ひたすらカオスですけど、一応勧善懲悪物語です。
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灰色ねこ◇4aH6a11ZwA
2022/05/01/22:49
ボーボボのナレーション「前回のあらすじ! 大地震によって出現した時空の歪みに飲み込まれ、原始時代にタイムスリップしてしまったケンとリカは、そこで宇宙人と出会い――!」
ケロロのナレーション「ちょっと待てー! これこのスレが始まりだから、前回とか無いよ!」
ボーボボのナレーション「えっ!? お、おい、なんか違うみたいだぞ。どうなってんだよ…何?こっちが本物!?」
参戦作品
○ボボボーボ・ボーボボ
○トラウマイスタ
○魔法陣グルグル
○ファントム・キングダム(小説版)
○ケロロ軍曹
グルグルのメッセージウィンドウ【ろくなコラボじゃなかった!】
#毎週日曜更新予定。
#もくじ
>>2-9
プロローグ
>>10-20
第1話
>>21-36
第2話
>>37-65
第3話
>>66-86
第4話A
>>109-128
第4話B
>>87-97
第5話A
>>129-184
第5話B
>>98-108
第6話A
>>185-205
第6話B
>>206-227
第7話
>>228-252
第8話
>>253-291
第9話
>>292-317
第10話
>>318-336
第11話A
>>337-379
第11話B
>>380-415
第12話
>>416-456
第13話
>>457-489
第14話
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/06/26/22:33
第4話A「うれしそうな人々」
キタキタおやじ「勇者殿はりちょろ! ぎゅっきゅらぎゅきゅー!」
【キタキタおやじについてはただいま調査中です。もう少しお待ちください】
ナレーション(ケロロ)「このSS、バグったんとちゃう?」
ナレーション(ボーボボ)「ハマリ?」
ザン大陸、ギリの城
ギリ「よく来たな。カヤ、レイド」
カヤ&レイド『はっ!』
ギリ「ドンカマーがプラトー教のルナーを誘拐し、ジタリの遺跡に向かった。レイド、おまえは遺跡に近づく敵を排除しろ」
レイド「はっ!」
ギリ「そしてカヤ、おまえにはこの者たちの調査をしてもらいたい」つ 写真
カヤ「この者たちは?」
ギリ「最近、マルハーゲ帝国の幹部が何者かに襲撃されるという事件が起きている。その犯人だ」
カヤ「なんと…」
ギリ「正体と目的を調べるのだ。得た情報は、逐一私に報告しろ」
カヤ「はっ!」
◆
新ゼタ魔界
アルタ「主よ、出発の準備が整ったぞ」
ゼタ本「うむ」
プラム「ずいぶん人助けに熱心じゃないの、ゼタ」
ゼタ本「ん…? ああ、まぁな…」
プラム「どうしたの、ゼタ? 何か気がかりなことでもあったの?」
ゼタ「我が魔界を失い、このような姿になったのは、どうやらアレクのヤツの仕業らしいのだ」
ミッキー「ええっ!?」
プラム「――」クスッ
バビロン「ほう。証拠はあるのか、ゼタ坊や?」
ゼタ本「ああ、こんな紙切れを拾った」
メルサ「こちらになります」ピラッ
『アホ魔王ゼタはしぶとく生き残った。あいつのしぶとさはゴキブリ並みだ』
プラム「アホ魔王、ね……いかにも彼が書きそうな言葉ね」クスクス
オルフェリア「ゼタちゃんの魔界が消滅しちゃったのは、事故じゃなかったわけか。ふーん」
バビロン「じゃが、そんな紙切れ一枚でアレク坊やを犯人と決めつけてしもうてよいのかのう? そこまでしよるかのう…」
プラム「けど、可能性が一番高いのは間違いなく破壊神アレクサンダーでしょ? そうよ、彼の仕業に違いないわ」
ミッキー「予言者プラムがそこまで言い切るからには間違いないだろうね」
ドライゼン「犯人決定! よかったな、ゼタ! ガハハハハッ!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/06/26/22:34
シードル「――」キッ
ニケ「先輩? どうしたんだ?」
シードル「アホウが、この異様な気配に気づかんのか?」
ソフトン「来るぞ!」
ククリ「え、ええっ!?」
ゼタ本「むっ!? アレクが攻め込んできたか!」
推奨BGM「The Dark of Darkness The RoyalKing Dark The 3rd」
バビロン「な、なんじゃ? 何事じゃ、これは?」
プラム「アレね…」
ニケ「アレ?」
プラム「アレにだけは来てほしくなかったんだけど……ちゃっかりとかぎつけてきたみたいね」
キングダーク「うわっはっはっはっは〜っ! 待たせたな、皆の者!」ムキーン!
ククリ「いや〜っ!? 強力若本ー!!」
キングダーク「我こそは、魔界の支配者! 銀河の英雄! 森羅万象の創造主!」ムキムキッ
キングダーク「者共、共に唱和せよ! 我輩の名は〜?」バンザイ
\魔帝ロイヤルキングダーク3世!!/
キングダーク「うわっはっはっはっはーっ!」
ニケ&ククリ『( ゚д゚)』ポカーン
ニケ「あ、あの……アレ、何?」
ゼタ本「あいつは、魔帝ロイヤルキングダーク3世。最早説明するまでもないだろう」
ゼタ本「見ての通り、ただのアホだ」キッパリ
ニケ「魔王にもいろいろいるなぁ…」汗
ソフトン(まさか天の助よりも無意味なものがあろうとは……俺もまだまだだな)
キングダーク「おお、魔王ゼタ! 我が友よ! なんと変わり果てた姿に……嘆かわしい!」
キングダーク「事情は、風の噂に聞いておるぞ! よかろう、我輩も協力してしんぜよう!」
ゼタ本「間に合ってる。帰ってくれ」
キングダーク「わははははっ! そう遠慮するな! 我輩との仲ではないか! 苦しゅうない、苦しゅうない!」
ゼタ「どんな仲にもなった覚えはないぞ」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/06/26/22:35
ミッキー「まあいいじゃない、ゼタ。味方は多いほうがいいだろうし…」
シードル「くっくっくっ、味方だと? 笑わせてくれる。いつから仲良しクラブになったんだ、ここは?」
バビロン「ワシゃ、助っ人が多いほうが体力的にも楽なんじゃがのう…」
キングダーク「うむ! 皆の気持ちはわかった! この魔帝ロイヤルキングダーク3世、我が友のため、一肌脱いでしんぜようぞ!」
プラム「最悪…」ハァ
ククリ「大丈夫、プラムちゃん? プラムちゃんも筋肉苦手?」
プラム「そういうわけじゃないんだけどね…」
プラム「ちょっと、なに考えているの?」
キングダーク「おお、これはプラムではないか! 珍しい場所で再会したな!」
プラム「はぐらかさないで。呼ばれもしないのに、ノコノコ現れて。あなたの狙いは何? どうせ何か企んでいるんでしょ?」
キングダーク「これはまた疑われたものだな! だが、我輩は何も企んでなどおらぬぞ! この魔帝ロイヤルキングダーク3世、天地神明に誓って、後ろめたいところはない!」
プラム「だといいけど……せいぜい大人しくしていてちょうだい」
ゼタ本「――話は終わったな? それでは、ジタリの遺跡に向かうぞ」
ニケ&ククリ『おー!』
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/06/26/22:36
ピグナピナ大陸
太陽 < ペカーン
ルミネ「暑い…」
ミロード「溶けそうです〜…」
ゼタ本「ここは既に敵陣だ、気を引き締めていけ」
アルタ「――主よ、そこの岩影から、こちらを見ている者がおる」
ゼタ本「うむ、正体を確認しろ」
アルタ「承知!」バッ
「待て! 俺たちは人間だ、敵じゃない!」
ニケ「人間? だ、誰?」
「俺たちは、知る人ぞ知る最強パーティー、その名を…」
ニケ「その名を?」
ヒガジ&ミナジ&キタジ&ニシジ「『爺ファンタジー』!!」
一同((じじい…))
このじじいたち――危険(デンジャラス)につき。
ゼタ本「な、何だ、爺ファンタジーって?」
ソフトン「風の噂に聞いたことがある。あまりに強すぎて無敗のまま60年、運命に導かれ『すぎた』4人の男たちからなるパーティーだと」
ヒガジ「その通りだ、さすがバビロン真拳の使い手。物知りだな」
ソフトン「なぜ俺がバビロン真拳の使い手だとわかった?」
ヒガジ「その頭を見りゃあわかる」
ソフトン「……」
ニケ「じゃ、さようなら」スタスタ
ヒガジ「おい!」
ヒガジ「知ってるぞおまえら、勇者とグルグル使い。いろいろ活躍してるそうじゃないか!」
ミナジ「俺たちと同行しないか? この大陸の重要ポイント、ジタリの遺跡まで案内するぜ!」
ククリ「――だって、勇者様」
ニケ「うーん……そうはいってもなあ」
キタジ「一度しか言わねえぞ! 俺たちと来るのか? どっちなんだ!」クワッ
ニケ「いっ、いっ、行きます!」ビクッ
キタジ「……」
キタジ「俺たちと来るのかどっちなんだ!」
ニケ「……」
【ボケていた!】
ニシジ「じゃ、とにかく決まりですね。「旅は道連れ」です。行きましょう!」ニコ
アルタ「主よ、いいのだろうか…?」
ゼタ本「好きにさせてやれ…」ゲンナリ
ゼタ本(バビロン爺さんが4人に増えたみてぇ…)
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/06/26/22:37
スタスタ…
ヒガジ「この大陸は荒れた谷が多くてなあ。だが、ここを東へと歩いていけば、ジタリの遺跡があるのさ」
ソフトン「そこにルナーが…」
ヒガジ「あそこには魔力……そしてこの世界の秘密がある。おまえらには必要なものだろう?」
ニケ「あちいーな…」
ルミネ「聞いてないね」
ニュッ
ククリ「わっ!?」
ヒガジ「この辺はいろいろいるからな。いちいち気にするな。普通にしてれば、なんでもないぞ」
ゼタ本「確かに、敵意は微塵も感じないな。あそこのデカイのも含めて」
ククリ「へっ!?」
巨大モンスター < ずぬぬも
ニケ「でっ……でかい!」
ククリ「こ、これも気にするなって言うの!?」
バッ
ヒガジ「――」ジジイ
ニケ「えっ…!?」
スト
巨大モンスター < ずーんずーん
ニケ「何もしてないじゃん」
ヒガジ「そう……何もしてないぞ」
ヒガジ「超高速で尻をかいただけだ。飛びあがるくらいかゆくてな」
ニケ「他でやってろ!」
ヒガジ「あいつはほっといても安全だぜ」
巨大モンスター < ずーんずーん
ニケ「やっぱりそうか…」
キタジ「ちっ、少々やられちまったか…」
ニケ「えっ? どうやって!?」
ミナジ「ケガか? ドジだなオメーは」
キタジ「ったく、かっこわりーぜ」
傷。男の華。
ニケ「……」クラクラ
ヒガジ「今の戦いでわかったろう。速さ・かっこよさ・セクシーさ、すべてわしらの方が上じゃ」
ニケ「疲れる……めちゃくちゃ疲れるよ…」
ゼタ本「真に受けるな。老人は、話半分に限る」
ソフトン(すごい説得力だな…)
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/06/26/22:39
アルタ「主よ、何かおるぞ」
ゼタ「何!? ギリ軍か!」
スピナ族A「み」
ルミネ「違うみたいだよ?」
ミロード「小さいですねぇ」
ヒガジ「この辺りに住むスピナ族だ。「レストランに寄らないか」と言っている」
ククリ「わぁ、レストラン! わーい」
ミナジ「スピナ族はちゃっかりしてるぜ、気を付けないと」
ニケ「おい待てよ、ククリ!」
ククリ「勇者様も、おなかすいてるでしょ?」
ニケ「うーん、まあな…」
ソフトン「そういうことは、出発前にしておくものだぞ…」
スピナ族A「団体サンゴアンナイ〜」
スピナ族B「イラッシャイマセ〜」
爺ファンタジー「……」モグモグ
このじじいたち――空腹につき。
ニケ&ククリ『だぁあ!』ドンガラガッシャーン!
スピナ族A「みまもめまむもま!」
ヒガジ「「もう品切だ」と言っている」
ニケ&ククリ『え〜っ!!』
ニケ「どうすんだよ、俺たちだって食いたかったのに!」
キタジ「そう怒るな、ちゃんと借りは返すつもりだ!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/06/26/22:39
キタジ「」脱ッ
ゼタ本「脱ぐなっ!」
ニケ「どういう意味だよ!」
キタジ「美には意味などない」
ニシジ「そう――ギリが復活して、これからの世の中、意味など役に立たないですね」
ニケ「話つながってないぞ」
ニシジ「すべてはギリの思うように変化していく――そして、それに対抗するのが」
ニシジ「君、グルグル使いです!」
ククリ「えっ!?」
ニシジ「君の考える世界がギリの世界を上回ることが、この世を救うことになる。君は世界の修理屋なんだよ」
ニシジ「強くて美しい夢を見てくれることを期待するよ」
ククリ「……」
ズン!
ニケ「何だ!?」
キタキタおやじ「勇者殿〜っ!」
ニケ「えっ、あの声は!」
ソフトン「アドバーグ殿! 無事だったか!」
空飛ぶキタキタおやじ「にゃんこらしょー!!」
ソフトン(無事じゃなかったー!!)ガビーン
空飛ぶキタキタおやじ「人は、誰かになれる」ビシッ
ニケ&ククリ『……』
つ 日記
ニケ「「不快だった。」……っと」カキカキ
空飛ぶキタキタおやじ「感想はそれだけですかぁ〜!?」
ソフトン「アドバーグ殿…」
空飛ぶキタキタおやじ「ソフトン殿。おや、ヘッポコ丸殿と破天荒殿は?」
ソフトン「ああ、あの後すぐにボーボボ……はぐれた仲間と合流できてな。今は別行動を取っている」
空飛ぶキタキタおやじ「おお、それはよかったです」ニコ
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/06/26/22:41
ククリ「いったいどうしちゃったの?」
空飛ぶキタキタおやじ「はい、それなのですが。モンスターたちの集会の中に残された私は…」
◆
キタキタおやじ「おやっ、勇者殿がいない! これは後を追わねば…」
ヒソヒソ…
キタキタおやじ「!」
クロコA「ジタリの遺跡は、本当に大丈夫か?」
クロコB「ああ、例の勇者たちが近づいているらしいが」
クロコB「新しく結界をつくっておいた。この呪文を唱えなければ、中には入れないぜ!」ピラッ
キタキタおやじ「……」ジー…
◆
空飛ぶキタキタおやじ「私はその呪文を目で覚え、忘れないよう叫びながらここへ来たのです」
ククリ「わぁ、すごい!」
ニケ「さっき叫んでた変なセリフは呪文かあ!」
空飛ぶキタキタおやじ「そしてなぜかパワーアップしました」
ニケ「そこを一番ちゃんと聞きたかったんだけどね」
ソフトン「一種のまじないだろうか…」
ゼタ本「言葉には、それだけで力が宿ることもある。だが、結界を解く呪文でそんなことが起きるなど聞いたことが無い!」
ルミネ「いや――そもそもあのおじさん、普通?」
スピナ族たち『み。み。み。』ワラワラ
ククリ「スピナ族が見てるよ。どうしたのかしら?」
ニケ「あれじゃスピナ族じゃなくたって見るけどな」
ヒガジ「彼らはこう言っている。「この人こそ勇者だ」と」
一同『キタキタおやじ(アドバーグ)が勇者!?』ガビーン
ヒガジ「スピナ族には、古来からの勇者信仰があるんだ。"その男は光を放ちつつ、空を飛んでくるであろう"」
ヒガジ「その者こそ……勇者『キタキタおやじ』!」
空飛ぶキタキタおやじ「す、すいません。まさかわしが勇者になってしまうとは……このSSがシャレにならない事に」
ニケ「本気でシャレにならんわ!」
スピナ族A「み。み。」クイッ
空飛ぶキタキタおやじ「?」
ヒガジ「「オズミの泉」に案内すると言っている。"勇者"はそこで水浴することになっているんだ」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/06/26/22:42
オズミの泉
ミロード「わぁ〜、涼しそ〜!」キラキラ
ニケ「ちょうどいいや、暑くってさあ…」
ヒガジ「ダメだ。水浴は「勇者」を先にせねば」
笛 < ピプリロポロロ
キタキタおやじ「何をしているのですか?」
ヒガジ「泉の主を呼び出しているんだ。勇者に祝福を与えるという」
ブクブク……ゴボゴボ
泉の主「スプラ〜ッシュ!!」ザッパーン
一同『だぁあ!?』ドンガラガッシャーン
ニケ「こ、こりゃあ!?」
ヒガジ「泉の主だ! 俺も今日、初めて見るが…」
ヒガジ「まさか髪型がアフロとは!」
キタジ「ああ…!」
ミナジ「びっくりだぜ!」
ニケ「いや、そういう問題じゃなくて…」
ソフトン「アフロはボーボボで見慣れているからな」
ゼタ本「そういう問題でもない!」
ヒガジ「さあ、泉の主のところへ!」グイグイ
空飛ぶキタキタおやじ「い、嫌ですぞ〜!」
ニケ「こんなイベント見せられるこっちも嫌だよ」
ククリ(もうっ、ホントの「勇者」は勇者様なのに……勇者様ったら、もっとアピールしなきゃダメじゃない)
メルサ「……」
空飛ぶキタキタおやじ「……」ザブ…
泉の主「……」
バシーン!
ソフトン「ビンタ!?」
泉の主 < すーっ
空飛ぶキタキタおやじ < プカァ…
ヒガジ「ああっ、泉の主が帰っていく!」
ニケ「こ、これはいったい!?」
ニシジ「勇者ではなかった。偽勇者だった、ということですね」
空飛ぶキタキタおやじ「えっ」
スピナ族たち『…!』ジリッ
ボカボカボカ
空飛ぶキタキタおやじ「おわーっ!」
ソフトン「あ、アドバーグ殿ー!」
ニケ「つくづく不幸を呼ぶ男やねぇ」
アルタ「助けなくてよいのか?」
ニケ「いつものことですので」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/07/03/21:58
空飛ぶキタキタおやじ「」チーン
ゼタ本「さて、見苦しいイベントも終わったことだし…」
ゼタ本「者共、一時休憩だ。水浴びを許可する!」
ミロード「やったぁ!」
ルミネ「じゃ、お言葉に甘えて」
アルタ「ありがたくちょうだいする」
ゼタ本「うむ。メルサ、おまえも行ってこい」
メルサ「はい」
ニケ(水浴び――それは砂漠のロマンである)キリッ
砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕砕
ニケ「ぐばっはぁ!?」ズシャアア
ソフトン「バビロン真拳奥義「ジャマイカの情熱」」
ククリ「勇者様!? ソフトンさん、何をするの!」
ソフトン「しれっと混浴しようとしていたから止めた。ついでにお仕置き」
ニケ「え、英雄色を好むって言葉があるじゃないっすか〜」ピクピク
ソフトン「紳士はじろじろ見ないものだ」ズルズル
ミナジ「残念だったな坊主。だが、ここはレディファーストだ」ヒヒヒ
ニシジ「それでは皆さんごゆっくり。この泉で髪を洗うと、髪がふわふわになりますよ」ニコニコ
ククリ「わあー。よーく洗っとこ!」
女性陣入水中…。
メルサ「…ふぅ、気持ちいいですね」
アルタ&ルミネ&ミロード&ククリ『…………』ジー
メルサ「…? みなさん?」
ルミネ「いや……改めてでかいな、と思ってさ」ペターン
ミロード「神様は不公平ですぅ…」ペターン
アルタ「ワシら悪魔だからのぅ…」ペターン
ククリ「どうやったらそんなに大きくなれますか!?」ガバッ
メルサ「こればっかりは私がそういう風にメイキングされたキャラクターだからとしか……というか私も悪魔なんですけど…」
ククリ「そーですか…」ズーン…
【女性陣があがった後、ゼタ以外の男性陣も入水したが、何も起きなかった】
ニケ「俺、勇者なのに…」シクシク
ヒガジ「まあ、そういうこともあるさ」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/07/03/21:59
ナレーション(ボーボボ)「そして再びジタリの遺跡を目指して道を進む御一行」
ニケ「道がけわしくなってきたな…」
ククリ「見て、きれいな木!」
ルミネ「木なの、これ?」
ミロード「真っ赤ですねぇ」
ヒガジ「おっと。その植物には触らないほうがいいぜ」
空飛ぶキタキタおやじ「この植物が、どうかしたのですか?」タッチ
ボウッ
空飛ぶキタキタおやじ「ひ〜っ!?」メラメラ
ソフトン「アドバーグ殿!?」
ヒガジ「そう、火なんだ」
ククリ「信じられない。火が生えてるなんて…」
ヒガジ「魔力が自然界を歪めてしまっているんだ。この魔力の中心こそが、ジタリの遺跡」
ゼタ本「いったい、何があるというのだ…」
ゴォォォ…
ゼタ本「む!? 何だあれは!?」
ソフトン「気球の類いか?」
レイド「ふっふっふっ……久しぶりだな、ピンクボム&ラッキースター! 会えて嬉しいぞ!」
ニケ&ククリ『レイド!』
アルタ「何者だ?」
空飛ぶキタキタおやじ「ギリの配下の魔族です。通称『魔界のプリンス』!」
ソフトン「敵の幹部か!」
ゼタ本「者共、戦闘態勢に入れ!」
下僕たち『了解!』
ルミネ「でも、ピンクボム&ラッキースターって?」
ククリ「勝手につけられた私たちのあだ名」
ニケ「ククリのグルグルのパワーを爆弾に例えて、女の子だからピンク。そのククリが一緒だから俺は幸運の星、だそうだ」
ミロード「うわぁ…」
ソフトン「くさいな」
レイド「おまえに言われたくない!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/07/03/22:00
レイド「ギリ様からジタリの遺跡に近づくものは排除せよと仰せつかっている。新しく開発したスーパーアイテムを見せてやるぞ!」
レイド「見よ! これぞ新しい魔学アイテム、古器鎧(ガジェットアーマー)! 腹部からビームを撃ち、空も飛べる優れものだ!」
ニケ&ククリ『あ…!?』
レイド(ふふふ。そうそうそう! その驚いた顔を見たかったぜ! 帰ってきてよかった…)ジーン
ニケ「なんだぁ、あの飛行物体は!」
レイド「え?」
ピカッ ズドォン!!
レイド「うわ〜っ!?」
ライデン「……」バチバチ
ゼタ本「貴様は、魔神ライデン! 我が魔界と共に消滅したとばかり思っていたが、しぶといやつめ…!」
ニケ「敵なのか!」
ククリ「すごく強そう!」
ライデン「魔王ゼタ、おまえを、消滅させる!」
ゼタ本「ふん。見事なまでの執念だな、魔神ライデン。何がそこまで貴様を駆り立てる?」
ライデン「主君のためだ。参る!」
配下の魔物たち『……』ゾロゾロ
ミロード「うわぁ、いっぱい出てきた!」
ゼタ本「怯むな、進め!」
レイド「俺を見ろ俺を〜!」
レイド「くっ……相変わらず楽しいやつらだ。だが、この攻撃を受けて無視できるかな!?」ピカッ
ニケ&ククリ『攻撃!?』
ドゴーン!
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/07/03/22:02
レイド「ぐぼあ!?」
アルタ「今度は何だ!?」
ルミネ「飛行船、かな。なんか、おでんの屋台みたいなかたちしてるけど」
トマ「勇者さん!」
ニケ「トマ!」
ククリ「アダムスキーさんも!」
ソフトン「トマ・パロット! アラハビカの支配人とも知り合いなのか!」
ニケ「へへへ。まぁね」
トマ「勇者さんも、ジュジュさんを探しに?」
ニケ「ああ、何でもジタリの遺跡に向かったらしい!」
レイド「こら〜っ!」ビーッ
一同『わ〜っ!?』ボガーン
トマ「勇者さんたちが危ない!」
アダムスキー「うむ、助けるのじゃ! 主砲発射!」ドーン
レイド「ふん」スッ
レイド「何かと思えばバクレツダケか! そんなもんで俺を倒せると思うのか?」
レイド「おまえのはなあ、魔学でもなんでもない! ただの民間人の工夫なんだよ、く・ふ・う!」
トマ「」ガーン!
【痛恨の一撃!】
トマ「工夫をばかにするなぁ〜っ!」ドーン
ナレーション(ボーボボ)「ちなみに、砲台は煙突、砲弾は兜と鍋と樽を代用しています」
ナレーション(ケロロ)「うわぁ、びんぼくさ」
レイド「ふっ、何度やっても同じこと!」スッ
レイド「引っ込め、夏休みの工作!」ビーッ
トマ「わあっ!」ボガーン!
飛行船(?) < ヒュー
ニケ「トマ!」
ククリ「きゃー! 落ちてくー!」
空飛ぶキタキタおやじ「私にお任せを! トマ殿、アダムスキー殿、今助けに行きますぞ!」バッ
レイド「さて、次は――」チラッ
ライデン「……」ギロッ
レイド「ひっ…!? お、俺の邪魔をしないなら、ここにいてもいいぞ!」
ライデン「……」プイッ
レイド「ほっ…」
レイド「さぁ今度こそ勝負だ、ピンクボム&ラッキースター!」
味方一同『……………』
【魔界のプリンスは、ヘタレだった】
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/07/03/22:03
レイド「食らえーっ!」ビーッ
ボガーン!
ニケ「くそっ、こっちも飛べたらいいのに!」
ククリ「ヨンヨンじゃ小回りが利かないし……どうしよう?」
ソフトン「空を飛ぶことはできないが、空中に足場を作ることならできる」
ニケ「本当か!?」
ソフトン「ああ、任せてくれ」スッ
ソフトン「バビロン真拳奥義「ムーの遺産」!」ヴヴン!
レイド「何っ!?」
ソフトン「跳躍力に自信は?」
ニケ「あるぜ! 職業は盗賊だからな!」
【「勇者」はあくまで称号である】
ソフトン「そうか。なら、行くぞ!」バッ
ニケ「おう!」バッ
ソフトン「バビロン真拳奥義「ルクセンブルクの雷鳴」!」
ニケ「光魔法キラキラ「火の剣」!」
レイド「うおっ!」スッ
ニケ「避けたか!」
ソフトン「時間差で攻めるぞ!」
ニケ「わかった!」
ソフトン「バビロン真拳奥義「ジャマイカの情熱」!」
ニケ「とりゃあーっ!」
レイド「う、うわぁ!」ボカボカ!
レイド(こ、こいつ…!)
レイド(頭はうんこのくせに、なんてカッコいい技を使うんだ…!)
レイド(俺なんて、俺なんて…)
レイド『もっちゃらへっぴぃ、もけもけさぁ〜。はらほろへっぴぃ、ぺろぱろぺぇ〜』クネクネ
レイド(こんななのに…!)クッ
レイド「許さねーっ!」ビーッ!
ドンッ!
ククリ「きゃ〜っ!!」ヒュー
レイド「あっ!」
ニケ「ククリ!」
ソフトン「いかん、落ちる!」
三つ編み < パラッ…
ふわぁ
空飛ぶククリ「わあ!」ふわふわ
レイド「て、天使!? ピンクボムが天使!?」
ニシジ「言ったでしょう。「あの泉で髪を洗うとふわふわになる」と」
ソフトン「ふわふわって、こういうことだったのか…!?」
ニケ「じゃあ俺も飛べる!?」
ニシジ「もちろんです。迎えにいってあげなさい」
レイド(ピンクボムが天使……そんな……し、しかし…)
空飛ぶククリ「こ、こんにちわ」
レイド(かわいい……まるで、俺の心の中のイメージをとりだしたような…)ドキドキ
空飛ぶアフロニケ「やぁ」
レイド「ズコーッ!?」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/07/03/22:04
空飛ぶアフロニケ「ワキ毛アターック!」じゃこーん
レイド「ぐばぁ!?」
レイド「なっ、何だそれは!?」
空飛ぶアフロニケ「うーん。俺にもよくわからんが」
空飛ぶアフロニケ「せな毛ボンバー!」バコ
レイド「ごぱぁ!」
空飛ぶアフロニケ「ちち毛トルネード!」どっこーん
レイド「ぎゃああああ!」
ソフトン「毛の王国の人間以外に、自在に体毛を武器として扱える人間が軍艦の他にもいようとは……これも勇者の力か」
ナレーション(ボーボボ)「いや、違うでしょ」
レイド(くそっ、これ以上戦うともっと危ない攻撃が出てしまう!)
レイド「くっ、くそっ! こうなったら、パワー全開!」ギュイーン!
レイド「どうだ! 今までに比べてパワー120%MAX! こいつを一気にぶっぱなすとどうなると思う!?」
空飛ぶアフロニケ「や、やめろレイド!」
ピカッ
レイド「うわぁ〜〜〜っ!?」ドーン!
キラーン
空飛ぶククリ「……」ポカーン
空飛ぶアフロニケ「なるほど、自分が飛んでいくのか…」汗
ソフトン「いつもああか?」
空飛ぶアフロニケ「ああ……自滅はあいつの十八番だ」
ソフトン「そうか……魔王ゼタたちの方に、加勢に行くぞ!」
ニケ&ククリ『はい!』
ボンバーヘッド「ガーッ!」
ブリキ兵「ギギーッ!」
デスサーベル「にゃー!」
アルタ「有象無象がどれだけ集まろうと、ワシの敵ではない!」ザンッ!
ルミネ「あらよっと」ズバッ!
ミロード「ファイア!」ボッ!
ゼタ本「ふはははっ! 流石だぞ、下僕たちよ!」
ライデン「……」
ゼタ本「さあ、今度は逃げられんぞ!」
ゴロゴロ…
ズドォン!
ゼタ本「ぬお!? この稲光は…!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/07/03/22:06
アレク「よう! しぶとく生き残ってるみてえだな、ゼタ!」
ゼタ本「アレク!」
空飛ぶアフロニケ「またなんか出た!?」
ソフトン「あれが、破壊神アレクサンダーか…!」
空飛ぶククリ「あの人も魔王なの!?」
ゼタ本「アレク! 魔神ライデンは、おまえの下僕なのか!?」
アレク「ははははっ! そうとも! この魔神ライデンは、俺様の手下だ!」
ゼタ本「やはり、何もかもおまえの仕業だったのか! おまえがここまでするやつだったとはな。我はおまえを甘く見すぎていたようだ」
ゼタ本「《全知全能の書》の内容を書き換え、我の魔界と我の肉体までも奪うとは!」
アレク「あ〜ん? 何言ってんだ、てめえ。それはてめえが勝手にやったんだろうが」
ゼタ本「何だと?」
アレク「俺様は、この魔神ライデンをてめえのところに送り込んだだけだ。いくら自分が無様で惨めだからって、何でも俺様のせいにすんじゃねえよ。バーカ!」ケラケラ
ゼタ本「……」
アレク「な、何だよ、急に黙りやがって……なんとか言いやがれ!」
ゼタ本「もう一度聞くぞ。《全知全能の書》を書き換えたのは、おまえじゃないのか?」
アレク「てめえ、いい加減にしろよ! だいたい、《全知全能の書》って何だよ!?」
ゼタ本「何…!?」
ゼタ本「どういうことだ? 《全知全能の書》を知らないだと?」
ミロード「魔王のくせに無知にもほどがありますよね〜」クスクス
ゼタ本「いや、知らんのはいい。我もプラムに教えられるまでは知らなかったのだからな」
ゼタ本「しかし、それでは――」
アルタ「嘘をついているようには見えんのう」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/07/10/22:08
アレク「ごちゃごちゃわけのわかんねえこと言ってごまかしても、俺様からは逃げられねえぞ!」
アレク「おい、ライデン! 今度こそゼタのやつを始末しろ!」
ライデン「承知した…!」バチバチ
魔物軍団『キシャー!』
【アレクは配下の魔物を召喚した!】
空飛ぶアフロニケ「げ! 増えた!」
ルミネ「せっかく減らしたのに…」
アレク「あばよ、ゼタ! 生き残れたら、また遊んでやるぜ!」シュインッ
ゼタ本「お、おい! 待てアレク! まだ聞きたいことが――」
ゼタ本「我を陥れたのはアレクではないだと…? 確かにアレクは猪突猛進しか知らぬ魔王だ。シラを切ったり、嘘をつけるほど器用なやつではない…」
ゼタ本「バカな……ならば、誰の仕業だというのだ?」
アルタ「それもこれも、こやつらを倒してからじゃな」
ルミネ「行く」タッ
ソフトン「援護する!」タッ
空飛ぶアフロニケ「ククリ、グルグルだ! 雑魚を蹴散らせ!」
空飛ぶククリ「はい!」
ゼタ本「グルグルか。そう言えば初めて見るな」
ゼタ本「300年前にギリを封印したという力。いったいどんな効果が――」
ぼわわ!
【扉が現れた!】
< キィ-…
スパーラビット「……」
絶望君「……」
ナレーション(ボーボボ)「おーっと! あれは電脳6闘騎士が一人ソニックの部下、スパーラビットと絶望君だーっ!」
空飛ぶアフロニケ「こ、これは…?」
空飛ぶククリ「ごめんなさい! いまいち強いイメージが出なかったの! でも頑張って!」
絶望君「おやつくれる?」
空飛ぶククリ「えっ。お、おせんべいでいいなら…」
空飛ぶククリ(砂漠にチョコレートは持ってこれないし…)←前に手の中で溶かした経験あり
絶望君「やるぞ相棒!」
スパーラビット「おー…!」プルプル
空飛ぶアフロニケ「こっちのウサギ、なんかやっと立ってるって感じだぞ…」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/07/10/22:10
デスサーベル「うにゃー!」ズバッ!
スパーラビット「ぎゃああああ!!」
絶望君「絶望ォォオオオオッ!!」
空飛ぶククリ「ああっ!」
空飛ぶアフロニケ「使えねー!」
ゼタ本「それはこっちの台詞だぁ!!」
ソフトン「バビロン真拳奥義「スウェーデンの悲しみ」!」ボカボカ
魔物軍団『ぎゃあああああ!!』
ルミネ「やるじゃん」
ソフトン「貴女もな」
ライデン「……」バチバチ
ミロード「ああっ、雷が来ますよぉ!」
ライデン「ぬぅん!」ゴロゴロ!
ルミネ&ソフトン『はっ!』バッ
ズドォン!
アルタ「むぅ、あれでは近づけぬのぅ」
ヒガジ「しょうがねえ。俺たちの出番のようだな」
アルタ「なぬ?」
ジジイ!
空飛ぶアフロニケ「じ、じじいたちが空に!」
空飛ぶククリ「まさか、「かっこいいポーズ」!?」
ゼタ本「何だそれは?」
空飛ぶククリ「魔法よ! 空中で発光しながらかっこいいポーズを決めるの! そうすることで相手の動きを封じることができて、弱いモンスターなら消滅させることができるわ!」
ゼタ本「な、何気に使える魔法だな」
空飛ぶアフロニケ「いや、あれは「かっこいいポーズ」じゃない! あれは…!」
【その時、じじいたちは入れ替わりながら空中で一人ずつ「かっこいいポーズ」を決め続けた!】
爺ファンタジー『これぞ秘技――"かっこいいやつら"!!』ビシッ
【「かっこいいやつら」。それは「かっこいいポーズ」を集団で決めることで、注目度を数倍に引き上げる魔法である!】
ナレーション(ケロロ)「ようするに、アニメのオープニングによくあるアレだ!」
ヒガジ「光の輝きが落ちたな、キタジ!」ビシッ
キタジ「ふっ……まだまだ負けねえぜ、ヒガジ!」ビシッ
魔物軍団『ぎゃああああああ!!』シュウウウ
ゼタ本「おおっ、魔物が消えていく!」
スパーラビット「ぎゃああああああ!!」シュウウウ
絶望君「絶望ォォオオオオッ!!」シュウウウ
メルサ「あっちは…」
ゼタ本「無視だ」
ライデン「くっ……体が、思うように動かん!」ギシッ
ルミネ「もらった!」
アルタ「斬り捨て御免!」
ソフトン「バビロンの裁きを受けよ!」
ズドォン!!
ライデン「ぐはっ…! 主よ…」
ドサッ
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/07/10/22:11
空飛ぶアフロニケ「も、モンスターを倒したぞ!」
空飛ぶククリ「やった〜っ!」
ヒガジ「フォッフォッフォッ」スタッ
ヒガジ「弱い力も力のうち……合格だ!」
空飛ぶアフロニケ「合格?」
ヒガジ「俺たちはジタリの遺跡で必要な"鍵"を守り続けてきた。おまえらに渡すことにしよう」
空飛ぶククリ「鍵!?」
空飛ぶアフロニケ「やった!」
ヒガジ「ミナジ、渡してやれ」
ミナジ「おう!」
ズン
空飛ぶアフロニケ「ぎゃあ!」グシャ
【大きかった!】
空飛ぶククリ「勇者様!」
空飛ぶアフロニケ「こんな大きいの持って歩くのかよ!」
ミナジ「あと少し東へ進むだけだ。がんばれ小僧!」ハッハッハッ
空飛ぶククリ「おじいさんたちは、遺跡に行かないの?」
ヒガジ「もちろん行きたいが、最強の俺たちにも苦手なもんがあってな」
ニケ「へーっ! なんなの、それって」
ヒガジ「死神」キッパリ
キタジ「俺たちには常に死の臭いがつきまとうのさ」ハハハ
空飛ぶアフロニケ(そりゃ歳だから…)
ミロード「ものすごく納得しましたぁ」
ヒガジ「だがな、死神に追われるぐらい長生きしてこそ、真に「最強」と言えるのさ。長生きしろよ
、小僧!」
爺ファンタジー『うわっはっはっ!』ザッザッザッ…
空飛ぶククリ「ばいばーい」ノシ
空飛ぶククリ「なんだったのかしら、あのおじいさんたち…」
空飛ぶアフロニケ「ふっ、わからないのか? 一癖も二癖もある男たちが、なんだかんだ言いつつも長い年月一緒にいるんだ」
空飛ぶアフロニケ「ホモに決まっているだろう」フー…
空飛ぶククリ「だぁあ!?」バターン
ゼタ本「死神に追われるぐらい、か…」
メルサ「ゼタ様?」
ゼタ本「いや、何でもない」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/07/10/22:12
空飛ぶキタキタおやじ「勇者殿〜っ!」
空飛ぶアフロニケ「あ、おやじ!」
空飛ぶククリ「トマくんとアダムスキーさんは無事なの!?」
空飛ぶキタキタおやじ「はい! さあ、こちらへ!」
空飛ぶアフロニケ「よし、いこう!」
夏休みの工作 < バラバラ…
トマ「なんとか助かりましたね…」
アダムスキー「うむ。しかしこの船はもうダメじゃな。必要なアイテムを荷造りしよう」
空飛ぶアフロニケ「大丈夫かトマ!」
トマ「わあっ、出た〜っ!!」
◆
アダムスキー「これでよしと」ギュッ
トマ「すっかり日が暮れてしまいましたね。手伝ってくれて、ありがとうございました」
ソフトン「なに、お安いご用だ」
ゼタ本「今日はここで野宿だな。おいニケ、テントはおまえが用意すると言っていたな?」
ニケ「ん? ああ…」
ニケ「あの星に誓う! 俺は必ずやギリの野望を阻止すると!」キリッ
ボウン
ギップル「クサッ、クサ〜ッ!」ビクンビクン
ゼタ本「な、何だこいつは!?」
ミロード「精霊の類いみたいですねぇ」
ククリ「そう、精霊のギップルちゃん。マントを伸ばしてテントになってくれるの!」
ルミネ「便利だねえ」
トマ「あー、でも頭上注意といいますか…」
メルサ「頭上?」キョトン
[SHV41]
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2022/07/10/22:13
ギップルテント内部
ふんどし < やぁ。
ミロード「うわぁ…!」ドンビキ
ルミネ「なるほど、そういうことか…」ゲンナリ
メルサ「うっ、頭が」フラッ
ゼタ本「背に腹はかえられぬ……下僕どもよ、我慢してくれ…」クッ
アルタ「そんなに変か? ワシもふんどしじゃが」
ニケ「それは一部に受容があるから大丈夫なんだよ」キリッ
ククリ「勇者様!」
トマ「そ、それより! やつらはジュジュさんをどうするつもりなんでしょうか」
アダムスキー「うむ、わざわざさらったところを見ると……ルナーとしての力を借りたいような何かがあるんじゃろう。おそらく「ジタリの遺跡」にな」
ニケ「――って、あれ? アフロが取れてる」
ソフトン「効果は1日だけだと、ニシジ殿が言っていたぞ」
ニケ(よかった……本当によかった…)ジーン…
ゼタ本「アレクのやつ…」ボソッ
メルサ「気になりますか?」
ゼタ本「ああ。やつが犯人でないのなら、誰が《全知全能の書》にあのような文章を…」
ソフトン「あの紙を、クルルあたりに筆跡鑑定してもらったらどうだ?」
ゼタ本「なるほど。曹長にその技術があれば、やってもらうとしよう」
トマ「《全知全能の書》…」ウズウズ
アダムスキー「気になるのう…」ウズウズ
ゼタ本「我をそこらへんのマジックアイテムと一緒にするな!」
◆
外
ククリ「……」
ニケ「ククリ、何してんだ?」
ククリ「勇者様」
ククリ「魔法陣……なんだか不安になっちゃって。ククリにはこれしか作れないから…」
ククリ「あのおじいさんたち言ってたけど、「世界の修理人」になれるかなあ……って思ったりして」
ニケ「いいんじゃない?」
スパーラビット「ふぅ、死ぬかと思った」
絶望君「せんべいうめえ」バリバリ
ニケ「魔法陣は失敗みたいだけどな」汗
ククリ「うん…」汗
ニケ(ククリはなれるだろうな。昼間の「天使」みたいにさ)
ニケ(俺はどうなんだろう。「勇者」って…)
ニケ("ジタリの遺跡"には、いったい何があるんだろう?)
第4話A「うれしそうな人々」完
[SHV41]
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