平和なカルデア木陰達
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suryu-
TONE
11/07 17:16
全ての特異点が終わったカルデアは、ロンドンの時計塔やらなんやら面倒な事はあるものの。それはそれは平和に暮らしています。
そんなカルデアには二人のマスターがいる。双子のマスター藤原立香と藤原リツカ。兄と妹は、今日もサーヴァントや後輩とじゃれあっているようです。
「すりゅう。マスターはなんでお前から離れない」
「……いや、僕に言われてもな」
「短歌。ステイ」
「俺は犬じゃない!」
「全く騒がしいですわ。ねぇシオンさん」
「清姫。俺に言うなよ……」
「立香さん。あれはどうするの?」
「妹は任せてるからってことで」
「マーリンさん! マーリンさん!」
「りんね、君は落ち着こうか」
「マ-リンリンネシスベシフォ-ウ!」
『ドフォ-ウ!?』
今日もそんなドタバタとともに、所長さんのカルデアは回っていくのです。ダヴィンチちゃんやロマニも楽しそうに笑っている。そんなカルデア物語。
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5
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suryu-
TONE
11/08 17:55
最初の巻。かるであのにちじょう。
「ふぅ。いい買いものだった。新作も出たしほくほくだね」
そらがアニメイトの買い物を終えて自室に置いた後、ゆっくりとカルデアの散歩をしていると一つの光景が目に入る。
「シオン様。今日は紅茶を仕入れてみたんですが、お飲みになりますか?」
「え、俺は珈琲飲もうと思ったんだが……まぁいいか、清姫。飲むよ」
「ふふ、流石にございますわぁ。シオン様。嫁を大事になさること」
「お、おう」
なんとなくたじたじなやり取りだが、シオンと呼ばれた日本の甲冑で身を包んだ男はそれが幸せであると分かっているそらは邪魔をしない。
それにしても、である。
「んじゃあ、ケーキも出すか。スコーンでもいいけどな」
「素敵ですわぁ。私を毎度満足させていただけるのですもの」
ところ構わず甘い空気を漂わせる清姫はどうにかしてほしいものだ。とそらはため息を吐いた後に肩を叩かれる。
そこに居たのは幼女とは言わないが少女を思わせる体躯に似合わぬ大人の声を魅力的に振りまくらいむという女性だった。
「ん? あ、らいむさん」
「いやー、そらちゃん。あれは仕方ないよ。愛を知らなかった女の子なんだからね」
「まぁ、そうなんですがどうにかして欲しいですよ、あれは」
「大丈夫。私はアレを見たら短歌を襲うことにしてるから。最近拒否られてるけど」
「ダメだこの人」
とまぁこんなやり取りが行われるのだが、これは既に定番なのだ。
ただひとつ言えること。らいむは痴女である。
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4
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suryu-
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11/08 17:20
最初の巻。かるであのにちじょう。
「すりゅうさん。短歌さん。水谷とマーリンさんを連れてきましたよー」
「ああ、すまないそらさん。僕達が事務作業しないとマスター達は出来ないから……」
「全く。だからりんねにはサボるなと言っているのにな」
「いえいえ、それではー」
そらはりんねとマーリンを二人のサーヴァント。suryu-と短歌に引き渡すと自由時間になった今執務室を離れた。
彼女はアニメやゲームが好きな事からカルデア内にあるアニメイトへと向かう。
何故そんなものがカルデアにあるのか説明するとあるサーヴァントに関係するのだが、今は触れないでおこう。
すると、だ。その途中でアルテラが現れた。
「おや、そら殿。貴殿もアニメイトか?」
「こんにちは。……どうしてだろう。初めて会った時のアルテラさんと本当に違う」
アルテラ。文明の破壊者だが今はそんな影もなく現代文化にハマっている彼女とアニメイトに行くのだが、それは楽しみだから良いとした。
「それにしてもだ。そら殿は今日は何を買いに来た?」
「いやぁ、久しぶりにボカロCDが欲しくて。アルテラさんは?」
「私はダカーポをやる事にしてな。すりゅう殿が仕入れたらしいからそれを買うのだ」
「なるほど」
そんな二人がアニメイトで談話しながら買い物をする。新作を見つけながら……
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3
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suryu-
TONE
11/08 17:07
最初の巻。かるであのにちじょう。
「はぁ。酷い目にあった」
りんね。彼女は白兎と川に殴られたあとカルデア内を散策する事にした。
カルデア内はとあるサーヴァントによって娯楽施設も増えている事からただ回るだけでもそれなりに楽しめる。
だが、彼女の目的はそれではない。
「おや、りんね。何をしているんだい?」
「あ、マーリン師匠! 聞いてくださいよ、子供に近づいただけでまた白兎と川に殴られたんです!」
「あ、あぁ……それは、まぁ。仕方ないんじゃないかな」
「ぇえっ!?」
そんな些細なやりとりをしている二人だが、二人が師弟関係になるには召喚されてから時間はかからなかった。
どちらも夢の世界の住人。息も合っていてこのカルデアでは優秀な方に部類されるのだ。
「あ、水谷。こんな所にいたの?」
「フォウ!」
そんな二人に近づいてくる可憐な少女。そら。麦わら帽子に白のワンピースにサンダル。何かと現代の少女を思わせるが彼女もサーヴァントなのだ。
その彼女はフォウと呼ばれる獣と共に二人に会いに来たのだ。
「水谷。マーリンさん。仕事終わってないってマスターとすりゅうさんたちが探してたよ」
「あっ、それは……」
「に、にげ」
「マーリンリンネシスベシフォーウ!」
『ドフォーウ!?』
「はーい連れてきますよー」
フォウに突撃された二人は見事に撃沈。そらに連行されて仕事へと連れていかれることに。
そんな昼下がりのカルデア。これも日常の一つなのである。
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2
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suryu-
TONE
11/08 16:51
最初の巻。かるであのにちじょう。
「おーお前ら、元気してるか?」
黒木白兎。女のような見た目ながら随一の戦闘力を持つ男で、彼は沢山の子供たちの面倒を見ている。
その傍らにはにこやかに微笑む青年が一人いる。
「相変わらず子供が好きだね。白兎。犯罪だけはやめてよ?」
「おいコラふざけんな川。殴るぞ」
その言葉通り殴ろうとするのだが川と呼ばれた青年は水へと変わるといつの間にか立ち位置が変わっている。
ちっと白兎は舌打ちしたあと子供たちを見やる。無垢な少年少女達は首をかしげていた。
「……なぁ、川」
「なんだい?」
「俺達が召喚されてから、色々あったよな」
「そうだね、白兎」
「……これからも今あるこの子供たちの未来を守らないとな」
「……それが僕らの役目さ」
川と白兎。この二人の言葉は数々の特異点を超えたからこそあるものだ。
学友にて戦友。そんな二人は空を見る。今日も快晴だった。
そんな二人はだから、同時に脇を殴る。その理由とは。
「な、なんでだい? なんで僕が来たら二人して殴るんだい?」
「りんね。お前は子供には近付かせない」
「いやー、害悪だからね!」
花の魔術師であるマーリンの弟子と言ってもいい彼女。所々花の刺繍がされているロープを身にまとった彼女、りんねを止めるため。子供たちもすっかり慣れた様子だった。
「僕は変態じゃない!」
今日もりんねはそう叫ぶ。変態じゃないということは誰も信じはしないのだが。
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そんなカルデアには二人のマスターがいる。双子のマスター藤原立香と藤原リツカ。兄と妹は、今日もサーヴァントや後輩とじゃれあっているようです。
「すりゅう。マスターはなんでお前から離れない」
「……いや、僕に言われてもな」
「短歌。ステイ」
「俺は犬じゃない!」
「全く騒がしいですわ。ねぇシオンさん」
「清姫。俺に言うなよ……」
「立香さん。あれはどうするの?」
「妹は任せてるからってことで」
「マーリンさん! マーリンさん!」
「りんね、君は落ち着こうか」
「マ-リンリンネシスベシフォ-ウ!」
『ドフォ-ウ!?』
今日もそんなドタバタとともに、所長さんのカルデアは回っていくのです。ダヴィンチちゃんやロマニも楽しそうに笑っている。そんなカルデア物語。