英雄戦記
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清姫愛する者
602SO
10/29 23:55
ここは呆れ返るほど平和な国ジャポランド...
しかしある日、突然その平和は打ち砕かれる。その平和を打ち砕く悪を打ち倒す為、1人の若者が立ち向かう。人々の平和な、自由な楽園を取り戻す為...
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清姫愛する者
602SO
11/02 08:12
【第5章-1 中立民】
『...きて、起きて!朝倉!』
叫ぶような声が聞こえたかのように思えた次の瞬間、ゴスッ...鈍い音がしたかのように思えたが、何故か地味に痛く、痛むところを抑えながら起き上がる
紫苑『ってぇー...誰だよ...』
眠たい中、そう言って起き上がると目の前には見覚えのある少女が立っていた
紫苑『お前かよ...全く、起こし方いつも雑だよな...』
輪廻『しょうがないでしょ、呼んでも起きない君が悪い。もう朝だよ。』
どうやらそれ程までに熟睡してたらしい、空を見渡すと青い空があり
紫苑『どんだけ寝てたんだ俺は...さて、行くぞ...』
重い体をなんとか起こし、立ち上がるとヒュッ、右頬を掠めたような感覚とともに、背後の木にビィィィン...音を立てて刺さっている矢があり、頬からはタラッ...と血が滲み出てて、それは彼を怒らせるには十分な程であった
紫苑『誰だ...俺に矢を向ける奴は...』
腰に下げている大剣を肩手に持ちながらそう言い、矢が飛んできた方を見ると1人の人間がいて
???『お前は誰だ、名を名乗れ。』
紫苑『チッ、上から目線かよ...まぁいい、俺は紫苑。ジャポランド出身の朝倉紫苑だ。』
態度がでかそうな目の前の人間に渋々と自分の出身と名を伝えると、目の前の人間は弓矢をしまった。それを見た俺も、腰に大剣をしまって。
???『私は白兎、黒木白兎。出身は、知らん。何処で生まれたかも忘れた。』
紫苑『は、はぁ...』
近づく相手を見るなり、少し戸惑う。それもそのはず、髪は長く女のような顔つき、赤いジャケットにズボンといった感じでパッと見女と思うも、明らかに口調が男っぽい。そこで俺は彼(?)の出身と名を聞いた後にこう聞いてみた。
紫苑『お前は...女か?』
白兎『私は男だ。髪は長いが、切るのが嫌いでこうしてるだけだ。』
彼は男ときっぱり答えた。
白兎『紫苑はジャポランド出身と言ったな。何故こんな所にいるんだい?ここはもうレッグランド領、ジャポランド出身のものがこんな所にいたら切り殺されてるぞ?』
彼は続け様に淡々と話す。そしてここがもうレッグランド領だとわかったのと同時に彼の言葉に引っかかるものがあった。
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清姫愛する者
602SO
10/30 23:13
【第4章 旅立ち】
紫苑『さて、ゆくか。』
あれから渋々輪廻がついていくことを決意し、一旦別れて身支度をしている俺。いつもの赤いジャケットに灰色の長ズボン、青いハチマキを身につけて、腰には神剣をつけ、リュックに飲み物と食料、傷薬を入れて担いだ状態で家を出る。
紫苑『すげぇ燃えてんなぁ。』
家を出ると未だに燃え続ける王宮を見て拍子抜けたように言った後、王宮を背に城門の前に足を進めると、俺の姿を見るなり片手で杖を持ってローブを身につけ、先に待ってた輪廻が手を振って迎えた。
輪廻『遅いよ朝倉!こっちの準備は随分前に終わってるよ!早くしないと見つけられなくなるよ。』
紫苑『わりぃ、遅くなった。』
輪廻から指摘され、俺は一言告げる。彼女の指摘の後の言葉に、案外やる気はあるのだろうと思い、俺は少し安心した後、息を吸ってこう言った。
紫苑『我が国の平和と自由のため、いざ行こう!』
全ての民に聞こえたかどうかはわからないが、少なくとも近くに居た人々には僅かな勇気と希望を与えたかもしれない。
そして、旅は順調に始まった、と思ったのだが...
〜1時間後〜
輪廻『ふぁぁ、お兄さん、疲れて眠たいよ。』
足跡を辿り続けて1時間、早くも輪廻に疲れと眠気が来たらしい。眠たそうに言って来たことに対し俺はこう返した。
紫苑『まだ旅は始まったばかりだし、夕方にもなってないんだぞ?少しは我慢しろよ。』
呆れて言えば、とんでもない事を輪廻が口走った
輪廻『僕をおぶって連れてっておくれよ。僕寝るからぁ...』
紫苑『ま、待てよ、起きろよお前!しゃーねぇなぁ。』
輪廻がそう言えば俺は怒り、揺さぶるも、とても強い眠気だったのだろう、こちらの発言無視で眠りについた輪廻。
仕方なく身につけてたリュックを輪廻の背中に付け替え、輪廻を背におぶって再度、足跡を辿るように足を運ぶ。
【更に1時間後】
紫苑『はぁっ、俺も、疲れた!』
あれから揺さぶっても起きない輪廻に諦め、渋々歩き続けるも俺は息を切らし、近くにある木に足を運ぶと、眠る輪廻を降ろしてからドサッっと座り込み
紫苑『俺も疲れた、てぇ...の...』
声がだんだんと小さくなってゆっくり目を閉じればうつらうつらとなり、しばらくすると深い眠りについてしまったのである。
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清姫愛する者
602SO
10/30 08:11
【第3章 王宮魔術兵】
紫苑『しかし、これからどこにいきゃいいんだ...』
行く宛もなけりゃどう動けばいいのかもわからない紫苑、暫くその場にいると...
???『誰か居ないのかー、おーい。お兄さんが迎えに来たぞー』
紫苑『この声は...』
声の主に聞き覚えがある、というか嫌という程聞いた。そう、この声は...
???『あ、いたいた...なんだ、朝倉か...しかし、なんたってきみがこんな所にいるんだい?』
紫苑『そりゃこっちのセリフだ輪廻。そもそもそ今生きてる兵はお前1人か?』
そう、彼女は輪廻。少々彼女と言い難い口調ではあるが、れっきとした女子である。
輪廻『いやぁ、なんかねぇ...僕にもわからないよこれは。起きたらこれだったから。』
紫苑『(要はサボりかよ...)』
輪廻『そ、そんな目で見るなよ!僕だって少しは休みが欲しいんだぞ、魔術は使うと体力が消費されるからさぁ、困ったものだよ。』
紫苑『ま、まぁそれはどうでもいい。それで、なにか手がかりは?』
輪廻『昔っから酷いなぁ君は。まぁ、手がかりという手がかりはないけど...人の足跡があったよ。しかも黒い光を放ちながら、ね。』
紫苑『ふむ、じゃあその足跡を追ってみるか、何かわかるかもしれん。』
輪廻『はいはい行ってらっしゃい。』
紫苑『お前も来るんだよ、国に一つぐらい貢献しやがれこのガキッ!(無理やり引っ張って連れていく)』
輪廻『眠たいんだよぉ...ってか僕の扱い酷くない!?ひd』
〜第3章強制終了〜
輪廻『強制次章とか酷いなぁ!?』
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清姫愛する者
602SO
10/30 00:38
【第2章 国の崩壊】
???『な、なんだ、何が起きたんだ!?』
しばらくして立ち上がり、あたりを見回す。すると、ジャポランド方面に煙と炎が!
???『おいおい、こりゃ嘘だろ、どういうことだよ!?』
しばらくして駆けつけるとあたりいちめんには倒れ、血を流してる人々...風圧による建物の崩壊...大穴が開いてると共に燃え上がる王宮...そう、その光景こそジャポランドの崩壊そのものである
???『チィッ、誰がこんな真似を...この国は唯一平和で自由な...国だったってのに...何処ぞの奴が攻め入った...』
それを突き止めようと隕石(?)が落ちた王宮に駆けつける。中は王の間へ通ずる道以降穴が開いて行けなくなっており
???『これか...』
隕石というより、黒い塊のようにも見えるそれに近づこうとして見る
???『チッ、熱くてこれ以上は無理だな...ん...?』
何かに気づく。そう、王が唯一使ってた剣、そしてその横に王の遺体...すなわち、誰かに殺られたと言えよう。
???『...くっそぉぉぉっ!』
国の崩壊と突きつけられる絶望、国の再建は王なしでは無理と悟った自分...だが...何処からか声がする
(その剣を取れ)
???『誰だ、何処に居る。』
(剣を、取るのだ若造。)
???『わーったよ...』
渋々と突き刺さってる剣を握り、引き抜く。すると、剣が眩しく光り。刺さってたものとは違う形...いや、まるで封印が解かれたかのような感じで。
???『なんだ...これは...』
(フォフォ、神剣ラグネルの真の姿じゃ...それを手にし...ジャポランドを、世界の平和を作るのじゃ...儂は先に逝くが...若ぞ...いや、紫苑よ...来るでないぞ...)
紫苑『お、王...聞こえなくなったな...』
こうして、紫苑と呼ばれた若者の長き旅が始まるのであった。
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清姫愛する者
602SO
10/30 00:18
【第1章 異変】
???『ふぁぁぁ...今日も平和な1日だな...さて、今日はどうしようか...』
毎朝...というより昼に差し掛かる頃であろう時間に起き、窓に締められてるカーテン
を開けると眩しいくらいの日差しと外の子供たちが入り乱れる光景、おばさん達が話し合う光景、のんびり寛ぐ人々と外は至る所に草原が広がる自然世界、それでいて文化は進んでいると現代に勝るとも劣らない進化ぶりは、唯一ジャポランドだけと言われるぐらいで。
???『隣のレッグランド、そのさらに隣のウッドシャドランドは今は対立中...レッグランドは刃物と銃器、ウッドシャドランドは機械による交戦、か...数年に及び対決は未だ終わらぬが、今年はいつもより激しいと見るな...』
朝食を終え、身支度をして向かう先は交戦中の場【リバー大橋】。その名の通り、レッグランドとウッドシャドランドを繋ぐ橋である。かつては交友関係であった国...その国同士が対立するのは異例であり、レッグランドやウッドシャドランドに加担をするよう頼まれたジャポランドは異常であることをすぐに察し、戦争に加担はしなかったという。つまり...戦争が起きるのもエスカレートするのも何かの手によるとしか思えないが、それはまだ誰も知らない。
???『うーむ、こりゃまだ激化するなぁ...』
そう呟いた瞬間
ヒュ-ン...ドゴーン!!ゴゴゴゴゴッ!!
何か落ちたかと思えばものすごい音と共に地響きがなり響き、しばらくしてなり止んだ...
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