†怖い話H†
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はっしー◆FA//69upcU
2023/02/10 21:38
怖い話を貼って行きます
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はっしー◆FA//69upcU
2023/05/07 23:37
【私の恐怖体験】
私は定員が100名ほどの保育園に勤務していたのですが、そこで不気味な体験をしました。
そこは古いマンションの1階2階部分を利用していて、1階は2歳・3歳・4歳・5歳児の部屋、2階には1歳0歳児の部屋がありました。
真ん中にはホールがあり、2階まで吹き抜けになっています。
私は保育補助のパートとして2歳時クラスを担当していたのですが、いつも窓際に立っている女の子がいるので気になっていました。
「どうしたの?」
聞いてみると、ブランコの方を指さして
「あそこにお友達がいる。」
と言います。
しかし、どこを見ても誰もいません。
「えっ、誰もいないよ〜。」
と私が言っても、その子は
「いるよ。」
と言うだけ。
まぁ子供はそういった面もありますから、あまり気にはなりませんでした。
数日後、また同じように窓際にその子が立っていました。
横目で確認はしつつ、声はかけないでいたのですが
「先生。」
今度はその子から声をかけられます。
「どうしたの?」
と話を聞くと
「葉っぱの上に人がいる。」
葉っぱの上に人?何を言っているんだろう…と周囲を見渡すも、やはり誰も居ません。
この子には何が見えているのだろうかと思いつつ、適当に相槌を打って私はその場を離れました。
子供達が昼寝をしている間、掃除をしながら他の先生にその事を話してみました。
「Yちゃんは、よく見るみたいですよ。あとRくんも。」
と普通に返されます。
私が話の内容についていけずに固まっていると、ある先生が続けて言いました。
「私も霊感が強くていることは分かるんですけど、見たことはここではないですね。
いつも遅番で1人になると、誰もいないはずなのに水道から水が出る音がしたり、給食室のエレベーターが上がってきたりしょっちゅうですよ。だから遅番はやりたくないんですけど。」
幽霊という概念が全く頭に無かった私は、少しショックを受けてしまいました。
その話を聞いてからは、恥ずかしながら保育園で1人になる事が怖くて仕方がありませんでしたが、仕事なのでやらない訳にはいきません。
そんなある日、Yちゃんが自分の引き出しの前でシクシク泣いていました。
「どうしたの?」
と声をかけると、Yちゃんは引き出しを指します。
何か嫌な予感がしつつ、恐る恐る開けてみると…長い髪の毛の束が入っていました。
私は思わず「キャー!」と悲鳴を上げてその場に倒れ込みました。
このまま勤務を続けるのは無理だと感じた私は、その後辞めさせてもらいました。
後で聞いた話ですが、その辺りは空襲で燃えた時、沢山の子供が亡くなったそうなのです。
空襲と幽霊との関係は霊感の全く無い私が知る由もなく、引越しをしたのでその周辺に近づくこともありません。
今思い出すだけでも本当に怖い体験でした。
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はっしー◆FA//69upcU
2023/05/06 22:51
【私が招かれた家】
平成4年の夏の話です。
当時はまだ北東北まで行くと機関車が客車を引っ張ってる普通列車が沢山あって、
その写真を撮りに良く行ってました。
ただ、今みたいにレンタカーが充実してなかったので、
列車で行って、駅から歩いて写真撮ってました。
あれは奥羽線の北のほう。大釈迦と言う駅から歩いた時の話です。
午後3時頃に駅へ降りて、そのまま線路沿いを弘前方面へ歩いていったのです。
途中で何枚も写真を撮って、気がつけば夕暮れを通り過ぎ暗くなる頃でした。
国道7号線こそ車がビュンビュンと走っていたのですけど、
線路沿いの道は薄暗く、茂みからは蛙や虫の鳴き声がしてました。
駅へと急いだのですが、運悪く足を滑らせて用水へ落っこちました。
用水は2mほどの深さがあって、自力では這い上がれません。
とっさにカメラバッグと三脚を放り投げて身一つで落っこちたのです。
膝くらいまで水につかっていて、おまけに蚊が凄いしくもの巣だらけになりました。
ただまぁ、若かった事もあって無様に落っこちず上手く着地したのが救いです。
さて、どうやって脱出したもんかと思っていたのですが、
まともに這い上がれそうな所は一箇所もありません。
これは困ったな。と。当時はまだ携帯電話もなかったですしね。
しばらくしたら用水の上に人の気配がしました。
思わず『すいません!用水に落っこちました!助けてください!』と声をかけました。
そしたら何も言わずに竹のはしごが下ろされたんです。
上がって見たら小柄なおじいさんとおばあさんが並んでました。
お礼を言って駅へと急ごうかと思ったんですが、
手招きして早口の津軽弁で何か言ってるんです。
言われるがままについて行ったら、踏み切りの近くの農家に入っていきました。
何かと思ったら、風呂に入って飯を喰っていけとの事でした。
最初は断ったんだけど。ありがたくいただく事になって、
風呂に入り飯を喰い、おじいさんとアレコレ話をしまして。
泊まって行けと言われたんですが、仲間が青森駅前のホテルに居るので
最終列車で青森へ帰ると話し、丁重にお礼を言って財布を開けたんです。
メシ喰って風呂に入って『ありがとう』じゃ拙いですしね。
財布を空けたら5000円札が姿を現したんで『良かったらタバコ代にでも』と、
置いていこうと思ったんですけど、どう言うわけか頑として受け取ってくれなくて、
で、列車の時間もあったもんだから、繰り返しお礼を述べて駅へ向かった訳です。
その夜はそのまま青森へ行って仲間と合流して、
駅前の食堂で飲みなおして寝たわけですが。
次の日、弘前行きの列車に乗って車窓を眺めていたら、
踏み切り沿いに立ってたはずの大きな農家が無いんです。
気になって気になって仕方が無くて、駅から歩いて行ったら、
たしかここだと言う場所は雑木林になってました。
駅間の踏み切りは6箇所で、段々怖くなって結局大釈迦まで歩いたんですが、
全部の踏み切りを回ったけど、そもそも踏み切り沿いに家なんか立ってないんですよ。
畑だったり田んぼだったり、或いは雑木林とか荒地とか、そんな感じ。
前の晩に見た、ぽつんと立ってる一軒家の大きな農家なんてもんが影も形もありません。
当時はおかしいなぁとしか思わなくて、
何か勘違いしたんだろうと思っていたのですけどね。
でも確かに風呂に入ったし飯食わしてもらったし。一体自分はどこで何をしたのか。
未だに謎です。はい。
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はっしー◆FA//69upcU
2023/05/06 22:50
【影時計】
これは、私が地方のビジネスホテルに1人で宿泊した時の話です。
そこは駅近くにあるホテルでしたので、駅前のデパートで軽くショッピングと食事を済ませてからホテルへ向かいました。
ホテルのフロントには人がたくさん並んでおり、平日なのに大盛況だなあと思いながらチェックインをしたことを覚えています。
フロントの女性も愛嬌が良く、テキパキとチェックインの作業をこなすので、「また宿泊したいな」と感じていました。
エレベーターに乗り、部屋のある階のボタンを押して到着を待ちます。
その時、フワッと頬を何か冷たいものに撫でられたような感覚がありました。
何だろうと思いつつ、チンッと大きな音と共にエレベーターが止まり、ドアが開きます。
とりあえず部屋で休もう…とエレベーターから降りて歩き出した途端、後ろの方から強い視線を感じました。
振り返ると、大柄な人の影のようなものがエレベーターにいたのです。
ウワッ!と思い両目を瞑ってまた開いてみるも、すでにエレベーターのドアは閉まって上の階へと昇っていきました。
何か嫌なものを見てしまった…。
背筋がゾクゾクとする不快な気持ちに襲われ、私はホテルに泊まらず帰りたくなりました。
ですがキャンセルすればバッチリ1日分の宿泊料を払うことになるので、それももったいないと思い、考えた末に宿泊することとしました。
恐る恐る部屋の鍵を開け、中に入って異変が無いか確認します。
綺麗に清掃されて暖色の光が灯る部屋を見ると、安心したのか眠気が襲ってきてしまい、立っているだけでもしんどい状態です。
「早くベッドで寝たい」と感じた私は、勢いよくベッドへとダイビングしました。
私は寝てしまえば朝まで起きることがほぼ無いので、さっさと寝て明るくなってからシャワーを浴びようと、かけ布団の中に潜り込みます。
寝る直前、心の中で
「できれば朝の5時には起きたいなぁ」
と呟いたのを最後に、私は眠りに落ちました。
次にふと起きて両目をパッと開くと、私の寝ているちょうど腰の横あたりに大きな黒い影が立っているのに気付きました。
その黒い影は、エレベーターに乗っていたあの影とそっくりでした。
「ウワッ!このままではマズいかも!」
咄嗟に身の危険を感じた私は、起きあがろうとしました。
すると大きな黒い影から手のような物がニュッと伸びてきて、私の肩と腰に手を当てたかと思うと凄い勢いで前後に揺すり出しました。
その揺すり方は凄い力でしたから、私はベッドから落ちそうになってしまいました。
信じられない状況でしたが、ここまで来ると逆に私の頭は冷静になりました。
この黒い影は何なんだろう。
結構力が強いな。
いきなり揺すってくるのも変わっているな。
色々な事を考えながら、もやは怖いというよりも起きたいから早く終わって欲しいな、そう思った時でした。
あれだけ力強く揺すっていた黒い影から力が抜け、その影も消えてしまったのです。
本当に忽然と影は消えて、部屋には何も異変がありませんでした。
どこかに消えたということは、あの影はまた出て来るのではないかと考えると、鳥肌が立ってきます。
何気なく時計を見ると、5時ピッタリでした。
その時、ひょっとしてあの影は私が起きたいと思った時間を狙って起こしにきてくれたのかもしれない、そう感じました。
そう考えると、あの大きな黒い影は良いヤツだった…のかもしれません。
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はっしー◆FA//69upcU
2023/05/06 22:50
【「死にましたか」】
小学校低学年の頃です。
可愛がっていた、セキセイインコが死んでしまいました。
近くに川が有るので川に流してあげようと川へ向かいました。
河原は、石が引き詰められ歩くと”カリ”と”ジャリ”とか音がします。
その河原を50m程歩いて、橋の下の所まで行きました。
そこにしゃがんでインコを流そうとした時です。不意に、
「死にましたか」
と声がします。
ビックリして後ろを振り向くと、痩せた女の人が立っていました。
「うん」
素っ気なく返事をして、再び、川の方を向きインコを流しました。
その時は、内心、”川に流すと怒られるのかな”、
”早く行ってくれないかな”とだけ思っていました。
「流れましたね」
「うん」
と言って、後ろを振り返ると誰もいませんでした。
唖然としました。
考えてみると、河原を歩く音もしなかったし、川の回りは5m位の石垣になっていて
川から出るには50m先の入り口まで行かなければなりません。
この時、”おばけだ”と思いました。
日が高いので怖さは何もありませんでしたが、不思議な経験でした。
白昼の出来事です。
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はっしー◆FA//69upcU
2023/05/05 20:37
【不幸の前に現われる人】
子供の頃から俺だけに見える、身内に不幸がある前にだけ現われる人が居る。
何十年も前から同じ姿なんで人では無いのだが、便宜上ここでは人と表記する。
祖母の死ぬ前や祖父の死ぬ前や、
その時まるで交流の無かった叔父の死の前にも見たし、
従兄弟の嫁など、血の繋がりの有無関係無く、一族の不幸の時に現われた。
何をするわけでも無くそこに居るだけで、見た目もただの人。
ただ、普通じゃないと認識できる箇所があるとすれば、
何時いかなる時も、同じ恰好で同じ容姿。
さらに、私にしか見えて無い(らしい)ことだけ。
性別は不明。
男にも見えるし女ともとれる。
ただただ無表情で、視界に入るギリギリの位置に突っ立ってるだけ。
家の中では見た事が無く、外でしか見た事が無い。
大概ぼーっとしてると視界にいつの間にかはいってる、と言うだけの存在。
ただ、その人が見えると、決まって身内に不幸があった。
久しく身内に不幸が無く、存在自体忘れかけてたんだが、去年の春に久々に現われた。
仕事さぼってコンビニの前でタバコ吸ってたんだが、
道路挟んで反対側の家の前に、またもや無表情で立ってた。
ああ、誰か死ぬんだな、ってぼんやり思ってるうちに、その人は居なくなってた。
で、それから3日くらいしたある日の深夜。
近所のコンビニまで買い物に行く時に、またその人が現われた。
今まで、不幸がある前に何回も連続で現われた事無かったんで、
面食らってギョッとしたんだよね。
その人に気を取られてたら、危うく車に跳ねられそうになった。
危機一髪とはこの事で、それこそ自転車の前輪と車との間隔が数センチってレベル。
俺も悪いんだが、一時停止もせずに突っ込んで来た事文句言おうと、
数メートル先で止まってる車まで行って、運転席側のドア越しに中を見てギョッとした。
運転席に居たのは、今までの無表情から憎々しげな表情に変わった例の人で、
「チッ」って舌打ちしたと思ったら、去って行ってしまった。
その時までは、どちらかと言うと味方だと思ってたんだが、
どうやら、身内に不幸を呼んでた張本人がコイツなんだと、
あの表情見て妙に納得した。
その時以来ソイツは見て無いし、身内で誰も死んでない。もちろん俺も死んでない。
仕留め損なった俺をいつか殺しに来るんじゃないかと、今も心配でならない。
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はっしー◆FA//69upcU
2023/05/05 20:37
【不幸の前に現われる人】
子供の頃から俺だけに見える、身内に不幸がある前にだけ現われる人が居る。
何十年も前から同じ姿なんで人では無いのだが、便宜上ここでは人と表記する。
祖母の死ぬ前や祖父の死ぬ前や、
その時まるで交流の無かった叔父の死の前にも見たし、
従兄弟の嫁など、血の繋がりの有無関係無く、一族の不幸の時に現われた。
何をするわけでも無くそこに居るだけで、見た目もただの人。
ただ、普通じゃないと認識できる箇所があるとすれば、
何時いかなる時も、同じ恰好で同じ容姿。
さらに、私にしか見えて無い(らしい)ことだけ。
性別は不明。
男にも見えるし女ともとれる。
ただただ無表情で、視界に入るギリギリの位置に突っ立ってるだけ。
家の中では見た事が無く、外でしか見た事が無い。
大概ぼーっとしてると視界にいつの間にかはいってる、と言うだけの存在。
ただ、その人が見えると、決まって身内に不幸があった。
久しく身内に不幸が無く、存在自体忘れかけてたんだが、去年の春に久々に現われた。
仕事さぼってコンビニの前でタバコ吸ってたんだが、
道路挟んで反対側の家の前に、またもや無表情で立ってた。
ああ、誰か死ぬんだな、ってぼんやり思ってるうちに、その人は居なくなってた。
で、それから3日くらいしたある日の深夜。
近所のコンビニまで買い物に行く時に、またその人が現われた。
今まで、不幸がある前に何回も連続で現われた事無かったんで、
面食らってギョッとしたんだよね。
その人に気を取られてたら、危うく車に跳ねられそうになった。
危機一髪とはこの事で、それこそ自転車の前輪と車との間隔が数センチってレベル。
俺も悪いんだが、一時停止もせずに突っ込んで来た事文句言おうと、
数メートル先で止まってる車まで行って、運転席側のドア越しに中を見てギョッとした。
運転席に居たのは、今までの無表情から憎々しげな表情に変わった例の人で、
「チッ」って舌打ちしたと思ったら、去って行ってしまった。
その時までは、どちらかと言うと味方だと思ってたんだが、
どうやら、身内に不幸を呼んでた張本人がコイツなんだと、
あの表情見て妙に納得した。
その時以来ソイツは見て無いし、身内で誰も死んでない。もちろん俺も死んでない。
仕留め損なった俺をいつか殺しに来るんじゃないかと、今も心配でならない。
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はっしー◆FA//69upcU
2023/05/05 20:37
【友達思い】
専門学生時代の友達の話。
正確には友達の友達。A子とします。
この人、変わった癖があります。
ファミレスなんかでお冷を取りに行ったりするでしょ?
そのとき1つ多く取ってくるという癖。
最初の頃はちょっと天然なのかな?と思ってたんだけど、
聞いてみるとちゃんと理由がありました。
A子が小学生の頃、よく仲良し4人組で遊んでたそうです。
でも、その中の一人が亡くなってしまったそうです。
残された3人は子どもにありがちな奇妙な友情を発揮して、
亡くなってしまった子がそこに居るもの、として振る舞うようにしてたんですって。
遠足で昼食のときも、4人で囲んでるような形で座ったりとか。
中学になってから3人は少し疎遠になってしまったけれど、
たまに会うことがあれば同じようにしてたそうです。
高校で完全に別々になってからも、A子は続けていたというわけなのです。
友達の友達ながら、目の前でやられるとマジで怖いものでして、
お節介と思いつつもやめたほうがいいよ、とアドバイスしました。
本人もそうだよねぇ、おかしいよねぇ、と言っていたので、
納得したと思い、その話はおしまいになりました。
それから半年後、文化祭か何かの打ち上げで一緒になる機会がありました。
彼女、まだ同じ事続けてました。
お酒を二つ頼み、片方はそのまま置いておく。
氷が溶けたり、温まったりすると新しいのを頼む、といった感じ。
もちろんスペースも確保。
この時点でかなり引いてたのですが、知らない仲でもないし、
『やめられなかったんだね〜』と、軽い感じで話しかけてみました。
そしたらいきなりわあああああって大号泣。
お酒の力もあったんだと思いますけど。
打ち上げが変な感じになっちゃったし、
私は心が痛むしで散々な目にあいました。
祟りとかそんな出来事があったわけじゃないけれど、
これからの人生もA子は誰かと一緒に生きていくのかと思うと、
ゾッとした出来事でした。
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はっしー◆FA//69upcU
2023/05/05 20:36
【U先生】
近所の「霊感おばさん」から夏祭りの時に聞いた話。
霊感おばさんの相談者の女性が幼稚園時代に体験した話だそうです。
私は幼稚園の頃に「光の誓い」という曲を歌った事を覚えている。
だけれど大人になった今、「光の誓い」がどんな歌だったのか覚えていない…
今でも大切に取って置いている幼稚園の頃の歌の本にも載って無いし、
ネットとかでも色々調べてみたけれど同じ名前の童謡は無かった。
曲名の似ている曲を幾つか調べてみたけれど、どうもどれもメロディが違う。
「光の誓い」を教えてくれたのは私の居たチューリップ組のU先生だった。
チューリップ組ではとても人気のある歌だったが
私には何か「怖い」と感じる曲であまり好きにはなれなかった…。
どう怖かったのかは上手く言語化出来ないのだが、
難しい歌詞となんとなく暗い音程のメロディが嫌だった。
あと、気になる事も一つ体験している…。
チューリップ組全員で近所の神社の森に遠足に行った時の事だ。
U先生が「さあ、みんな?神社にこれからちょっとだけ冒険に行きますよ!」
と急に言いだしたのだ。
私は「藁で作ったお人形」を持っていた。
それはU先生に手伝って貰いながら作った人形で
チューリップ組の皆も一体づつ持っている。
ちなみに、この遠足で大人はU先生しか居なかったと思う。
手元にあるアルバムにもこの遠足の事が書かれていない…。
神社に着くが、U先生は森の奥へとどんどん入っていく…。
園児も大分疲れて来た…その内に真黒な3本の木のある雑木林に出た…
U先生が釘と金槌をリュックから取り出し
「皆さん!お人形さんを木にくっつけてあげましょうね!」と言った…
U先生に手伝って貰いながら沢山の「藁のお人形」が真黒い木に打ち付けられていく…
最後にみんなで「光の誓い」を歌った…
歌いながら泣き出す子や、何かに怯えて強く目を閉じている子も居た…
この歌声には、お経を逆再生した様な不気味な声が混ざっていた様な気がしました…
森から出ると、もう空は夕焼けだった…神社の傍にあった公園に園児を集めて
「はい!自由時間ですよ」とU先生は言った。
ほんの短い間かくれんぼをしたりして遊んだ後に幼稚園に戻った。
翌日、熱を出したり、手に怪我をしたりして
チューリップ組の園児の何人かが休みました、私もその一人です。
数日後に熱が引いて幼稚園に行ってみるとU先生は幼稚園のどこにも居ませんでした。
「U先生はどこ?」と私は組中の友達にU先生の事を聞きましたが、
皆「わからない」「もう幼稚園を辞めちゃった」とか言います。
というか初めから「U先生など知らない」と言う子も居ました。
遠足の事も覚えている子は少数でした。
U先生はもう幼稚園を辞めていたのでしょうか?
お別れ会があったという話も聞きませんし、
アルバムにもU先生の顔は写っていないのです。
今思うのですが、あれは普通の遠足では無かったのだろうと思います。
幼稚園の他の先生達にも「U先生はどこ行ったんですか?」と聞きましたが
変な顔をされるだけでした…。
その内に何故か幼稚園ではU先生の噂をする事が禁止されてしまいました…。
でも、当然ですよね?
何せU先生の名前…Uは「うでちぎり」というのだから…
どう考えても人間の名前じゃありませんよね?
おわり
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はっしー◆FA//69upcU
2023/05/03 19:18
【デパートの男の子】
これは、私がデパートの派遣店員をしていた時の話です。
新ブランドの立ち上げに抜擢された私は、老舗デパート内にオープンした初日を担当しました。
事前告知もあり初日は大盛況で、翌日の品出しや売り上げの計算が終わらず、残業になってしまいました。
「ご苦労さん。明日もあるんだから、早く閉めて帰りなさい。」
そう言い残して売り場の責任者も帰ると、広いフロアーに私だけが1人取り残されました。
まだ9時でしたが、古い石造りの建物は外からの物音も遮断され、気味が悪いほど静かです。
ここまで誰もいなくなることはこれまで経験がありませんでした。イベントの撤去や搬入があると、深夜でも人が居たのです。
頭を切り替えて作業に追われていると、不意に線香の香りがしてきました。
思わずゾッと寒気が走りましたが、「そんなはずはない…」と自分に言い聞かせて仕事を急ぎます。
とにかく早く帰りたい一心でした。
すると、今度は低い読経の声がしました。
どこのデパートにも怪談話の1つや2つあるものだ!と無理に納得しようとするも、怖いものは怖いです。
読経ははっきりと聞こえ、気のせいどころではありません。
私はダンボール箱にやりかけた仕事を押し込むと、バッグを抱えて一気に5階から1階まで駆け下ります。
その途中、5歳くらいの男の子とすれ違いましたが、恐怖に支配されており無視してしまいました。
警備員室まで来て表へ出ると、日常が広がっていました。
酔っぱらったサラリーマンのグループや、肩を寄せ合うカップが歩いていました。
ホッと一息つくと、すれ違った男の子が気になりましたが、まぁ警備の人も来るだろうと思って私は帰宅しました。
翌日、売り場の上司に中途半端で帰宅したことを詫びました。
「1人でいたら線香の香りがして、読経が聞こえてきたんですよぉ…。」
と恐怖体験を話すと、その上司は
「あれ、通達知らなかった?ごめんごめん。それね、倉庫に男の子の幽霊が出るって噂があったもんで、一応供養したからだわ。
9時過ぎだろ?みんな1階に集まっていたんだよ。」
何と私が知らないだけで皆残っており、本当に線香と読経をあげていたのです。
皆が集合していた事に気付かないほどテンパッていたんだな、と思うと同時に、私がすれ違った男の子がひょっとして幽霊だったのかもしれないと考えると、鳥肌がたちました。
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192
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はっしー◆FA//69upcU
2023/05/03 19:17
【3人目の記憶】
私は双子の姉がいて、その姉と同じ不思議な記憶を持っています。
それは、いつの事だかわからないけど、いつも3人でいたという記憶。
私と姉ともう一人。もう一人は誰だかわからない。
中学校に入ったころ、突然姉に「ずっと前3人だったよねー?」と聞かれ、
私も「そうそう幼稚園に入るずっと前だよね、いつも3人一緒にいたあの子は誰だったんだろ?」
母に聞くと、
「幼稚園にはいる前なんか近所に他に子供なんかいなくて
いつも二人で遊んでたはずなのにねぇ。」
とのこと。
「でもねぇ、あんたたちほんとは三つ子だったんだよ。
生まれる前に死んじゃったんだけどね。
その子だったんじゃないのかい?アハハ」
と母は笑っていたけど、私達はびっくり。
聞けば生まれる前といってもまだちゃんした人間の形になる前に死んじゃったらしい。
私も姉も目もあかないうちからその子の事を認識していたのかと思うと
人間の神秘だなぁと思いました。
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191
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はっしー◆FA//69upcU
2023/05/03 19:17
【びちびち跳ねる】
まだ2012年の11月、その日は夜更かししてたんだ。
それから眠気が来て寝ようとしたら16年間生きてて初めて金縛りに遭遇した。
初めての恐怖で親を呼ぼうと思って叫ぼうとしたけど声が出せない。
そう言えば金縛りって科学的に解明されてるんじゃないっけ、
と不意に思い出すと力が抜けてすぐ寝てしまった。
それから金縛りが幾度も多発するんだけど全然怖くなくなってむしろ楽しんでた。
でもある日、金縛りになったのは良いものの様子がおかしかったんだ。
変な音が自分が寝ている脇から聞こえる、びたーんびたーんって
目だけは動かせたんで件の音が聞こえる方向に向かせてみると
見たことない男が床を跳ねてたんだよ。
跳ねてるって言っても実際は全身に骨が入ってないんじゃないかってくらい手足や胴体が独立して沖に上がった鰻みたいにびちびち跳ねてるの。
何より恐ろしかったのは時折見える顔が思いきり笑顔だった。
飽くまでそれだけの事なんだけどそのまま眠って朝起きてから例の床を見ても特に変わったとこもないし単なる夢だったかもしれない。
でも恐いよな、満面の笑みで跳ね続ける男。
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190
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はっしー◆FA//69upcU
2023/05/01 21:29
【曰く付きデパート】
「ねぇ、トイレ行かない?」
Sさんに誘われた。
2人同時にお店を離れる訳にはいかないくらい、Sさんだってわかるはず。
黙っていると
「いいから、すぐだから一緒に行って!」
と無理やり連れられた。
デパートの紳士服売り場に居る私達は、隣のショップの人に声をかけて場を離れた。
トイレは売り場のすぐ後ろにある。
「何かあったの?」
「いいから、ほら。1番奥のトイレ、話し声聞こえない?」
「…本当だ。2人で入っておサボりかしら。」
「でもあそこ、誰もいないのよ。ノックしてみて。」
ひそひそ小さい声がするけど、鍵はかけられていない。
私は思い切っていきなり開けてみた。サボりなら注意しないと!
Sさんは、私の後ろから覗いている。
誰もいない。
誰もいない空間にぞくっと寒気がした。
「この間はもっと賑やかだったんだよ。最近は下の階に行ってる。火事で亡くなった人かねぇ。あぁ怖い…。」
ここの店員なら知っている。このデパートの4階は曰く付きだ。
試着室のカーテンは開けっぱなしにしているが、気がつくと閉まっていたりする。
小さな出来事を上げればキリがない。
「給湯室のおばちゃんを見たことある?」
話は聞いているけど、とくに給湯室は気味が悪いと感じたことはない。
給湯室のおばちゃんは、カーテンの下からサンダルを履いた足だけが見えるという。
勿論カーテンを開けても誰もいない。
「足だけしか見えないのなら、おばちゃんかどうか分からないんじゃない?」
「分かるでしょ、若い人の足と違うんだから。見分けがつくよ。」
「話には聞いてたけど、はっきり声を聞いたのはこれが初めて。もうトイレは1人じゃ無理かも。」
「行きたくなったら呼んでね。」
若い店員はさっさと辞めてしまうので、店員はおばちゃんばかり。
守衛さんは更にたくさんの事に遭遇するのだとか。
屋上から人が降るというのは地元人には知れ渡っている。
もちろん人影をはっきり見たとしても、飛び降りた人なんていない。
時々、その事を知らない通行人が目撃して騒ぎになる。
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はっしー◆FA//69upcU
2023/05/01 21:29
【隣の家のおじさん】
俺が小学2年生の時の話。
ある日、熱が出て学校を早退してきた俺。
学校と家が近い、父は仕事、母は出かけていた為、歩いて帰って来た。
二階の部屋で寝ていると、一階から物音が聞こえた。
母ちゃんが帰って来たのかなと思って一階に行ってみると、隣の家のおじさんがいた。
手には包丁持ってて、昼間に家にいる俺を見てびっくりしてた。
で、「おじさんがいたこと、内緒にしてくれるやんな?」って言ってきて、
包丁に釘付けな俺は、むちゃくちゃ怖くてうんうんと頷いた。
親に言いたかったけど、殺されるかもしれないと思って言えなかった。
それから月に一回、おじさんが沢山のお菓子を持ってくるようになった。
笑顔で「これ、食べや」って渡してくるおじさん。
なんでお菓子を持ってくるのかわかんなかったけど、
おじさんの笑顔が怖くて、毎回硬直して受け取ってた。
母は「この子、恥ずかしがり屋で……」って笑ってた。
先月、おじさんが亡くなった。
やっと自由になったと思った。
先週、村の呑みでおじさんの話を耳にした。
・おじさんは競馬やパチンコが大好きな人だった。
・おじさんはアル中で、よくいろんな家の呑みに出没していた。
・おじさんが亡くなってから、多発していた窃盗事件がぱったりとなくなった。
未だに、あの時のおじさんの顔と包丁がトラウマ。
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はっしー◆FA//69upcU
2023/05/01 21:28
【冬の夜、木の上で】
多分夢だと思うんだけど、個人的に凄い不気味な実体験。
昨年の冬の夜、冷たい風に目が覚めた。
見ると、ベットの傍にある窓が少し開いている。
寝る前に開けてそのまま閉めるのを忘れてたんだ。
部屋の中は猛烈な寒さで、やべー凍死するよとか思いながら起き上がって閉じた。
と同時に異変に気づく。
窓は家の庭に面していて、その庭には何本か木が植えてある。
(田舎だから庭が広いww)
高さ3メートルくらいかな?もうちょいでかいかも。
その内の一本が不自然に大きく揺れていた。ユッサユッサって感じに。
なんだ?と思って目を凝らす。
木にはまだいくらか葉が残っていて、その揺れの原因がよくわからない。
どうにも気になったので、メガネを掛けて窓を開け、さらに首まで出して見た。
猿か何かがいると思ったんだな。
すると、問題の木の上の方、葉と葉の間に何かがしがみ付いているのが見えた。
サルではなく、人間。
それも裸の、小学低学年くらいの男の子。
暗闇なのに、一度見えてしまうと嫌にハッキリ見えた。
ャーャーャーャーャーャーャーャーャー
って小さく言いながら、笑顔で木を揺さぶっている。
ヒッ、って声が出たよ。それが聞こえたのか、バッ!ってその子が俺の方を見た。
目が合う。真顔。
子供が大人を観察する時のあの顔で、明らかに俺を見ていた。
俺は速攻で窓の陰に隠れて、窓を閉めた。
もう心臓が早鐘を打って痛いくらいだった。
ベットに伏せて暫くそのまま固まってた。
(寝転がる、と言うより伏せる、って感じの体勢だった)
辛い体勢だったけど、指一本でも動かした瞬間に何かが起こる気がして動けなかった。
何分くらいしただろう、また外からャーャーと声が聞こえてきた。
それを聞いて、少しホッとする。ああ興味の対象から外されたなって。
少し気が緩んだのか、相変わらず怖いし動けなかったけど、
そうしている内に寝てしまった。
余りにも現実離れしていて、朝起きたら恐怖心もあまりなく、
何となく夢だったんだなと思いながら過ごす内に忘れていた出来事。
ふと思い出して書き込みました。
しかし夢にしてははっきりと覚えていて、俺にとってはスゲえシャレにならん体験です。
その後は何もなく、近親の人々にも何か災いが降りかかるようなことはなかったけれど。
去年よりも寒く感じる今年の冬、ふとあの声が聞こえてこないかとビクビクしながら夜を過ごしていますww
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はっしー◆FA//69upcU
2023/04/30 22:28
【迫ってくる男】
これは、私が大学4年生の時の話です。
当時化学系の学部に所属していた私は、卒業論文発表まで3ヶ月を切っており、研究室へ寝泊まりしながら実験を行う日々を送っていました。
その日は私以外の学生はおらず、研究室には1人だけ。
夜の11時を過ぎる頃には、もはや建物に私だけという状況になりました。
ふと時計を見ると、12時半ごろ。
ひたすら実験室で化学反応の実験をしては、フラスコに試薬を添加していました。
研究室の間取りなのですが、パソコンなどで事務作業を行う部屋と、ドラマで見るような実験室が壁を挟み隣同士になっています。
壁にはドアが1つあるだけです。
各部屋には外の廊下へと繋がるドアが付いていますが、これが古いせいなのか開け閉めすると「ギィー」と大きな音がするため、どちらの部屋に居ても誰かが開けたなと分かります。
突然「ギィー」という音が聞こえました。
私はてっきり「先輩か誰かが来たのかな」と思い、さほど気にはしませんでした。
というのも私も含め理系学生は夜型人間が多く、夜12時を過ぎてから来る大学院生の先輩もいるくらいです。
とりあえず挨拶はしておくかと思ってパソコンの部屋を覗いたものの、誰もおらずシーンと静まり返っています。
「あれ?」とは思ったのですが、最近ずっと徹夜続きだったので聞き間違いかな、くらいにしか思いませんでした。
それから1時間くらい経ったでしょうか。
「ギィー」
音がまた聞こえました。
今度こそ誰か来たのかと部屋を覗いても、やはり誰もいません。
2回も異変が起きたので、さすがに私も怖くなり実験を辞めて帰ろうかと考えます。
しかしここで辞めたらまた最初からということもあり、それでは締め切りに間に合いません。
気分転換でもしようかと、自分のパソコンで動画の実況を見て気を紛らわせながら作業を進めていきます。
3時前になって実験結果の確認と片付けを行い、うまくいった安堵感に加えて恐怖心も薄れてきました。
あと少しで朝を迎えるのなら、このまま研究室で仮眠した方が良いなと思った私は、ソファーでブランケットを被り目を閉じます。
どのくらい寝ていたのか分かりませんが、私は「キィキィ」という音で目が覚めました。
何だと思い周囲を確認すると、真っ暗な部屋で作業着のようなものを着ている男が座っていました。
状況が呑み込めない私は、緊張で硬直します。
するとその男は立ち上がり、ドアを開け廊下へ出ていきました。
私は勇気を振り絞りって
「オイッ、待たんかい!」
と叫んで後を追いますが、男の姿はどこにもありません。
廊下も真っ暗だったので、明かりを点けるべくスイッチを押そうと階段の方に向かって歩きます。
すると廊下の奥で何か動く者が見え、目をこらすとあの男が立っていました。
私がギョッとすると同時でした。
その男は私の方に向かって歩いてきます。
いや、歩くというより滑るような感じで、スーっと結構速いスピードで迫ってくるではありませんか。
私は逆方向に向かって走り、普段は使わない非常階段を駆け下りてアパートに逃げ帰ると布団にくるまって震えていました。
朝になって9時頃に研究室へ戻ると、何事も無くいつもの日常でした。
私は先輩に夜中にあったことを話すと、そのような男を目撃した人は他にもいて、先輩の先輩にあたる方も分析機器の前に立っている作業着の男を見たのだそうです。
その後、私はどれだけ忙しくても夜の9時前、他の学生がいる間に帰宅することにしました。
卒業式のコンパで教授に男の話をしたところ、大学は元々炭鉱があった場所に建てており、そこで亡くなった方なのではないか、と言っていました。
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186
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はっしー◆FA//69upcU
2023/04/30 22:28
【リーマンショック】
実体験ではないです。知り合いに聞いた話をそのまま書き込みます。
終電の一個前の電車に乗ってた時のこと。
電車内には俺と、右斜め前の対角線上の席に座っている酒を飲んでる汚いおっさん一人。
電車ん中で酒飲むなよと思ったけど臭いも届かないしまあ良いか〜って感じで
携帯見てすごしてた。ちょっと恋愛関係で良いことがあった帰りだったもんで…
ずーっとそのおっさんと二人だったけど、ある駅に停車した時、
おっさんの近くのドアの外側に一人のリーマンが立ってるのが見えた。
別に気にもかけずにそのまま携帯見てたら、
「なに見てんだよ」
って急に言われた。機械的な声。
ビックリして目をあげると、そのリーマンのニヤニヤ顔がすぐ近くにあって、
俺の携帯を覗き込んでいる。
うお、何だこいつってめちゃくちゃビビりながらよく見ると第二の衝撃。
リーマンに体が無い。
っていうか、"ここに"無い。
見ると、体をホームに置き去りにして、
ろくろ首みたいに首だけ伸ばして電車内に入ってきていた。
酒を持ったまま固まっているおっさんが目に入る。
おっさんも明らかにリーマンが見えている。
リーマンの顔に目を戻す勇気がなくて、暫くおっさんと見つめあっていると、
電車が閉まる音楽が鳴った。
車内に入ってくる気は無いのか、その首長リーマンの顔が
「いいいいい〜」って笑いながらスルスルと車内から出て行く。
良かった〜と安心していたら、首が完全に出る直前に閉まっちゃったんだよね、ドア…。
車掌さん、あんたリーマン見えてないの、何で閉めるの…って今では思う。
ろくろ首じゃなくて、ゴム人間だったのかな。
伸びた首がドアに潰されてペチャンコになりながらも、リーマンはニヤニヤ笑っていた。
電車が動き出す。挟まった首はビヨーンと伸びてついてくる。
窓の外に、棒立ちのままのリーマンの体が後方に流れて行くのが見えた。
「いいいいいいいいいいいいい!!」
奇怪な笑い声をあげながら顔を左右にビチンビチンとドアに打ち付けてなおついてくるリーマン。
もうやめてくれ!って思いながらしばらく震えていると、
伸び縮みの限界が来たのかドアの隙間をスポんっ!って抜けて夜の闇に消えて行った。
その後すっかり酔いが醒めた様子のおっさんと震えながら次の駅で降り、
なんやかんや二人で飲みに行くことにした。
間近で顔をブンブン振られていたおっさん。俺の何倍も怖かっただろうな。
連絡先は交換しなかったけど、元気にしてるだろうか。
おわり
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185
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はっしー◆FA//69upcU
2023/04/30 22:26
【声をかける女性】
これは私が体験した、有り得ない体験の話です。
私は色々あって専門学校を中退し、都会から地元へ戻った時がありました。
そして特に将来の予定もやる事も無い私は、たまたま街で再会した中学時代の同級生に誘われるまま、コンパニオンのバイトを始めたのです。
コンパニオンの仕事は同じ内容でしたが、向かう会場は違う事が多かったです。
その中に何度か行ったホテルがありまして、私はいつものように宴会が始まる前、トイレへ向かいました。
私は宴会の前、身だしなみのチェックとトイレでの離席を予防するために、必ず行くようにしていたのです。
同僚をトイレに誘いましたが「さっき行っちゃったからいいよ」と言うので、私は1人でトイレへ向かいます。
トイレは3部屋並んでいてどれも空いており、私は中央の窓がある個室へ入りました。
そしていつも通り用を足していると、窓から突然
「こんばんは。いつもご苦労様。」
という声が聞こえたのです。
トイレ中にまさか声をかけられるとは思っていなかったのでビックリしたのですが、窓を見ると50代くらい?で鮮やかな紺色の着物の女性がこちらを見て微笑んでいました。
私は
(このホテルの仲居さんかな)
と思い
「いつもこちらこそお世話になっております〜。」
と返事を返しました。
ところが、一瞬目を離してまた窓の方を見ると、女性の姿はありません。
私が窓から目を離したのは、ほんの一瞬の出来事でした。
消えたように感じましたが、いやきっと仕事が忙しいからすぐに戻ったのだろうと思い、私も戻ります。
トイレから宴会場の方へ戻る間、ホテルの仲居さんたちと何度かすれ違います。
ホテルの仲居さん達は、皆同じ薄い紫色の着物を着ていました。
さっき私がトイレで会った女性のように、綺麗な紺色の着物は誰もいません。
それでも「他の着物を着た仲居さんもいるのだろう」と思い、控室で準備をし、何気なく部屋に置かれていた「ホテル内案内マップ」を見た時…
私は凍りつきました。
さっき行ったトイレは3階。
しかし窓の外は人が立てる場所など一切無く、10mほど下に駐車場と庭が広がっているのみです。
つまり、あの窓の外から人が声をかけられるはずがないのです。
あの着物の女性は、どうやって立っていたのでしょうか?
後から考えると、人がトイレに入っているのに声をかけてくるのも不自然です。
こんな事が出来るのは…きっとこの世の人間ではないに違いない…。
この事実に気付いてから怖くて堪らず、宴会が終わった後も1人ではトイレに入れませんでした。
後日、またそのホテルで仕事となった時、思い切って感じの良さそうな仲居さんに
「このホテルに紺色の着物を着た仲居さんはいますか?」
と尋ねてみました。
すると
「紺色?紺はいないわね〜。今着てる着物は新しいけど、これの前は薄い黄色だったし…紺はないわよ。」
とのことでした。
あの時、私に声をかけてきた女性の顔も着物の色も声の感じも、はっきり覚えています。
考えるだけで背筋がゾッとはしますが、勝手な推測で悪い霊ではなかったように思います。
優しく微笑んでいたし、私の身に悪い事も起きていないからです。
世の中、不思議な出来事ってあるものです。
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184
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はっしー◆FA//69upcU
2023/04/30 10:24
【彼は私を誘いにきたのだろうか】
彼を助手席に乗せて、車を運転していました。
すると、前方に長い車列が見えてきて、渋滞しているようでした。
事故でもあったのか、全く動く気配がありません。私は車から降りて、前の車の人に話を聞こうと思いました。
と、前の人は車の横に立っていて
「よう!」
と、手を上げて私に笑いかけています。
それは、父でした。
ずいぶん久しぶりです、というより、(あ、亡くなっていたんだ)と思い出すのと、目覚めるのが同時でした。夢を見ていたのです。
それに、同乗していた彼は、昔付き合っていた人で、もう三年以上会ってもいないのに、夢の中ではそのことも忘れていました。
ふたりに会って、ただただ懐かしく、しばらく夢の余韻のなかにおりました。
それから間もなく、彼が交通事故死したことを友人から聞かされ、足が震えました。
反対車線に飛び出し、崖に激突したそうです。
私が夢に見た日は、葬儀の前後だったように思えました。
あの夢に、何か意味があったのでしょうか。
夢の中で、彼の声は聞いていません。黙って私の横にいました。
私は、どこへ行こうとしていたのかもわからず、ただ山の方に向って車を走らせていました。
彼は、私と一緒に逝きたかったのだろぅか・・・・。
でも、私の父がそれを止めたということになるのでしょうか。
そんなこと有り得ないと理性では思いながら、誰にも話せず、今も心に残っている体験でした。
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183
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はっしー◆FA//69upcU
2023/04/30 10:24
【子どもをあやす私】
つい先日の話。
私は夫と0歳児と犬と暮らすごく平凡な主婦です。
家は都内にありがちな狭小三階建て。
以前は夫と犬と三階のベッドルームで寝ていたのですが、
出産を機に二階の和室にて親子三人川の字+犬で寝る事にしました。
そんな矢先の先の年明け、私はノロウイルスにかかってしまいました。
夫と子への感染が心配だったため、
私は数日間一人三階のベッドルームで休む事にしました。
我が家は二階と三階にトイレ(三階には洗面台もあります)があり、
ベッドルームには小型冷蔵庫もあります。
私はスポーツドリンクや栄養ドリンク、ゼリー飲料、水、着替え、
その他必要な小物を用意してベッドルームに籠城。
夫との連絡はスマホのショートメッセージで済ませる事にしました。
数日後、下痢嘔吐高熱も収まり私は二階へ降りて久々に夫と子供と顔を合わせました。
数日間とは言え、子供には寂しい思いをさせ、夫には慣れない育児を肩代わりしてもらい、申し訳ないやらありがたいやら。
そして二階に降りたその日の夕飯時、夫が妙な事を言いました。
「子供にうつるかもしれないんだし、△△(私)も体が辛かったろうから無理して毎晩降りて来なくてよかったのに」
夫によると、夜子供がぐずっていると私?が降りてきておっぱいを上げようとしたそう。
しかし子供は飲んでくれないどころかますます泣くばかりで、
私?はあやすために子供を庭(プランターが数個置いてあるだけの小さな庭です)へ
執拗に連れ出そうとしたそうです。
確かに夏場に子供がぐずついた時は連れ出して気分転換させてましたが、
寒さ厳しい季節になってからは夜中の庭へ出た事はありませんでした。
夫はというと私を心配して、自分がやるから大丈夫だよと
毎晩渋るというか癇癪を起こす私を強引に三階へ戻し、
二階で子供をあやしていたそうです。
「私治るまで一度も降りてないんだけど……」
初めは冗談扱いしていた夫も、私の真剣な表情と口振りに
「じゃあ毎晩降りてきた△△は何だったんだ」と顔面蒼白。
夫曰く、そういえば犬が私?に向かって
今にも噛みつきそうな勢いで唸っていたそうです。
私が実家から連れてきた犬で、普段は子供と争うかのように私に甘えてくる犬なのに。
そして今。
私はまたもや体調を崩してインフルエンザでダウン。
でも私?に子供を攫われそうなので、今回は三階籠城はせず
感染覚悟で親子三人川の字+犬で寝てます。
今のところ何も起こらず。
家にも異変はありません。
犬も以前と変わらぬ甘えん坊。
家は新築だし、土地も義祖父が畑にしていた場所で因縁めいたものも特にありません。
夫も私も地味ないわゆる「いい人」の元喪で異性から怨みを買う覚えもないし、
周りに生き霊飛ばすような不妊の人もいません。
ただ単に私自身が生き霊を飛ばしてしまっただけなのかな。
自分的にはすごく怖かったんですが、まとめてみると大した事なくてすみません。
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182
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はっしー◆FA//69upcU
2023/04/30 10:23
【にゃんこ先生】
地元の宴会で兄とその先輩から聞いた話。
決して真面目ではなかった兄が高校生のころ、たまり場にしていた廃病院があった。
心霊スポットとして地元では有名だったが、兄達の何代か前の先輩らが
たまり場に使い始めてからは、冷やかしの肝試し連中は寄り付かなくなっていた。
中は荒れ放題に荒れていたが、診察器具や書類などがそのままで放置されており、
さながら夜逃げでもしたかのようだった。
ある夜、兄達はいつものように病院で時間をつぶしていた。
兄が1人で廊下を歩いていると、ある部屋から「どうぞ」と聞こえた。
何の気なしにドアを開けると、そこは診察室のようで、
机の前にネコがちょこんと座っていた。
兄が一瞬戸惑うと、
「どうぞおかけください」
とネコが喋ったという。
なぜだかわからないが、兄はああ、診察してもらわなきゃ、
と思い丸椅子を引いてきてネコの前に座った。
ネコは色々と兄の健康状態について尋ね、兄は一つ一つに答えた。
ひとしきり質問が終わると、
「あなたね、顎にできものがあるね。これ入院しなきゃだめだよ」
とネコが言った。
兄は入院はちょっと、、
と言葉を濁すと、ネコはいろいろと医学的な話を絡め入院するよう兄を説得した。
兄は次第に仕方ないか、という気持ちになり、
わかりました、手続きをお願いします、と答えた。
その時、ドアから先輩が入ってきた。
先輩目線の話によると、廊下を歩いていると、
ドアの向こうから兄の声が聞こえたという。
独り言かと思ったが、誰かの話に相槌をうっているかのように聞こえ、
不審に思いドアを開けると椅子に座り、ネコに向かって話している兄がいた。
ネコは先輩の姿を認めるとすぐに逃げてしまい、暗闇の中に消えた。
兄はその瞬間我に返り、
ネコが喋った?何していたんだ俺は?
と恐ろしくなった。
結局その夜は何事もなく、夜明けと共に皆と帰った。
その後、兄はなんとなく病院に近づくのが嫌になり、
この出来事を目の当たりにした先輩とともに、病院に行くのは出来るだけ控えていた。
半年後、歯痛を治しに歯医者に行った兄は驚くことを聞かされた。
レントゲンに小さな影があるという。
以前撮ったレントゲンとの比較や、影の大きさからいって
ここ一年くらいでできたものじゃないか、とのこと。
ネコの言っていたことは本当だったのか、と兄は驚愕した。
結局兄は大学病院を紹介され、10日ほど入院し、顎の腫瘍をとる手術を受けた。
まだ小学生だった私はお見舞いにいったことを覚えている。
腫瘍は幸い良性のもので、その後再発等はなく、兄は元気だ。
兄は、ネコが注意するよう促してくれてたんだなあ、と感謝し、
廃病院にキャットフードなど持ち込み、お礼の気持ちを示したとか。
しかし、私は腑に落ちない。
その時、先輩がドアを開けず、
ネコが強くすすめるままに兄が入院していたらどうなっていたのか、
というかネコの言う入院とはなんだったのか、
そう考えるとなにか得体の知れない恐怖を感じる。
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