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「きったね!」 ニイポーの鮮血を見て反射的に藤沢は叫んだ。 しばらくの沈黙の後、ニイポーは語り出す。 「進一、いや、先生。俺はあなたが人斬り竜ちゃんだってこと、信じられる気がするんです。時折見せる殺し屋のような鋭い目、包丁の扱いも人一倍上達がはやかったっけ。。 先生、御前試合で俺に優勝する姿…見せろって!!」 ニイポーの決意の異臭が藤沢の記憶を蘇えさせようとしていた。 「俺は…藤沢竜太郎…」 藤沢はおもむろに御前試合の組み合わせを手に取った。 そこには、あの名前が当たり前のように載っていた。 「違和感…幻刀斎…!!」
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