甘い空
[
1
]
佐美
🕐05/21 00:54
待って。
待ってよ。
あたしを置いて行かないで。
ねぇ。
君が世界一好きなの。
どうして振り向いてくれないの?
ねぇ。
答えてよ。
好きなの。
振り向いてよ…ばか。
貴方が世界一好きです。
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返信数:3件
[
2
]
佐美
🕐05/21 00:54
甘く濁ってる。
あたしの恋は甘く濁ってる。
汚い。
本当に汚い。
あたしの心は汚い。
なんで汚いの?って?
それは―。
今はまだ、言えないよ。
****
いつものように、鏡をみて思う。
(可愛くない…)
可愛くないのは元々だし親戚ぐらいだ可愛いと綺麗だってゆってくれるのは。
自分じゃ綺麗とも可愛いとも思わないし。
むしろ、自分の顔を見て可愛いと思うやつがいるのか。
いたなら、それは…。
可愛くなってみたい。
なってみたいよ。一回でもいいから。
ポコンッポコンッ―
後ろでらいんの音がなる。
朝早くに誰だ?
何時だと思ってる、とか思いつつ開く。
そこには一件の通知。
「…!」
一瞬で言葉を失い頭が真っ白になった。
震える手をゆっくり動かしながら開く。
【起きてる?】
それだけの言葉。
けど、あたしには幸せだった。
なんでもよかった。なんの言葉でもよかった。
幸せだよ。
【起きてるよ】
そう打ち返すとすぐに既読が付いた。
見ててくれたんだ、と思う。
幸せだ…。
【裕翔がお前と一緒に投稿したいって】
一瞬目を疑った。
裕翔…?って…坂崎裕翔…?
え…?
【なんで?】
【いや…なんか、一緒に行きたいんだって】
本当に拍子抜けするよ。
こんな…の…ずるいよ。
ばか…。
【…どうしよ…】
【一緒に行けば?俺もゆうりと行くし】
彼女の名前なんて出さなくていいのに…。
そう思いつつ了解と打つ。
馬鹿だなぁ。
馬鹿だね。
こんな毎日の繰り返し。
すごく辛い。
あたしの好きな人には彼女がいる。
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[
3
]
佐美
🕐05/21 00:57
最近知った。
彼女がいるって。付き合い始めたのは10月から付き合っていたらしいけれどあたしが付き合っているって知ったのは12月。
だいぶ先になってからだった。
たまたま話していたから聞いてしまった。
聞いたとき。
涙も出なかった。
ただ、何があったのかわからなくて、どうしていいかわからなかった。
泣くこともどうすることもできなかった。
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[
4
]
佐美
🕐05/21 00:58
頭ではわかっているのに、一方で心は知りたくない
って思ってる。
今でもそう。
きっとそう。
ラインが来て期待しちゃいけないのに期待してる。
馬鹿だよね。
本当に…。
何考えてるのかな…。
「ばっか!!」
「わぁあっ!!」
びっくりするほどの大きな声が耳元で聞こえ叫ぶ。
振り返るとそこに幼なじみの真生がいた。
「遅れるぞ、ばか」
「あ…うん…」
真生はいつも最後にばかを付ける。
口癖らしいのだ。
真生は昔から幼稚園時代からの幼なじみ。
背は小さいけど頼りになる。
あたしと身長が変わらないのがコンプレックスらしい。
「早くいくぞ」
「あ、ごめん…今日、坂崎君と一緒いくの…」
「は?さかざき…?」
「うん…」
真生の顔色が一気に変わる。
怒っているのか悲しんでいるのかわからないけど、顔色が
一気に変わった。
「また…大川かよ」
「え…」
「なんでもね」
そうゆうと真生は窓から出ていった。
悲しいのかな…?
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待ってよ。
あたしを置いて行かないで。
ねぇ。
君が世界一好きなの。
どうして振り向いてくれないの?
ねぇ。
答えてよ。
好きなの。
振り向いてよ…ばか。
貴方が世界一好きです。