ごちうさVSあいまいみー
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プラネテューヌ親衛隊
2016/05/08/15:34
この作品はごちうさとあいまいみーのクロスオーバーです。
非常にカオスなものとなっております。
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プラネテューヌ親衛隊
2016/05/08/15:36
「ねえ、ぽのか先輩」
漫研部の部室。座椅子に腰をかけながら両方の鼻の穴に鉛筆を突っ込んでいる少女麻衣が口を開いた。
「なに? 珍しく漫画を描く気になったの?」
「いや、そうじゃなくて……私達のアニメっていつ三期が始まるのかなって……」
「っ!?」
その言葉を聞いたぽのかの表情が怒りで歪み。ズカズカと大股で近づいてきてまいの胸ぐらを掴む。
「麻衣っ! その言葉は二度と口にしちゃ駄目よっ!」
「え、え? 何でです?」
手を離すとぽのかは語り始める。
「そんなの決まってるわ……みんな私達の事なんて忘れてるからよ」
「そんな……二期までやったのに何で……」
「この世の中は非常なの。視聴者達はブヒれるだけの美少女アニメしか眼中にないのよ。私達を見なさい……キャラデザはいいけどやってることは常人には理解出来ないカオスなものばかりよ」
「じゃあ、この作品が変わらないかぎり……」
「あいまいみーの三期はこないわ……」
ぽのかは机を叩く。麻衣は膝から崩れ落ちた。
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プラネテューヌ親衛隊
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プラネテューヌ親衛隊
2016/05/08/15:37
「そんな……どうすれば……」
「落ち込まないでまい。希望はあるわ」
ポンッとまいの肩に手を添える。
「え、それはなんですか!」
まいの表情が明るくなる。ぽのかは頷き、次に天井を見ながら語り出した。
「他のアニメに寄生して放送すればいいのよ」
「他のアニメに……寄生?」
「そう。他の番組を勝手に乗っ取って勝手に放送すればいいのよ。そうすればそのアニメを目当てにした視聴者達の目に触れるでしょ」
「す、凄い! 確かにこの方法なら……で、どのアニメに寄生するんですか? 楽しみ過ぎて私チビッちゃいましたよ」
「ふふ、そう焦らないの。既にターゲットは決まっているわ。フフフフ……」
ぽのかは邪悪な笑みを浮かべた。いったい何のアニメを狙っているというのだろうか……。
◇
「それではマヤさん。メグさん……また明日」
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どうも名無しです
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どうも名無しです
2016/05/09/00:56
ごちうさの世界が壊れる…!
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プラネテューヌ親衛隊
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プラネテューヌ親衛隊
2016/05/09/03:17
「またなー」
「またねー。チノちゃん」
香風智乃。
喫茶店『ラビットハウス』を経営するマスターの愛娘。
友人であるマヤとメグと別れて我が家へと足を進める。
チノは中学生だが、毎日喫茶店ラビットハウスの手伝いをしており年齢の割りには少し大人びている。
「……ただいまです」
自身の住むラビットハウスが見えてきた。
扉を開けて中へ入ると様子がいつもと違う事に気づく。
「あら、おかえりなさい」
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プラネテューヌ親衛隊
2016/05/09/03:29
>>4
あえて破壊していきます!
柔和な笑顔でぽのかが出迎えてきた。
チノは反応に困る。彼女とは初対面だからどう反応していいかわからない。
「……あの、どちら様ですか? まだ開店の時間ではないんですけど……」
それでも取り敢えず返事をしてみた。もしかしたら時間を間違えて入ってしまったお客の可能性があったから。
「いいえ、私は客じゃないわよ」
笑顔を崩さずにぽのかは言った。
「……じゃあ、何をしに来たんですか?」
「ふふ、それはね……」
そう言ってぽのかはカウンターまで移動すると膝を折って何かを持って立ち上がりチノの前に戻ってきた。
彼女が持っていたのは白い毛玉のような物。よく見ると小さな耳と目のような黒い点が二つあり。口がある部分にガムテープが貼られていた。
「ティ、ティッピー!」
チノが目を見開いてぽのかの腕の中にいるそれを凝視する。
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プラネテューヌ親衛隊
2016/05/15/22:03
ぽのかが抱いているのはティッピーというこのラビットハウスのマスコットのような存在。
毛玉のような見た目だがアンゴラうさぎという品種のれっきとしたうさぎである。
「ティッピーを離してくださいっ! どういうつもりですか!」
「駄目よ。この子には人質……いや、うさぎ質となってもらうんだから……動いたらこいつの毛。全部刈るわよ」
スカートのポケットからバリカンを出してもがいているティッピーに押し付ける。
それを見て近寄ろうとしたチノの足が止まる。
「うさぎ質……いったい何が目的なんです」
「簡単な話よ。今度あなた達のアニメが制作されるような事があったら……一緒にやりましょうって」
「……え? それって私達の作品とあなた達の作品を一つにして放送しろって事ですか?」
ぽのかは得意顔で頷いた。
「そ、それだけですか?」
「そうよ。人気的に私達のアニメが三期をやれるかわからない……なら、今や絶大な人気を誇るあなた達に力を貸してもらおうと考えたのよ。原作ストックがあればやれそうだものね」
話を聞いてチノは瞼をぱちぱちと開閉させた。
どんな酷い要求をされるかと思ったら意外と普通だったから拍子抜けする。
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プラネテューヌ親衛隊
2016/05/15/22:05
「あら、どうしたの。金でも寄越せと言ってくるかと思った?」
「……はい。そうとばかり」
「ふふ、素直ね。まあいいわ……もし実現するならお互い悪くない話だと思わない」
「そうですね。あの……そうしたら放送時間はどう分けましょうか?」
「それなら心配いらないわ。もう考えてあるの……あいまいみーが二十八分でごちうさは二分くらいね」
「え?」
チノは自分の耳を疑った。半分どころか放送時間大半を横取りされてしまっている。
「な、なんですかそれ。そんなの横暴じゃありませんか!」
「はぁ? 何を言ってるのかしら……これくらい当然でしょ。一期も二期も売れたんだから三期は二分で充分よ」
「そ、そんなお願い聞けませんよ。この話はなかった事にしてもらいます……早くティッピーを返してください」
「何を言ってるの。これはお願いじゃない。命令よ……ほら、了承しないとこの毛玉全剃りすんぞ!」
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プラネテューヌ親衛隊
2016/05/15/22:07
突然態度を豹変させてバリカンの電源をONにしてティッピーに押し当てようと近づける。
「や、やめてくださいっ!」
「やめてほしかったら素直に頷く事ね……」
「そ、それは……皆さんに聞いてみないと……」
「強情ね。まあいいわ……麻衣。連れてきなさい」
店の奥から足音が聞こえてくる。現れたのは麻衣と身体を縄で拘束されて連れられて少女が一人。
「……チノちゃん」
「シャ、シャロさんっ!?」
その少女はチノのよく知る人物。桐間紗路だった。
「どうしてシャロさんが捕まってるんですか!」
「偶然見つけたんで脅しに使えると思って捕まえときました」
可愛らしく舌を見せるぽのかだが、可愛らしさは全然伝わってこない。
「ちなみにあなたのお父さんは麻酔で眠らせて奥に閉じ込めてまーす」
「ちょっ!」
麻衣の言葉でチノは顔面蒼白になった。
ティッピーやシャロだけではなく、父親まで人質にされていた。これで二人と一羽が人質にされてしまっている……これでは下手な動きを見せられない。
「これならOKしてくれるよね〜」
「駄目よチノちゃん! こんな馬鹿な連中の話を聞いちゃっ!」
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プラネテューヌ親衛隊
2016/05/15/22:09
「あぁ。何かこの子生意気な事言ってるぅ。これはお仕置きが必要だね」
麻衣の身体が歪んだかと思うとまるでアメーバのように分裂し、その数を三人に増やす。
「ふ、増えたーーーっ!」
「な、なんなのよあんた! 人間なの!?」
あまりの出来事に驚きを隠せないチノとシャロ。
麻衣はシャロの言葉に耳を傾ける事なく不気味な笑いを浮かべシャロを囲むように位置した。
「さあ、お仕置きタ〜イム!」
「「おー!」」
三人の麻衣が口を開くとそこから長い舌が伸びてシャロの顔をペロリと舐める。
「ひゃぁっ! 何これ気持ち悪いっ!」
「ふふふ……いい悲鳴だね。どんどん行くよ」
「ベロベロベロベロ」
「ベロベロベロベロ」
「ぎゃああああ!」
執拗にシャロの顔を舐め続ける三人の麻衣。
シャロが泣いても。止めてくれと懇願しても麻衣はその長い舌を止める事はなかった。
「あ、あぁ……ああ……」
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プラネテューヌ親衛隊
2016/05/15/22:11
チノは恐怖で動けなくなってしまう。
こうしてる間にもシャロは舐められ続けて顔面が唾液まみれになっていく。
「ねえ、チノちゃん……シャロを助けたいかしら?」
いつの間にかぽのかが側にいた。少し屈んでチノの耳元で囁く。
「シャロを助けたいなら……わかるわよね?」
「で、ですが……」
「首を縦に振らないと店の中真っ赤に染めるわよ」
「っ!?」
チノは想像してしまった。赤く染まったラビットハウスの店内をーーー。
「そんなことしたらお客さんが落ち着いてお店に立ち寄れません……!」
「あ、外装はレインボーでいいかなぁ」
麻衣の一人が舐めるのをやめて言ったが、すぐに舐め始める。
「外装がレインボー。中が赤って……絶体お客さん来なくなる」
「ふふ、そうならない為に首を縦に振りなさい……」
自分が首を振ればティッピーもシャロも助かる。
そうすればこの地獄から開放されると思い首を縦に振ろうとした瞬間ーーーラビットハウスのドアが開いた。
「……なんだ。これはっ!」
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2016/05/19/20:50
チノが声のした方へ視線を向けると髪を二つ括りにした一人の少女が困惑顔で立っていた。
「リゼ……さん……」
チノが彼女の名前を呟く。
彼女の名前は天々座理世。このラビットハウスでアルバイトをしている少女だ。
「チノ。いったいこれはどういう事なんだ……何でシャロが舐め回されてるんだ!」
リゼがチノの前に駆け寄って来てその肩に触れる。
「この人達がティッピー達を人質に……アニメの放送時間を二十八分寄越せと脅してきたんです」
「なんだよその理由……まあ、嫌がらせをしてるのに変わらないか……おい、お前達……」
リゼが立ち上がって麻衣とぽのかを睨みつける。
「シャロとティッピーを解放しろ……さもないと痛い目を見るぞ」
「あれれ? お客様に暴力を振るのかな?」
「いくらお客でもやっていい事と悪い事があるだろ。人質を取っている時点でお前達は客じゃないだろ」
舐めるのをやめた一体の麻衣に対してリゼが正論で返す。
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2016/05/19/20:52
「ぐ……」
正論を言われて麻衣は後ずさった。
「麻衣。こうなったら武力で片をつけましょう……彼女とは戦いたくなかったけど、やるしかないわ……」
「そうだね。やっちゃおうよ先輩……」
「私も手伝うよ」
「みんなで血祭りにしよう」
ティッピーをカウンターに置き、ぽのかと分身を含めた麻衣の四人が瞳をぎらつかせて戦闘体勢をとる。
「ひゃっはー! 四対一でフルボッコにしてやるぜぇっ!!!!!!」
狂気の笑みを浮かべながらぽのかが叫ぶ。
その叫びを皮切りに四人が一斉に飛びかかってくる。
彼女達に合わせてリゼも果敢に真正面から迎え撃つーーーーそして、勝負の行方はーーーー。
「なんだ。呆気なく終わったぞ……」
リゼの圧勝で終わった。
ぽのかと麻衣は床で気を失っている。
この隙にリゼは人質になっていたティッピーとシャロを解放した。
「大丈夫か? どこも怪我はないか?」
「はい! あ、ありがとうございます」
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プラネテューヌ親衛隊
2016/05/19/20:53
「礼はいい。お前に怪我が無くてよかったよ」
「先輩……あの、ちょっといいですか?」
「ん、どうした?」
シャロはにっこりと笑ってーーーー。
「ぶふーーーっ!?」
口から紫色の霧を噴き出してリゼの両目に吹き付けた。
「うわっ! なんだこれ……目がっ……!」
両目に強烈な刺激が襲い。まともに瞼を開けられない。
たまらずリゼは片膝を地面につけた。
「シャロさん! リゼさんに何をしたんですか!」
奪還されたティッピーを胸に抱き締めたチノの目に映ったのは、リゼに危害を加えたシャロの姿だった。
「シャロ? 誰それ? 私ミイなんだけど?」
ケラケラと笑ってシャロが応えた。
「な、何を言ってるんですか……」
「あー……今のでわかんないの。私はこいつらの仲間でずっとシャロに変装してたんだよ」
「そ、そんな……」
いままで捕まってたのは本物のシャロじゃなかった……驚愕過ぎてチノは口を開けたまま偽シャロことミイを見つめていた。
「にしても、こいつを油断させる作戦が見事に成功したな。両目を塞げばこっちのもんだ」
ミイは懐からマヨネーズを取りだし、フタを開けてリゼの頭に向かって中身を捻り出した。
「ひっ! な、なんだこれ!」
「マヨネーズだよ。今からお前をマヨネーズまみれにしてやんだよ」
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プラネテューヌ親衛隊
2016/08/31/18:54
「どんな嫌がらせだそれ!」
「うるせえ、くらいやがれ!」
有無を言わさず容器を絞ってマヨネーズを捻り出す。
リゼの頭に落ちたマヨネーズの塊をミイはシャンプーで髪を洗うような仕草で全体に広げていった。
「や、やめろ……マヨネーズくさい!?」
「やだね。大人しくマヨネーズまみれになりな!」
「ミイちゃん私も手伝うね〜」
「三人でこいつを地獄に陥れましょう」
目覚めた麻衣とぽのかも加わって瞬く間にリゼの身体全体がマヨネーズで汚されてしまう。
「く、うう……」
「いい姿ね。あのリゼがマヨネーズまみれになるなんて笑えるわ」
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プラネテューヌ親衛隊
2016/08/31/18:55
「くそ……何でお前達は私達を標的にしたんだ。放送時間を奪いに来ただけじゃないんだろ?」
リゼの質問に三人は顔を見合わせる。
ぽのかは視線をリゼに戻すと得意気な顔をした。
「鋭いわね。そうよ……あなた達を狙ったのにはもう一つ理由があるの。私達はね……私達より人気のあるアニメを許さないのよ」
「酷い逆恨みだっ!?」
もう一つの理由を聞いてリゼは思わず叫んでしまった。
「そんな……それなら他のアニメも標的になる筈なのにどうして私達を……」
「それは何となくよ」
「ええっ!?」
普段大声を出さないチノもたまらず声をあげてしまった。
要するに気に入らないアニメがいくつもあってその中のうち一つを適当に選んだ結果が自分達という……本当に酷い話だ。
「なんて奴等だ……ここまで底辺の人間見たことないぞ」
「そうですね。こうなったら仕方ないです……少し手荒な真似をしますが……」
チノはポケットに手を沈める。それを見てミイは警戒した。
「まさか……ポケットに隠し持ってたナイフで私らを殺すのか!」
「いえ、警察呼びます!」
チノが取り出したのは自分の携帯電話だった。
(なぜそれを最初からしなかったのか……)
リゼは内心つっこむ。
「させないわ!」
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2016/08/31/18:56
ぽのかが持つ壺からグロテスクな触手が伸びてきてチノの身体を拘束する。
「な、何ですか……これ……」
触手に絞められ、右手に持っていた携帯電話を床に落としてしまった。
「何だ。何が起こってるんだ! お前らチノに何をしてるんだ!」
視力の回復していないリゼはどういう状況になっているのか把握できないでいた。
「チノちゃんはね。今触手プレイされてるんだよ」
「触手!? お前らチノになんてことしてんだよ! まだ中学生だぞ!」
「相手が年下だろうと関係ない。だってわたしら……」
「「虚空戦士だからね!」」
奇怪なポーズを取りながらミイと麻衣はニヤリと笑う。
(虚空戦士……聞いたことないぞ。どこの国の軍隊だ)
リゼは変な誤解をしていた。
「うぅ……気持ち悪い。誰か助けて……」
触手のグロテスクさに肉体的にも精神的にも限界に近いチノが掠れた声で助けを求める。
すると、再びドアが開いて……。
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プラネテューヌ親衛隊
2016/08/31/18:56
ドアを勢い良く開いて正真正銘本物のシャロが姿を見せる。
その顔は赤く染まりテンションが異常に高い。シャロはカフェインを摂取すると酔ってしまうという特異体質の持ち主なのだ。
この状態だと身体能力が格段に上がる(たぶん)
「な、何故ここにシャロが……」
「しかもカフェイン酔いしてる!?」
カフェイン酔い状態のシャロの登場で余裕の態度だったぽのかと麻衣の表情に焦りが生まれた。
「おかしいわ。あなたはいつ彼女を呼んだの。今来たばかりで呼べるタイミングはなかった筈よ……」
「実はさっきお店の前に着いた時。お店の中が騒がしかったから少し扉を開けて見たらマヨネーズまみれのリゼちゃんがいて……助けなきゃって思っだけど一人で乗り込むのが怖かったからシャロちゃんを呼んだんだよ。これでもう安心だよみんな!」
ぐっと拳を固めて力説するココア。
「おい、そこはシャロじゃなくて警察呼べよ……」
「っ!?」
リゼの返しにココアは口を押さえて目を見開く。自分が重大な失敗をしていたのに気づいていなかったようだ。
「全く……こんなときでもココアさんはどうしようもないココアさんですね……」
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2016/08/31/22:29
「ま、まあ……結果はどうあれチノちゃん達を助けるよ。シャロちゃん!」
「まっかせてぇ〜!!!!!」
チノの指摘され涙するも、ココアはシャロと共に三人に特攻を仕掛けた。
「あっさり勝てたぞ……」
ミイが地面に倒れているココアとシャロを見下ろしながら言った。
二人は麻衣の振り下ろした手刀一撃で簡単に倒されてしまったのだ。
「口ほどにもなかったわね。ふふ、チノちゃん……これでラビットハウスはおしまいよ」
「そんな……そんな……おじいちゃんが苦労して建てたラビットハウスが……」
「まだ終わってないわよ」
絶望に沈みかけたチノの耳に誰かの声が響く。
「今の誰の声? 店内から聞こえてきたよねぇ?」
「どこだ! 出てこい!」
「ここよっ!」
声と同時にガンっ! という鈍い音が響く。店内に備えられたテーブルの下から一人の少女が這い出てきた。
「あなたは……鬼畜和菓子っ!?」
「違うわ。宇治松千夜よ」
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プラネテューヌ親衛隊
2016/08/31/22:31
彼女は宇治松千夜。ココアの親友で同じ高校に通うクラスメイト。
甘味処『甘兎庵』の店主の孫で千夜も甘兎庵で働いている。
「あれ、この人いつ入ってきたの?」
「ココアちゃん達と一緒よ。シャロちゃんに頼まれて私だけテーブルの下に潜んでたの」
「いたたた……千夜。ちゃんとやってくれた」
頭を擦りながらシャロが起き上がる。どうやら酔いが覚めたようだ。
「ええ、もちろんよ。バッチリ撮っておいたわ」
千夜は右手にビデオカメラを持っていた。それを見てぽのかは額から汗を流す。
「ま、まさかそれって……」
「ええ、あなた達がココアちゃんとシャロちゃんに暴力を振るった所をしっかりと撮らせてもらったわ」
「「「っ!?」」」
三人の顔がひきつる。
二人に暴力を振るう場面を撮られていた……警察を呼ばれでもしたら言い逃れ出来なくなる。
「言ったよね。チノちゃん守るなら何でもするって……」
倒れていたココアもゆっくりと立ち上がって頬を膨らませながら三人を睨む。
「まさかあなた達がこんな卑怯な方法を使うなんてっ!?」
「あんた達に言われたくないわ。でも、勘違いしないで……私達は何もこれを警察に見せようなんて考えてないわ」
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プラネテューヌ親衛隊
2016/09/01/20:35
「どういう事だ……?」
「チノちゃんとリゼちゃんを返してくれれば警察に連絡しないわ。今回の事は水に流してあげる」
ミイの疑問に応えたのは千夜だった。
「私達を脅すつもり……腐ってるわね」
「いや、あなた達に言われたくないよっ!」
「ココア。いちいちつっこまないの。相手のペースに乗せられちゃダメよ」
「あ、うん。そうだね」
もう反応をしないという意志表示か両手で口を押さえるココア。
「で、どうするの……お互い水に流すんだからあんた達にとっても悪い話じゃないでしょ」
「それは……」
ぽのかは麻衣とミイに視線を向ける。数瞬見つめ合って三人はある結論に至った。
ぽのかはもう一度シャロに視線を送る。
「決めたは……私達の答えはーーー」
言葉の途中で三人が同時に床を強く蹴った。
「証拠隠滅させてもらうわっ!」
「カメラぶっ壊せばいい話だしな!」
「いぇ〜い! 皆殺しぃ〜!」
「ダメだっ!? この人達に人の話聞く耳なんて持ってなかった!」
「千夜! そのカメラ持って早く逃げてっ!」
「だ、ダメ! 間に合わない!」
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