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繰り広げられた、数ヶ月間もの激甚の戦。 己の無力を敗者が物憂げに知る後日譚。 轟々と渦巻いた、数多の因縁と不倶戴天。 屍を積もる戦場、血で血を拭く歌い手。より 搗ち合う、不乱の意志とヘテロスタシス。 そして各々修羅の道を経てのスタイル。 経験を歩み、洗練される言葉で覆う文字列。 小手先と蔑まれようと、俺はその過程を重んじていく。 蛍雪の功など分かりきったレトリック、論客。 クリシェに突飛な比喩で取り繕う核。 何を今更語るか、望み薄の再定義内。 陳腐過ぎて現とのシンクロさえ出来ない。 下ばかり遠望して浪漫も無いリアリズム、 最低限の個性には染まるも汝は沈む。 死ぬまでその陰鬱な自己承認に惚けていろ、 傍目に俺は燃すフィロソフィーの固形燃料。 若さに腐らない、澄んだ脳内信号のみの音を 虚空に綴じ歩く、コンクリートジャングル。 片や袖も作れぬ弱気な等身大を視る物見の塔、 その夢幻の地を排し、臨む捲土重来。
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