†怖い話A†
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はっしー◆FA//69upcU
2015/01/31 09:35
怖い話を貼って行きます
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/13 18:19
【黒目しかねーんだもん】
俺が今まで生きてきて一番怖かった体験を話したいと思います。
実際起こった出来事なんだけど現実の話ってこうやって文にしてみると大して怖くねーなって思ったよ。まあ俺の文章力が無いだけか。
でも書く。もう十年以上前の出来事になるが当時俺は都内で学生をやっていた。
地元はとある田舎なんだけど、地元には気心知れた友人が何人かいて休みになると地元に帰っては朝まで飲んだり、ナンパしたりコンパしたり楽しい時間を過ごしていた。そんな夏休み。
いつものように友達と夜遊んでて引っ掛けた女とカラオケやって盛り上がってたんだけど女達はカラオケが終わると次の日バイトがあるとかで帰ってしまった。暇になった俺達は誰とも無く「じゃあ、きもだめしでもやんねー?」って話になって山の上にある廃墟と化した別荘に行こうと言う話になった。
今だったら絶対に行かないけどね。男だけできもだめしって何が楽しいやら。
でも当時は免許も取り立てだったし何をやるにも楽しかったんだ。その別荘は今は取り壊されてしまったけど、地元じゃかなり有名な所らしく誰それが其処で殺されただとか、夜中窓から女が覗いてるだとか何か色んな噂が流れてくる場所だった。
まあ、俺は特にそこで何があったのかとか全然知らなかったし一緒に行く友達が4人もいたのでかなり余裕ぶっこいてた訳です。初めて行く場所だったし怖さよりウキウキ感のほうが強かったんだろうね。
カラオケで大分時間を過ごしていたので其処に到着したのはもう深夜零時を回ってた。着いてびっくり。
なんでこんな山奥に別荘があんの?って感じで周りには何も無いし。試しに車のヘッドライト消してみたら本当に真っ暗で、暗黒って言うのはこういうことを言うんだろうな〜。
とか思ったよ。かなりびびってたんだけど、まあ仲間もいるし、廃墟の中に入ってみるべ。
って事になりバリゲードをぶち壊し中に入りました。中は埃とカビ臭く、割れたガラス等が散乱していて雰囲気をかもし出してたね。
珍走も来るらしく誰々参上とかそう言うのもスプレーで書いてありそっちでもかなりビビったね。まあでも、俺はからっきしだけど友達の中に格闘技とかやってる奴とかいて性格もイケイケだったんで、かなり大人数じゃない限り襲われても平気かな。
みたいな感じもあったかな。幸い珍走も来ず、しばらく廃屋の中で探検や何かを物色したり壊したりと色々やって遊んでたんだけど、しばらくすると飽きてしまい俺達は車に戻った。
んで車に戻る際、たまたま運転手がドアを閉め、そん時に肘がドアロックに当たって全ドアにカギが掛かったんだよね。俺は助手席だったんでそれを見てたんだけど、本当にたまたまカギが掛かっちゃったんだ。
その後、その場から離れずエンジンをかけ車内でCDを聞いたり、会話を楽しんでました。しばらくすると山頂付近から光が見える。
それもどうやら車らしい。こんな夜中に山から下りてくる車って何だよ?って俺らにもちょっとした緊張が走る。
今まで散々不法侵入して遊び倒してるんだから逃げようかとも思ったんだけど、何かその時の車の中の雰囲気が友達同士舐められたくねえ。みたいな感じで何故か誰も逃げようとか言わなかったんだ。
んで、あれよあれよと言う間に車が目の前までやってきた。まあ一本道だし当たり前なんだけど、何故かその車はタクシー。
今の時間に山頂で何を?こんな山奥に何故タクシー?って俺達は思った。んでそのタクシーは何故か俺らの車の数十メートル後ろで停車し、後部座席から二人を降ろし、そのまま俺らの車を追い抜き行ってしまった。
人が降りたので「やべ、ここの別荘の持ち主か?」と思ってたらそいつ等しばらくこっちを見てたんだけど気が付くとゆっくりこっちに向かってくる。しかも1人は女らしい。
真っ赤なワンピースを着てる。もう1人は明らかに男でスーツ姿だった。
年齢は全く分からないが多分40前後と感じた。顔も暗くて良く見えない。
俺らは微妙に非現実的な出来事にあっけに取られていたと思う。あっけに取られた俺らをよそに彼らはすぐ車の近くまで近付き、男性が運転席側、女性が助手席側に回りこみいきなりドアノブを引っ張り物凄い勢いで車の中に進入しようとすんの。
「!」ぎゃー。もう髪の毛総立ち。
ヤバイ。さっきも行った通り偶然カギが掛かっていたためドアは開かない。
でも彼らはそんなのもお構いなしにドアノブを半端無いくらいガチャガチャやってる。ビビる俺達。
車もすげー勢いで揺れてんの。正気に戻った誰かが「逃げろ!」と叫んで運転手もすかさず車を発進させました。
「うぉー怖えーーー!」車の中は大騒ぎ。気が付くと皆恐怖のあまり泣いていました。
近くのファミレスに車を止め、皆で「なんだったんだアレ?」みたいな事をギャーギャー話した。友達がバカで明るい奴らで助かったと思った。
「一番涙目になってた奴は誰だ?」みたいな話しもした。「俺じゃねーよ!」とか「お前が一番涙目だった。
」とか言い合った。俺はさほど涙目にならなかったお陰で大して言われずにすんだ。
大分落ち着いてから格闘技経験者でイケイケの友人に何でお前出て行かなかったのと聞いてみた。こいつはかなりイク奴なので皆不思議がったのだ。
ちなみにこいつは運転手。そいつはドリンクバーを飲みながら一言。
「多分俺じゃ勝てないから。」「ぉお?何時も自信マンマンなのに今回はえらく殊勝だねえ。
」誰かが茶化す。すると運転手のそいつはムキになって「だって俺の車1トン以上あるんだよ?ドアノブ上げるだけで何であんなに車が揺れるんだよ。
あいつら力半端ねーよ。…つか、お前ら、あいつらの顔みてねーのかよ?目がな、ヤバ過ぎてとても出て行けねーって。
だって黒目しかねーんだもん。アレ絶対人じゃないよ。
」男女の顔を良く見ていない俺達はその言葉にガツーンと落とされた。彼は嘘を言うタイプじゃないから。
そしてファミレスで朝まで過ごした。時効だから書くけど俺は涙は出なかったけどおしっこがちょっと出た。
人間本当の恐怖を味わうと小便を漏らすのをその時初めて知った。
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/12 22:21
【インカレサークルの肝試し】
これは私が大学生の頃に体験したことです。私は学生時代、とある有名大学の男子学生と、他大学の女子学生だけが所属できるサークルに参加していました。
表向きは、春夏秋はテニス、冬はスキーをするという活動内容でしたが、実際は飲みサークルで恋愛ごっこを楽しむサークルでした。
このサークルには夏と冬、二大合宿があり、夏は海に、冬はスキーに行くことが決まっていました。
問題のことが起こったのは2年生の夏の合宿の時のことです。
この時はなぜか、サークルの幹部の人たちが「毎年海ってつまらないよね、今年は山にしよう」ということになりました。
それで、とある山に行きました。川遊びなどもできるところで、そういうことをするのが初めてだった私はとてもうきうきしたことを覚えています。
このうきうきには別の理由もあって、当時、私には憧れている先輩がいて、この少し前から可愛がってもらえるようになったという実感があって、もっと距離が近づけられるかもしれないと思っていました。
とはいえ、そう物事はうまくいきません。合宿中、先輩は他の女子にロックされていて、私は隣に行くことすらできません。
夜になり、肝試しをしようみたいな話になりました。最初は一人という話だったのですが、幹部の人は「ここでそれはまずいだろ」と言い、3,4人のグループでということになりました。
グループはくじ引きで決め、女子の参加者が多かったことも災いして、私は先輩と一緒になれなかったのはもちろんのこと、女子ばかりのグループで、かつ、いつもキャーキャーうるさいなと思っていた子と一緒になりました。
私たちは最終グループでした。前に行く別のグループのこわーい、大丈夫だよ、手をつかんでいるからみたいな会話が遠くから聞こえました。先輩の声も聞こえました。とても楽しそうでした。でも、私たちのグループは女子だけなので若干トーンが違います。
例の彼女だけがキャーキャー言っていて、他の人はやっつけでただ歩くみたいな感じでした。私は期待していたのと違うこともあり、イライラがかなりマックス状態でした。
そんな中、彼女から腕をぐいっと引っ張られました。彼女はなぜか人に絡みつく癖がありました。いつもはされるがままになる私ですが、その時に限っては「いい加減にしてよ!」と言って、強く振り払いました。その瞬間周りの空気が止まり、彼女も静かになりました。あとは黙々と歩くだけでした。
ゴールに着くと、男子学生もいるので、彼女のキャーキャーがまた始まりました。私は彼女のこういうところが本当に嫌だなと思いました。
でも、ふと気づいたのですが、彼女は最初から私の前にいたのです。前にいる彼女が私の腕を引っ張ることなんて出来るはずがない。……私の後ろに誰かがいた?いや、誰もいない。じゃあ、私の腕を引っ張ったのは誰?
掴まれた感じはまだとてもリアルに腕に残っているのに……。
こんなことってあるでしょうか。ぞっとしました。このことに気付くと、肝試しに行く前、幹部の人が「ここではちょっとまずい」と言った言葉が気になりました。後でネットで調べたら、色々、そういった噂のあるところのようでした。何と言ったらいいでしょうか。あれからうん十年が経ちますが、人間でない何かの仕業だとしても、どういう気持ちで私の腕を引っ張ったのかなと思っています。
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/12 22:20
【大学の合宿でのこと】
当時私は大学二回生でした。恐ろしい体験をしたのは二回生の春、学校の合宿が開催され学校が所有する施設に宿泊しました。小学校で行く自然学校などの施設を綺麗にしたような建物で以前から幽霊がでる、恐ろしい体験をした人がいるという噂を聞いていました。また、その噂を詳しく友人から聞いてみるとある宿泊部屋がその幽霊が出る場所だったのです。それは四階の一番左の部屋。
そして私は自分の部屋の割り当てを確認しました。なんと、私がその四階の一番左の部屋だったのです。その部屋には天井に血しぶきの後のようなものがあり不気味な雰囲気を感じました。
しかし、その時の私は噂をそこまで深く信じておらず、また友人も多く夜遅くまで騒いでいたので全く気にしていませんでした。
私の大学はクラス制をとっていたので、クラスごとに分かれて入浴の時間が決まっていました。その時は幽霊なんて全く気にならず完全に忘れていました。
気持ちよく入浴できたあとはアイスを食べて部屋に戻りました。
その後、私は友人10人以上とお菓子や夜食を食べながらまたAmazonプライムで映画を見ながら夜中の2時すぎまで起きて騒いでいました。
3時前にそろそろ寝ようかということになり寝床につきました。寝床は2段ベットが二つ並んでいて私は部屋の右側のベットの上段に就寝しました。ベットが足らず床に布団を敷いて寝ている友人もいました。
そして電気を消したあと急に『はっはっはっはっ』と聞こえてきました。その時はまだ数人起きており少しこそこそと話している人もいたので誰かふざけているのか少し変わったいびきかと思っていました。
しかし1時間以上その奇妙な声は続きました。
そして私はだんだんと怖くなり寝れずにいました。
怖い怖い怖い怖い怖い怖いと思いながらいると目の上の方に白いワンピースの影が映りました。その時私は確実に誰かに見られている。そう気づきました。そして、ついにその誰かに目を向けました。するとその誰かはベットの横に設置してあるクローゼットの中へと入っていきました。そのあとは気絶したように眠り朝になっていました。
起床後、友人たちにこの話をしました。
ほとんどの友人が信じておらず寝ぼけてたんじゃないの?って言われましたが、一人だけ私も聞こえていたという友人がいました。
その時やはり昨日の声は本物だったと確信でき、背筋が凍りました。
その後は極力一人にならないよう合宿を乗り越えました。
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/09 20:27
【ホテルのトイレの窓から】
*私は霊感があるほうではないのですが、今までにちょっと不思議な出来事を経験したことが2~3回あります。
その中でも特に忘れられない出来事についてお話したいと思います。
それは私がまだ19歳の時にことです。
当時私はバンケットコンパニオンの仕事をしていました。
当時はまだ仕事がたくさんあり、私はアルバイトとして勤めていました。
私が不思議な体験をしたのは東伊豆に行った時のことです。
その日は大部屋で約100名くらいのお客様の接客をしました。
私はいつも途中でトイレに行きたくならないように、仕事が始まる少し前に必ずトイレに行くようにしていました。
その日は同僚は行かないというので、私は一人でトイレに行きました。
いつも来ているホテルだったので、いつも通り当たり前のようにトイレにたどり着き用を足すためにトイレの個室に入りました。
すると、夏だったためかトイレの窓が全開になっていたので私は窓を閉めようと思い手を伸ばした次の瞬間、窓の外に和服を着た女性がいるのが見えました。
年齢は50代くらいでこちらを見て優しく微笑んできました。
私が驚いて「窓を閉めていいでしょうか?」と言うと、その方は何も言わなかったので仕方なく「すいません、閉めますね」と言って窓を閉めました。
その後は何もなくそのままトイレを出たのですが、後から考えるとあの女性はとても不自然です。
まずトイレの真横に女性が立っているのも変ですが、そもそもトイレがあるのは2階でした。
女性がトイレの外に立っていられるはずがないのです。
また、その女性が来ていた着物はそのホテルの他の仲居さんが着ている物とは全く違っていました。
つまり、そのホテルの仲居さんではないということになります。
では一体あの女性は誰だったのか?
今でも思い出すと背筋がゾッとする話です。
その日はそれが不自然なことだとは思わなかったので、他に同僚に「こんな女性見たことある?」と聞かなかったのですが、後から聞いてみると誰も見たことがないと言っていました。
ただ、その日を境に私は不思議な体験を一切しなくなったので、あの女性は怖い存在ではなく守り神のような存在なのかもしれないと勝手に考えています。
人に話してもあまり信じてもらえない話ですが、これは私が体験した本当の話です。
今は霊感は年齢とともになくなっていくものなのかもしれないとも思っています。
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/09 20:26
【霊感の強い友達】
*私が高校生の時ですが同じ部活に所属する友人が非常に霊感が強い子でした。本人は、あまりそういう話をしたがらなくてというか霊感が強くて自分に見えているものを人に言う事は普段ありませんでした。
しかし、かなり不思議な雰囲気を纏っている子で確かに何かが見えているんだろうなというのは感じていました。ある時、部活の試合の時に暇な時間が出来て部活仲間皆でその子に心霊の体験を聞いた時がありました。
学校で見えたりするの?という友人に対してあまり聞かない方がいいかもよ。との前置きが逆に怖かったです。その子には、学校の廊下でも良く霊が見えるみたいで壁から上半身だけ飛び出している形のものが多いと言っていました。
しかも、壁から出ている霊が生徒を掴んでいたりするってところで私たちはギャーと悲鳴を上げてしまいました。昼下がりの話だったのに非常に怖かったです。
その子が言うには、その霊が邪悪な感じかそうでもない感じかで危険度が違っていてあまりにも邪悪度が高い時は追い払っていたりしたみたいです。除霊的な事も出来るのか聞いたらそこはあまりはっきり答えてくれませんでした。
ある時までは、廊下で霊を見ても見ないふりというかスルーしていたらしいのですが、普通の霊は大丈夫だけど邪悪なオーラが出ているものが、生徒の足を掴んでいることがあって後日その子が足を骨折した事があったそうなのです。
同じ学校なので誰だか分かってしまいましたがそれ以来、その子は邪悪なものを見た時はほっておけなくなったそうです。
その後、私たち部活仲間で1人の子がお金持ちで家が2軒あるからそこでお泊り会をしていいよと言われてしたことがあったのです。古い平屋の民家で皆でお菓子やジュースを買って夜まで楽しくトランプしたり過ごしていました。
そうして夜も更けていった時に、その霊感がある子が急に廊下の方を見て動かなくなったんですね。これが、まあ私だけしか気が付いていない状態で皆がガヤガヤ盛り上がっていて目が真剣で本当に聞くのも怖かったのですがあとでどうしたのと言ったらさっき非常にヤバい奴が廊下からこちらにこようとしたから追い返していたのと言われました。
怖すぎて他の子の楽しさに水を差すのもと思い他の子には言わなかったですがあとでこっそりその子が盛り塩らしきものを廊下に置いていたのが余計怖さを高めました。
その日は、その部屋で皆で雑魚寝状態でしたが怖がりの私は、その廊下の方で寝るのが本当に嫌で布団の位置のじゃんけんでめちゃくちゃ頑張って勝ち奥の位置を手に入れました。
その日の夜は中々寝付けなかったのですが夜中に物音で起きて恐ろしい事が起こっていました。廊下側に寝ている子が泣きじゃくっていて普通の状態では無くてその周りの子が落ち着かせようとしていました。
別の部屋で寝ていた霊感の強い子が走って来て何か言葉をつぶやきながら(数珠を持っていました)背中を叩いてしばらくしたら落ち着いてまた寝てしまいました。
そのまま何となく皆も眠くて寝落ちしたのですが朝になってあれが夢じゃなかった事を知ってさらに恐怖にさらされました。ちなみにその泣きじゃくっていた子は何の記憶も無くてみんなはただ、寝ぼけただけかなと言っていました。
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/09 20:24
【修学旅行で体験した怖い話】
高校生の修学旅行で京都に行きました。その時に泊まったホテルでの話です。
私を含め3人で泊まることになっていて、荷物を持ち部屋まで行きました。部屋番号は429でした。私は部屋に入る前から暗い雰囲気だなと思ったのですが、角部屋だからだろうなと思いました。そのあと部屋に入り、何事もなく時間が経ち、私はお風呂に入ろうと思い風呂場の扉を開けようとしたのですが、内鍵のはずなのになぜか鍵が掛かっていました。友達の1人が無理矢理こじ開けて、私は無事お風呂を終えることができました。しかし、次に友達が入っていた時は、水平な場所にタオルが積み重なっていたのですがそれが全て勝手に落ちてきたそうです。友達は悲鳴をあげていたし、私達も怖かったのですが、もうないだろう、と思い気にせず、その部屋に違う部屋の友達を呼んではしゃいで遊んでいました。その時、動画を撮っていたのですが、その動画に男性の呻き声が入っていたんです。ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"…という苦しんでいるような低い声でした。
私達はさすがに怖くなり、遊びにきた友達は部屋に帰り、私達3人は怖いので、灯りもテレビも付けたまま寝ようと思いベッドに横になりました。横になって3分も経っていないと思います。付けていたものが全部勝手に消えたんです。私達は声も出せませんでした。むしろ冷静に考えて、『ちょっと待って、とりあえず電気つけよう』となり、怖くても、少しずつ動いて電気をつけ、もうここにはいたくない、と、違う部屋に行くことにして、近くの友達の部屋まで逃げるように出ました。荷物も持たず、オートロックなのに鍵も持たずに。
友達の部屋に着いた時、空気感の違いに全員が気付き、それと同時に荷物も鍵も持っていないことに気付きました。
どうしよう…となり、とりあえずロビーに電話して鍵を持ってきてもらおうと考え、ロビーに電話をしました。ロビーの方が持ってきてくれることになり話が終わり電話を切った瞬間、部屋をノックする音が聴こえたんです。私達は『こんなに早く来る?絶対開けないほうがいい』となり、開けないでいて、5分後くらいにまたノックが聞こえました。そのノックはロビーの方でした。
荷物を移動させるために一旦部屋に戻ることにして、その時に『この部屋でなにか事件があったのか』と友達が聞いていたのですが『なにもありません。』と言っていました。
私達3人は、荷物と鍵を持ち、また逃げるように部屋から出て、その日は逃げ込んだ友達の部屋で寝ました。
実は、夜に部屋から出ることは修学旅行のルールでやってはいけないことになっていて、出ると分かりやすいように先生の部屋が散らばっていて、私達3人の部屋と逃げ込んだ友達の部屋の通り道に先生の部屋があったのですが、『先生に会ったら事情を話せばいい』となるくらい、怖かったです。
その後は普通に修学旅行を終え、私は家に帰りました。
ここからは私の個人的な体験です。
帰ってきた夜、母が知人と電話をしていたのですが、その知人が母にこう言ったそうです。
『そっちに男性何人かいる?めっちゃ声聞こえる』
その後、母親に体験の話をしたのですが、ホテルで9を部屋番号で使うのは珍しいと知りました。
私は今でも、この体験を思い出すたびに鳥肌が止まらず、これを書いている今も鳥肌が止まりません。
その後、怪我をしたとかそういう話は聞いていないので害はないんだろうと思っていまが、憑いていないだろう、という確信は持てずにいます。
読みづらかったり、分かりづらい部分があったら申し訳ありません。
読んでくださり、ありがとうございました。
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/08 21:07
【黒魔術の会】
Aさんが牧師になる為の勉強の為に、
ロンドンに留学していた時のことです。
友人から黒魔術の会に行ってみないかと誘われたのでした。
何事も経験と、
Aさんは興味半分にその黒魔術の会に参加したそうです。
黒魔術の会にも色々な宗派があるらしいのですが、
その会はみんなで悪魔を呼び寄せ、
その悪魔に仕事や人生や色々な相談のアドバイスを受けるという会でした。
さて、その黒魔術の会では、
悪の司祭は赤いローブと赤い覆面をします。
他の会員は黒いローブと黒い覆面です。
Aさんと友人も、
またどこからから黒いローブと黒い覆面を借りてきて、
他の会員に混ざって見ていました。
しかし、
会が始まってもいつまでたっても悪魔が出てきません。
悪の司祭が必死に祈るのですが駄目でした。
すると、悪の司祭が急に祈るのを止め、
「この中に、偉大なる悪魔を恐れぬ者…
そして、ここに居てはならぬ者がいる」
と言って、
参加している会員達を見渡し始めたのです。
ビビッタAさんと友人は
猛ダッシュでその場を逃げたのでした。
建物の敷地から出ようとする瞬間に
Aさんと友人は背中に鋭い痛みを感じましたが、
とにかく逃げ切ったのでした。
さて、無事に帰って見てみると、
二人とも背中に鋭い刃物で切り裂いたような
三本の深い傷ができています。
他の友人に見てもらうと…
二人並んで逃げる位置に立ってみると、
その三本の傷は上手く繋がるのです。
まるで大きな鉤爪で引掻かれたようでした。
そして、不思議な事に
黒いローブにもシャツにも
切り裂かれた後は残ってなかったそうです。
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/08 21:05
【岩手にある古い旅館】
妹が青森県の男性と結婚することになり、結婚式は男性の地元である弘前市で行うことになりました。色々と運ぶ荷物があったので、私と父は東京から車で行くことになりました。父と2人で旅行したことがなかったので、少し余裕を持って出発し、途中で観光しながらドライブとなりました。
岩手県の中尊寺を見学した日の夜のことです。その夜は中尊寺に近い古い旅館に宿泊しました。次の日は弘前に到着なので、食事をした後で父とお酒を飲みました。2人ともほろ酔い加減で気持ちよく床に着いたのです。観光シーズンではなかったので、20畳ぐらいの広めの部屋でした。布団を2つ並べて眠りにつきました。
夜中の2時頃に突然、父がうめき声を上げて苦しみ始めたのです。ビックリして目が覚めた私は、父が発作でも起こしたのかと思って揺り起こしました。胸を掻きむしりながらうめいていた父は、私の声で目を開け、恐怖の顔で飛び起きました。どうしたの、どこか具合悪いの、と聞いても青ざめた顔で天井をじっと見上げたままです。不安になって部屋を出て、旅館の人を呼びに行きました。救急車を呼んでもらおうと思ったのです。
旅館のおばさんに事情を話したら、真っ青な顔になって部屋へ駆けつけてくれました。父は天井を睨みつけたまま動きません。おばさんは父を見ると小さく悲鳴を上げて、ドタドタと帳場の方へ戻っていきました。私は何が起こったのかわからなくて、父の背中をさすってやりました。背中は汗でグッショリ濡れていました。おばさんは旅館のご主人を連れて戻ってきました。ご主人も真っ青な顔をしていましたが、手にはお祓いの道具のような物を持っていて、いきなり父に向かって地元の方言で何やら念仏を唱えながらお祓いを始めたのです。
3分ぐらい続いた時、父の口からホウーッという溜め息がもれて、金縛りが解けました。ご主人は安心したような顔になって、父の肩や背中をさすってくれました。父の話によると、夜中に気味の悪い夢を見て目が覚めたというのです。すると部屋の中に顔が血まみれの男が立っていたというのです。その男は鎧をつけた武士だったそうです。血まみれの武士はわけのわからない叫び声を上げて、父に刀を振り下ろしました。その瞬間、父は叫び声を上げ、私も目が覚めたんです。その時、父には天井に張りついている武士の亡霊が見えていたそうです。私にはまったく見えませんでした。旅館のご主人の話によると、その旅館の建っている辺りは昔の戦いの跡地だったそうで、泊まったお客によっては亡霊が取り憑くことがあるということでした。父は武士に刀で斬られた首筋がその後もしばらく痛いと言ってました。東北にはそのような場所が今でもあるそうです。
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/06 22:28
【黒髪の赤い服の女】
深夜、コンビニで酒とつまみを買おうと
自宅のマンションの部屋からエレベーターで一階に降りようとしたら
エレベーターの中に長い黒髪の赤い服の女が俺に背を向いて立っていた。
それも鮮やかな真紅の服で黒髪も深い色だった。
コントラストがなんとも言えない、
そして微妙だにしない。
俺は深夜に女性一人でエレベーターに乗ってることに始め驚いたが
その異様な雰囲気とその場の空気に不快感を覚え
速く一階に出たかった。
気をまぎらわすため、
好きなテレビ番組を思い出していたら
気付いてはいけないことに気づいてしまった。
何気に目線を女の足元にやると、
俺は目をギョッとして
心臓に冷水が一気に流れこんだ。
靴がこちらを向いていた。
つまり、
俺に背を向けていたわけでなく
ずっとこちらを向いていた。
リングの貞子のように長い髪の毛を
顔から胸に垂らしてこちらに向いていた。
冗談じゃない、
こんな所にいられるかと思い
3階に飛び出すように降りた。
そのまま、近くのコンビニへ駆け込んだ。
夜に虫が光に群がる気持ちが分かったような気がした。
ふと、
冷静に考えてさっきの出来事を考えると、
変なところに思考がいった。
両腕は、
女の異様に気づく前は両腕をへその下の辺りで結んでいるのかと思ったが
実際はお尻の辺りで両腕を結んでいた。
こちらを向きながら
もしかして、俺を凝視しながら
背後に隠した刃物とかで殺してやろうかと思っていたのだろうか?
全身に鳥肌がたち、
寒気と同時に一瞬体が麻痺した。
俺は幽霊を信じない達なので、
精神異常の女が夜中フラフラしているのかと思った。
つまみとか買える気分じゃない。
まだマンションの中をうろついているのかもしれない。
とうまきにマンションの外から様子を見ようと思い、
気持ちを整えてからコンビニをでた。
マンションの前まで来たら・・・
女が外に出ていた。
長い髪の毛を顔から垂らしながら、
かなりの猫背の股を開いたガリマタの姿勢で
なにかを探す素振りをしていた。
もしかして俺を探してるのか?
目の前の風景に血の気が引いて
石の棒のようにぼっと突っ立ってて体が動かない。
マンションの無機質な照明の光に照らされ、
それは激しく頭を揺らしながら
聞き取れない笑い声のような声を出していた。
腕の部分は始め暗くてはっきり見えなかったが、
照明よって照らしだされた。
錆びた出刃包丁を持っている。
これはだめだ。
はやく警察に電話しないとと思ってる最中、
女と目があった。
エレベーターでは顔が見えなかったが、
見開いた狂って笑ってる目がはっきり見えた。
張りつめた弦が切れるように
俺はマンションを背にして逃げた。
まるでいつもの風景が
異界に迷いこんだかのように変化している雰囲気がした。
暗い夜道を必死になってもがきながら逃げた。
後ろから女が大股で
頭を揺らしながら追いかけてくる。
とりあえず、
さっきのコンビニに逃げよう、
店員に保護してもらって警察に電話してもらおう
そう思いながらも必死に走った。
女は大股で出刃包丁を振りかざしながらおってきたが
さほど早くない
これなら振り切れられる。
コンビニは、
自宅から十分くらいのところにある。
もうすぐだ。
心の中に少しだけの安堵が芽生えたが、
後ろから気持ち悪い笑い声が耳障りだった。
そして、
おかしなことに気づくのに
そう時間はかからなかった。
走ってきた道や建物は認知出来、
あとどれくらいでコンビニに着くのかは分かるけれども
うまい言い方ができないが
走っているのに止まっている感じがした。
もうコンビニに着いてもいいはずなのに
絶対おかしい。
不安がどんよりと体を包むなか、
後ろを振り向くとそんなに早くないのに
笑い声をあげた女がさっきより近くに来ている。
まるで余裕があるかのように
全身を針で刺されたような悪寒に包まれ、
死んでしまうという恐怖が支配した。
顔がくしゃくしゃになって回りの風景が目に入らない。
黒い霧のなかを走っているようだ。
笑う女がちかづくごとに視野が狭くなる。
恐怖で自分が今走っていることもわからなくなる。
どんよりとした真夜中の空気と
一体化した気分だった。
もう後ろを見たくない。
振り向くと
目と鼻の先にあいつの顔があったら俺はどうにかなりそうだ。
笑い声は近づいてきて、
俺の耳まで息がかかるまで来た。
俺は目を瞑り、
夢ならさめてくれ、
頼むと祈った。
次の瞬間、俺は横転した。
やつに押されたのか、
バランスを崩してこけたのかはわからない。
尻をついて前を見るとその女がこちらを見ていた。
女は、長い髪の間から口を覗かせ
狂った目を輝かせてニタニタと笑っていた。
出刃包丁を手首で回しながら
俺に顔を近づけてくる。
放心状態の中、
俺は直感で女の顔をはっきり見てはいけないことはわかり
目を強く瞑る。
女は、指で目を開かそうとする。
そして俺は気絶した。
次の日、
コンビニの近くで倒れていたところを
通行人の人がおこしてくれた。
俺はすぐにそのマンションから引っ越しした。
これで終わりではないような気がする。
いつあの女に出くわすか、脅える毎日だ。
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/06 22:27
【小学4年生の頃の思い出】
私がまだ小学校4年生の頃、怖い話や学校の怪談などが流行していました。休み時間や放課後などは教室に居残り、仲の良い数人でオカルト的な話やゲームなどを楽しんでいました。
先生が見回りで、教室のドアを無造作に開けると「そろそろ帰りなさい」そう言われるのが日常でした。
その日は、帰り際にトイレに行きたくなり、玄関ホールから程近いトイレに立ち寄り個室に入り、用を足そうとした時でした、トイレの天井から液体がポタポタと垂れてきたのです。
床に広がる液体は、どす黒い赤い色をしており、私は直ぐに気付く事が出来ず、何かのオイルが垂れているのだと思っておりました。
ポタポタと滴る液体を横目に、気にせず用を足し終えると、女子トイレの天井から何か垂れている事を先生に報告して、帰路に付きました。
帰り道友人にそのことを話すと、真っ青な表情を浮かべ、私の手を引き学校のトイレに走って戻ったのです。
しかし、戻った時には私が見た液体は既に無くなっており、先程伝えた先生に確認してもまだ何もやっていないとの事でした。
友人と顔を合わせると、友人は相変わらず青い顔になっており、私にこう言いました「恐らく血液だったのでは」怪談話の中に本物があって呼んでしまったのではないかという事でした。
私が通っていた小学校の怪談は、七つでは無く無数にありました、よくあるベートーヴェンの怪談や理科室の人体模型などは、逆に無く学校設立前、そこは戦争で亡くなった方達を燃やす為の場所だった事から派生したような怪談が多数ありました。
確かにおかしな所がある学校でしたので、色々な噂も多かったのは事実でした。例えば、何も無い空っぽの旧校舎が良い例でした。明らかに、新校舎と体育館の邪魔になっており、渡り廊下は使えず外から入る形をとっていましたし、大掃除時期になっても旧校舎だけは、立ち入りを禁止されていました。
小学校六年間あそこだけは、気味が悪かった場所でした。未だにそこの旧校舎は変わりなく残っていました。そんな学校の怪談の中に確かに本当の話が紛れていてもおかしくはないと思い、友人と翌日から調べてみようと話しておりました。
学校の怪談をかき集め、図書室では学校設立前の文献はないか調べてみたりもしていましたが、何もなく設立前は、すべて田んぼだったという事しかわかりませんでした。
ある日、一度資料をまとめようと友人の家に遊びに行った時の事でした。私の家から友人の家まで自転車で約20分ほどで、行きも帰りも学校の前を通らなければ友人の家にはたどり着かない道のりだったのです。行きは何事もなく友人宅に付き、宿題を終わらせてから資料を話しながらまとめていました。
都市伝説的な話と、実際に誰かが体験したなどで先ずは分類してみました。トイレの天井から血液の様な液体が滴り落ちる話も何件か入っており、その他にも旧校舎の窓ガラス内側に無数の手形があったなども報告されていました。
その他にもいくつかの話しがあり、他の学校にもある話は排除していました、ある程度資料はまとまり別の日に考察してみようと話しをし、私は友人宅を後にしました。
空もすっかり暮れており、帰宅時間も迫っていたので私は家路に急ぎました。何時ものように学校の前の信号につかまり、何気なく学校の屋上にある水タンクを見ていたら、白い羽衣を着た下半身のない女の人が見えたのです。最初目に見えた時は、コンビニなどの袋が風に流されて飛んできたのだと見えていたのだけれども、その日は、無風状態で何かが飛んでくるとかはあり得ず、水タンクに何かが引っかかっているとも思ったが、白い羽衣とタンクには、引っ掛かりのない空間があったので、その考えも除外した。
女性らしき羽衣は、じっとこちらを見ており不思議と恐怖などは感じなかったのですが、未だに覚えている光景の一つでもあります。
死装束の様な白い着物に白い羽衣を纏っており、下半身のない女性悲しそうな寂しそうな感じに見えておりました。信号が変わり一瞬目を離してしまい、もう一度確認した時には、既に水タンクの近くに白い羽衣は、見えなくなっておりました。
あの時何を伝えたかったのか分からなかったのですが、今調べている事は、やめた方が良いと思い帰宅後友人に報告しました。
友人は納得こそしていなかったようでしたが、その後私を怪談について誘うのは辞めてくれました。数か月後友人は親の都合で遠方に引っ越して行きましたので、その後については分かりませんが、何か触れてはいけない事に触れてしまったのではと心配ではありましたが、怪談の事は私には一切話すことなく引っ越して行きました。
奇妙なことは続くもので、あの白い羽衣を見た夜に不思議な夢を見ており、知らないマンション見たことのない景色が夢にみました。一人の女性が屋上から自殺をした夢でした。
翌日そのことをクラスメイトに話したら、クラスメイトの一人の男の子のマンションと酷似しており、その後そのマンションで自殺した女性がいたと知りました。
それからは、予知夢の様な夢を見る事もありましたが、口にする事は無くなりました。
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/05 23:17
【鼻歌】
現在も住んでいる自宅での話今私が住んでいる場所は特に曰くも無く、昔から我が家系が住んでいる土地なのでこの家に住んでいれば恐怖体験は自分には起こらないと思っていました。
ここ最近ですが、リビングにいると昼夜を問わず、女性の低い声で鼻歌が聴こえてきます。「ん〜…ん〜ん〜…」最初はよ〜く耳をすまさなければ気づかないほどに遠くから聴こえてくるのですが、放っておくとどんどん近づいてきます。
「ん〜…ん〜ん〜…」それでも放っておくと、意識を集中しなくても聴こえるほどに近づいてきます「ん〜…ん〜ん〜…」なので私は、その声に気づいたらいつも般若心経の最後の部分を繰り返し唱えるようにしています。(これしか知らないもので……)とにかく般若心経の「ぎゃーていぎゃーてい」のくだりを唱え続けると、声はだんだん遠ざかっていきます。
このリビングではテレビにも集中できません。声が聴こえ始めるのは完全に不定期ですし、早く声に気づいて般若心経を唱え始めなければ、時としてそれは部屋にまで入ってきます。
「ん〜…ん〜ん〜…」そういえばこの前、大好きなバンドのニューアルバムが発売されました。発売日を楽しみにしていたので、お店で買った時はもうテンション↑↑さっそく家に帰ってヘッドフォンで聴いて、一通り聴き終え、よかったな〜と余韻に浸りながらヘッドフォンを取ったら耳元で「んーーーーーーーーーーーーーーー」って。
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/05 23:11
【魑魅(すだま)】
私が小学校2年生の時の体験談です。
その頃私は、岡山県の山の中に暮らしていました。
隣の民家まで優に200メートルはあるような、正真正銘の田舎です。
学校に通うのも、行きは下り坂なので40分ほどですが、帰りは登り坂を1時間近くかけて毎日通っていました。
ある日、学校から帰ってきた私は、親戚の家まで、お使いを頼まれました。
その親戚の家は、私の家の裏手から伸びる1本道を、川沿いに20分ほど歩いたところにあります。
秋も深まる頃の夕方、太陽が少しずつ傾き、山の陰に半分ほど隠れると、あたりは一気に暗くなります。
できるだけ明るい内に帰りたかった私は、母に頼まれた品物を親戚のおばさんに手渡し、「ご褒美に」と渡されたお菓子と缶ジュースが入った紙袋を抱え、急いで山道を下って行きました。
家までの道のりを半分ほど歩いた頃です。
「コロン・・・ コロン・・・」
と、鈴のような音色が聞こえてきました。
滅多にないことですが、この辺りでは熊が出ることもあるので、山の奥で仕事をする人は、熊除けの鈴を慣らしながら歩くことがあります。
だとすると、誰かが歩いて山を登って来たのかな? と思った私は、暗くなって行く山道で、一人ぼっちではないことに、少し安心しました。
急なカーブを曲がり切ったところで、道のずっと先に、鈴の音の主が登ってくるのが見えました。
その姿を見た時、私は妙な胸騒ぎを感じました。
この時期、この時間帯になると、山の気温は急に冷え込みます。
それなのに、視線の先を歩いて来る人は、膝上くらいの短い浴衣のような着物を着ているのです。
それに、この道を通る人は限られていて、知らない人が歩いていることなど、まずありません。
それなのに、少しずつ近づいて来るその人は、明らかにこの辺りの住民ではなく、見たことのない人でした。
初めは道の向こうに小さく見えたその人影も、お互いに歩いて進むにつれて、次第に大きくなり、表情が見えるほどにまで近づきました。
「わー、やっぱり知らん人だ」
私は目をそらし、その人をやり過ごそうとしたのですが、その人は道の左側を歩く私の進路を塞ぐように、スーッと左側へ寄ってきたのです。
私はとても怖かったのですが、思い切ってうつむき加減だった顔を上げて、その人の顔を見ました。
年の頃は30歳くらいの、若い男性だったと思います。
浅黒い顔に、ギョロッと大きな目で、汚れた髪を頭のてっぺんに丸く束ね、コケてくぼんだ頬に挟まれた口元に、イヤらしい笑みを浮かべ、そこから黄色く汚れた歯が覗いていました。
目があった途端、その人は
「右側においでなさるか? 左側においでなさるか?」
と、男性とも女性とも、子供とも大人ともつかない、不思議な声で聞いてきました。
この辺りで会う人は、みんなクセの強い岡山弁なのですが、その人は標準語に近いような、聞いたことがないイントネーションで話しかけてきたことが、より一層、気味の悪さを掻き立てました。
怖くなった私は、何も答えないまま、道の右側に避けて通ろうと思ったのですが、その人はすぐに私と同じ方向に体を寄せてきます。
今度は左に寄ろうとすると、やはり通せんぼするように、その男の人は左に避けてきます。
よく見ると、その男の人の着物はとても薄汚れていて、もう何年も洗っていないように見えました。
そう思った瞬間、その男の人は、着物の襟の部分を摘んで引っ張りながら、
「これね。 これ、上等よ。 一番上等よ」
と、薄気味の悪い声で言いました。
私はもう、怖くて怖くて、とにかくこの男の人をかわして、道の向こうへ行きたいのですが、私が左右に進もうとすると、その都度絶妙のタイミングで、私が先に行くのを邪魔して来るのです。
私は恐怖で泣きそうになりながら、男の人の足元を見ました。
とても汚れたその足は、右足には大きな白い鼻緒の男性用のゲタを、左足には赤い花柄の鼻緒が付いた、黒い女性用のゲタを履いています。
それを見た瞬間、またその男の人は
「足? そこの沢でキレーに洗ったんよ。 だからもう沢の水は、飲まんほうがいいよ」
と言いました。
まるで私の考えていることを見透かしているように、私が心の中で思ったことについて、その都度言ってくるのです。
さらに、その男の人は続けて
「こっちはハマジさんのゲタよ。 こっちはハルミさんのよ」
と、片足ずつ差し出すようにして言いました。
「ハルミさん」は聞いたことがありませんでしたが、「ハマジさん」は林業をしている父と一緒に働いていた同僚で、何ヶ月か前に山の事故で亡くなった人の名前でした。
「コワイよ・・・ どうしよう・・・」
怖さで震えながら目に涙を溜め、なんとか逃げる方法はないかと考えていた時、おばさんからもらった紙袋の底が破れ、中の缶ジュースが地面に落ちました。
その男の人が一瞬、坂道を転がって行く缶ジュースを目で追った瞬間、私は一目散に坂道を駆け下り、一度も後ろを振り返ることなく家に着きました。
家で私の帰りを待っていた父と母にその話をすると、父は真っ赤な顔で激怒し、大きなナタを持ってその男の人を探しに走り出しましたが、1本道の終わりまで行っても、見つけることはできなかったそうです。
それからしばらく経って、親戚のおばさんにその話をすると、それはこの辺りに昔から住み着く「魑魅(すだま)」と言う妖怪の仕業だと言われました。
言い伝えでは、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の魑魅(ちみ)と書いて「すだま」と読むその妖怪は、山林の瘴気(しょうき)、つまり人々を病気にさせる毒気から発生する魔物であると言われ、山中で人を迷わせ、魂を奪うのだと聞いて、私は改めてゾッとしました。
それから半年ほど経った時、家のすぐ脇を流れる、とても綺麗だった沢の水が、上流の砂防ダム工事の影響で、茶色く濁ってしまいました。
あの時の「沢の水は、飲まんほうがいいよ」と言う言葉は、このことを予言していたのでしょうか。
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/05 22:54
【8周回ると・・・】
俺には、幼馴染の女の子がいた。
家も近くて親同士の仲も良く、俺とその子も同い年ってこともあって小さいうちから一緒に遊んで(遊ばされて)た。まぁだいたいそういう関係ってのは、歳をとるにつれて男の側が気恥ずかしくなって疎遠になってくものだけど、例に漏れず俺もそうだった。
小学校の高学年ぐらいになると、道ですれ違っても「よう」「やあ」ぐらいのあっさりした関係になってた。で、中学2年のときの夏休み、その子が突然、うちに来た。
とうもろこし持って。たぶん、向こうの親に、うちに届けるように頼まれたんだろう。
俺はそう思ったし、向こうもそんな雰囲気だった。あいにくその時、うちの親は外出してて、俺一人だった。
とうもろこしもらってハイさよなら、ってのもなんだかなー、と子供ながらに気を利かせて「あがってく?」と彼女を家に入れた。麦茶を出して、まぁあたりさわりのない会話をした。
担任がどうとか夏休みの宿題がおわんねーとか。だんだん打ち解けた雰囲気になってきた時、彼女が不意に「今度○○神社行かない?」と言い出した。
○○神社は、うちから自転車で10分ぐらいのところにあって、周りが木々で囲まれてて昼でも薄暗い、用がなければあんまり入りたくないところだった。当然俺は「え、なんで?」みたいな感じで聞き返した。
そしたら彼女は「あ、怖いんでしょ。」と、ちょっと馬鹿にしたような顔で笑いながら俺をみてきた。
そーなると、「そ、そんなことないやい!」的なノリになり、まぁ結果的に彼女の術中にはまってしまったわけで。さすがに夜は怖いんで、何とか理由つけて(夜は家族で外食するから、みたいなバレバレの嘘)、次の日の昼間行くことにした。
で、当日。現地集合ってことで、俺が神社に着くと、彼女はもう着いてて俺を待ってた。
真っ白いワンピースと真っ白い帽子。普段絶対しないカッコで、恨めしそうに石段に座ってた。
「おっそーーい」昨日とはうって変わってフレンドリーな第一声をもらいつつ、神社の前まで二人で歩く。石段を登る途中、彼女は俺にいきなり「○○君は、霊って信じる?」と聞いてきた。
普段しないようなカッコで、人気のない神社に誘われ。多少なりとも別のことを想像してた俺は、安心半分、がっかり半分(幼馴染とはいえ、目がおっきくてちょっと釣り目で、猫みたいな感じのかわいい子だったからちょっとがっかり)ぐらいの気持ちで「信じるわけないじゃんw」と即答。
「じゃあ、今日で信じるようになるかもよ?」ととんでもない事を言い出す彼女。「私、霊とかそーいうの、好きなんだ」おいおい電波ですか。
「会いやすいように、白ばっか着てきたんだ」そーゆーことですか。唖然としながらとうとう神社に到着。
快晴ならまだしも、ご丁寧に石段を登り出したあたりから曇り出し、嫌ーな暗さの神社一帯。「じゃあ始めようか?」大きな目を更に大きく開いて、彼女が笑う。
彼女が言うには、神社の周りを二人が取り囲むように走って回る。二人の合流地点で、すれ違いざまに霊が見える、といううわさがあるらしく、実験の相手を探してたんだと。
「1周ぐらいだと見えるかどうか微妙らしいんだけど・・・」けど何ですか。「8周回ると、二人とも連れて行かれちゃうんだって」勘弁してくれ。
とはいえ、男と女、幼馴染、同い年。断れない条件は揃っている。
引いたら負けだ。という心理には勝てず、結局やることに。
神社の入り口を出発点に、互いに時計、反時計回り。ちょうど神社の裏に松の木が生えていて、そのへんが合流地点となる。
「行くよ・・・よぉーい、どんっ!」なんでそんなに明るい。内心半ベソ状態で走り出す。
神社の脇を抜け、松の木へ。反対側から彼女が走ってくる。
手を振ってるし、笑ってる。周りには何も見えない。
霊の姿なんてどこにもない。彼女とすれ違いざま、彼女の「全然(見えない)」という声だけが聞こえた。
1周目はつつがなく終了。そのまま2周目、3周目に突入。
1周目で何も見えなかったこともあり、俺も心に余裕ができ、向かってくる彼女に手を振ったり、「いねーじゃん!みえねーじゃん!」と笑いながら叫んだりしていた。対照的に彼女は、2周目、3周目と数を重ねるごとに笑顔が消え、すれ違うときも無言になっていた。
「このぶんだと、8周したって全然おk」そう思いながら迎えた7周目。彼女が俺とすれ違う瞬間、強烈なラリアットを俺にかました。
不意の急襲に喉をやられ、悶絶する俺。彼女は苦しむ俺の手を強引に引っ張り、「早く!」と神社から逃げるように走り出した。
わけもわからず一緒に走る俺。石段を下り終え、止めた自転車もそのままにして更に走る。
神社が見えなくなったあたりで、彼女はようやく足を止めた。喉の痛みと走ったあとの息切れが収まり、ようやく彼女に文句を言った。
「何でラリアット???」彼女が答える。「見えてなかったの?」は、何がですか?別に何も、と答える俺。
彼女は首を振りながら「○○君の後ろ、2周目あたりから手とか顔とかが追いかけてきてたの。だんだん数が増えてって・・・7周目には○○君に絡みついてた。
○○君がそんなだったから、8周目はやめとこうと思って。」もし8周してたら・・・と俺がつぶやくと同時に、俺の背後から小さく「ちくしょう・・・」呻くような声がはっきり聞こえた。
その声を聞いたかどうだか、彼女は「私はともかく、○○君はやばかったね。家帰ったら、背中みてみな?」と、笑った。
彼女に言われるまでもなく、帰ったとたん、母親に「あんた、どーしたのその背中?」どーしたもこーしたも、シャツには手形がびっしり。その一件以来、彼女にはいろいろと協力をさせられている。
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/05 22:50
【2Fのトイレ】
会社でちょっと怖い思いしたんで一筆5年くらい前ですが今のオフィスに移転してきた時ビルが古くちょっと『ええ?』と唖然としていました。
無理やり挿げ替えたようなハイテク容姿のエレベーター、センサー式のトイレ何もかもがビルの外見に合わず無理な設備だなあと疑問に思いました。で、移転後暫くは多忙な仕事で残業に追われ、徹夜明けで体調を壊し腹痛にプラスして気分が悪くなり2Fトイレに入りました。
通常電気が消灯されていて人を感知するとパッと電気が点くトイレです。日曜だったせいでトイレは消灯されていて気味が悪いものでした、僕が入った瞬間。
明るくトイレ電気がつきました。そして個室のドアを開けるとヨレヨレのカッターシャツを着た白髪のおじさんが背中を向けて立っていました。
『あ、すみません。。
』先客にびっくりして急いでドアを閉め、きまずいので僕はそのトイレから足早に立ち去りました。3Fトイレに行こう。
。。
。。
。『あれ??おかしいななんで人がいるのにセンサーライト消えてるんだ?』無理に後付けした設備っぽいのでその場は故障だったんだろうと勝手に思い込んで自己解決しました。
そして最近噂話で聞いたんですが、僕らが移転してくる少し前に過労でトイレ個室で倒れ亡くなった年配のかたが居た話を聞きました。そのトイレが2Fだと聞いて、その話を聞いて以来そのトイレに近づく事ができなくなりました。
きっと徹夜明けで錯覚でもみていたんだろうと自分自身に信じ込ませ毎日トイレは3Fを使うように心がけています
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/04 21:44
【怖いと感じる場所】
私は小さい頃から何か嫌なものを感じとることが多くありました。
小学五年生のときに遠足で行ったO市にある戦争の資料館の中ではなく外のモニュメントが不気味で触れたくないなと思ったり、実家に曰く付きの部屋があるのですが、そこに近寄りたくなかったりと様々です。
これはそんな私が体験したちょっとゾクッとした話です。
一人暮らしをはじめて間もない頃、久しぶりに実家に帰ることになりました。数ヶ月ぶりの母親との再開。母は駅まで車で迎えに来てくれました。
家に帰る道中、ふと目に留まったのはずっと昔からある雑居ビル。私は車内トークとして母に「ここのビル、何だか気持ち悪い感じするね」と言いました。
すると、母は「それ、あなたが小さいときにも同じことを言っていたよ」と笑っていいました。
「ここの前を通ると『ここなんか嫌だ』ってよく言ってたわよ。大きくなってからは言わなくなったけれど」と続けました。
「へえ、やっぱり昔からなんだ」とだけ言って、そこでその話は終わりました。その時なんとなく続けるべきではないなと思ったことを覚えています。
実家についてからは会えていなかった間にあった身の回りの話や、政治がなんだ、芸能人がどうだと話しながらゆっくりと時間を過ごしたのです。
帰省も終え、いつも通りに仕事でバタバタしているある日、母親からメッセージが届いたのです。それはずっとある雑居ビルの話でした。
『ほら、あなたがいつも嫌だって言ってた○○銀行が入ってるビルあるでしょ?』『あそこのビル、事故物件だったみたい』そのメッセージを見た瞬間背筋がゾワッとして思わず一度メッセージの画面を閉じてしまいました。もう一度ゆっくりと見ると、新たなメッセージが届いていて、そこには昔、そのビルで飛び降り自殺があったと書かれていました。
その時に思ったのです。「あの時、この話を続けていたらどうなっていたのだろうか」と。以前に私は自身の体験した怖い話をしていた最中に部屋の蛍光灯が突然割れたり、スマートフォンがバグったりすることがあり、それ以降は“何かを感じたらその話はやめよう”と思うようにしていました。
母と話したあの日もただ、“なんとなく嫌な予感がして”話すのをやめたのです。「私がもし、あの時この話を続けていたら…」その考えが頭を過り、身震いをしました。この話をしている今も少し肩が痛いですが、何もないことを祈ります。これが私の体験した怖い話です。
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/04 21:43
【大雨の日】
これは私が小学校の低学年の時、住んでいた名古屋での体験です。
9月、まだ暑い、土砂降りの雨の日でした。
その日は、近所に住む同学年の友達2人と、私を含めて3人のグループで下校することになりました。空はベタっと塗ったような灰色で、とても薄暗かったのを覚えています。
台風などで大雨が降ったり強風が吹くと、非日常感に心がワクワクして、キャッキャッと騒いだりふざけあいながら下校の道を帰りました。
私が住んでいた地域は名古屋でも比較的都市部でしたが、坂が多く、小学校のある場所から家の方へ向かって、ゆるやかにいくつかの坂を上がりつつ帰っていくルートでした。
土砂降りの雨で、坂のある地域ですから、道の脇をとおる側溝や排水溝は大量の水が凄まじい勢いで流れていて、小学生の私たちにとって、いつも見ている風景が一変している様子はとても面白かったのをよく覚えています。
とはいえ側溝にはフタがしてありますので、たまにある金属の網になっている場所を見つけるたびに、友達と木の枝を突っこんでみたり、落ち葉を流して観察して遊んでいました。
そんな調子でちょっとした冒険気分で楽しく帰っていると、側溝のフタが外れて中が見える場所を発見しました。はじめてのぞき見る溝の内部は予想をこえる水の量と勢いで、「うおおおスゲエー!」などと興奮して石を投げ入れてみると、あっという間に流されていくのが楽しく、しばらくそこで遊んでいました。
すると誰かが「傘いれてみようよ」と言いました。
石や落ち葉を流すのに飽きはじめていた私たちは、すぐにその提案にのっかりました。
友人のうち、大きな雨ガッパをきていた友達が「おれやるー!」と傘を閉じて溝に傘を突っこみました。すると、かなりの水流だったのもあり傘が流れにもっていかれそうになり、さらに、たたんだ傘の内側に水が入りんで、それでも傘を放せなかった友達は、溝の方に向かって転びそうになりました。
その時、後ろから「おーい!ちょっと君たち!」と大人の怒鳴り声が聞こえて振り返ると、教頭先生がこちらに走ってきているのが見えました。
その声に驚いたのか友達が傘を放すと、傘は一瞬で流され、溝の方から傘の骨が折れる「パキパキバキバキ」という音が聞こえてきました。
駆けつけた教頭先生の表情はとても怖くて、「危ないから早く帰りなさい!こんなところで遊んじゃだめだ危ない!」と怒られました。
普段あまり接することのない教頭先生に叱られたことで、私たちはクモの子を散らすようにして、すぐに帰りました。
家に帰り、母親に興奮気味にあったことを話していると、母親の表情がグッとくもり、「あんた、それどのあたりで?」と聞かれました。「坂の下のとこ。溝のフタがあいてて」と答えると、母親はとてもイヤそうな顔つきになり「うわあ、あんなとこで」と言って、話しはじめました。
8年ほど前、同じように土砂降りの大雨の日、一人で帰っていた小学生の男の子が、溝のかたわらにランドセルだけ残して行方不明になりました。学校に連絡がいき、先生や保護者の方たちで探していましたが、なかなか見つかりませんでした。
それから数時間後、ランドセルだけが残されていた、男の子が溝に落ちたと思われる場所から数百メートル離れた溝の中で、男の子は発見されました。溝の中を凄まじい水の勢いで流された男の子の体はボロボロになり、全身の骨が折れた無残な状態で発見されたそうです。全身の骨が折れていびつな形で硬直していた遺体を見つけたのが、私たちを怒鳴った教頭先生だったのです。
当時、その地域に住んでいた人の中では有名な事故で、みんなよく覚えているそうです。
教頭先生は事故以来、雨の日などは生徒の下校ルートを見回るようになったそうです。
その後、家に教頭先生から電話がかかって来て、誰も怪我などしてないか心配してくれていたそうです。教頭先生が母親に語ったのは、いつものように見回りに出ていると、私たちが坂の下の溝のところに集まっていたので、血の気がひいて駆けつけたそうです。その場所がまさにあの男の子が落ちてしまった場所だったからです。事故以降、通学路にある側溝にはフタが設置されていたので、なんであの日、あの場所だけフタがあいていたのか本当に不思議だと言っていました。
もし教頭先生がその場に来て大声で注意してくれなかったら、友達はあの男の子のように溝に引きずりこまれていたような気がします。
後日、一緒に帰った友達たちと話していて、私たちは教頭先生が来てくれて良かったよねと話していましたが、そういえば誰が「傘いれてみようよ」なんて言い出したんだっけという話になったとき、私たち3人の誰もそんな提案をしてはいませんでした。誰がそんな提案をしたのでしょうか。
大雨が降ると、今でもあの大雨の日の光景と、教頭先生の大きな声や表情、そして「傘いれてみようよ」という声を思い出します。
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/04 12:37
【ウソつきみっちゃん】
私が小学4年生の時、美知子ちゃんという女の子が転校して来ました。
初めのうちは、割と皆んなの中に溶け込んで、私も仲が良かったのですが、しばらくすると、彼女の変わった「癖」のせいで、クラスの皆んなから距離を置かれる様になって来ました。
彼女の「癖」とは、「私には普通の人には見えないものが見えるの」と言うアピールでした。
私の友人は「この世に生まれなかったお兄さんが一緒にいるよ」と言われ、別の友人は「もうすぐお婆ちゃんが病気で死ぬよ」と言われたそうです。
私は「イヨリちゃんの後ろには、耳の無いお坊さんがいて、イヨリちゃんを守ってくれてるよ」と言われました。
彼女はそんな気味の悪い話ばかりするので、次第にみんな嫌気が差して来て、いつの間にか「ウソつきみっちゃん」と呼ばれる様になり、クラスの中でも浮いた存在になってしまいました。
ある日、学校の階段の踊り場で、同じクラスの男子に突き飛ばされたみっちゃんは、階段から落ちて怪我をしてしまいました。
その時もまた、みっちゃんの「もうすぐお母さんと二人ぼっちで暮らす事になるよ」という一言で、その男子が激怒した事が原因でした。
幸い、それほど大きな怪我では無かったのですが、事態を重く見た小学校は、数日後の夕方、緊急の保護者会を開催しました。
実はその少し前、みっちゃんを巡って、クラス内でいじめが横行しているのではないかということで、同級生にアンケートが行われていました。
その際、多くの同級生が、みっちゃんの”ウソ”が原因だと言って、その具体的な例を書いていたのです。
そのアンケート結果を、あろうことか保護者会の時、先生方がプリントにして保護者に配ったらしいのです。
今考えれば「それはちょっとやりすぎなんじゃないか」と思いますが、学校側としては「いじめはもちろん悪いが、いじめられる側にも問題があったのではないか」とアピールすることで、「ケンカ両成敗」を狙っていたのかも知れません。
配られたプリントを見て、保護者の間にはザワザワとどよめきが起こったそうです。
その中で唯一、教室の一番後ろの席で、すすり泣く女性がいました。
みっちゃんのお母さんです。
そして、みっちゃんのお母さんは突然立ち上がって、涙ながらにこう言ったそうです。
「美知子は嘘なんて言ってません! これ全部、どなたか思い当たる節があるんじゃないですか? 正直に話してください!!」
私の母には、思い当たる節があったのです。
それは私がまだ赤ちゃんだった時、近所のお寺に耳の無いお坊さんがいて、私のことをとても可愛がってくれたらしいのです。
「これ・・・ ウチの事だ・・・」
母はすぐにそう思い、ゾッとしたそうです。
そして、教室にいた保護者の全員が、みっちゃんのお母さんの訴えに、何一つ、一言も反論できなかったそうです。
みっちゃんのお母さんは、彼女の特別な能力に、気付いていたんだと思います。
みっちゃんは今、東京で「とてもよく当たる占い師」として、大活躍しているそうです。
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/04 12:32
【修学旅行の夜】
この話をすると、聞いた人は皆、大爆笑するので、あまり話したくないのですが・・・。
僕にとっては、人生で一番怖い経験だったんです。
それは、高校2年生の秋のことでした。
ウチの高校では、高2の秋に修学旅行に行くのが慣例で、僕たちもその年、沖縄本島へ行くことになりました。
高2で沖縄ですよ!!
テンションが上がらないハズがありません。
天候にも恵まれ、初日から友人たちと、ヘトヘトになるまで思い切り楽しみました。
宿泊予定の市内のホテルに着いたのは、夜7時を回った頃でした。
入浴と夕食を済ませ、4*6人のグループごとに部屋に入ったのは、夜9時頃だったと思います。
僕たちのグループは5人1部屋で、初日からはしゃぎ過ぎたこともあってか、僕とA君以外の3人は、消灯時間になった途端、すぐに眠ってしまいました。
僕とA君は興奮覚めやらぬ状態で、部屋の一番奥の壁に寄りかかって、笑い声を殺しながら、他愛もないバカ話に花を咲かせていました。
しばらくすると、部屋の外の廊下を「トスッ・・トスッ・・トスッ・・」と歩く足音が聞こえました。
「やべぇ! 先生の見回りだ!」
そう思った僕とA君は、それぞれの布団の中にサッと潜り込み、寝たフリをしました。
すると案の定、部屋のドアが「カチャッ・・・ギイィィ・・・」と開き、誰かが入ってくる気配がしました。
薄目を開けてドアの方を見てみたのですが、部屋の中は薄暗く、僕はあまり目が良くないので、誰が来たかまでは分かりませんでした。
でも、目を凝らすとそのシルエットで、旅行前に沖縄の文化を調べた時に知った「からじ結い」と言う、伝統的な巻き貝のような髪型に、琉装(りゅうそう)らしい着物を着た女性であることが分かりました。
「あれ・・・ 先生じゃない・・・ 誰だ?」
その琉球女性は、着物が擦れる音を立てながら、僕と反対の一番右側に寝ている友人の枕元に向かって、ゆっくりと近付いて行きました。
その後、僕は信じられないものを見てしまいました。
友人の枕元にたったその琉球女性は、友人の顔をまたいで立ち、次の瞬間、着物の裾を両手でまくり上げ、下半身を丸出しにしたその瞬間、友人の顔の上にドスン!と座ったのです!!
顔の上に座られた友人は、息苦しそうに手足をバタバタと動かしていましたが、しばらくして琉球女性が立ち上がると、何事もなかったかのように、そのまま眠っていました。
すると今度は、その隣に寝ている友人の顔の上に立ち、同じように着物の裾を両手でまくり上げ、あらわになったお尻を友人の顔の上にドスン!と下ろしました。
その友人もまた、息苦しそうにバタバタ動いていましたが、しばらくすると、琉球女性は立ち上がって、隣の友人の枕元へ向かいました。
このまま行けば、次はA君の番です。
A君は視力が2.0あるのが自慢でしたので、見えていないハズがありません。
「おいA! 次、来るぞ! どうすんだ!」
僕は心の中で叫びましたが、A君は眠ったふりを続けています。
するとついに、琉球女性はA君の顔の上に仁王立ちになり、着物の裾をまくり上げ、A君の顔の上にドスン!と座りました!
それでもA君は、ほとんど身動きすることもなく、じっとそのまま耐えています。
「Aすげぇ! 根性あるな・・・」
感心していたのもつかの間、次はいよいよ僕の番です。
僕はギュッと目を閉じて、恐怖の儀式に耐える覚悟を一瞬したものの、琉球女性の着物が擦れる音が近付いてくる気配に耐えられず、思わず飛び起きて叫びました。
「来るな!! やめろ!!」
僕がそう叫ぶと、琉球女性の顔が突然、モシャモシャッとモザイクのように崩れて、それが戻るとその顔は女性ではなく、眉が太く、目がギョロッとした男の顔に変化しました。
その瞬間、僕は「こいつはこの世の者じゃない」と確信しました。
その後、僕は気を失ったのか、眠ってしまったのかは分かりませんが、気が付いたら朝食の時間になっていました。
食堂で朝食を食べている時、昨日の出来事はもしかしたら夢だったのかも知れないと思い、A君に確認してみたのですが、A君も同じものを見ていたので、夢ではないことが分かりました。
A君に
「お前、あの時よく我慢できたな」
と話すと、A君は頬を赤らめて言いました。
「だって、チラッと女の顔見たら・・・マジ美人でさ・・・へへへ・・・」
僕はA君のスケベ根性に、ちょっと羨ましささえ感じました。
翌日は別のホテルに泊まったので、あんな経験はあの1度だけでした。
ところで、この話を聞いて笑った人に聞きたいのですが、今晩あの女が枕元に立っても、本当に笑っていられますかね?
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/03 21:06
【目の前にいる】
自分で言うのも何ですが、私はいわゆるメガネデブです。
そもそも大食漢だったのですが、学生時代は運動部でしたので、食べた分以上のカロリーは消費していたため、それほど太ってはいませんでした。
ところが、社会人になってからというもの、ほとんど運動しなくなったにもかかわらず、食欲だけは学生時代のままで、就職して8年で、30キロ以上太ってしまいました。
太ったことで意外と一番困っていたのが、メガネです。
冬場、暖かい部屋から寒い外に出ると、メガネが曇ることは誰にでも経験があると思いますが、私の場合、尋常じゃないくらい、メガネが曇ってしまうのです。
例えば朝起きて、部屋の中でメガネをかけた時や、会議中、人の話を聞いている時など、突然真っ白に曇ることがあるのです。
もちろん、曇り止めのスプレーなども試しましたが効果が続かず、コンタクトレンズは相性が悪かったため、この問題に関しては、太っている自分が悪いのだと、半分諦めていました。
だから私は、デブにしては珍しい、冬嫌いのデブだったのです。
そんなくだらないことに悩んでいたある日、高校からの友人と家飲みしている時に、こんな話を聞きました。
「ミノル、知ってる? 今、ネットで噂になってるんだけど、幽霊がいるかどうか確実に分かる方法があるんだってよ。」
「へぇー。どうやんの? それ。」
私はそれほど興味はありませんでしたが、社交辞令的になんとなく聞いてみました。
すると彼は、身を乗り出すようにして、嬉しそうに話し始めました。
「あのな、最初に独りきりになって、部屋の真ん中に立つんだよ。
そしたら目を閉じて、携帯カメラを胸の前で構えて、外向きのカメラで録画しながら、その場でぐるっと1周回るの。
そうすると、部屋の中が360度、ぐるっと一周撮れるだろ?
そしたら今度は、自分の顔と背景が映るように、自撮りしながら目をつぶって、同じようにぐるっと1周するんだよ。
それで、撮れた動画を確認すると・・・映ってるんだってよ! 霊が!」
くだらないネットの噂を、さも本当のことのように話す友人に、私は少し呆れました。
夜になって、いつもは泊まりで飲んで行く友人が、珍しく帰るというので、そのまま部屋の中から見送りました。
その時、友人が言っていた、幽霊を見る方法を思い出し、くだらないと思いながらも、なんとなく試してみたのです。
友人が教えてくれた方法を思い出しながら、最初は部屋の周りを1周して撮影した後、自撮りで1周しながら撮影した時、またメガネが急に曇りました。
「なんだよこれ、メガネが曇った瞬間を写しただけじゃんか。」
そう思いながら、1つ目の動画を確認しました。
もちろん何も映っていませんでしたが、なんとなく、かすかに人の声が録音されているような気がしました。
そこで、携帯のボリュームを最大にして、2つ目の動画を見た時、メガネが曇る原因がはっきりと分かりました。
撮影した動画に写っていたのは、私の顔から数センチのところまで唇を近付けて、気味の悪い笑顔で私に向かってしゃべりかけている、見たこともない女だったのです。
その女はしゃべりかける時に吐く息で、私のメガネを白く曇らせながら、こう言いました。
「・・・ハァ、バレタカ・・・」
あまりの恐怖にアパートを飛び出し、近所の漫画喫茶で一夜を明かした翌日、神社にお願いしてお祓いを受けると、メガネの曇りは嘘のようにおさまりました。
その女が誰だったのか、なぜその女が私に取り憑いていたのかは全くわかりません。
ただひとつ言えるのは、急にメガネが曇った時にはいつも、その女が不気味な笑顔で、私に何かを喋りかけていたということです。
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はっしー◆FA//69upcU
2021/11/03 21:05
【ピアノの音】
一昨年の春のことです。
お隣のお宅に、3人家族が引っ越して来られました。
ご挨拶にいらっしゃったのは、とても感じの良いご主人と、清楚な奥さんと、4歳になるという、とても可愛らしい娘さんでした。
しばらくすると、お隣のお宅から、かすかにピアノの音が聞こえてくるようになりました。
お世辞にも上手とは言えないので、たぶん、娘さんが弾いているのでしょう。
それから決まって、平日の2時頃になると、ピアノの音が聞こえるようになりました。
きっと先生が来て、教えているのでしょう。
我が家の子供達はもうとっくに成人しましたが、小さい頃にピアノを習わせていたので、拙い音色が懐かしく、微笑ましく感じました。
初めは”曲”とも言えないような、練習用の”音”ばかりでしたが、3ヶ月もすると、キラキラ星など、ちょっとしたメロディーが聞こえてくるようになりました。
音がつっかえると「あ、おしい!」と思ったりして・・・
そんな日が半年ほど続いていたのですが、ふと、ここ数日、ピアノの音が聞こえて来ない事に気が付きました。
子供の習い事など、長く続かないことも多いので
「もう、イヤになって、辞めちゃったのかな?」
と、よその家のことながら、少し残念に思っていました。
それから何日か経ったある日のこと、家の外を掃除していると、しっかりした、低く重いピアノの音色が聞こえてきました。
「お母さんでも弾いているのかな? それにしても、随分暗い曲を弾くんだな・・・」
そんなことを思いながら掃除を続けていると、しばらくしてピアノの音が止み、お隣の奥さんが出て来ました。
久しぶりに見たその顔は痩せこけ、顔色も悪く、あまりにも異様だったので、私は余計なおせっかいとは思いつつ、
「こんにちは。奥さん、どうしたの? 顔色があまり良くないみたいだけど、大丈夫?」
と声をかけました。
すると、奥さんは重々しく口を開きました。
「実は・・・娘が今、入院しているんです。 それで少し・・・」
やっぱり聞くべきではなかったかも・・・と、私は少し後悔しました。
その雰囲気から察すると、かなり重い病気なのだろうと思われました。
「知らずにごめんなさい。早く良くなるといいですね」
そう言って、その日は家に戻りました。
その翌日、そのまた翌日も、同じ時間帯になると、あの陰気な重い曲が聞こえてきました。
「この曲、どこかで聞いたことがあるのよね・・・」
私は気になって、ネットで調べてみると、それはショパンの曲だということが分かりました。
ショパン ピアノソナタ 第2番 変ロ長調
その曲名が「葬送」だと言うことが分かると、背筋が寒くなる思いがしました。
そんな曲は、自分の娘が入院中に奏でる曲ではないはずです。
気味の悪いその曲は、その後何日も、同じ時間になると聞こえてきました。
数日経ったある日の夕方、家の外がにわかに騒がしくなり、「御霊燈」と書かれたちょうちんに明かりが灯りました。
あの可愛らしかった娘さんが、幼くして病気で亡くなったというのです。
お通夜の席で悲しみに暮れるご両親に、私はかける言葉も見つかりませんでした。
それから何ヶ月か経って、あれ以来ほとんどお見かけすることがなかったお隣の奥さんに、家の前でバッタリお会いしました。
あれ以来、ピアノの音を1度も聞いていなかったので、私はまた余計な事とは思いつつ、何となく話の流れの中で、
「もうピアノは弾かれないんですか?」
と聞いてしまいました。
すると、お隣の奥さんは、
「私は・・・ピアノは弾けませんから・・・」
と、弱々しく答えました。
・・・? ということは・・・?
あの時の「葬送」は、いったい誰が弾いていたのでしょうか。
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