大江戸大河〜黎明編〜
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イワナなし
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01/26 08:37
連綿と受け継がれる生命の大河。
そこに現れた希望や悲哀もまた、運命の中で流転し続けてきた。
ただし、それをさだめと解釈することが出来るのは人類だけであったのかもしれない。万物の創生においてはそのようなものは小事と捉えられてきたことであろう。
人類は、私たちがいま存在するこの場所がどのような経緯を経て誕生したのかを探るのに必死になった。未来を知る事、そして過去を知ることは人々の永遠のテーマであったのかもしれない。
〜或る星〜
乾いた砂地をよたよたと歩く虫。
のちに「ハツシバ」と呼ばれる害虫の祖先である。
ピッピョピッピョ、と音を立てながら歩くその姿は他の生物に言い知れぬ不快さを与えるのであった。
「ブチっ!」
ハツシバを強く踏みつける大柄の生物。
生命の新たな歴史が始まろうとしていた。
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一発
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02/07 23:14
それは荒涼とした大地を歩いていた。
自らがどこから来てそしてこれからどこへ行こうとしているのかは分からなかったが、それは二本の足で歩きながらひたすら思考しているのであった。
自分以外の誰とも、いやどの生命体とも出会ったことのない彼だが、ひたすら思考する脳内には不思議なことに言語がすでに形成されていた。
彼らはのちに「人」と自らの種に名を付けることになる。
彼は奇妙な感覚を覚え歩みを止めると、自らの足裏をまじまじと見つめた。
彼の脳内の片隅で「ブルースは一周したけんね」という声がしたが、それを理解するには彼の言語感覚は幼すぎた。
足裏にへばりついた物体を彼は「ハツシバ」と名付けた。
彼の眼前にはいつの間にか大きな山が迫っている。
「たかちほ」
彼は呟くとその歩みを早めた。
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そこに現れた希望や悲哀もまた、運命の中で流転し続けてきた。
ただし、それをさだめと解釈することが出来るのは人類だけであったのかもしれない。万物の創生においてはそのようなものは小事と捉えられてきたことであろう。
人類は、私たちがいま存在するこの場所がどのような経緯を経て誕生したのかを探るのに必死になった。未来を知る事、そして過去を知ることは人々の永遠のテーマであったのかもしれない。
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乾いた砂地をよたよたと歩く虫。
のちに「ハツシバ」と呼ばれる害虫の祖先である。
ピッピョピッピョ、と音を立てながら歩くその姿は他の生物に言い知れぬ不快さを与えるのであった。
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生命の新たな歴史が始まろうとしていた。