東方土塚奇憚
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2020/08/23/22:01
霖之助「――話をしよう。
あれは今から36万……。
いや、1万4千年前だったか……。
まあいい。
どちらも私にとってはつい昨日の出来事だが、
君たちにとっては多分……、
明日の出来事だ。
彼には72通りの名前があるから、
何て呼べばいいのか、
確か 最初に会ったときは……」
霖之助「…なあ魔理沙、この魔術書、本当に僕が音読しなくちゃいけないのか?」
魔理沙「いいから」
#東方Project×土塚理弘作品。基本的にギャグ。詳しくは前スレ参照。
http://ibbs.info/thread.php?no=39&id=nijisousaku
#もともとが安価スレだったので、今回もリクエストを受け付けます。酷すぎる下ネタ、死ネタでなければだいたいオッケーです。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/08/23/22:04
第501ねこ「Kikuriと黄泉比良坂の真実」
イザナギ「菊理媛、黄泉比良坂にイザナミを迎えに行くから、みんなの面倒を見てもらえないだろうか」
袿姫「ばぶー」
Kikuri「しょうがないわねえ……その代わり、すぐに帰ってくるのよ?」
イザナギ「うむ」
〜1日経過〜
Kikuri「おかしい。いくら黄泉比良坂に行ったとは言え、遅すぎる…」
Kikuri「瓔花、おばさん、ちょっとお父さんのこと見てくるけど、みんなの面倒見れる?」
瓔花「わたちおねーさんだからがんばるー」キャッキャッ
Kikuri「そう、お願いね」ニッコリ ナデナデ
◆
黄泉比良坂
Kikuri「えーと確かこの辺に…」キョロキョロ
イザナミ「待てぇー! 振り返るなって言ったでしょーがー!!」
イザナギ「ひー! ごめんなさーい!!」
Kikuri「」
Kikuri「〜〜〜ッ!」ワナワナ
Kikuri「んなことしてる暇あったら子育てしろー!!!」ガーッ!
神生み夫婦『すいませんでしたーーー!!!』ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!
◆
現在
Kikuri「あんなことがあったのに、瓔花も袿姫も立派になって…」ホロリ
清村「神生みの神って…」
杉小路「ゼウスとヘラよりマシでしょ」
第501ねこ「Kikuriと黄泉比良坂の真実」完
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/08/25/23:03
第502ねこ「東方と十二支」
ナズーリン「子」
潤美「丑」
星「寅」
鈴仙&てゐ&レイセン&清蘭&鈴瑚「卯」
「」
神奈子「巳」
早鬼「午」
「」
「」
久侘歌「酉」
あうん「戌」
「」
◆
杉小路「というわけで今から辰年と未年と申年と亥年を誰にするか会議を始める」
清村「どんな議題だよ!」
魔理沙「辰年は衣玖か八千慧でいいだろ」
霊夢「うんうん」
清村「ナチュラルに参加してくるな黒白紅白!」
魔理沙「イラストレーターみたいな呼び方すんな」
杉小路「確かに竜宮の使いの永江さんと龍の亜種の吉弔さんなら適任か。採用」
清村「そんで普通に進める!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/08/25/23:03
杉小路「次は未だけど…」
安井「はい! 俺にいい考えがあるっす!」
杉小路「うん?」
安井「羊は寝る時に数えるっす。だから、同じく眠りに関わる獏のスイートさんが適役だと思うっす!」
清村「安井がまともな案を出したー!?」
杉小路「衛生兵! 衛生兵ー!」
工藤「」ガシッ
安井「えっ」
杉小路「そのまま永遠亭にGO」
工藤「」コクッ
安井「あうー!?」ズルズル
杉小路「じゃあ未年はスイートさんを採用してっと……申年は誰にしようか?」
霊夢「早苗でしょ」
蓮間「」ピクッ
清村「あ? 何でだよ」
霊夢「だーってあいつのことだから、どうせ跡取りのために夜は猿みたいに盛ってんでしょ。ねえ、旦那さん?」
魔理沙「おい霊夢、下品だぞ!」
杉小路「あんなこと言ってるけど」
蓮間「じゃあ申年は早苗ってことで」
霊夢「ちょっとー!?」
魔理沙「そこは怒るところだろー!?」
蓮間「あいつが変人なのは百も承知だ。そういうところも含めて俺は早苗を愛してるし、目に余るならその都度止めてやればいい」
蓮間「夫婦って、そういうもんだろ」
霊夢「」
霊夢「負けた……色んな意味で、負けた…!!」ガクゥ
魔理沙「馬鹿野郎……私たちみたいなお子ちゃまが、亜季彦みたいな大人に勝てるわけないだろ…」
杉小路「申年が東風谷ちゃんなら、亥年は博麗ちゃんだね」
霊夢「え、何で!?」
杉小路「だって異変解決のために動いてる時の君って、勘に頼って猪突猛進してるじゃん」
霊夢「よししばく」
魔理沙「無理だから諦めろ」
第502ねこ「東方と十二支」完
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2020/08/26/22:53
第503ねこ「早鬼と四凶」
神子「驪駒、剛欲同盟の長は饕餮なのですよね?」
早鬼「はい」
神子「四凶の残り三柱はどこで何をしているのですか?」
早鬼「……」
早鬼「…しきょー?」キョトン
神子「あ。知らないなら、いいです」ハハハ…
第503ねこ「早鬼と四凶」完
#八千慧「四凶とは、古代中国の舜帝に、中原の四方に流された四柱の悪神のことです。この場合は大きな犬の姿をした「渾沌」(こんとん)、羊身人面で目がわきの下にある「饕餮」(とうてつ)、翼の生えた虎「窮奇」(きゅうき)、人面虎足で猪の牙を持つ「檮*」(とうこつ)が該当します」
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2020/08/28/22:12
第504ねこ「氷の娘と氷の…」
太陽 < テカー
清村「暑いな、今日は…」
杉小路「うん…今日はいつにも増して暑いね……」
杉小路「そうだね。メキシコに吹く熱い風という意味で……サンタナの日と名付けよう」
清村「懐かしいネタ持ってくんな」
清村「なあ杉小路、氷を使う宝貝ねーのかよ」
杉小路「寒氷陣は今しゅーりちゅー。布都ちゃん先輩が松明を持ったまま油のついた皿で滑って転んでダメにしちゃったんだ」
清村(それ物部は大丈夫だったのか…?)
杉小路「…暑いね」
清村「暑いな…」
ドタバタ
清村「ん?」
チルノ「やめろー! あたいを冷房にするなー!」
霊夢「いいからこっち来なさーい!」
ジタバタ
杉小路「…夏の定番ネタだね」
清村「ネタとか言うなよ。すまんチルノ、暑くて助ける気になれん…」
杉小路「はあ、せめて他に氷属性キャラがいればね」
清村「ホワイトロックさんは冬にしかいねーしな…」
トントン
杉小路「ん?」
ルージュラ「ジュラ」ニコニコ ←エスパー/こおりタイプ
杉小路「…我慢しようか」
清村「だな…」
ルージュラ「おい」
第504ねこ「氷の娘と氷の…」完
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2020/08/29/22:27
第505ねこ「カウンセラーと旦那様」
守矢神社
星「地霊奇伝の影響でお燐とも差がついて…」
蓮間「まー、神主はまだ新作出すつもりらしいから、望みはあるって」
雷鼓「歴代EXボスで、私が一番地味な気がして…」
蓮間「そうかぁ? 俺は輝針城ボスで一番幅広く過去作のキャラと絡んでる気がするぞ」
純狐「私がいない方が世の中平和なんじゃないかなぁって……この間も地上に迷惑かけちゃったし」
蓮間「そんなことありませんって。あれは全面的に月の都が悪いと断言できます」
神奈子「いやー、今日も精が出るね〜」ホクホク
諏訪子「愚痴聞いて受け答えするだけでお賽銭が貰えるなんて、ボロい商売だよね〜」ホクホク
蓮間(こっちは真剣なんだけどなぁ……一歩間違えたら殺されかねんし)
蓮間(――っと)
蓮間「ちょっと、外してきます」
神奈子「はいよ」
諏訪子「いってら〜」
◆
早苗「……………」
蓮間「さ〜な〜え〜」背後からガバチョ
早苗「きゃっ。どうしたんですか?」
蓮間「んー、そろそろかみさんが寂しがってる頃だと思って」
早苗「何でわかったんですか!?」
第505ねこ「カウンセラーと旦那様」完
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2020/08/31/22:28
第506ねこ「反則探偵と大魔神」
さとり「反則探偵、古明地さとり」キリッ
さとり「心を読む。基本どんな相手にも通じる無敵の力を持つこの私に、隠し事など無意味」スタスタ
さとり「この事件、必ず解決してみせましょう!」ビシッ
こいし「……………」
工藤「」
こいし「海矢、なんか言ってあげて」
工藤「」
工藤「」スタスタ
さとり「海矢さん、どうかしましたか?」
工藤「」
さとり様、調子に乗りすぎです。
さとり「えっ」
工藤「」
ミステリー小説に登場する探偵役のキャラクターには、現場にすら行かず話を聞いただけで答えを導き出す猫丸先輩(猫丸先輩シリーズ)、
すべてを「ごまかし」と言いきり友達と会話してるだけで答えにたどり着くしずるさん(しずるさんシリーズ)、
多重人格障害を患い腹話術人形に探偵としての人格をやらせている朝永嘉夫&鞠小路鞠夫(鞠夫シリーズ)、
そもそも自分がミステリー小説の登場人物だと知っている天下一大五郎(名探偵の掟)など、奇抜な探偵は山ほどいます。
心が読める程度で『反則』だなど笑止。
さとり「」
さとり「鬱だ死のう…」ヨロッ
工藤「」
言いすぎたかな。
こいし「いや、あれくらいやんなきゃダメ」
第506ねこ「反則探偵と大魔神」完
#例えメンタルが鋼だろうと、壊れるのは一瞬。
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2020/09/02/23:09
第507ねこ「縁結びと縁切り」
博麗神社
霊夢「Kikuriってさ、縁結びのご利益があるのよね」
Kikuri「そうよ」
霊夢「縁を切ることもできるの?」
Kikuri「ええ。縁結びの神は同時に縁切りの神でもあるのよ。悪縁を断って、良縁を結ぶからね」
霊夢「ふ〜ん」
Kikuri「切ってほしい縁でもあるの?」
霊夢「どんどん腐れ縁が増えてくから、そろそろばっさりいっちゃおうかなーって」
Kikuri「じゃあ、私よりも縁切りに特化した神様を呼んでくるわね」
霊夢「え?」
〜菊理媛(=シャーマンのルーツ)神降ろし中〜
コトワリさま「……………」シャキンシャキンシャキン
Kikuri「じゃあ、人形のものを用意して、「もういやだ」って言ってね。そしたら彼がすべての悪縁を断ち切ってくれるから」
霊夢「いやいやいやいやどこが神様!? 妖怪でしょこいつ!!」
Kikuri「縁切りをご利益とする神社には、橋姫やお岩さんとかも祭られてるのよ。彼みたいなのがいても、おかしい話じゃないわ」
Kikuri「それに彼、こう見えて慈悲深いのよ?」
コトワリさま「……………」シャキンシャキンシャキン
霊夢「嘘、絶対嘘」
Kikuri「ひどい巫女ですこと…」
第507ねこ「縁結びと縁切り」完
#神奈子と諏訪子も一歩間違えれば夜廻の山の神みたいになってたんだろうか。
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2020/09/03/22:20
第508ねこ「おまわりさんと食品偽装」
ミスティアの屋台
ミスティア「……………」
小兎姫「……………」スタスタ
ミスティア「あ、いらっしゃ――」
小兎姫「警察だ。この屋台に食品偽装の容疑で捜査令状が出ている」ピラッ
ミスティア「えーーーー!!!?」
〜警察捜査中〜
小兎姫「なるほど。普通の鰻や泥鰌で水増しを謀っていたのね」
ミスティア(ああ、終わった。営業停止にされる。そして行き場を失った私は調理されて誰かの食卓に並ぶんだ…)ズーン…
小兎姫「ま、同じ鰻だしいっか」クルッ
ミスティア「えーーーー!!!?」
ミスティア「ちょ、何で!? 警察が犯罪無視!?」
小兎姫「だってあなた、女将やってるあいだは人間を襲わないでしょ? 警察が市民を危険に晒すようなことをしてどうするのよ」
ミスティア「……………」
第508ねこ「おまわりさんと食品偽装」完
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2020/09/06/23:10
第509ねこ「清村くんと一番まともな友達」
紅魔館、門前
美鈴「うーん、今日もいい天(ry」
…ぁぁぁぁ
美鈴「うん?」
清村「ああああああああああ!!」ヒュー
ゲチョ
美鈴「」
◆
美鈴「緒乃さん」
清村「おう…」
美鈴「前々から思ってたんですけど、どうして落ちる時は普通に落ちるんですか! あなた飛べるでしょう! 舞空術とかいうので!」
清村「いやー、なぜか杉小路に落っことされると飛べなくなるんだ」
美鈴「何ですかそれ!?」
清村「あいつは存在そのものが理不尽の極みだからな。どうしようもないもんは本当にどうしようもない」
美鈴「それで毎回毎回びっくりするこっちの身にもなってくださいよ! 地面に落っこちた時の自分の姿、想像したことあります!?」
清村「驚かせたのは謝る……すまんかった」
美鈴「まったくもう…」
清村(こいつの人間臭さは紅魔館一だな。本当に妖怪か?)
第509ねこ「清村くんと一番まともな友達」完
#幻想郷縁起において、美鈴は『紅魔館で勤務することで食料が与えられているから人間を襲う必要が無い(要約)』とある。これが事実ならば…。
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2020/09/07/22:05
第510ねこ「悪霊と容疑」
地獄、静かなる神殿
魅魔「地霊奇伝で事件を起こしてる怨霊がさ、私じゃないかって予想してる読者がいるらしいのよ」
Konngara「ほう」
Kikuri「へえ」
仏&神((またその手の話題か…))
魅魔「失礼しちゃうわ。どうして私がそんなことしなくちゃいけないの」
Konngara「ん? あれ?」
Kikuri「いつもと反応が違う!?」
魅魔「そりゃ再登場はしたいよ? でもWindowsになって、再出発した東方を支えた紅魔郷や妖々夢のキャラに危害を加えて、魔理沙にまでちょっかいを出して、昔からの私のファンが喜ぶ? 新規のファンを獲得できる?」
魅魔「どんな方法でも出たいってわけじゃないのよ」
Konngara「ふむ、そうなのか」
Kikuri「…でも魅魔、あなた、封魔録で最初は全人類への復讐が目的とか言ってなかった?」
魅魔「……………」
魅魔「というわけで、私は今回は再登場の期待はしていないと断言するわ」
Kikuri「誤魔化せてないわよ」
第510ねこ「悪霊と容疑」完
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2020/09/13/22:11
第511ねこ「Konngaraと連休」
ヘカーティア「Konngara、今度の休日のことなんだけど」
Konngara「はい」
ヘカーティア「一日じゃなくて一週間にしておいたから」
Konngara「…はい?」
◆
小町&久侘歌「「えーっ!! 一週間お休みー!?」」
Konngara「何かヘカーティア様の機嫌を損ねるようなことをしてしまったのだろうか…」
小町「いやそうじゃなくて、喜ぶところでしょ普通!」
久侘歌「そうそうそうですよ!」ウンウン ←なぜか二次創作で社畜扱いされることが多い。
Konngara「確かに私は君たちよりもはるかに多忙だよ。だけどその分、自分が満足できるだけの休暇はしっかり貰っている」
Konngara「一週間……あまりにも長い」
小町「いらないならあたいが代わりに貰(ry」
映姫「こら」ペチン
小町「きゃん!?」
Konngara「映姫様」
映姫「Konngara、あなたにいろいろ言うと不動明王様に注意されるので簡潔に述べます」
映姫「あなたほどの働き者に長期休暇を出すのです。ヘカーティア様に、何か考えがあるのかもしれませんよ」
Konngara「……」
Konngara「わかりました。では、一週間後にまた会いましょう」
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2020/09/13/22:12
一日目、華扇の家
華扇「で、なぜ私の家に?」
Konngara「この際だから、最近会っていなかった知人・友人の近況を把握しておこうと思ってね」
華扇「近況を把握って……私は聞かずともわかるのでは?」
Konngara「ああ、小町からあらかたのことは聞いたよ。霊夢たちには、辛い思いをさせてしまった」
華扇「……………」
◆
辛い思い
右腕「くたばれーっ!!」グオッ!
清村「天人ガード!!」←間違って地獄に堕ちても自力で戻ってこれるため霊夢救出メンバーとして抜染された。
ド ゴ ォ ッ !!!!
天子「あひぃ〜! 鬼の鉄拳キモヂイイーーー!!」←もちろん自ら盾になることを志願。
右腕「な、何だこいつ!?」ビクッ
清村「隙ありぃ!!」ドゴォッ!!
右腕「ぶえーーー!!? 人間の腕力じゃないーーー!!!」
清村「人体切断なんぞ、手刀で十分なんじゃー!!(コルクマリー並みの感想)」ザンッ!!
右腕「がっ…!」
清村「今だ博麗! 右腕を封印しろー!!」
天子「あ、あへっ、あへっ」ビクンビクン
霊夢「おっ、おう…?」
◆
Konngara「本来であれば私が君の左腕を退治する予定だったのに」
華扇「はぁ!?」
Konngara「まさか私が海外出張しているタイミングを狙うとは。さすがは君の一部、頭が働く」
華扇「待ちなさい! さっきの言葉はどういう意味!? まさか地獄がまだ何か利用しようと――」
Konngara「……………」ジッ
華扇「……………」
華扇「無いわよね、うん」
Konngara「ああ。あくまで、私個人の意思だよ」
Konngara「萃香も、勇儀も、幻想郷に鬼が一人増えるだけととらえるだろうが、私はそうはいかない」
Konngara「私は、仏だから」
華扇「……」
Konngara「ああそうだ。ここに来る途中、種類の多さを売りにしている団子屋に寄ってね。何味が食べたい?」ドッサリ
華扇「全種類ください」キリッ
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2020/09/13/22:14
二日目、三月精の家
コンコン
スター「はーい、どちら様?」
Konngara「すまない。私はKonngaraという。ここにクラウンピースという妖精はいるだろうか」
クラウンピース「Konngaraさん! なぜここに!?」
Konngara「ヘカーティア様に休暇をいただいてね。博麗神社の床下にいなかったから、ここだと思ったんだ」
サニー「ピースの知り合い?」
クラウンピース「同僚みたいなもんだぜ。妖精じゃなくて仏様だけど」
ルナ「仏様? 『地獄に仏』って本当だったのね」
サニー「どうして私たちの家の場所がわかったんですか?」
Konngara「君たちのことは、霊夢から聞いたよ」
クラウンピース「で、あたいに何の用?」
Konngara「いや、様子を見に来ただけだよ。特に理由は無い」
クラウンピース「なんだ。てっきりKikuriさんと喧嘩でもして行き場所がなくて困ってるのかと」
Konngara「おいおい。私とKikuriは、そもそも住んでいる場所が違うよ?」
クラウンピース「あ、そっか」
サニー「Kikuriさんって?」
Konngara「私の友人だよ」
クラウンピース「ほとんど奥さんだぜ」
三月精『えー!?』
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2020/09/13/22:15
三日目、旧地獄、旧都
Konngara「ここに来るのも、久しぶりだな…」
勇儀「なーに辛気臭い顔してるんだ?」
Konngara「勇儀」
勇儀「よう、久しぶり。仕事で来たのかい?」
Konngara「いや、休暇だ」
勇儀「休暇! 地獄で働いてても出るのか」
Konngara「当たり前だろう。休み無しではさすがの私も参るし、怒る」
勇儀「そうか、怒るか」
勇儀「そう言えば、おまえの怒った顔は見たことが無い気がする」
Konngara「そうか? 私は君と萃香の喧嘩を止めるために、何度も怒鳴った覚えがあるよ?」
勇儀「喧嘩じゃない、あれは"遊び"。だから覚えてなかったんだな」
Konngara「山をいくつも崩しておいて、何が遊びなんだ…」
勇儀「ま、仏様にはわからんさ」
Konngara「……」
Konngara「そう言えば、副業で温泉の経営を始めたらしいな。ひとっ風呂浴びてもいいかな?」
勇儀「すまん。性別不明の湯が無い。一昨日来てくれ」
Konngara「ふむ、残念だが仕方ない」
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2020/09/13/22:17
四日目、鯨呑亭
カララッ
美宵「いらっしゃ(ry」
萃香「さー、入って入って!」ドカドカ
Konngara「いや、君の店じゃないだろう」
美宵「鬼が増えたー!?」ガビーン
萃香「違う違う」
Konngara「はじめまして、私はKonngara。萃香の友人の仏だ」
美宵「仏様……もしかして不動三尊の一角、矜羯羅童子!?」
Konngara「おや、知っているんだね」
美宵「は、はじめまして。奥野田美宵です。退治しないでください」ガタガタ
Konngara「君は、誰かに退治されるようなことをしたのか?」
美宵「え、いや、あの…」
Konngara「今日、私は友人と一緒に食事に来ただけだよ。普通の接客を頼むよ、看板娘さん」ニコリ
美宵「は、はい! ではご注文は?」
Konngara「酒と肉の入らないものを頼む」
美宵「えっ、あ、戒律ですねわかります」
萃香「違うよ。仏様っていうのは、戒律云々以前に酒や肉を体が受け付けないのさ」
美宵「え!?」
Konngara「覚えていたのか」
萃香「無理やり飲ませてとんでもないことになったからねー。ありゃ忘れろってほうが無理だよ」
Konngara「そんなこともあったなぁ…」シミジミ
Konngara「形だけでもと、『弾幕を放つ武器にもなる杯』を用意したが、注ぐこともできない」
萃香「その気持ちだけでじゅーぶんさ、盟友」ケラケラ
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2020/09/13/22:19
五日目、魔界、堕ちたる神殿
YuugenMagan「Sariel様、Konngara様がお目見えしました」
Sariel「Konngaraが?」
Sariel(魔界との外交はこの間したばかり……ということは、いったい何の用事でしょうか?)
Sariel(何にせよ、待たせるのはいけませんね)
Sariel「YuugenMagan、通しなさい」
YuugenMagan「かしこまりまして」スッ
Konngara「やあ、Sariel」
Sariel「いらっしゃい、Konngara。今日はどういった用事でしょうか?」
Konngara「今は休暇中でね、友人としてここへ来た」
Sariel「そうでしたか。今、お茶を――」
YuugenMagan「ここに」スッ
Konngara「ありがとう」
Sariel「……」
Sariel「そうだ。ルイズが旅行から帰ってきた時のお土産が――」
YuugenMagan「ここに」スッ
Konngara「ありがとう。これはおいしそうなまんじゅうだ」
Sariel「……」
Sariel「そ、そう言えば(ry」
YuugenMagan「ここに」スッ
Konngara「……」
Sariel「……」
YuugenMagan「……」
Elis「いやあんたも沈黙してどうすんの」
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2020/09/13/22:20
六日目、月の都
Konngara「事前に連絡は入れた」
Konngara「Kikuriに穢れも祓ってもらった」
Konngara「なのになぜ私は牢屋に入れられているのだろうか…」ガシャーン
依姫「すまん! 完全に手違いだ!」
豊姫「ちょうど天界からちょっかいをかけられまして、ピリピリしてたところなんです」
Konngara「それは、天子嬢か?」
依姫「知ってるのか?」
Konngara「ああ、彼女は地獄でも有名なんだ。ワガママでプライドが無駄に高い、おまけに叩けば叩くほど喜ぶ悪童と」
Konngara(結果的にとは言え、その悪童に友人を助けらたんだが)
Konngara「隆千穂くんの双子の弟が抑止力になっていると思ったが、どうやら違うようだ」
依姫「…で、菊理媛神様は元気だろうか」
Konngara「ああ。最近は畜生界に現れたイドラデウスという神に、こちらのルールをレクチャーしているよ」
豊姫「イドラデウス?」
Konngara「形造る神と書いて『造形神』だそうだ」
依姫「そんな神もいるのか…」
◆
Kikuri「いやあなたたちの叔母さんだよ!」(※元ネタに忠実にするとそうなる)
袿姫「菊理媛神様、誰に言ってるんですか?」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/09/13/22:21
七日目
Konngara(長かった休暇も、今日で終わりか…)
Konngara(しばらく会っていなかった者がそんなにいたのか。やはり私は働きすぎ…?)
Konngara(そうでないにしろ、気づかせてくれたヘカーティア様には、感謝しなくてはならないな)
Konngara(今日はどこにも行かず、のんびり過ごそう)
Konngara「……………」
Konngara「………」
Konngara「(-_-)zzz」
◆
そして翌日
部下い「Konngara様、ギリシャ神話の地獄から書類が届きました!」
Konngara「ヘカーティア様宛か。私の執務机に置いておいてくれ。後で目を通してヘカーティア様に渡しておく」
部下ろ「Konngara様、エインヒャリルの件で日本の地獄から北欧神話の地獄へ人材を提供してもらいたいとの報せが届きました!」
Konngara「人間の質が落ちれば死者の質も落ちるか……わかった。ここ百年で死亡した武人の霊をリストアップしておく。輸送の準備は任せた」
部下は「Konngara様、魔界との外交の件で神綺様から書状が届きました!」
Konngara「それも私の執務机に頼む」
部下に「Konngara様、獄卒たちの準備が整いました!」
Konngara「うむ…」
Konngara「獄卒たちよ! これから罪人たちに本日の罰を与えに行く! 私についてこい!!」
獄卒たち『おおーっ!!』
ヘカーティア「やっぱりあいつ働きすぎよん!」
映姫「私もそう思います…」
第511ねこ「Konngaraと連休」完
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/09/16/23:40
第512ねこ「さとりと空気が制止する日」
地霊殿
コンコン
さとり「海矢さん、入りますよ――おや?」ガチャ
工藤「」zzz
さとり「お昼寝中?」
工藤「」zzz
さとり(相変わらず目を開けたまま寝ている…)
さとり「……」
ヨジヨジ
さとり「たてー、ジャイアントロボー」
こいし「なにやってるの?」
さとり「!?」
工藤「」zzz
第512ねこ「さとりと空気が制止する日」完
#目付きがそっくり。
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