ジララ大尉がジャパリパークで余生を過ごすようです。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/11/22:09
コミカルヒーローズ
http://ibbs.info/thread.php?no=28&id=nijisousaku
第9話A「救われた暗殺兵」より
念雅山、ネンガの屋敷
小雪「……」パチ
ドロロ「小雪殿!」
小雪「ドロロ? 私…」
ドロロ「…拙者、このペコポンに来て、小雪殿に出会えて、本当によかったでござる」
小雪「ドロロ…」ニコ…
ナレーション「暗殺兵…、それは悲しき運命を背負った悲運の兵なり」
ナレーション「ドロロは改めて、その運命から救ってくれたこの緑成すペコポンに感謝をするのであった…」
◆
屋根の上
ジララ「…まだまだ未熟だな」コソッ
マタタビ「やっぱり、まだ生きてたか」
ジララ「マタタビ、気づいていたのか?」
マタタビ「昔、死んだと思った奴に後ろから刺されたことがあったからな」
マタタビ「…これから、どうするつもりだ?」
ジララ「これで俺は自由の身。残り少ない人生、どこかの星で静かに暮らすとしよう」
ジララ「あいつの言う心とやらを、俺も取り戻してみたくなった」
ジララ「礼を言うぞ、『ドロロ』…」
#スピンオフです。人によってはとても不愉快な組み合わせでしょうが、ジララ大尉はアニメから逆輸入された、本来原作にはいないはずだったキャラクターなのでご容赦願います。
#クソハンにて連載していたものに加筆・修正を加えてみました。大筋は同じです。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/16/21:12
ギンギツネ「何でそんな危ないとこに、キタキツネを行かせたのよ!」
ゲムム「彼女はなかなかのゲーマーとお目見えしましたので、大丈夫だと判断しました」キッパリ
ギンギツネ「ああもう…」ガクゥ
ジララ「ゲムム、俺たちはキタキツネの捜索に向かう。おまえは俺たちが本来の世界に帰還する方法を探せ」
ゲムム「かしこまりました……おい、おまえたち!」
ボウン!
イエイヌ「!? ヒト!?」
アレア「お兄さま、呼びましたか?」
ゲムム「うむ」
ゲムム「ジララ大尉、我がこの世界と共に創造した、我の妹たちです。長女アレア、次女イリンクス、三女ミミクリ」
ジララ「ほう」
ゲムム「妹たちよ、ジララ大尉のご友人たちは、どうやらゲームのゲの字も知らないようだ。おまえたち、助けてやってくれ」
アレア「わかりましたわ」
イリンクス「あにさまの頼みとあれば…」
ミミクリ「ボクたちにお任せ!」
ヒョウ「ケロン人の女って、うちらと変わらん見た目しとるんやな」
ジララ「違う。彼女たちはおそらく、ペコポン人の女性に似せて造られている」
ジララ(ゲムムは、ケロロ小隊よりも先に、ペコポン侵略のために送り込まれたのだからな)
ギンギツネ「とにかく、早く行きましょう! あの子のことだから、どんどんゲームを攻略して先に進んじゃう!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/16/21:13
武者エリア、白雪の里
アレア「着きましたわ。ここが、白雪の里です」
ギンギツネ「その名の通り、雪で真っ白なのね」
イエイヌ「ジララさん、大丈夫ですか?」
ジララ「ああ、このぐらいの気温なら、冬眠することはない」
ジララ「俺よりも、イリエワニとメガネカイマンは大丈夫か?」
イリエワニ「実は、さっきから体が思うように動かなかったりして…」カチコチ
メガネカイマン「私もです…」カチコチ
アレア「あらあら、大丈夫ですか? そこの宿でお休みになってはどうです?」
イリエワニ「でも、それだと何しに来たのかわかんないじゃない…」
ゴリラ「…親分の指示だ。イリエワニ、メガネカイマン、宿で暖まってこい」
イリエワニ「…わかった」トボトボ
メガネカイマン「はい…」トボトボ
ミミクリ「で? イリンクスお姉ちゃんは大丈夫なの? あの二人より薄着じゃん」
イリンクス「心頭滅却すれば火もまた涼し、っていうじゃない。暑さもしかりよ」
ミミクリ「ふーん。試していい?」ギュッギュッ
イリンクス「お待ち! その雪玉どうするつもりだい!?」
ジララ「遊んでる場合か。今はキタキツネの捜索が最優先だ」
ジララ「イエイヌ、おまえの嗅覚を頼っても――イエイヌ?」
里の人間たち < ワイワイガヤガヤ
イエイヌ「ヒトが、こんなにたくさん…」
ジララ「……」
ミミクリ「こんな時こそ、アレアお姉ちゃんの運を操る能力の出番じゃない?」
ジララ「運を操る?」
ギンギツネ「そんなことできるの!?」
アレア「ミミクリちゃん、私の能力は運を操るだけで、何が起きるかまでは選べないのよ?」
イリンクス「やってみる価値はあると思うわ」
アレア「そう? じゃあ、やってみるわね?」
金だらい < グワーン!
豹×2『ぎゃふん!?』
ゴリラ「えー!?」ガビーン!
アレア「ごめんなさい! 私ったらなんてことを……大丈夫ですか!?」
ヒョウ「いや、めっちゃおいしいわぁ……な、クロヒョウ」ピクピク
クロヒョウ「せやな、姉さん…」ピクピク
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/16/21:13
ゴリラ「……」
ゴリラ「すまん。俺はこいつらを連れて、宿で子分たちの面倒を見ることにする」
ギンギツネ「仕方ないわよね……お大事にね」
ゴリラ「ああ、じゃあな」
スタスタ…
ギンギツネ「それじゃあ、地道にキタキツネのことを聞いてまわりましょう」
ジララ「そうだな」
スタスタ
お雪「あれ? あなた、もしかして、ドロロたちの仲間?」
ジララ「東谷小雪!? なぜここにいる!?」
イエイヌ「え、小雪って、この前ジララさんが言ってたペコポン人の?」
お雪「あなたも私のこと、小雪って言うんだ……私はお雪だよ」
ジララ「…暗殺兵術"鑑定眼力"」ピピピ…
お雪「?」キョトン
ジララ「他人の空似か。すまないな。以前、迷惑をかけた少女に瓜二つだったもので、驚いてしまった」
お雪「そうだったんだ」
お雪「って、ああー!? いつぞやの!」
アレア「あらあら、その説は大変なご迷惑をおかけしました…」ペコッ
イリンクス「そう言えば姉さん、この子の仲間を使ってこの里にある伝説の装備を回収しようとしたんだっけ」
お雪「また、この里に迷惑をかけるつもりじゃないでしょうね!?」
アレア「いえ、今回は人探し……狐探しです」
お雪「狐?」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/16/21:13
ギンギツネ「私の友達のキタキツネを探してるの。見たことない?」
お雪「キタキツネ…?」
お雪「そう言えば、さっきよろず屋で、あなたそっくりな茶髪の女の子を見たような…」
ギンギツネ「本当!?」
アレア「よろず屋はこちらです。行きましょう!」
ギンギツネ「ええ! お雪、ありがとう!」
お雪「どういたしまして」
タッタッタッタッ…
お雪「あれ? あなたは行かないの?」
ジララ「おまえに聞きたいことがある。俺をドロロたちの仲間と言ったな? ドロロがこの里に来たのか?」
お雪「うん、そうだよ」
ジララ「そうか」
ジララ(ケロロ小隊はこの世界に来た……後でゲムムに詳細を訊ねてみるか)
ジララ「ありがとう。俺はドロロの師匠で名はジララという。さらばだ」バッ
お雪「さようならー」ノシ
ジララ(宿以外でサンドスターの反応があるのは……あっちか)タッタッタッタッ
◆
よろず屋
イエイヌ「あ、ジララさん。どこに行ってたんですか?」
ジララ「すまん、お雪と話していた。キタキツネは見つかったか?」
イエイヌ「見つかった……んですけど」
ギンギツネ「ほらキタキツネ、帰るわよ!」
キタキツネ「え〜? ラスボス倒してから〜!」
ギンギツネ「何時間かかると思ってるのよ!」
イエイヌ「あんな感じでして」
ジララ「……」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/16/21:14
魔王城
扉 < ギィィィ…
ゲムム「は〜はっはっは! は〜はっはっは!」
ゲムム「我こそは、この世界の創造主にして支配者」
ゲムム「大魔王アゴンである! 勇者よ、よくぞここまでたどり着いた!」
キタキツネ「……」
キタキツネ「伝説の装備とレベル上げは諦めた」
キタキツネ「その代わり、最強の仲間を連れてきた」
ゲムム「ほう…?」
ジララ「本気でかかってこい。胸を貸してやる」
ゲムム「ノォーーー!!?」
こてんぱーん
キタキツネ「チョロいぜ」キリッ
ジララ「甘いな」フン
イエイヌ「チョロ甘ですね」ニコニコ
ゲムム「アレア、回復を頼む…」ピクピク
アレア「はい、お兄さま」ポワー
ギンギツネ「ほら、ラスボス倒したから、もう満足でしょ?」
キタキツネ「うん」
ゲムム「我が造ったゲームは、面白かっただろうか?」
キタキツネ「うん」
ゲムム「そうか、良かった…」ホッ
ジララ「それでゲムム、そっちの方はどうだ?」
ゲムム「はい、いつでも転送できます」
ゴリラ「そもそも、どうしてジャパリパークとトリニティアが繋がったんだ?」
ゲムム「最初に述べた通り、この世界は我が創造したもの。より面白いゲームとなるようアップデートを行っていた所、そちらのゲーム筐体に繋がってしまったようです」
ジララ「そんなことがありえるのか?」
ゲムム「普通はありえません。それで少し、そちらの星について調べてみたのですが」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/16/21:15
ゲムム「ジララ大尉が今いる星は、我々が産まれるよりもはるか昔に、ケロン軍の干渉を受けたことがあるようです」
ゲムム「このトリニティアを創造したのも、元を辿ればケロン軍の技術。お互いに干渉しあったものと思われます」
ジララ「何だと…?」
ヒョウ「ずっと前にケロン人がジャパリパークに来とったんか?」
イリエワニ「何のために?」
ゲムム「この短時間では、そこまではわかりませんでした」
ジララ「そうか…」
ジララ「それと、白雪の里の住人に聞いたのだが、トリニティアにケロロ小隊が来たようだな?」
ゲムム「はい」
ジララ「ケロロ小隊には、俺の教え子だったやつが配属されている。青い体のやつだ」
ジララ「…元気だったか?」
ゲムム「ええ。ケロロ小隊は、愉快な連中でした。彼らに出会えたことは、我にとっていい刺激になりましたよ」
ジララ「そうか…」
ゴリラ「…ジララ、もういいか?」
ジララ「ああ、ジャパリパークに帰ろう」
イエイヌ「……」
ジララ「イエイヌ、残ってもいいんだぞ?」
イエイヌ「え?」
ジララ「この世界なら、いつまでもヒトと一緒にいられる」
イエイヌ「そんな! 私のお家はジャパリパークにあるんです! だから、ジャパリパークに帰ります!」
イエイヌ「それに、この前言ったばかりじゃないですか、『ジララさんと別れたくない』って!」
ジララ「そ、そうか」
ヒョウ「あ〜あ、ジララは女をわかっとらんなぁ〜」ヤレヤレ
イリエワニ「そうね」ハァ
ジララ「むぅ……難しい」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/16/21:17
ゲムム「大尉、あなたも我のように、異郷の地で良き家族を持ったようですね」ニコ
ジララ「家族? …そうだな」
ジララ「結婚して子を成し、孫がいたらこんな感じだったかもしれん」
メガネカイマン「ま、孫、ですか?」
クロヒョウ「まあ、年の差考えると孫どころやないけど」
ジララ「では、今度こそジャパリパークに帰るとしよう」
ゲムム「はい、では。ポチッとな」
アレア「お気をつけて、さようなら」
イリンクス「縁があったら、また会いましょう」
ミミクリ「じゃあね、バイビ〜」
ギニュアアア…
◆
ゆきやまちほー、温泉宿
ゴリラ「…戻ってきたみたいだな」
ギンギツネ「そうみたいね」
ギンギツネ「さ、キタキツネ、一緒に温泉に入りましょ」
キタキツネ「うん」
ヒョウ「なあ、うちらももっかい温泉に入らへん?」
イリエワニ「そうね、冷えたし…」
ジララ「そうだな、湯冷めは体に悪い」
◆
女湯
ガララ
ヒョウ「さぁ、入ろ入……ろ?」
カピバラの群れ『満員でーす』ミッチリ ←2期で量産型モブと化したフレンズ
女性陣『ゑーーー!!?』ガビーン
ギンギツネ「しまった、カピバラたちが入浴するタイミングを考えてなかった…!」
キタキツネ「どうするの?」
ゴリラ「…こうなったらやむを得ん!」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/16/21:17
男湯
カポーン
イリエワニ「あ〜、暖まる〜」
メガネカイマン「生き返りますね〜」
クロヒョウ「ジララ、うちらが入ってきた途端に瞬間移動で逃げおったな」
ヒョウ「ルール破ったのは悪いけど、ちょいと傷つくなぁ。そないうちらと風呂入るのがいやなんか」
ゴリラ「生真面目なだけだろう。でなきゃ俺たちを『家族』と言ったあの言葉が嘘になってしまう」
イエイヌ「………………」
イエイヌ(『家族』、か…)チャプン
◆
マッサージチェア < ヴィィィィン
ジララ(やれやれ、イエイヌやゴリラですらなんのためらいもなく男湯に入ってくるとは。異性と触れあう機会が少ないというのも考えものだな)
ジララ(そもそも、男と女の違いをわかってないのでは……いや、それはさすがに失礼だな)
ジララ(しかし、この星にケロン軍が干渉した過去があるだと? いったい、何のために――)
フウチョウコンビ『すみません、間違えました…』
マーゲイ(博士ボイス)『この×印です。ヒトはなぜかこれを恐れていたのです』
助手『犯人はわかっています。あれは、アムールトラのフレンズでした』
ゲムム『我々が産まれるよりもはるか昔に、ケロン軍の干渉を受けたことがあるようです』
―ガバッ!
ジララ「まさか…!?」
第6話「雪山と温泉とゲームと魔王」完
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/16/21:19
第六回ミニコーナー
ヒョウ「なあ、イエイヌ。あんた結局、ジララのこと好きなん?」
イエイヌ「はい、大好きですよ?」
ヒョウ「いや、そういう『好き』やのうて…」
ヒョウ「…しゃーない、実験しよ」
イエイヌ「?」キョトン
◆
ビーバー&プレーリーの家
ジララ「失礼する。ゴリラの指示で、木材を受け取りに来た」
プレーリー「困ったでありますな。ビーバー殿は今、外出中であります」
ジララ「そうか。では、待つとしよう」
プレーリー「その前に、プレーリー式の挨拶をさせてもらうであります!」ヒョイ
ジララ「うん?」
ぶちゅうううううううううう
ヒョウ「どや?」コソッ
イエイヌ「………………………………………………………………………………」
ヒョウ「すいませんでした」ドゲザ
プレーリー「おお? あなたはキスをしても真っ赤にならないでありますな」
ジララ「挨拶として口づけを行う文化は、珍しくない」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/17/21:18
第7話「キルル」
ゴリラ「あ〜、いいお湯だった〜」ホカホカ
ジララ「みんな、聞いてくれ」
イエイヌ「ジララさん?」
ギンギツネ「どうしたの?」
ジララ「このジャパリパークに、『キルル』がいる可能性が出てきた」
イリエワニ「キルル?」
ヒョウ「何やねん、それ?」
ジララ「古代ケロン人が造ったB.O.W.――生物兵器だ。正式名称は『自動判別型侵略兵器【キルミラン】』。その片割れである“実行する者”」
クロヒョウ「何が何だかさっぱりなんやけど…」
メガネカイマン「危険なものなんですか?」
ジララ「キルルは古代ケロン人が作り出した最悪の侵略兵器で、一度動き出せば侵略するどころか惑星の全生物を死滅させ、その惑星を滅ぼす」
フレンズたち『ええーーー!!?』
ジララ「全宇宙規模で『大変危険な兵器』と判断された、ケロン人の若き日の過ちにして恥。負の遺産だ」
イエイヌ「でも、どうしてそれがジャパリパークにあるかもしれないんです?」
ジララ「古代ケロン人は、ペコポンを侵略――縄張りの一部にするためにキルルを造り出した。ペコポンの時間にして、およそ6500万年前のことだ」
ヒョウ「これまたとんでもない時間やなぁ…」
ジララ「結果、侵略は失敗に終わり、古代ケロン人はペコポンの再出発を待つことにした」
ジララ「おそらく、俺たちがいるこの星は、『その再出発によって、ペコポンがどのような変化を遂げるか』をシミュレートするために、古代ケロン人によってテラフォーミング――ペコポンに似せて作り直されている」
ジララ「そう考えれば、ペコポンの地名である『アフリカ』の名を持つフレンズがいることに説明がつくんだ。全く同じ文明が栄えたはずだからな」
ゴリラ「だが、それなら俺たちは、どうしてケロン人を知らなかったんだ?」
ジララ「キルルは強化された『宇宙侵略法』によって、当事開発された個体が使用不可となった」
ジララ「それと同時に、この星も破棄されたのだろう。キルルを用いた侵略をシミュレートする必要がなくなってしまったからな」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/17/21:19
ジララ「それに、このジャパリパークからヒトが姿を消したのも、キルルのせいだと考えれば説明がつく」
イエイヌ「え…」
ジララ「ヒトはこの星に封じられていたキルルを目覚めさせてしまった。そしてキルルによって文明が崩壊した」
ジララ「ヒトはなんとかキルルを退けたが、壊滅的な被害を受け、姿を消した」
ジララ「イエイヌ、おまえが孤独を味わう羽目になってしまった原因は、俺たちケロン人だったんだ」
イエイヌ「…!」
イリエワニ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! そもそも何でこの星にキルルがいるって思うわけ!?」
ジララ「マーゲイがコノハズク博士の声で言っただろう。『ヒトは×印を恐れていた』と」
ジララ「キルルは侵略対象の住人に同化し、極めて閉鎖した思考性を持つ「個体」とすることで、互いの種族性を破壊させて争わせ、滅亡に追い込む」
ジララ「キルルに同化された生命体は、体のどこかにキルルと同じ×印が浮かび上がるんだ。ヒトが×印を恐れていた理由は、これだろう」
メガネカイマン「それじゃあ、×印について書かれてあった本を破いたアムールトラのフレンズは…!」
ジララ「おそらく、キルルに同化され、操られている」
ジララ「ヒトに退けられたキルルが、再び活動しているということだ」
ゴリラ「だったら、何で俺たちは今、無事でいられるんだ?」
ジララ「キルルは誰しもが持っている『身勝手な考え方』の具現。よって、俺たちの負の感情をエネルギー源とする」
ジララ「だが、フレンズはキルルが苦手とする、『他人を思いやる心』を持った優しい生き物だ。思うようにエネルギーが集まらず、活動に支障が出ているのだろう」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/17/21:20
ジララ「今なら十分間に合う。俺は責任を持って、キルルを倒す」
ジララ「その上で、おまえたちに頼みがある。今俺が話したことを、他のフレンズたちに伝え、拡散してほしい」
ジララ「そして、アムールトラを発見したら、決して手を出さず、どこにいたかを俺に教えてほしい」
ジララ「…頼む、この通りだ」ペコッ
フレンズたち『………………』
ジララ「………………」
ゴリラ「ジララ、頭を上げてくれ」
ジララ「………………」…スッ
ゴリラ「昔のケロン人がこの星に干渉したから今があるのなら、俺たちフレンズが生まれたのもケロン人のおかげだ。悪いことばかりじゃない」
ジララ「だがそれは、予想外の副産物だ。意図されたものではない」
ジララ「ペコポンにサンドスターは無かった。それだけのことだ」
ヒョウ「…あーもう! さっきから話を聞いてりゃあ、全部自分が悪いみたいに言いおってからに!」
ヒョウ「キルルっちゅうのを倒すんやろ! ちゃんと前向かんかい!」
ジララ「ヒョウ…」
イリエワニ「放っておいたら、みんな死ぬんでしょ? だったら、拒否する理由なんてないわ」
キタキツネ「死ぬなんてやだよ。ボクが死ぬのも、他の誰かが死ぬのも嫌」
イエイヌ「………………」
ジララ「イエイヌ…」
イエイヌ「すみません、少し、心の整理をつけさせてください…」
ジララ「…わかった。だが、これだけは言わせてくれ」
ジララ「例えおまえがどんな選択をしたとしても、俺はそれを受け入れる」
イエイヌ「…はい」コク
『……………………』
ゴリラ「とにかく、一度ジャングルに帰ろう。ジララ、瞬間移動を頼む」
ジララ「ああ、わかった」
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2020/06/17/21:20
翌日
ヒョウ「と、いうわけや」
プロングホーン「侵略兵器キルルか…」
G・ロードランナー「あのじいさんが嘘つくわけないし、本当のことなんだろうな……どうします? プロングホーン様!」
プロングホーン「ジララの言う通りにする他無いだろう。チーターには、私の方から伝えておく」
ヒョウ「頼むでホンマに」
プロングホーン「任せろ! もともと、私の足の速さは、逃げ足から来てるからな!」ドヤッ
G・ロードランナー「さっすがプロングホーン様! 天晴れな潔さ!」ワーワー
クロヒョウ「いやいやいや、それでドヤられても…」
◆
図書館
博士「全ての生命を滅ぼす兵器?」
助手「そんなものが、このパークにいるというのですか」
イリエワニ「ええ……話が大きすぎて、あんまりついていけないと思うけど…」
博士「我々は賢いので、理解するのも早いのです」
助手「早いのです」
博士「よく話してくれました。我々は島の長として、全域にその情報を伝えるのです」
メガネカイマン「そんなことできるんですか?」
助手「我々にはバスがあるのです。博士、練習の成果を見せる時が来たのですよ」
博士「………………はい」カタカタカタカタ
鰐×2『小刻み小刻み』
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/17/21:21
ライオンの城、謁見の間
ライオン「ケロン人の負の遺産ねぇ…」
ヘラジカ「こうしてはいられん! 一刻も早く退治せねば!」ダッ
ライオン「待ってヘラジカ。そのキルルがどこにいるか、私たちわからないでしょー?」ガシッ
ヘラジカ「しかし、放っておける問題でもない!」
ライオン「もちろん」スゥ…
ライオン「うちの子に手ェ出した日にゃあ、ただじゃおかねえさ…(低音)」ゴゴゴゴゴ…
ゴリラ(この声の落差は、何度聞いても慣れない…)ゴクリ
ライオン「それで? 他に何か、言いたいことあるんでしょ?」
ゴリラ「はい……ジララとイエイヌのことです」
ゴリラ「あいつら、お互いが『一番大切な存在』だから、今回の件で相当思い詰めてるみたいで…」
ゴリラ「イエイヌは、ヒトと離ればなれになってしまった悲しみを、ケロン人にぶつけたいはず。でもそのケロン人がジララしかいないから、複雑な心境を抱いている」
ゴリラ「そしてジララは、かつてのケロン人の行いを、全て自分の責任として背負おうと考えている。早まったことをしないか、心配なんです」
ヘラジカ「……」
ライオン「……」
ヘラジカ「難しい問題だな……こんなことなら、カゲゲを引き止めておくんだった」
ゴリラ「やっぱり、もういないんですか?」
ヘラジカ「ああ。あの日のうちに、どこかに旅立ってしまったよ。今はどこにいるのか、見当もつかない」
ライオン「ごめん。役立つアドバイスはできないけど……ゴリラ、今回の件、きっとおまえの群れの長としての力量が試されることになるよ。覚悟しておくことだね」
ゴリラ「はい…」
ゴリラ(お腹痛いよぅ…)キリキリキリ…
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2020/06/17/21:21
ジャパリカフェ
アルパカ「はいどぉぞぉ」コトッ
イエイヌ「ありがとうございます…」
アルパカ「そんでぇ、キルルだっけ? お客様に教えておくから、こっちは任せてぇ」
トキ「私も協力するわ」
イエイヌ「はい……ありがとうございます…」
アルパカ「……」
トキ「…ねぇ、イエイヌ」
イエイヌ「はい?」
トキ「私もね、昔は自分の仲間を探してたの。だから、あなたの気持ちはわかるわ」
トキ「新しくできた仲間、あなたはそう簡単に手放せるの?」
イエイヌ「…………」
ジララ『最初に出会えたのがイエイヌで良かった』
イエイヌ「…できませんよ」
イエイヌ「やっぱり私は、ジララさんと別れたくない」
イエイヌ「私を独りぼっちにしたのがケロン人なら、私を寂しさから救ってくれたのもケロン人だったんです…!」
アルパカ「イエイヌちゃん…」
◆
ラッキービースト「………………」
ジララ「……」テクテク
ジララ「ラッキービースト、聞きたいことがある」
ジララ「おまえはパークのガイドロボットであると同時に、パークやフレンズの管理も一部請け負うと聞いた」
ジララ「様子のおかしい、アムールトラのフレンズを知らないか?」
ラッキービースト「………………」
ジララ「………………」
ジララ(…駄目か)フゥ
ラッキービースト「………………」テクテク
ジララ「ん?」
ラッキービースト「………………」尻尾パタパタ
ジララ「ついてこい、か?」
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/17/21:22
ラッキービースト「………………」テクテク
ジララ「………………」テクテク
ジララ(これで、アムールトラがキルルに操られていたとして、残す謎はフウチョウだ)
ジララ(おそらくあいつらは、俺とキルルを見間違えた。以前からキルルのことを知っていたんだ)
ジララ(あの2羽には、何かがある。できればもう一度、会っておきたかった)
ラッキービースト「………………」
ジララ(静かなものだ……フレンズたちの生態系を維持する為に、非常時を除いて干渉しないようにプログラムされていると聞くが、俺とも会話をしないのは…)
ジララ「なあ、もう1つ、聞いてもいいか?」
ラッキービースト「………………」
ジララ「おまえたちにとって……俺は異物か?」
ラッキービースト「………………」
ジララ「…すまん。聞いてみただけだ、忘れてくれ」
ラッキービースト「………………」
ジララ「………………」
テクテク…
◆
ラッキービースト「………………」ピタッ
ジララ「ん」
ラッキービースト「………………」カチッカチッカチッカチッ
ジララ(両目が点滅している)
ジララ「さっきまで、ここに"いた"のか」
ラッキービースト「………………」尻尾パタパタ
ジララ「ありがとう。それさえわかれば、後を追える」
ジララ「暗殺兵術"残像眼力"!」ピピピピ…!
(※暗殺兵術"残像眼力"。アニメオリジナル技。その場所でかつて起きたことを、今見ることができる。)
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/17/21:22
ガサガサガサガサ!
カラカル「まだ追いかけてくる!? 毎回毎回、しつこいわねっ!」
キュルル「痛っ!」ドシャッ
カラカル「キュルル!?」
キュルル「いたたた…!」
カラカル「大丈夫!? 立てる!?」
キュルル「…カラカル、僕を置いて逃げて」
カラカル「はぁ!? なに行ってんのよ!」
キュルル「あいつの狙いは僕だ! 旅立ったあの日も、竹林に行った日も、海に行った日も、ずっと僕ばかり攻撃してきた! 他のフレンズには見向きもしない!」
キュルル「僕と別れれば、カラカルは助かる! だから――」
ヒョイッ
キュルル「うわわっ!?」
カラカル「フレンズの体力、甘く見るんじゃないわよ! あんた一人抱き抱えるぐらい、わけないんだから!」ダッ!
キュルル「カラカル…!」
ヒュバッ!
カラカル「っ!? 上から回り込まれた!?」
ズドンッ!
アムールトラ「………………」ユラッ
キュルル「…!」
カラカル(本当に、なんなのこいつ…!?)
カラカル(表情、目の色、仕草、そのどれからも感情が読み取れない。あるのはただただ『キュルルに攻撃する』っていう、殺意どころか敵意と呼ぶのもおこがましい淡々とした意思!)
カラカル「あんた、なんなのよぉ!」
アムールトラ「………………」バッ!
ジララ「暗殺超魔術"影の糸"!」
アムールトラ「!?」ミシィッ!
キュルル「え!?」
カラカル「今度は何!?」
ジララ「おい、おまえたち!」
ジララ「こいつは俺に任せて逃げろ! あっちの方向に真っ直ぐ走れ! ラッキービーストがいる!」
カラカル「で、でも…!」
ジララ「早くしろ!」
カラカル「わ、わかったわよぉ!」タッタッタッタッタッ
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/17/21:23
ジララ「…行ったか」
アムールトラ「………………」ジタバタ
ジララ「待っていろ。今、おまえの中からキルルを追い出して――」
―ピシッ!
ジララ「む!」
アムールトラ「!」バキィィィン!
ジララ("影の糸"から自力で脱出するとは。これはもう確定だな)
アムールトラ「…!」ザリッ
ジララ「俺を敵と認識したか。できればフレンズに危害を加えたくは無かったが、仕方あるまい!」ジャキン!
ババッ!
宙を跳び交うジララとアムールトラ。その度に刃と爪がぶつかり合い、火花が散った。
ジララ(俺の動きに、ついてきている)
当然だろう。キルルは開発当時、地球の生態系の頂点であった恐竜を仮想敵としてその戦闘力が設定された。
それは、ケロン軍のアサシンをも上回るものであり、アサシンの隊長であったジララも例外ではない。ましてや彼は既に年老いており、全盛期には程遠かった。
だが負けることは許されない。
ジララがキルルに負けたら、この星にキルルを倒せる者はいなくなってしまうのだから。
ジララ「暗殺超魔術"影の糸"!」
アムールトラ「!」シュッ
ジララ(避けた。二度も同じ技には捕まらんか)
ジララ(ならば!)
ジララ「暗殺超魔術"母の力・怪力乱神"!」
ボコッ ボココッ!
アムールトラ「!?」
地面から生えた無数の巨大な腕が、アムールトラを捕らえんと襲いかかる。
ジララ「破ッ!」カァッ!
アムールトラ「!!」ボガァッ!
しかし、それは囮だった。腕に身を隠しながら一気に懐に近づいたジララは、手のひらに集中させたエネルギーによる小規模の爆発をアムールトラに食らわせる。
アムールトラ「…!」ガシッ
ジララ「むっ!?」
更に追撃を加えようとしたジララだったが、その拳はアムールトラの手によって受け止められた。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/17/21:24
ギギギギギ…!
アムールトラ「!」ブンッ
ジララ「うおっ…!」
アムールトラは、そのままジララを放り投げた。ケロン人の体重は5.555sしかないため、簡単に飛んでいく。
ジララ「ふん!」
空中で体勢を立て直すジララ。更に刃を地面に突き立て、減速して着地すると、大地を蹴って再度アムールトラに突撃した。
アムールトラ「!」
迎撃のために拳を振るったアムールトラだったが、当たる寸前でジララが瞬間移動したために空振りに終わる。
次にジララが出現したのは、アムールトラの背後だった。
アムールトラ「!」バッ
ジララ「暗殺超魔術"影人形"!」
ジララの三つ目が赤く光り、その細い光線がアムールトラの両目と額を捕らえた。すると、ジララの姿はアムールトラの影の中へと入り込む。
影人形。それは相手の影に入ることで、相手を操る技なのだ。
ジララ(…いた!)
影の中で、ジララはついに会合する。
白い悪魔。
ケロン軍の恥。
最悪の侵略兵器。
身勝手な考え方の具現。
星ごと全ての生命を奪う怪物。
不信と破壊を司る、完璧な支配者。
その名は、キルル。
キルル「キルキルキルキルキル…」
ジララ「俺と一緒に、アムールトラの中から出ていってもらうぞ!」
一気に距離をつめるジララ。しかし、
キルル「…!」クワッ!
ジララ「ぐぅ!?」
キルルが放つエネルギー波が向かい風となり、ジララを拒んだ。
ジララ「おのれぇ…!」
それでもにじりよって近づこうとするジララだったが、やがて根負けして吹き飛ばされてしまう。
ジララ「うおおおおお!?」
ついにはアムールトラの影からも追い出され、ジララの姿は遠くに消えてしまった。
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灰色ねこ◆4aH6a11ZwA
2020/06/17/21:27
ジララ「………………」パチ
キュルル「あ、気がついた!」
ジララ「おまえはさっきの…」
ジララ「あいつは――アムールトラはどうした!?」ガバッ
キュルル「君一人だったよ?」
ジララ「しくじった……くそっ!」ドンッ
カラカル「ねえ、あんた。あいつのこと、知ってるの?」
ジララ「…説明する前に、確かめたいことがある。少し、待ってくれ」
◆
川 < ザー
ジララ(川に逃げたか……これでは川の流ればかりが再生されて、"残像眼力"が使い物にならん)
ジララ(俺があと、12000年ほど若ければこんなことには……『老い』をここまで恨めしく思ったのは初めてだ…!)ギリッ…!
キュルル「あ、あのー…」
ジララ「…すまなかったな。俺はジララという」
カラカル「あたしはカラカル。こっちはキュルルよ」
キュルル「どうも」
ジララ「キュ、ルル…?」
キュルル「どうしたの?」
ジララ「実は…」
かくかくしかじか
カラカル&キュルル『ええーー!?』ガビーン!
カラカル「ケロン人が造った侵略兵器があのアムールトラを操っていて、その兵器の名前がキルルー!?」
キュルル「そんなぁ、この名前はカラカルにつけてもらったものなのに…」
ジララ「何? それは、どういうことだ?」
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