ごちうさVSあいまいみー
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プラネテューヌ親衛隊
2016/05/08/15:34
この作品はごちうさとあいまいみーのクロスオーバーです。
非常にカオスなものとなっております。
[SC-05G]
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プラネテューヌ親衛隊
2016/09/01/20:36
千夜が逃げ始めるより先に三人はすぐ側まで迫っていた。
このままでは千夜が捕まってしまう。
「がはっ!」
「べふっ!」
「へけぇ!」
ココアとシャロが千夜を守ろうと盾になる。
三人がココア達を弾き飛ばそうとするより先に横から滑り込んできた影が逆に三人を撥ね飛ばす。
「すまない。やっと視界が見えてきたぞ」
その正体は視力が回復したリゼだった。
「リゼちゃん!」
「リゼ先輩!」
リゼの復活にココアとシャロが大喜びする。
ぽのかはよろめきながら立ち上がってリゼを睨んだ。
「しまった……余計な事をやってたからーーーに、逃げるわよ!」
「あ、あの人達逃げるよ!」
「ちょっとチノちゃん解放しなさいよっ!」
三人は二階へ逃げようとする。
先程から喋らないチノは触手の執拗なほっぺたグリグリ攻撃にうんざりしていた。
「待て、逃がさないぞ!」
「リゼちゃんこれを使って!」
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プラネテューヌ親衛隊
2016/09/01/20:36
千夜が手渡してきたのは縄だった。
「それであの人達を捕まえて!」
(何でこんな物を持っていたのか聞かないでおこう……)
縄を受け取ったリゼは床を蹴って三人に距離を詰め、素早く全員の首に手刀を叩き込んで気絶させ、逃げれないように縄で身体を縛って拘束した。
「よし、こっちはこれでいいか……後はチノを縛ってる触手をーーー」
「私なら大丈夫です」
「チノ!? いつの間に抜け出したんだ!?」
気がつくと傍らにチノの姿が見受けられた。リゼは驚いて少し後退する。
「その人達が気絶したら触手が引っ込んだんです。それで助かりました」
「そっか、怪我はないか?」
「大丈夫です。リゼさん……助けてくださってありがとうございます」
チノはペコリと頭を下げた。
「チノちゃーーーん!!!!!」
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プラネテューヌ親衛隊
2016/09/01/20:45
すいません17と18の間が抜けてました。
「チノちゃん! 大丈夫っ!?」
「こ、ココアさん……」
ラビットハウスに下宿している少女保登心愛が血相を変えて中に入ってきた。
「先輩また変なの来たよ」
「大丈夫よ。彼女は戦力外だから軽くハンマーでぶっ叩けば倒せるわ」
「よし、じゃあ片付けるか……」
にしし、と笑いながらミイは身の丈ほどのハンマーを取り出した。
「確かに私は弱いけど……でもね。チノちゃん救うなら何だってするよ!」
「ほう……んじゃ、腹躍りでもしてくれるってのか?」
「いえ、シャロちゃんをドーピングさせて一緒に戦ってもらいます」
「やっほーー! 皆元気っっっ!?」
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2016/09/01/20:45
解放されたチノを見てココアは目に涙を浮かべながらチノに飛び付いた。
「怖い思いをさせてごめんね……怖かったでしょ!」
「コ、ココアさん! 離れてください!?」
抱きついてきたココアは可愛い妹を愛でるようにチノに頬擦りを始めた。
恥ずかしそうにするチノだったがどことなく満更でもない表情をしている。
「全く……あんなことがあったのにココアは変わらないわね」
「ふふ、ココアちゃんらしくていいじゃない」
シャロと千夜はチノにじゃれつくココアを眺めて微笑んでいた。
先程まで味わった事のない異常事態を経験したが、いつもと変わらない様子のココアを見て心の底から安堵する。
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2016/09/01/20:46
「さて、一息ついたところでこいつらどうしようか……」
皆の視線が気絶している三人に向けられる。
「あまり手荒な真似はしたくないんだけど……チノちゃんやリゼちゃんにした事を思えば……ねぇ?」
「リゼ先輩をマヨネーズまみれにした罪は重いわよ。もちろん警察に突き出してやりましょう」
シャロは三人を警察に通報するつもりだ。尊敬するリゼにした仕打ちを考えたら容易に許す事など出来ない。
だがリゼはシャロとは別の事を口にした。
「私は……出来れば通報したくないな」
「ええっ! 何でですかっ!?」
リゼの口から帰ってきた言葉にシャロは目を丸くした。
「見ての通りこいつら同年代みたいだし。同い年の奴等が目の前で捕まるのは気が引けるだろ……それに元々アニメの放送時間の交渉で来てたみたいだから話し合えばわかってくれるんじゃないかな」
「え、アニメの放送時間……? どうゆう事なの?」
千夜は首を傾げた。
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2016/09/01/20:46
千夜達にはまだ事の発端を聞いていなかった。
リゼは彼女達がここへやって来た理由をかいつまんで話す。
「……理由がしょうがないわね」
話を聞いて一番最初に口を開いたのはシャロだった。
「ココアでもそんなアホな事しないわよ……」
「何でそこで私が出てくるのっ!?」
突然自分の名前が出され、チノから離れてシャロに詰め寄るココア。
「だって、いつも突拍子もないじゃないあなたと千夜って」
「私までっ!?」
自分も含まれていてショックを受けた千夜はその場で崩れ落ちてしまう。
「そんな酷いわ……シャロちゃんは私を変人扱いしてたなんて……」
「負けちゃダメだよ! 一緒に見返してやろう!」
「ええ!」
互いに両手を重ねて熱い視線を交わし、シャロを見返す約束を交わす二人。
皆何をやってんだろうこの二人と思った。
「まあ、この二人は置いておいて……チノはどうする。この三人の処遇」
「……私はですね」
リゼに話を振られる。
この三人をどうするのか、既に答えを決めていた。
警察には連絡しないと……罪滅ぼしの為に他の事をさせようと。
果たして……チノの出した結論とはーーー。
◇
翌日。
小説家である青山ブルーマウンテンはラビットハウスへ向けて足を進めていた。
そして扉を開けて中へ入るとーーー。
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プラネテューヌ親衛隊
2016/09/02/20:36
「い、いらっしゃいませー!」
ラビットハウスの制服を着たミイがうわずった声で出迎えてきた。
「あら? もしかして……新人さんですか?」
「ま、まあ……そんなところだよ」
「おい、お客様には敬語を使えっ!」
私服姿のリゼがモデルガンをミイに向ける。
「ひいっ! すみませんでしたぁっ!」
即座のぺこぺこと頭を下げて青山を席に案内する。
席について店内を見回すとミイ以外にも数人見慣れない少女がいるのに気づく。
「ねえねえ、レジからお小遣い少しもらってもいいかな?」
「ダメですよ! 少しと言って一万も取るの止めてくださいっ!」
「この壺を十万円で売りつければ問題ないわよ」
「問題ありますよ! そんな壺に十万も払う人はいません」
同じく私服姿のチノが制服を着た麻衣とぽのかの愚行を食い止める。
「あはは、賑やかだねぇ〜」
「本当にこれでよかったのかしら……」
のほほんとしてるココアの隣で三人の友人である愛が思い詰めたような表情をしていた。
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プラネテューヌ親衛隊
2016/09/02/20:37
「いいよいいよ。三人とも反省してくれてるみたいだからお互い水に流そう」
「ココアがそう言うなら……」
許して貰えて愛は胸を撫で下ろす。
直接関わってないとはいえ、友人が仕出かした行いの償いはしっかりと果たさないといけない。
今後変な行動を起こさないように監視するのが今の自分の務めだと愛は気を引き締めた。
「ふん、水に流すだと?」
ココアの優しさを嘲笑うようにミイが言った。
「私達は諦めた訳じゃない。隙あらばこのラビットハウスを乗っ取ってやる!」
「そして三期も放送されてあいまいみーも安泰だねっ!」
ゲラゲラと笑うミイと麻衣。ちっとも反省していない二人に愛は怒りを露にした。
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プラネテューヌ親衛隊
2016/09/02/20:37
「あんたら〜……」
「ひっ! 愛がマジでキレる五秒前だ!」
ぷち!
今のミイの発言で愛は完全にキレた。
「真面目に働きなさぁぁぁい!」
愛が憤怒する。
それからの出来事は壮絶だった。
流れる動きで麻衣とミイをフルボッコにし、どこからか持ってきた十字架に貼り付けにしてしまった。
「許してぇ〜」
「ごめんなさい〜」
「ふん、しばらくそこで反省してなさい……」
二人に背を向け、吐息を吐き、額の汗を袖で拭った愛は元の位置に戻って椅子に腰を降ろした。
平然と戻ってきた彼女を見つめてぽのか以外固まっていた。
「す、凄い愛ちゃん……凄すぎて言葉を失っちゃったよ」
「あぁ、私も驚いた……愛は何か訓練を受けているのか? あの洗練された動きは訓練の賜物なんだろう?」
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プラネテューヌ親衛隊
2016/09/02/20:37
「え、えっと……これは……」
ココアとリゼから尊敬の眼差しを向けられる。
別に訓練してきた訳じゃなく、常日頃ふざけている麻衣達の相手をしていたら自然と強くなっていっただけだ。
「興味深いです。今度こう言った事が起きるといけないのでどうか私にも教えてください」
「ええ! チノちゃんまで!」
チノが爛々とした眼差しで見上げてくる。
他人に教えられる程、上手くはないから断りたかったが……チノの純粋な瞳を向けられたら断るのに迷いが生まれてしまう。
(ふふ、愛のあんな表情珍しいわね。これが見られただけでここに来たのも悪くないわね)
おどおどした様子の愛を見て、ぽのかはくすりと微笑むのだった。
◇
太陽が沈み外は暗くなっていた。
夜になるとラビットハウスは喫茶店からバーに変わる。
今日一日の仕事が終わったココアとチノに代わってこの時間はチノの父親のタカヒロが勤める。
「昨日は大変だったな」
タカヒロは独り言を呟いてるように見えるが、バーカウンターで転がっているティッピーに対して言った言葉だった。
「……全くじゃな」
と、ティッピーの口から初老の男性の声が響いてきた。
実はティッピーの身体には他界したタカヒロの父親。チノの祖父の魂が宿っている。
どうしてそうなったのか誰もわからない。混乱を招くのでこの事を知っているのはチノとタカヒロだけ。
もちろん今はお客がいないからこうやって堂々と話している。
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2016/09/02/20:38
「全くだらしないぞ、あのような小娘にしてやられるとは……」
「言い返す言葉もないな。まさかあんな小さな子達が凶行に走るなんて思ってもみなかった」
「ふん、たるんどるわい」
「そう言うが親父だってあの子達に手も足も出せずに捕まってただろ?」
そう返されるとティッピーが言葉に詰まってしまう。
そんな様子を見てコップを洗っていたタカヒロは苦笑した。
「まあ、それはそうと……本当にこれでよかったのじゃろうかの」
「ああ、これでいいんだ。彼女達も反省している……無理に警察に突きだす必要はない」
「まぁた暴れたらどうするんじゃ?」
「それは愛君がいるから心配する必要はない。それに……俺達がいなくても不測の事態を乗り越えられたんだ。また同じ事があってもチノ達なら大丈夫だよ」
娘の成長を喜ぶようにタカヒロは微笑んだ。
それを聞いてティッピーは「うまく話をまとめおったな……」と溜め息をつく。
だが、ティッピーも心の中ではそんなに心配はしていなかった。チノには自分に頼らずとも助けてくれる頼もしい仲間がいるのだから……。
◇
「ふぅ……」
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プラネテューヌ親衛隊
2016/09/03/22:54
チノは湯船に浸かって一息つく。
今日一日分の疲れがお湯に溶けていく心地よさが全体に広がっていく。
昨日の一件は麻衣達がラビットハウスで誠心誠意働いて償う事になったが、不安はまだ残されている。
彼女達は店の乗っ取りをまだ考えている事だ……今日のように愛がいたら対応出来たが、もしいないときに暴れられたらと思うと背筋がぞっとする。
「い、いけません」
首を横に振って悪い考えを飛ばす。
「これから面倒をみるって決めたんです。頭ごなしに否定するのは先輩としてカッコ悪いです……あの人達のお手本にならないと」
そう自分に言い聞かせると浴室の扉が開いてバスタオルを身体に巻いたココアが入ってきた。
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プラネテューヌ親衛隊
2016/09/03/22:54
「チノちゃん一緒に入ろっ、久々のココア風呂だよ」
「久々って……おとといも入りましたよね」
「だって昨日は麻衣ちゃん達との一件で入れなかったんだもん! 一日外しただけでも辛いのに今日も一緒に入れなかったらお姉ちゃん悲しくて死んじゃうよ!」
涙を貯めて訴えるいつも通りのココア反応にチノは肩を竦めた。
「わかりました。一緒に入りましょう……でも、妹じゃないです」
「本当に! やったー!」
両手を上げて大喜びするココア。チノの否定は全く耳に届いていない様子。
おおはしゃぎしてるココアを見てるとどっちが歳上なんだかわからなくなるチノであった。
「それじゃあ、お邪魔しまーす」
身体を洗い終わったココアが湯船に浸かる。
一人追加されたので水かさが増し、浴槽からお湯が溢れ出ていった。
「えへへ、いいお湯だね」
「そうですね」
ぴったりと背中を合わせて会話を始める二人。
いつもの何気ない会話をするのかと思ったがココアが次に発した言葉は……。
「チノちゃん……ごめんね」
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プラネテューヌ親衛隊
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プラネテューヌ親衛隊
2016/09/03/22:54
「え……?」
ココアの口から出てきたのは謝罪の言葉だった。
いつものようにからかってくるかと思ったのにしおらしく謝られてチノは驚いている。
「あの、私何かやりました?」
「チノちゃんは何もやってないよ。悪いのは私で……あの時リゼちゃんがやられちゃった時に勇気を出して店の中に入ってれば……もしかしたら早く解決できたのかなって……」
ココアは思い詰めていた。
シャロと千夜に連絡を取らずに助けに入っていれば少しは状況が変わっていたのではないのかと……けど、麻衣達の不気味な力を見ていたら足がすくんで動けなかった。
大切な妹が危機に陥っているのに恐怖心が勝った事に自分が許せないでいた。
「……ココアさん」
そんなココアの内心を察したのか、チノはーーー。
「あのタイミングで出てこられても速攻で倒されてたと思うので気にしなくていいです」
さらりと思った事を伝えた。
「ええっ!? 地味に傷つくよっ!?」
「これでも優しく言ってる方です。シャロさんと二人で返り討ちにあったのにココアさん一人だけだと結果が見えてます」
「そ、それはそうなんだけど」
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プラネテューヌ親衛隊
2016/09/03/22:56
「それに……」
ココアの言葉を遮りチノは話を続けた。
「それでココアさんが怪我をするのは……嫌ですから」
「チノちゃん……!?」
ココアは口許を押さえた。
チノに心配してもらえて今彼女はモーレツに感動している。
嬉しくて気持ちが抑えきれず、振り向いたココアはチノの小さな身体に覆い被さるように抱きついた。
「ちょ、ちょっとココアさん! いきなりなんなんですか!?」
「だって、チノちゃんに身体を気遣ってくれて嬉しいんだもん……」
「従業員を心配するのは当然です……」
「またまたぁ〜。本当はやられてるお姉ちゃんを見てられなかったんじゃないの」
「だから妹じゃないですって……」
ココアに抱きつかれたせいで少し身体が熱い。
それでもチノはこの熱さも悪くないと感じていた。
彼女の暖かな温もりに包まれて、先程までの不安が自然と無くなっていた。
ココアの優しさはいつも自分の心の支えとなってくれる。
「ありがとう……お姉ちゃん」
と、ココアに聞こえないように呟いた。
「もっと大きな声ではっきりと言っていいんだよ!」
が、聞こえていたようだ。
「っ!? 今の声量で何で聞こえてるんですか!」
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プラネテューヌ親衛隊
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プラネテューヌ親衛隊
2016/09/03/22:56
「ふふふ……お姉ちゃんは妹の些細な一言も聞き逃さないのだよ」
「き、聞き逃してください……!?」
「ダーメ」
相変わらず素直じゃないチノの反応が堪らなく可愛く、ココアはチノの頬に頬擦りをする。
「全くもう……本当にどうしようもないココアさんですね」
ココアの温もりを感じつつ、彼女に見られないようにチノは幸せそうに微笑むのだった。
◇
数日後。
ラビットハウスの開店時間に暇そうにしてるココア。麻衣。ミイの姿があった。
「客来ないな……」
「いつもこんな感じだからね。この時間帯は人が少ないんだよ」
「マジか! 喫茶店て大変なんだな……休日だってのに人がいないなんて……」
「じゃあさ、こういうのはどうかな」
ミイとココアの会話に割り込んできた麻衣は五人に分身する。
「こうすればお客の水増し出来るよね!」
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プラネテューヌ親衛隊
2016/09/03/22:56
「なるほどその手があったか!」
「麻衣ちゃん頭いい!!!!」
「いや、ダメですよ!」
本気でやりかねないのでチノが止めに入った。
「そんな卑怯な事をしてまでお店を繁盛させたくありません」
「チノちゃんは真面目だな〜」
麻衣本体と分身体がチノに歩み寄って彼女のお腹をくすぐり始める。
「ひゃ、や、止めてくださいっ!」
「あ、麻衣ちゃんズルい! 私もっ!?」
「その場のノリであたしもっ!」
更にココアとミイも加わってエスカレートする。
チノは必死に歯をくいしばって耐える。
「こら! チノちゃんに変な事しないのっ!」
先程からカウンター席で漫画を描いていた愛が助けに入り、麻衣とミイの頭に拳骨を振り降ろした。
「いったぁああ! な、何であたしらだけっ!?」
「ココアちゃんも殴ってよ」
「ココアは毎度の事なんだからいいでしょ」
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2016/09/03/22:57
「ふふ、毎日チノちゃんを愛でたかいがあったねぇ……」
顎に指を触れ、ドヤ顔を浮かべるココア。
そんな彼女を見てリゼは苦笑しながら肩を竦める。
彼女達が会話を弾ませてる最中。店の扉が開いて二人組の少女が来店してきた。
「いらっしゃいませー。空いてる席へどうぞ」
お客が来ると即座に会話を止め、ココアは笑顔でお客二人に近づいて席へと案内する。
(見たことない人達だな……)
リゼは来客した二人が初めて来店してきた事に気づく。
(この二人……まさか?)
店内の隅で自分の壺を磨いていたぽのかはこの二人を知っているようだ。
二人の注文を聞いてチノの元まで移動し伝えると、ココアは窓の側まで歩いていって窓から射す太陽の光を背中に浴びる。
この場所はココアがひなたぼっこをして居眠りする場所。ベストポジションなのだ。
今日は珍しく居眠りはせず。考え事を始める。
(どうやったらお店にもっとお客さんが来るんだろう……)
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2016/09/03/22:57
日頃お世話になっている香風家の人達に恩返しがしたいと考えて思いついたのが、この店にお客が大勢来てくれるようにする事。
そうすれば香風家の人達(特にチノ)は喜んでくれるんじゃないかと思ったが……中々いいアイディアが思い浮かばない。
「う〜ん……どうすれば……」
と、首を捻った所で先程のお客が会計を済ませて店を出ようとする姿が視界に見えた。
「ありがとうございました。またいらしてください」
お客に声をかけると二人は笑顔で返してくれる。
すれ違う時に彼女達の声が耳に届いてきた。
「もうすぐここでも大会が行われるね」
「うん、楽しみだね。でも……全国中継なのは恥ずかしいけど……」
くすくすと、二人は笑い合う。
それを聞いてココアはその話に興味を持ち出した。
(大会? 全国中継? 近々何かやるのかな……今の人達に聞いてみようかな)
ココアは店を出ていった二人の後を追う事にした。
ココアがこの二人と友達になるお話は……また別の話である。
end
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プラネテューヌ親衛隊
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プラネテューヌ親衛隊
2016/09/04/07:50
ご愛読ありがとうございました。
最後に出てきたのは次回作の主人公達です。この伏線を回収するのは後々になると思いますが、続編を楽しみにしてくれると嬉しいです
[SC-05G]
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