ジェイソン・ボーヒーズ「ラクーンシティ?」

[1]灰色ねこ◇4aH6a11ZwA SHV41
12/22 23:05
※キャラ崩壊及びブラックユーモア注意


◆


ジェイソン「うぇ〜、ぺっぺっ! 汚染水まっず! ニューヨークなんか行くんじゃなかった!」

ジェイソン「思いっきり流されちゃったけど、ここ、どこだろう? 早くクリスタルレイクに帰りたい…」

ジェイソン「あ、看板だ。えーと…」

ジェイソン「ラクーンシティ?」
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[21]灰色ねこ◆4aH6a11ZwA SHV41
01/01 22:51
地下鉄

G第四形態「」チーン

ジェイソン「まだ生きてたのこいつ!?」

クレア「ええ。でも、今度こそ死んだわ」

ジェイソン「念のために、頭引っこ抜いていい?」

アナウンス「警告。爆発まで、残り5分を切りました」

レオン「そんな時間は無いみたいだ。行くぞ!」

列車「がたんごとん、がたんごとん」

シェリー「クレア! ジェイソン!」

シェリー「…………誰?」

レオン「レオン・ケネディ。よろしく」

ジェイソン「シェリー、無事でよかった…」

グラグラ…

ドオオオオン!!

クレア「爆発が始まったみたいね…」

レオン「いや、今のは爆発の音じゃない!」

シェリー「え!?」

ジェイソン「ちょっと、見てくる」

シェリー「気を付けてね!」

ジェイソン「大丈夫。僕は眠ることはあっても、絶対に死なないよ」

スタスタ…

ジェイソン「鬼が出るか蛇が出るか…」

ドゴッ ベキッ

バッコーン!

G第五形態「ヤッパリイキテタノオオオオオオ!!」ズッ ズッ

ジェイソン「もういいって!」

G第五形態「Gハワタシノケッサクナンダアアアアア!! オマエゴトキニマケルハズガナイイイイイ!!」ズッ ズッ

ジェイソン「ズッズッ、ズッズッて…」

ジェイソン「おまえはレジギガスかああああ!!」ドズゥッ!!

G第五形態「ヘアアア!? メガ,メガアアアア!!」

ジェイソン「え、今さら!?」
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[22]灰色ねこ◆4aH6a11ZwA SHV41
01/01 22:52
レオン「おいジェイソン、どうだ――って、いい加減にしろよ!」

クレア「ああうん、そんな気がした…」

シェリー「パパ、ワンパターンだよ…」

G第五形態「えっ」ガーン…

ジェイソン「……」

レオン「……」

クレア「……」

シェリー「……」

G第五形態「………………」

G第五形態「…あの、車両切り離してもらえます?」

ジェイソン「うん」ガッチャンコ

ガタン!

G第五形態「それでは……生まれてきてごめんなさーーーーーい!!!」ジュッ!!

シェリー「パパ…」

レオン「今度こそ死んだかな?」

クレア「さすがに燃え尽きたでしょ…」

ジェイソン「……」

列車「がたんごとん、がたんごとん」


◆


太陽「やあ」

レオン「あー、外はすっかり朝か…」

クレア「一晩中戦ってたのね…」

シェリー「ねえ、レオンとクレアって付き合ってるの?」

クレア「え?」

レオン「まさか、昨晩出会ったばかりだよ」

ジェイソン「………………」
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[23]灰色ねこ◆4aH6a11ZwA SHV41
01/01 22:54
クルッ

シェリー「ジェイソン? どこへ行くの?」

ジェイソン「僕はニュージャージー州の住人なんだ。この時間帯に太陽があの位置なら、ニュージャージー州はあっち」

ジェイソン「ここでお別れなんだ」

シェリー「…!」

レオン「アンブレラに殴り込むんじゃなかったのか?」

ジェイソン「それをやるためにも、一度帰る必要があるんだよ」

クレア「何だか寂しいわね。色々と助かったし……ありがとう」

ジェイソン「僕の方こそ、ありがとう。出会えてよかった」

レイク「殺人犯、ジェイソン・ボーヒーズ」

シェリー「え!?」

レオン「今回の協力は感謝する。だがもし、クリスタル・レイクに行くことがあったら、おまえを逮捕する。覚悟しておけ!」

ジェイソン「レオンこそ、返り討ちにされないように気を付けてね。ワンパンされても知らないよ?」

レオン「言ってろ」

シェリー「ジェイソン…」

ジェイソン「シェリー、僕みたいな怪物にはなるな。君は人間のままでいるんだ、いいね?」

シェリー「うん!」

ジェイソン「いい返事だ。じゃあ、さようなら!」

シェリー「ばいばーい!」ノシ


◆


15年後、クリスタル・レイク

シェリー「ごめんなさい。何か半分不老不死みたいなことになっちゃった…」

ジェイソン「えーーー!!!?」





ジェイソン・ボーヒーズ「ラクーンシティ?」完
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[24]灰色ねこ◇4aH6a11ZwA SHV41
05/10 22:17
後日談

地獄

ウェスカー「暇だな、地獄というものは」

ウィリアム「そうだねぇ」

ピンヘッド「それがおまえたちにとって、最高の罰になると考えられたからだ」

ウェスカー「セノバイト…」

ピンヘッド「体罰がほしいというのであれば、地獄の中でも特に過激と言われる日本の地獄に更迭するよう、私からアンジェリーク様に進言するが?」

ウェスカー「いや、いい。ナイフで滅多切りにされて溶岩に落ちた挙げ句、ロケットランチャーで吹っ飛ぶ以上の経験などしたくない」

ピンヘッド「そうか」

ヒュー

ズドーン!

ピンヘッド「おや」

ジェイソン「やあピンヘッド、久しぶり」

ピンヘッド「ジェイソン」

ウィリアム「げっ!?」

ジェイソン「魔界経由で地獄に行くためにいちいち落っこちるの、なんとかならない?」

ピンヘッド「ジェイソン、我々の性質を理解してくれ。そして共に至高の快楽を得よう」

ジェイソン「前者はともかく後者は無理」キッパリ

ピンヘッド「そんな…」

ウェスカー「おとなしくセルゲイで我慢しておけ」
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[25]灰色ねこ◆4aH6a11ZwA SHV41
05/10 22:20
ピンヘッド「それで、君はどのような要件でここへ来たのだ?」

ジェイソン「ここにアルバート・ウェスカーっていう男がいるって聞いたんだけど」

ウェスカー「俺に何の用だ?」

ジェイソン「おまえがウェスカー?」

ジェイソン「ピンヘッド、ちょっとこいつ現世に連れてっていいかな?」ガシッ

ウェスカー「何?」

ピンヘッド「構わないが、1日だけだぞ」

ジェイソン「十分」

ウェスカー「待て! 俺に説明しろ!」

ジェイソン「ジェイク・ミューラー。おまえの息子がおまえに会いたがってる」

ウェスカー「何?」


◆


ウェスカー「C-ウイルス、ネオアンブレラ…」

ジェイソン「僕たちはシェリーたちと一緒にバイオテロと戦った。ネオアンブレラは壊滅、ジェイクのおかげでC-ウイルスの血清も手に入った。僕も報酬としてクリスタルレイクの土地の権利書を貰ってハッピーエンドさ」

ジェイソン「…いや、バイオテロ自体はまだ起きるからハッピーじゃないか」

ジェイソン「とにかく、ジェイクはその戦いで自分の父親がおまえだと知った。そして僕に『できるなら親父に会いたい』って頼んだんだ」

ウェスカー「………………」

ウィリアム「あ、あのー、シェリーは私のこと何か言ってなかったかなぁ…?」

ジェイソン「黙れバカ親父」

ウィリアム「酷い…」

ピンヘッド「なあジェイソン、私その戦いに呼ばれてなかったような…」

ジェイソン「呼びたかったんだけどアンジェリークさんに止められた。だからおまけでフレディ連れてった」

ピンヘッド「ロリコンに負けた!?」ガーン!
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[26]灰色ねこ◆4aH6a11ZwA SHV41
05/10 22:22
ウェスカー「………………」

ジェイソン「一応言っておくけど、拒否権は無いよ。頭引きちぎってでも連れていくからね」

ウェスカー「…ふん、元より体力勝負でおまえに勝てないことはわかっている。もうウロボロスが無いしな」

ウェスカー「だが一つ条件がある。バーキンを連れていきたい」

ウィリアム「えっ」

ジェイソン「…ピンヘッド?」チラッ

ピンヘッド「君と私の仲だ。許可しよう」

ジェイソン「ありがとう。じゃ、行こうか」

ウェスカー「ああ。行くぞ、バーキン」

ウィリアム「あ、あぁ…」

ウィリアム(気まずいなぁ……でも、それはウェスカーも同じか)


◆


クリスタルレイクキャンプ場

ジェイク「…湖に入ったっきり、戻ってこないな」

シェリー「来ないわね」

ジェイク「湖の底に沈んでるんじゃねえだろうな?」

シェリー「まさか」

湖 < ゴボゴボ…

ジェイク「ん!?」

ザバァ

ジェイソン「お待たせ」

シェリー「ジェイソン!」

ジェイソン「はい、この人が君のパパ、アルバート・ウェスカーだよ」

ジェイク「…! ――って」

ウェスカー「」チーン

ジェイク「溺れてるー!?」ガビーン!

ジェイソン「シェリー、アルバートに頼まれたから、おまけで君のパパも連れてきた」

ウィリアム「」チーン

シェリー「パパーーー!?」
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[27]灰色ねこ◆4aH6a11ZwA SHV41
05/10 22:23
ウェスカー「湖の中を通るなんて、聞いてないぞ!」

ジェイソン「ごめん」

ウィリアム「シェリー……大きくなって。見違えたよ」

シェリー「パパ……ママは一緒じゃないの?」

ウィリアム「アネットはまだ判決が出てないんだ。中途半端に良心的だったから」

シェリー「そうなんだ…」

ウィリアム「…ところでシェリー」

シェリー「何?」

ウィリアム「ボーヒーズから聞いたんだが、ラクーンシティでバイオハザードで起きてから15年経ったんだって?」

ウィリアム「とすると君は今27歳……ちょっと若すぎやしないか?」

シェリー「」

ジェイク「あんたのG-ウイルスのせいで、半分不老不死みたいなことになったんだよ!」

ウィリアム「何だって!? さすが私のG! やはり私の研究は正しかった! アレクシアの悔しがる顔が目に浮かぶ――」

シェリー「パパのバカーーー!!」バキッ!

ウィリアム「ぐほあ!? な、何故…」ドサッ

ウェスカー「いや、当たり前だろ」

ウェスカー「それで? おまえがミューラーの……俺の息子か」

ジェイク「…ああ」

ウェスカー「俺と会って、どうするつもりだ?」

ジェイク「まず殴る。それから――」

ウェスカー「それから?」

ジェイク「…母さんの墓参りをしろ。それで水に流してやる」

ジェイク「あんたはもう、地獄に落ちてるんだからな」

ウェスカー「生憎だが、この世にいられるのは1日だけだと言われている。今からイドニアに行くのは不可能だ」

ジェイソン「貞子、テレビワープ」

貞子「任せて」b

ウェスカー「!?」
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[28]灰色ねこ◆4aH6a11ZwA SHV41
05/12 22:31
イドニア

ウィリアム「今度はテレビの中を通ることになるなんて」

シェリー「ジャパニーズオカルトってすごいのね」

貞子「まあ、ざっとこんなもんよ」

ジェイク「こっちだ。ついてこい」

ウェスカー「ああ」ヒリヒリ

スタスタ…

ウェスカー「…バイオテロと戦ったそうだな。クリスには会ったか?」

ジェイク「…ああ」


◆


〜回想シーン〜

クリス「ジェイソン・ボーヒーズか。ラクーンシティでは、妹が世話になったそうだな」

ジェイソン「そんな、僕は一緒に行動しただけだよ」

ジェイソン「……」ジー

クリス「どうした?」

ジェイソン「いや、クレアがあなたのことを」

クレア『身長180pくらい。髪は黒。筋肉モリモリマッチョマンのゴリラよ』

ジェイソン「って言ってたから、どんな人なのかなーって思ってて」

クリス「」

ジェイク「ゲホゲホ…!」←笑うのを誤魔化している。

シェリー「ちょっと、ジェイク!」


◆


ジェイク「こんな感じだった」

ウェスカー「ゴリラか。ふっ、言うじゃないか。確かにあいつは、身の丈はあろうかという岩を、体を使って動かすような男だ」

ジェイク「そうなのか。化け物だな」

ウィリアム「君たちがそれを言うのかい?」

シェリー「パパも一回人間やめたじゃない」
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[29]灰色ねこ◆4aH6a11ZwA SHV41
05/12 22:35
ジェイク「ここだ」

ポツーン

ウェスカー「これか…」

ウェスカー「…ちっぽけだな」

ジェイク「何!?」ガタッ

ウィリアム「だぁ! ストップストップ!」ガシッ

ジェイク「放せよ!」

ウィリアム「落ち着くんだジェイクくん! 君のお父さんは厨二病だから、素直になれないんだ!」

ウェスカー「バーキン…?」ゴゴゴゴゴ

ウィリアム「睨まないでくれ。私は事実を言ってまでだ」

ジェイク「…!」

ウェスカー「…しばらく一人にしてくれ」

ジェイソン「わかった。逃げても、タイムリミットを過ぎたら強制的に地獄に戻されるしね」

シェリー「ジェイク、行きましょう」

ジェイク「…わかった…!」

スタスタ…

ウェスカー「………………」スッ

サングラス < カチャ

ウェスカー「こんなかたちで、おまえと再会することになるとはな。ミューラー…」


◆


ウィリアム「…ふぅ、やっぱり親子だねぇ。君の怒った顔、若い頃のウェスカーにそっくりだ」

ジェイク「そんなこと言われても嬉しくない」

ウィリアム「…………」

ウィリアム「あー、喉が乾いたな。シェリー、ちょっとお使いを頼まれてくれるかい?」

シェリー「わかった。飲み物だったら何でもいいよね?」

ウィリアム「ああ」

スタスタ…

ウィリアム「さて、ジェイクくん」

ジェイク「何だよ」

ウィリアム「君は、シェリーとは具体的にどういう関係だ?」

ジェイク「!!?」

貞子「出た! お約束!」
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[30]灰色ねこ◆4aH6a11ZwA SHV41
05/15 22:08
ジェイク「…一緒にバイオテロと戦った相棒。それだけだ」

ウィリアム「そうか……残念だ。ウェスカーの息子になら、安心してシェリーのことを任せられると思ったのに」ハァ

ジェイク「お義父さんと呼ばせてください」ガシッ

ウィリアム「いいとも」

ジェイソン&貞子『ズコー!』

ジェイク「…俺があいつの息子だから、信用できるのか?」

ジェイソン「台詞の順番、おかしくない?」

ウィリアム「ああ。例え重症の厨二病患者だろうと、ウェスカーは私の唯一の友人だからね」

ウィリアム「信頼してたんだよ、これでも」

ジェイク「………………」

ウィリアム「ウイルスを作った男の言葉は、信じられないかな?」

ジェイク「…いや。あんたが俺を『ウェスカーの息子だから』という理由で信じるなら、俺も『シェリーの父親だから』という理由であんたを信じるよ」

ウィリアム「そうか」

ジェイソン「おまえ、本当にあの時の目玉の化け物か? 雰囲気、全然違うんだけど」

ウィリアム「あの時はG-ウイルスの暴走のせいで、常時興奮状態にあったんだ」

ウィリアム「Gを自分自身に投与したのは、一か八かの賭け――いや、やけくそだったと言っていい」

ウィリアム「結局何一つ思い通りにならず、自分の命どころか妻まで失った」

ウィリアム「セノバイトたちが言ってたんだが、アネットに地獄行きの判決が出たとしても、私とアネットは再会できないそうだ」

ジェイソン「当たり前だろ、おまえが殺したんだから」

ジェイソン「地獄っていうのは、相応の罰を受けるための場所だよ。僕も、あそこにいるうちは永久にママに会えないんだ」

ウィリアム「だから、あっちとこっちを自由に行き来できるようになった、と?」

ジェイソン「いや、復活するのはただの体質」キッパリ

ジェイク「体質なのかよ!?」

ジェイソン「電気ショックで蘇生できるって本当だったんだよ」

貞子「いやそれジェイソンだけ……あ、マイケルがいたわ」
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[31]灰色ねこ◇4aH6a11ZwA SHV41
05/17 22:36
シェリー「ごめんパパ、水しか無かった!」

ウィリアム「ああ、いいよ。ありがとう」スッ

ジェイク「ちょっと待った! 体に合わなかったら大変なことになるぞ!」

ジェイソン「貞子、加熱殺菌」

貞子「ん。シェリー、ちょっとそこに置いて」

シェリー「え? うん」コトッ

貞子「………………」

…グツグツ

シェリー「沸騰した!?」

ジェイク「さっきから思ってたけど、何なんだこの女!?」

ジェイソン「貞子は超能力者なんだよ。それも、人間だった頃からね」

貞子「ちなみに今は怨霊です」ピース

ジェイク「Vサインしながら言うことか!」

シェリー「私よりもスーパーガールかも…」

ウィリアム「シェリー、もっと自信を持ってくれ。私のGを受け継いだんだから」

シェリー「はいはい…」ハァ

ジェイソン(そういうところがダメなんだよ…)

貞子「はい、冷やしたよ」スッ

ウィリアム「ありがとう」

ウェスカー「うおおおおおお!!!」ドドドドド!

ウィリアム「ウェスカー!?」

ジェイク「おい、どこに行くんだよ!」

ウロボロス・アヘリ(人間サイズ)「ウガアアアアアアアア!!!」

ジェイソン「何だーーー!?」

貞子「祟り神だーーー!!」
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[32]灰色ねこ◆4aH6a11ZwA SHV41
05/19 22:06
ジェイク「B.O.W.か!?」グッ

シェリー「待ってジェイク! 素手で触ったらまずそう!」

ジェイク「ハンドガンで倒せそうにも見えないぞ!」

ウィリアム「ウェスカーが逃げたんだ。私たちも逃げよう!」

ジェイソン「異議無し!」

貞子「民間人がいない方向のほうがいいよね!?」

ドドドドド!

ウロボロス・アヘリ「ウガアアアアアアアア!!!!」

ジェイソン「あれ?」

ウィリアム「真っ直ぐにウェスカーを追っていった?」

貞子「………………」

貞子「ねえジェイソン、あの怪物のことなんだけど」

ジェイソン「何か、感じたの?」

貞子「うん。憎悪、憤怒、悲哀、そして――」

貞子「愛情…」

ジェイク「愛情!? 何でだよ!」

ピンヘッド「それは仕方のないことだ」

ジェイソン「ピンヘッド」

ピンヘッド「彼女の名前はエクセラ・ギオネ。トライセル・アフリカ支社の代表だった女性だ」

ウィリアム「トライセルだって? アンブレラのライバル企業の一つじゃないか」

シェリー「トライセル・アフリカ支社って確か……ウェスカーがウロボロスウイルスを開発するための資金源にしていたわね」

ジェイク「ってことは、そのエクセラがあんな化け物になっちまったのは親父のせいか!」

ピンヘッド「その通りだ。彼女は自分より優れた存在であるアルバートに心酔していた。だが最終的に、そのアルバートにウロボロスウイルスを投与され切り捨てられてしまったんだ」

ジェイソン「つまり今の彼女は復讐が目的か」

ウィリアム「ちょっと待ってくれ。それが正しいとして、どうして彼女はウェスカーがここにいるって知ることができたんだ?」

ピンヘッド「…………………」


◆


エクセラ「ねえ、アルバートの姿が見えないんだけど、知らない?」

チャタラー「息子さんに呼ばれて奥さんの墓参りに行った」

エクセラ「」


◆


ピンヘッド「チャタラーに男女の仲というものを教えなかった私の落ち度だ…」

ジェイソン「あちゃ〜…」

貞子「仕方ないよ、チャタラーくんまだ子供だもん…」
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[33]灰色ねこ◆4aH6a11ZwA SHV41
05/23 22:30
ウィリアム「チャタラーって、あのネメシス-T型みたいな見た目のセノバイトか? あれが子供ってどういうことだ?」

ピンヘッド「我々セノバイトは女王であるアンジェリーク様を除き、パズルボックスを解いたことで変質した元人間だ」

ピンヘッド「チャタラーは、ああ見えて人間時代は年端もいかない茶髪の美少年だったんだ」

ウィリアム「そんな少年がなぜセノバイトに?」

ピンヘッド「それは私にもわからない」

ジェイク「そんなことより、今は親父とエクセラだろ!」

ジェイソン「そうだね。ピンヘッドは、エクセラを連れ戻しに来たんだよね?」

ピンヘッド「その通りだ。このままチャタラーに任せれば、事態が悪化しかねないからな」

ジェイソン「よし、じゃあみんなで何とかしよう」


◆


ウロボロス・アヘリ「ァァアルバァァァァアアトォォォォ……!」

ウェスカー「……」コソッ

ウェスカー「ふん、やはり俺に安息など似合わんか」

ウィリアム「なにかっこつけてるんだい」

ウェスカー「バーキン」

ウィリアム「ピンヘッドから事情は聞いたよ。前に言ったじゃないか、自分を愛してくれる女性を怒らせてはいけないって」

ウェスカー「そんなこともあったな。だが、最早手遅れだ」

ウィリアム「うん。…すまない」

ウェスカー「何?」

ガシッ

ウェスカー「!?」

ジェイソン「いくよジェイク! せーのっ!」ヒョイッ

ジェイク「責任とって食われてこーーーい!!」ブンッ!

ウェスカー「この親不孝者ーーーー!!!!」ヒュー

貞子「いや、親の不始末を解決しようとしてるんだから、十分孝行息子だよ」
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[34]灰色ねこ◆4aH6a11ZwA SHV41
05/24 22:26
ぽわぐちょ

シェリー「何か変な音したっ!?」

ウィリアム「ウェスカー、安心してくれ。私もちゃんと地獄に戻るから」

ピンヘッド「エクセラ、もう十分だろう。私と共に、地獄へ戻るぞ」

ウロボロス・アヘリ「………………」

ジロッ

ジェイク「えっ?」

ウロボロス・アヘリ「ウガアアアアアアアッ!!!」

ジェイク「俺ーー!!?」

貞子「そりゃあ、愛する男が他の女と作った子なら狙うよ」

シェリー「あー、何かわかるかも…」

ジェイソン「そういうもんなの?」

ピンヘッド「女心と秋の空だな」

ジェイク「おーい! 無視しないでくれー!!」ドドドドド!

シェリー「って、ジェイクを助けないと!」

ジェイソン「よし! 僕が時間を稼ぐから、その間に武器を調達してくるんだ!」

シェリー「わかった!」

貞子「武器なんてあるの?」

ウィリアム「そこらへんに武器・弾薬が落ちてなかったらバイオハザードじゃないよ」

ウィリアム(さてと、将来の息子のために、私も一肌脱ぐとしよう)スッ

ジェイソン「うおおおおお!!」ザクッ

ウロボロス・アヘリ「アアアアア!!」ニュルニュル

ジェイソン「触手がなんぼのもんじゃー!!」ザクザクザクザク

鉈 < ボキン

ジェイソン「あ」

ウロボロス・アヘリ「触手パンチ!!!」ドゴォ!

ジェイソン「ゴフー!?」ガシャーン

ジェイク「ジェイソン、大丈夫か!?」

ジェイソン「けっこう痛い…」
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[35]灰色ねこ◆4aH6a11ZwA SHV41
05/27 22:05
ピンヘッド「やれやれ…」

ピンヘッド「本来、我々セノバイトが相手を痛め付けるのは、至高の快楽を与えようという『善意』」

ピンヘッド「こういう力の使い方は……あまり好きではないのだがね!」

ジャラジャラジャラッ!

ジェイク「鎖!?」

ジェイソン「出た! ピンヘッドの十八番!」

ウロボロス・アヘリ「ガアアアアッ!!」ニュルニュル

ミシィッ

貞子「絡まったよ?」

ピンヘッド「……………………」

ピンヘッド「参ったな。ぴくりとも動かない」

ジェイク「何だとぉ!?」

ジェイソン「手伝うよ。そりゃあ!」グイッ

ズルッ

ジェイソン「触手が伸びた!?」

ジェイク「どうすりゃいいんだよ!」

貞子「だったら私の呪いで心臓を!」

ウロボロス・アヘリ「アアアッ!」ニュルニュル

貞子「………………」

貞子「ねえピンヘッド、彼女、最初から心臓が止まってるタイプ?」

ピンヘッド「アルバートやウィリアムと違って、無理やり地上に這い出てきたからな」

貞子「じゃあ無理だ」

ジェイク「死人にそんなパターンとかあんのかよ!?」

ジェイソン「ほら、同じゾンビ映画でもロメロゾンビとバタリアンって完全に別物でしょ?」

ジェイク「そうだけどもそりゃ!」
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[36]灰色ねこ◆4aH6a11ZwA SHV41
05/31 22:17
地獄

チャタラー「………………」

ウェスカー「」チーン

チャタラー「えっと…?」

チャタラー「まだ時間余ってるじゃないか。ピンヘッドも一緒じゃないし、決まりは守ってもらわないと…」ヒョイ

チャタラー「そぉい!」ブンッ


◆


シェリー「ジェイクー!」

ジェイク「シェリー! 武器が見つかったのか!」

シェリー「ええ! マグナムに、ショットガンに、それから何かよくわからない鉄棒!」

貞子「何かよくわからない鉄棒?」

シェリー「お腹に傷痕のある黒人のおじさんから貰った」

貞子「なにそれ」

シェリー「あのおじさん、昔どこかで会ったような気がして…」

ジェイク「いいから武器を寄越してくれ! ジェイソンが触手に溺れて幼児退行起こしてる!」

ジェイソン「ママぁ! 僕を溺れさせないで! ママー!」ピーッ

ピンヘッド「トラウマがフラッシュバックしても彼は魅力的だな」

貞子「そうね」

ジェイク「助けろよ元人間ども!」

シェリー「もちろん!」ジャコッ

ジェイク「いや、シェリーに言ったわけじゃ」

シェリー「私の恩人を放しなさい! エクセラ・ギオネ!」バンバンバンバン!

ウロボロス・アヘリ「グアアアアアアッ!!!」

ジェイソン「あ痛っ!?」ヘッドショット

シェリー「あ、ごめんなさい!」
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[37]灰色ねこ◆4aH6a11ZwA SHV41
06/03 22:19
貞子「大丈夫?」

ジェイソン「脳みそが普通より小さくてよかったよ…」

シェリー「本当にごめんなさい…」シュン…

ジェイソン「いいよ。おかげで脱出できたんだから」

ジェイソン「それより、その鉄棒貸して。今度こそボコボコにしてやる!」

シェリー「わかった! はい!」

ジェイソン「よし! くらえーっ!」ボカボカボカ!

ウロボロス・アヘリ「ギャアアアアアア!!!」

ジェイク「恨むんなら親父だけ恨めよなぁ!」ドンッドンッドンッ!

シェリー「今度はジェイソンに当たらないようにしないと…」

ウィリアム「シェリー」

シェリー「パパ! どこ行ってたの!?」

ウィリアム「ウロボロスウイルスを安定させるワクチンを作ってたんだ」

シェリー「そんなことできるの!?」

ウィリアム「あのウイルスはウェスカーが作った。なら、大本はTやG と同じく始祖ウイルスのはず。それなら私の頭脳をもってすれば可能さ」

シェリー「…器材とかはどうしたの?」

ウィリアム「次元連結システムのちょっとした応用だ」

シェリー「なにそれ?」

貞子(じゃあそれ使ってあいつ倒した方が早いんじゃ…)

ウィリアム「とにかく、ワクチンだ! 早くあいつに撃ち込むんだ!」

シェリー「でも、どうやって?」

ウィリアム「……………そこまで、考えてなかった」

シェリー「パパって、天才なのに時々抜けてるよね…」

ウィリアム「シェリーはこうなるんじゃないぞ」

シェリー「うん」
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[38]灰色ねこ◆4aH6a11ZwA SHV41
06/05 22:30
ドゴンッ

シェリー「今度は何!?」

ウェスカー「」チーン

ウィリアム「ウェスカー! 戻ってきたのか!?」

ウロボロス・アヘリ「!」キッ

シェリー「エクセラが反応したわ! こっちに来る!」

ウィリアム「…仕方ない、ウェスカーを囮にしよう」

貞子「じゃあ、私がワクチンを打つわ。このままじゃ、私だけ何もしてないことになっちゃうし」

ウィリアム「そうか。頼んだ」スッ

貞子「ん。でさ、どっちかお金貸してくれない? 硬貨一枚でいいんだけど…」

シェリー「10セントコインでいい?」

貞子「十分。じゃあいくよー」

ウロボロス・アヘリ「アアアアアア!!」

コイン < ピィィィィン

貞子「ゲゲゲの人直伝、"指鉄砲"!!!」ピカッ

ドワォ

ズワォ

ドワー!!

バーキン親子『いやそれレールガンーーー!!!』

頭文字J×2『うわあああああ!!?』バッ

ウロボロス・アヘリ「ギャアアアアアア!!!?」チュドーン!!

ウロボロス・アヘリ「ア……アァ」ドサッ

貞子「はい注入」プスッ

ジェイク「ちょっとは手加減しろよ! 危ないじゃないか!」

ジェイソン「いや手加減したよ。貞子が本気であれ撃ったら巨神兵のプロトンビームやラピュタの雷みたいなことになる」

ジェイク「マジかよ!?」

ピンヘッド「地獄を『整理』するために何度世話になったことか」シミジミ
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[39]灰色ねこ◆4aH6a11ZwA SHV41
06/07 22:22
エクセラ「う、うぅ…」

貞子「触手が引っ込んで、元に戻ったわね」

ウィリアム「当然だ。私が作ったんだからな」フンスッ

シェリー「パパ、うざい」

ウィリアム「えっ」ガーン

ウェスカー(食われたと思ったら全部終わってただと…)

ピンヘッド「エクセラ、もう十分だろう。地獄に戻るぞ」

エクセラ「…アルバート…」ボソッ

ジェイク「……………」

ジェイク「そうしょげるなよ」

エクセラ「!」キッ

ジェイク「地獄に戻ったら、親父のことよろしく頼むぜ……"もう一人の母さん"」

エクセラ「えっ」

ウェスカー「おいいいいいい!!?」ガーン!

エクセラ「っしゃあ! 息子公認! 帰ったら挙式よー!」ウキウキ

ピンヘッド「フィメールに協力してもらうよう頼むといい。では、行こうか」

エクセラ「ええ!」

ズズズズ…

ウェスカー「ジェイク、おまえ…!」

ジェイク「自業自得だろ、バカ親父。これでも譲歩してやったんだぜ?」

ウェスカー「何を(ry」

ウィリアム「やめないかウェスカー、悪いのは君だ」

ウェスカー「…くそっ」

貞子「シェリー、ありがとう。返すね」

シェリー「うん……ちなみ、死ぬ前からあんなことできたの?」

貞子「んーん。死んでからパワーアップしたの。白玉楼のあの人みたいに」

シェリー「ハクギョクロウ?」

貞子「もし日本に来ることがあったら案内するわ。冥界だけど」

シェリー「え、遠慮しておきます…」

貞子「そう? 悪い人じゃないんだけどな〜」
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[40]灰色ねこ◆4aH6a11ZwA SHV41
06/09 22:15
翌日、クリスタルレイク

ウィリアム「もうすぐ24時間経過……地獄に戻るのか」

ウェスカー「そうだな」

ウェスカー「これで娘とも永劫に離れ離れというわけだが、寂しいか?」

ウィリアム「まさか。今までさんざんほったらかしにしてきたんだ。今さら寂しいなんて言えないし、言うつもりもないよ」

ウィリアム「君だってそうだろう?」

ウェスカー「…ああ、そうだな」

ドドドドド…

ウィリアム「ん?」

ウェスカー「何だ?」

ジェイク「親父!」バターン!

ウェスカー「ジェイク、血相変えてどうした?」

ジェイク「今すぐ逃げろ! ゴリラが、ゴリラがぁ!!」

推奨BGM「怒りの日」
https://youtu.be/F_RYJg8-dSo

クリス「ウェスカァァァァアアアアア!!!!」

ウェスカー「クリィィィィィィイイイス!!?」

クリス「てめこの野郎! また死んだふりしやがって! 今度こそ俺が地獄に送ってくれるわアアアアアア!!!」

ウェスカー「待て待て待て待て! 俺は確かに死んだ! 1日だけ地獄から戻ってきただけなんだ!」

クリス「だったらさっさと地獄に帰れぇ! 俺が手伝ってやるァァァァアアアアア!!」

ウェスカー「やめろおおおおおおお!!?」

シェリー「クリスさん落ち着いてー!!」

ワー ギャー ドスン バタン

ジェイソン「やっぱり『新世界の神』って目指すもんじゃないね」

貞子「うん」



後日談 完
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