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お疲れ様でした。素晴らしすぎました。 バトル以上、文学セッション。 普段「このラインが良かったよー」と引用して挙げたいところなんですが、正直、全部!って感じであんまり上手く挙げられないです。すみません。挙げますが。 まず土筆さんが1v「お前の言葉は外連味で小手先で独り歩きだよー」というスタンスでパウリさんの語彙を牽制します。"無い袖を大きく振れる若さは〜"の所の表現とボースト、本当に凄いなと。洒落ていてカッケェ上に、先攻から理想的に風上を取る。この試合が名試合になったのは全てココに詰まっている。潰すのではなく、土俵を用意したという感じの先攻1v。 続いて1vパウリさん"クリシェに突飛な比喩","フィロソフィーの固形燃料"とかいう言い回し。もう「取り出すワードセンスだけで加点」という感じです。 ↑この辺が似てるようで土筆さんとパウリさんの微妙に違うスタンスだと感じました。土筆さんは僅かな差ですがパウリさんと比べると文章力重視で、ゆえに「パウリさんのは単語が独り歩きしてるよ」という土筆さん1vの牽制がしっかり刺さっている気もします。(そしてここがこの後、試合の中心にもなっていきます。) 余談ですが、パウリさんはトリスレ時よりもまた遥かに「韻と韻以外の部分のリズム感と律」が綺麗になっているなと。 続いて2v土筆さんが"尊王攘夷,南蛮玩具,富国強兵,外資,外用語"という「日本史感」を強く押してきます。和の心。そして一貫性という魅せ方。ここでは特に「似てるけど俺とお前は違うよ」という論点を語っているように見えます。ただ"外用語は使っても遊ばせない〜"と先駆けて防御はしてるものの、「カタカナ部分を突くバースで自らもそれなりに使って行ったのは、これ以降突かれそうでは?」と心配にもなりました。結果、そこに話は行きませんでしたので減点というより、僕なら次の論点この辺かなーと思いながら読みました。 そして2vパウリさん。ここまで読んでいたところは、土筆さん優勢で読んでいたのですが、この辺でグイッと並びます。物書きとしての美学的な部分でやり合っていたからこそ、誤字disの"言及しておいて推敲を怠る〜"の部分がかなりシンプルisベストでカウンターになったなあ、と。ベタと言えばベタな色ネタの辺りも、パウリさんの語彙でやられるとこうなるかー、とお洒落なんですが、ここよりも"合わさず穢す、嗚呼寒気がする"のラインに震えましたね。(本来かなり難しいのですが)一度取られた風上をググッと取り返すエグいライン。 3v、土筆さん。"難解語の見た目の威を借りる外需依存型"はこれだけで見ると当てはまってるんですが、もうこの話題は2vでやっているので足踏みに見えるかなーと感じました。というより「他に突くところがない」状態になっているというか。"だいぶ危ない"の口調も、皮肉にもここまで土筆さんの一語一句がパーフェクトだったからこそ、少し浮いている気がしました。"したり顔で色遊びに興じる餓鬼のいなたさ"は僕でもココは「それベタでダサいよ」の観点で突きたいなと思ったので同意、かつ、いちいち言い方が上手い。 最後に3v、パウリさん。冒頭4小節、"…嗚呼、言葉が可哀想でならんよ。持ち前の比喩にはかなりの腕が有るも、大仰だの表面だの貶せば、負け犬の遠吠え。誤った時点で既に言語は枯れていると思え。" 1vで土筆さんに先に行かれ、2vで追いついて並び、3vこの冒頭でパウリさんがぶち抜いたな、と鳥肌立ちました。もはやディスとか毒とかなんてレベルではなく、ボーストとボーストのぶつけ合いでぶち抜いた。震えます。 "許容し難い数々,開き直れば"辺りで誤字論の返しにもう一度返して、"脊髄反射の否定では抉れぬ【過程】"のくだりで1vの"俺はその【過程】を重んじていく"を回収。最後に"不愉快で酷い詩,風化する海底都市"、"絡まずに死んだ枯れ野,早く岸に上がれよ"で子音絡みの美し韻end。完璧。うおお。 と、偉そうに読ませていただきましたが、当然文脈も余白も読み切れていないところもあると思います。僕は背伸びして、上を見上げて、ようやくなんとか「やべえ二人がやり合ってるのが遠くに見えるなー」って感じでした。ブラボーです。お疲れ様でした! 票も感想も完全に僕の好み&主観ですが、 パウリさんに1票。お疲れ様でした!
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