイの反魂香の火を消した!】
ルイ「しまった、香(インセンス)が…!」
ボワ「」スゥ…
【ボワ・ド・ジャスティスは姿を消した】
スジャータ「アートマンは思念体。反魂香に火が灯っている間しか実体化できない」
田楽マン「不便だな」
ルイ「スジャータ!」
ボーボボ「形勢逆転だな。どうする?」パキポキ
ルイ「く…!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/15/22:18
ルイ「戦略的撤退!」ダッ
ナレーション(ボーボボ)「あ、逃げた!」
ボーボボ「逃がすかぁ!」ダッ
シュンッ
ケロロ「到着でありま――あべし!?」グシャッ
ボーボボ「わっ、何か踏んだ!?」
タママ「軍曹さーん!」
ゼタ本「どいつがボボボーボ・ボーボボだ?」
首領パッチ&天の助&田楽マン『本が喋ったー!?』
ビュティ「あんたらが言う!?」
ボーボボ「何だテメー? 俺に何か用か」
ゼタ本「我は魔王ゼタ。ケロロ軍曹と共に、おまえを迎えに来た」
ボーボボ「何? ケロロ軍曹だと?」
ビュティ「誰なの? ボーボボ」
ボーボボ「あれは、俺がダンサー志望だった頃――」
ケロロ『合言葉〜は〜♪』
ボーボボ『アフロと軍曹♪』
ケロロ『アフロ♪』
ボーボボ『軍曹♪』
ケロロ&ボーボボ『3、2、1、ファイヤー!』
ボーボボ「というわけで、一晩踊り明かした仲の宇宙人だ」
ビュティ「そうなんだ」
ボーボボ「で、そのケロロはどこだ? 姿が見えないが」グリグリ
ケロロ「ぐおおお! 潰、潰ぅぅぅ!」
ビュティ「思いっきり踏んでるー!」
タママ「軍曹さーん!」
ボーボボ「大丈夫かケロロ! 誰にやられた!?」
ケロロ「ボーボボ殿…」ピクピク
ボーボボ「証拠隠滅!」ゴシャア
首領パッチ&天の助『ぎゃああああああ!!』
ケロロ「ゲーロー!!」
ビュティ「バレバレだよ!」
ゼタ本「おい、本当に大丈夫なのか、こいつ?」
ケロロ「実力は確かであります……何しろ既にマルハーゲ四天王はおろか、同盟国であるサイバー帝国の帝王ギガまで倒しているのでありますから」ボロボロ
ボーボボ「ついでに、100年の眠りから目覚めた3世世代も倒しましたー♪」キャピッ
ゼタ本「キモいわ!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/15/22:19
ボーボボ「そしてケロロ、こうして俺の前に姿を現したということは…」
ケロロ「その通りであります! 一緒に(ry」
ボーボボ「ダンサーとして夢の舞台を駆け上がるという約束を、果たしに来てくれたのか!」
ケロロ「違うでしょー!? 打倒マルハーゲ帝国に協力すんの!」
ボーボボ「あ、そっち?」
ビュティ「他に何があるの?」
ボーボボ「だがケロロ、その前に一つ頼みたいことがある」
ケロロ「何でありますか?」
ボーボボ「ツル・ツルリーナ3世を倒した際、3人の仲間とはぐれてしまった。探すのを手伝ってもらえないだろうか」
ケロロ「ゼタ様」チラリ
ゼタ本「我はかまわんぞ。戦力は多いに越したことはないからな」
ケロロ「お安い御用であります!」ニッコリ
ボーボボ「礼を言うぞ、ケロロ!」
ボーボボ「まずは軽く自己紹介だな。俺はボボボーボ・ボーボボ。漢字で書くと『母母母ー母・母ー母母』だ」
ボーボボ「彼女は、仲間のビュティ」
ビュティ「よろしくね!」ニッコリ
ボーボボ「そして、そこの2人(?)が…」
首領パッチ「ふん」ニヤリ
天の助「へへっ」ニヤリ
ボーボボ「非常食の首領パッチと、賞味期限切れの生ゴミだ」
首領パッチ「」
天の助「」
ゼタ本「非常食と生ゴミ?」
首領パッチ「非常食って……その設定まだ生きてたのかよ…」orz
天の助「ゴミじゃないもん……まだ食べられるもん…」orz
ゼタ本「そっちの白いのは?」
ボーボボ「野良犬」
田楽マン「!!」ガーン
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/15/22:21
首領パッチ&天の助&田楽マン『ボーボボテメー!!』
ボーボボ「来いやぁー!」
ボカスカボカスカ
タママ「止めなくていいんですか?」
ビュティ「いつものことだから」
ビュティ「あ、そうだ! 怪我した女の人が――」
「待っていたぞ、ゼタ!」
ゼタ本「む!? その声は!」
ゴロゴロ…
ピッシャーン!!
バカ×4『ぎゃああああああ!?』
ビュティ「みんなー!?」
ゼタ本「アレク…!」
ケロロ「何者でありますか!?」
ゼタ本「あいつは、破壊神アレクサンダー。通称アレク」
ゼタ本「一見ただのハナタレ小僧だが、あれでも異界の魔王の一人だ。刺客を送り込まれること、20846回、戦争をしかけられること6413回と、何かにつけて我に戦いを挑んでくる無謀な小僧だ」
首領パッチ「アフロになっちゃった…」シクシク
天の助「おまえ毛無いだろ」ドロドロ
骸骨ボーボボ「そういう天の助は溶けてるぞ」
ビュティ「あんたが一番重傷だよ!」
ゼタ本「何をしに来た、アレク?」
アレク「決まってるじゃねえか! てめえを倒しに来たんだよ!」
ゼタ本「また泣かされたいのか? こりないやつめ」
アレク「ぬかせ! 今までの勝負は全部引き分けだ! 今日こそ決着をつけてやるぜ!」
ゼタ本「ふん、おまえに我を倒すことができるかな? 我は最強の魔王だぞ?」
アレク「最強? 今のてめえがか?」フッ
ゼタ本「…!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/15/22:22
ゼタ本「は、はっ! この姿を見て油断しているようだが、それが甘いというのだ! 見るがいい、我が魔力を!」
ゼタ本「どうだ! 少しも衰えてはおらんぞ!」シュインシュインシュイン
天の助「ぁ」パァン
ビュティ「天の助くんが魔力で弾けとんだ!」
タママ「脆いですぅ!」
ボーボボ&首領パッチ『ところてんですから』
アレク「くっ…! そんな情けねえ姿になってやがるから、てっきり弱くなってると思ったのに!」
ゼタ本「ふははははっ! 甘いぞ、小僧! 我が名は魔王ゼタ! 最強の魔王なりっ!!」
メルサ「あ。ゼタ様、それ以上は――」
パタリ
一同『Σ(゚Д゚ )』
ゼタ本「ぬぅ!? くそっ! 起きれん!」ジタバタ
アレク「は……ははははっ! 何だ、てめえ? 自分で起き上がれないのか!? それじゃあ、いくら魔力が強かろうが、宝の持ち腐れってもんじゃねえか!」ゲラゲラ
アレク「こりゃ傑作だぜ! はははははっ! その無様な姿をてめえのかわいい弟子が見たら泣くぜ?」
ゼタ本「我に弟子などおらん! あいつは、もう弟子でも何でもない!」
アレク「冷てえ師匠だなぁ。サロメのやつが聞いたら泣くぞ?」ニヤニヤ
ゼタ本「黙れ! おまえに関係ない!!」
アレク「まあ、確かに俺様には関係ねえな。そんじゃま、続きを始めるとするか」
アレク「今のてめえは、俺様が相手をするまでもねえ。こいつらだけで充分だ。出ろ、デスサーベル軍団!」
デスサーベル軍団『にゃー!』
ビュティ「めちゃくちゃかわいいー!!」ガビーン
アレク「せいぜい遊んでもらいな! はははははっ!」バチィッ
ゼタ本「くっ! アレクのやつめ…! この借りは、いずれ返してくれようぞ! だがメルサよ、その前に!!」
ゼタ本「……………起こしてくれ」ボソッ
メルサ「はい、ただいま」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/22/21:31
新ゼタ魔界
モニター < ペカー
プラム「破壊神アレクサンダー、か。彼が出しゃばってくるとはね。邪魔だわ」
ミッキー「それにしても変じゃない? ゼタの行き先なんてわかりっこないのに、待ち構えていたみたいに登場してさ」
バビロン「ふーむ。そう言えば、そうじゃのう」
オルフェリア「予知能力でもなきゃ無理よねえ?」
ドライゼン「無理だ、無理だ! ガハハハハッ!」
プラム「…私が手引きしたとでも言いたいの?」スゥッ
ミッキー「え?」ビクッ
ミッキー「ちょ、ちょっと! 何で僕を睨んでるのさ! 僕は何も言ってないじゃない! 今のはオルフェリアとドライゼンが!」
オルフェリア「ワタクシたちは一心同体。ワタクシたちの罪は、ミッキーちゃんの罪よ」ウフフ
ドライゼン「一緒に死んでくれ、ミッキー! ガハハハハッ!」
バビロン「じゃ、あとは若いもん同士で仲良くの。わしゃ疲れたわい」ヒラリ
ミッキー「バビロン!?」
ギロロ「待避、待避ー!」ダッ
クルル「すたこらさっさー」ダッ
モア「てゆーか、安全第一?」ダッ
ミッキー「みんな!?」
プラム「……」ゴゴゴゴ…!
ミッキー「や、やめてプラム! 違う! 違うんだぁぁぁーーっ!!」
チュドーン
【ヴァルヴォルガは、星になった】
ナレーション×2『ナ〜ム〜』
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/22/21:32
ゼタ本「ん? 今、何やらミッキーの情けない悲鳴が聞こえたような…」
デスサーベル軍団『ふぎー!』
ゼタ本「まあいい。そんなことよりも、今はこいつらを排除するのが先決だ」
ゼタ本「行けい、我が下僕たちよ! アレクの手下ごときに遅れを取るなよ!」
アルタ&ルミネ『了解!』
ミロード「わかりました〜」
ケロロ「我輩たちも戦うであります!」
タママ「はいですぅ!」
タママ「んだるぞぬしゃー! "タママ・インパクト"!!」バシュウッ
ビュティ「口から何か出たー!」
ボーボボ「そっちが猫ならこっちは犬だ! 行ってこい田楽!」ゲシッ
田楽マン「ぎょえー!」
ケロロ「そいつ本当に犬だったの!?」
田楽マン「"超田楽パーンチ"!!」ドゴーン
ケロロ「おお、見かけによらずパワフルであります!」
ピタッ
ケロロ「ゲロ?」
田楽マン(もしかして…)ジー
タママ(僕たち…)ジー
マスコット(?)×2((キャラクター被ってるー!?))ガビーン
タママ「どっちがより多く敵を倒せるか勝負ですぅ!」ダッ
田楽マン「望むところじゃー!」ダッ
ビュティ「何で対抗してるの!?」
ボーボボ「続け、首領パッチ!」
首領パッチ「ニャワッチ!」ダッ
"針千本"!!
田楽マン&タママ&敵『ぎゃああああああ!!』グサグサグサ
ビュティ「全員食らったー!!」
ケロロ「タママ二等ー!」
天の助「よっしゃー! 次は俺の番だぜー!」
プルプル真拳奥義"極上料理"!
天の助「さあ食せ!」
デスサーベル軍団『……』シーン
天の助「バカな!? 猫は雑食のはず!」
ビュティ「天の助くんがライチ味だからじゃないの?」
天の助「(゚д゚lll)」ガーン
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/05/22/21:33
アルタ「ライチ味の心太とは面妖な…」
天の助「食品製造会社よ、なぜ俺をライチ味にしたのですか…」orz
天の助「しかも5%ゼリー混じってるし…」グスン
ルミネ「うわー、食品偽装だー」
ボーボボ「天の助」肩ポン
天の助「ボーボボ…」
ボーボボ「俺はおまえを10円で買って、よかったと思ってるぞ」ニコ
天の助「ボーボボー!!」ガバッ
ボーボボ「というわけで"ところてんマグナム"!」ドゴォ
天の助「ぶ!」ビターン
ビュティ「シンプルにひでぇ!」
ミロード「とかなんとかやってたら勝てましたぁ〜」
ゼタ本「う、うむ…」
ゼタ本(アレクのやつめ……我が弱みを知ったからには黙っておるまい。次々と刺客を送り込んでくるだろう。一刻も早く魔界を完全復活させ、我が肉体を取り戻さねば…)
ゼタ本(だが…)
タママ「このSSのマスコット枠は僕ですぅ〜!」グヌヌ
田楽マン「僕なのら〜!」グギギ
ボーボボ「うっとうしいわい!」ゲシッ
タママ&田楽マン『ぎょえー!』
ゼタ本(こんなんでこれから先、大丈夫なんだろうか…)
ビュティ(あの女の人、いなくなっちゃった…)キョロキョロ
首領パッチ(えっ、キョロちゃんってアニメあったの…?)
◆
スジャータ(これでルイは当分の間、追ってこれない……でも急がなきゃ! すぐに追っ手は私を殺しにやってくるわ)
スジャータ(そうなる前に見つけ出さなければ……チャンドラに対抗しうる希望の光を…!)
第1話「合言葉は、アフロと軍曹」完
[SHV41]
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2022/05/22/21:37
第2話「勇者登場」
日向家、ケロロ自室
シュバッ
ドロロ「隊長殿、大変でござる!」
シーン…
ドロロ「…留守でござるか?」
冬樹「あ、ドロロ」
ドロロ「冬樹殿! 隊長殿たちを知らないでござるか!? 火急の用事でござるのだが…!」
冬樹「あれ、ドロロ知らないの? 軍曹たち、今ゼタっていう魔王のところにみんなで出向してるんだよ?」
ドロロ「み、みんな…!? 僕は…!?」ガーン…
ナレーション(ケロロ)「今回も、忘れられちゃったね…」
◆
新ゼタ魔界
ケロロ「基地の内装は以上であります。ボーボボ殿たちも、空き部屋を好きに使っていいでありますよ」
ボーボボ「すまないな、ケロロ。寝床まで用意してもらって」
ケロロ「いえいえ。これから一緒に戦う仲でありますから、これぐらい当然であります」
首領パッチ「しっかし、カッケーな! 基地って」
天の助「ああ! こういうのって、いくつになっても心が踊るぜ!」プルプル
ビュティ「いや、全身が踊ってるよ」
首領パッチ「俺なんか興奮で無敵要塞ザイガスになっちゃうもんねー!」ズドーン!
ケロロ「わあああああ!?」
クルル「おいおい、気を付けろよ。この基地には、いざって時のための自爆スイッチが――」
三馬鹿『えっ?』ポチッ
ビュティ「既に押してるー!!」
三馬鹿『ぎゃあああああ!!』ボガーン
ビュティ「バカだけ吹っ飛んだー!!」
クルル「俺以外が押すとそうなるんだよ」クーックックックッ
ケロロ「我輩が安易に爆発オチに逃げないための処置であります」
ギロロ「そんな理由!?」
メルサ「今の音は何ですか?」
ビュティ「ボーボボたちが爆発で吹っ飛んだんです…」
メルサ「まあ大変、回復してあげましょう」ポワー
首領パッチ「んなもんいらねえ! コーラよこせやー!」
メルサ「どうぞ」つ コーラ
首領パッチ「あ、ど、どうも…」
ビュティ(ボケを潰された…)
ケロロ「ところでメルサ殿、ゼタ様はご一緒ではないでありますか?」
メルサ「ゼタ様なら、今はお昼寝中ですわ」
[SHV41]
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